バカとテストと黄金獣   作:ハガル_ゴールド

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試験的にバカテスもまえがきで実行


Qドイツの政治家であり、金髪の野獣とも言われた国家保安本部(RSHA)事実上の初代長官の名前を答えなさい

姫路瑞希の答え
 ラインハルト・ハイドリヒ

教師のコメント
 正解です、一応ラインハルト・ハイドリヒでも正解としてますがフルネームでは―――


氷室明久の答え
 ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ(Reinhard Tristan Eugen Heydrich)

教師のコメント
 ドイツ語も書かれてて少々驚きました、お父さんである氷室先生の影響でしょうか?


氷室雷二の答え
 わた―――ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ(Reinhard Tristan Eugen Heydrich)

教師のコメント
 何故氷室先生が……それに気のせいか、消された後が……これは「私」?


須川亮の答え
 ラインハルト・フォン・○ーエングラム

教師の答え
 先生も銀○英雄伝説は好きですが、間違いです




FクラスⅣ

 

吉井明斗のAクラスへの宣戦布告宣言によりクラス中に大きなざわめきが起こる。

明久としては心が踊ったのはいいのだが……勝てる勝てないかと言われると勝てないという意見が多いのだろう。

 

その証拠に―――

 

 『勝てるわけがない!』

 

 『そうだそうだ!現実的にEクラスを見たほうがいいじゃないか!!』

 

 『島田がいれば何も要らない!』

 

 『何!?お前正気か!!?』

 

いきなりの最高クラスを相手にするのは躊躇われる意見の方が多いのだ。

この学園では試験召喚戦争と呼ばれる特殊な行事のようなものが存在しており、それは近年の学力の低下を嘆いて、生徒の勉強に対するモチベーションの確保の為に遊び感覚で一時間で上限なしのテストの点数でステータスが決まる召喚獣を扱い、戦争を行うという行為が行われている。

召喚獣は科学とオカルトの偶然の融合の産物であり、開発者である本来の学園長の藤堂カヲルだけが完全に全貌を把握しているのである。

それはさておいて、その為クラスの振り分け試験が点数順である以上最高クラスと最低クラスとでは点数差がありすぎるのだ。

 

 「大丈夫だ、問題ない―――このクラスには勝ち抜く為の要素が揃っているんだからな」

 

そのような吉井の意見を聞いて、クラス中が更にざわめいていた。

ふと、明久が気になって氷室先生を見てみると、クラスを見渡して大体の検討がついていたのか同意するような表情になっていた。

もっとも明久以外は吉井に視線を送っていて気がつきもしなかったが……氷室先生を信頼して明久も無謀扱いはやめて根拠に耳を傾ける。

 

 「今から説明しよう―――おい康太!畳に顔を押し付けて姫路のスカートを覗いてないでこっちに来い!」

 

 「……!」

 

 「は、はわ!?」

 

康太と呼ばれた少年がものすごい勢いで立ち上がり首を音が聞こえるほどに左右に振っていた。

姫路はスカートを抑えて遠ざかっていた……気がついていなかったようである、というか明久も気がつかなかった上に、実は吉井も何かを知っていなければ気がつかなかったほどである。

ともかく、土屋は呼ばれたので畳の跡がついているであろう頬を抑えつつ壇上へと近づいていった。

 

 「土屋康太……この男があの有名な寡黙なる性識者(ムッツリーニ)だ」

 

 「……!?」

 

土屋康太という名前はそこまで有名なものではない……が、先ほど言われたムッツリーニという異名は誰しもが、一度は聞いていたであろう名前だ。

もっとも言われた本人は必死に否定するかのように首を振っているのだが。

 

 『ムッツリーニ、だと……やつがそうだと言うのか……!!』

 

 『だが、あそこまであきらかとなっている覗きの証拠を必死に隠し続けようとしている』

 

 『あぁ、まさしくムッツリーニにふさわしい姿だ』

 

例えどのような状況であろうとも己の下心は隠し続ける……異名は伊達では無いということか……今ここにいる教師が、氷室先生でなければ、そして姫路でなければ確実に問題となってよくて生徒指導室に向かわされただろう。

直接的(故意な肉体的接触など)でない限り、そしてバレないようにする限りは寛大であり、姫路も姫路で気性は穏やかなので、微笑んで許すという有様だからこそこの場合には問題になっていなかっただけである。

 

 「姫路と俺の事は説明するまでもないだろう、このクラスの最高戦力だ」

 

 「え?私、ですか?」

 

 『自分で最高戦力と言ってやがる……否定できねーけど』

 

 『というか、アイツがこのクラスにきた理由ってなんなんだ????』

 

その部分は誰もが気になる要素なのだが……下位クラスから上位クラスを落とすという事を行いたかったのだろうと推測するしかない。

 

 『まあ、Aクラスにも引けを取らないな!』

 

 『姫路さんがいれば何もいらない』

 

 『何!俺は島田がいれば何も怖くないぞ!』

 

先程から女性陣にラブコールを送っているのは誰なのだろうか……1人はわかりやすい人物であり、口に出しては睨まれて興奮していた。

 

 「戦力としてどう見るんだ?明久」

 

 「ん?まあ、確実に主戦力だね」

 

亮に話しかけられて明久が答えを返す……点数の高さによるステータスの高さは召喚戦争中では確実に主力として機能するだろう。

間違いなくクラスの最高戦力として上げても問題ないのだが……自分で自分を最高戦力という点はやや過剰な気もする。

 

 「そして、島田は数学では高い点数を出せるし……坂本雄二も本気を出すぜ」

 

 「数学以外は勘弁して欲しいわ」

 

 「まあ、全力を尽くすぞ」

 

 『坂本って小学生の頃は神童と呼ばれてたそうだ……』

 

 『島田もなんだかんだでAクラス並みの点数を数学”だけ”はたたき出せるようだし……単体科目だけ見れば上なのが多いのか』

 

紹介されてまんざらでもないのか、島田は立ち上がり坂本は気合を込めて周囲を見渡していた。

クラスの士気は最高潮であり、群集心理の影響か既に戦勝ムードが漂っていた……気が早すぎるのだが。

 

 「――それに、氷室明久だって居る」

 

 

 

 

―――教室が一気に静寂に包まれた

 

 

 

 

 「吉井よ、なぜここで私の息子の名を出した」

 

 「そうだ!せっかくの士気の上昇がリセットされてるじゃないか!!?」

 

氷室先生が教室の隅の先生用の椅子に座りながら吉井を問いただし、明久も追従するかたちで吉井に向かって叫んだ。

クラスの全員も何が何やらわからない状況だ。

 

 『氷室って誰だ?』

 

 『そんな奴―――居たけど、何かあったっけ?』

 

 「ほら言わんこっちゃない!どう考えても愚策じゃないか!」

 

明久は認めたくはないが―――縁を切ってあるとは言え血筋的には双子の兄に対して、怒鳴った。

どのようなバカでも先ほどの熱を奪うような行為は愚策でしか無いと言う事を理解しているがゆえに。

が、吉井は――――それすらも考えての事であるという表情で―――

 

 「氷室明久では有名じゃないだろうな……観察処分者ならどうだ?」

 

 『それってバカの代名詞じゃ……?』

 

 「……ここでその情報を出すか、卿は……まあ、おおよその検討は付いた好きにするがいい」

 

 「そういや、入学して1週間も経たない内にそんな肩書きの生徒が出たって話だが……まさか明久だったのか」

 

”観察処分者”とは学園生活を営む上で特別問題のある生徒に課せられる称号であり処分である。

とはいえ、明久自身一切逸脱しすぎた学園の問題となるような行為を行ってはおらず、とある理由から自分から進んでその処分を引き受けただけである。

チラリと学園の発行するチラシで名前が出ただけで以降は音沙汰がなかったため、基本的に誰も覚えてないようなものでもあったが。

 

 「えっと……特例で召喚獣が物に触れて雑用をこなすんでしたっけ……?力が強いそうですから羨ましいですね」

 

 「え?ああ……うん、ちょっと交換条件でそうなったというかなんというか……フィードバックもつくからデメリットがあるけどね」

 

姫路に羨望と尊敬のこもった視線を向けられて明久は若干苦笑する……それ程いいものではないのは確かである。

とはいえ、デメリットそのものは明久にとって問題ないので、事実上メリットのみしか存在しない称号ではあるのだ。

 

 「つまり、召喚獣の操作がずば抜けて高い……主力として動かすにはうってつけだ」

 

 「それに関しては、私も保証しよう……召喚獣の操作という点に関しては明久は学園生徒の中で一番だ」

 

氷室先生の後押しによってクラス中の下がった士気が再び急上昇する……落差が激しいほど上下の差は増すのである。

吉井はこれを狙っていたのであり、決して貶めようと名前を出したのではないのだ……親しくもない仲で礼儀を失した行いをしたのは減点ものではあるが。

 

 『やばい……勝てる気がしてきたぞ!』

 

 『怖いものなしだ!氷室先生のお墨付きってことは最強なんじゃないか氷室は!』

 

 「実際はどうなんだ?」

 

 「操作が多いってだけだけどね……強い方だとは自負しておくよ」

 

クラス中の士気が最大以上に突破したのを踏まえ、吉井は宣言した。

 

 「俺たちの力の証明として……景気づけにDクラスを倒しに向かおう!」

 

 『『『『オオオオォォォォォォ!!!』』』』

 

 「お、おー!」

 

クラスの雰囲気にのまれたのか姫路もちいさくではあるが拳を掲げて声を出していた。

 

 「では、宣戦布告ということで、私はDクラスへ赴くとしよう……開戦日時はどうするのかね?」

 

 「死者として―――え、あ今日の午後でお願いします……なんで先生が?」

 

 「開戦を告げる使者が去年、入院した事件があった影響だ、今年からは教師が向かう事となっているのだ」

 

そう言って氷室先生はDクラスへと歩いて向かって行った。

歩き去る姿も絵になっており、男ですらも何人か見とれていた……仕方がないことではあるが。

 

 「今年から使者の制度が変わってて良かったな……」

 

 「そうだね……入院騒ぎって学園としてダメージ大きかったんだろうなあ……」

 

開戦まではまだ時間があるので、午前中のうちに食事を済ませるという案が出され、明久は弁当を広げた。

ちなみに、主力メンバーと秀吉は屋上に向かったようである。

 

 

 




ストックが切れたので、もしかしたら2~3日に1回の投稿になるかもしれません。

リアルもあるので、一応、毎日投稿を心がけてはいますが……では
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