バカとテストと黄金獣   作:ハガル_ゴールド

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 Dクラス戦―――開幕


VS Dクラス戦Ⅰ

 

 「とうとうDクラス戦に入るけど……」

 

 「氷室、相手はどう出るんだ?」

 

明久率いる7名の生徒が開戦と同時に出撃したのだが、接敵しておらず、廊下でジリジリと相手の教室へと向かっている最中だ。

須川も分隊長として明久とは別行動のようである……代表の指示なのだから仕方がないのだが。

恐れて出撃しないというわけではなく、何か作戦を考えているようなのだが、何を考えているをかを理解できず、ゆっくり進行だ。

 

 「教室で待ち構えて小出しするっていうパターンが考えられるけど……まだわからないね」

 

 「一気に突撃とかはやっぱりダメか?」

 

相手の出方がわからない以上突撃はまだ愚策だ吉井代表も様子見をしろとの指示しか出していないので、明久としても無理な突撃はせず、Dクラスの入口付近をしっかりと見据えている程度。

 

 「戦死確率が上がっちゃうから――動きがないのもアレだから暫くして動かなかったら考慮に入れるけどね」

 

 「そうか……うん?相手のクラスに動きアリ!出てくるぞ――」

 

 「あ、やっと出てきたんだ……9人、か」

 

こちらを伺っていたDクラスの生徒がいたので、こちらを見て動くとは思ってたが、同じ人数より少し小出しにするように、生徒を出撃させていた。

純粋な消耗戦である、勝ったとしてもすぐに捕われない様に撤退しなければ点数が減った状態でまた連戦を強いられるだろう。

 

 「点数も数も向こうが上、なら……6人引き受けるから3人を2:1で引き受けて!」

 

 「何!?大丈夫なのか!!?」

 

 「守りだけに徹すればね!心配なら即効で倒して合流して!!」

 

引き連れてる先生は五十嵐先生と布施先生……両方共化学の教師であり、召喚フィールドも化学に限定される。

教師によって召喚可能な科目が変化し、ほとんどは担当科目が該当する……全科目可能な例外は氷室先生、高橋先生、西村先生だけである。

 

 「点数で劣ってても数で攻めれば勝てる!僕が抑えてるあいだに決着を着けて周りの援護を!

 

  Fクラス氷室明久が、そこの6人に化学で挑みます!!」

 

 『『『最低クラスのくせに生意気だぞ!そっちの望み通り受けて殲滅してやろうじゃないか!!』』』

 

相手が下位クラスであることを強調しつつ、挑んでくる明久に対してしっかりと受けるDクラスの面々。

あっさりと挑発に乗るのもおかしいとは思うのだが……試験召喚戦争を覚悟しているとは言え新学期初日にいきなり宣戦布告されて、更には馬鹿にされてるように6:1で戦おうとする事に対して沸点が低くなっても仕方がないのかもしれない。

 

 

 

 化学フィールド

 

 ――― Fクラス 氷室明久 62点

 

                   V  S

 

 ――― Dクラス 山下圭一 96点

 

 ――― Dクラス 鈴木一郎 97点

 

 ――― Dクラス 笹島圭吾 101点

 

 ――― Dクラス 中野健太 99点

 

 ――― Dクラス 蒲田圭一 102点

 

 ――― Dクラス 霧崎杏子 88点

 

 

 

 

第二次世界大戦中のドイツの軍服(・・・・・・)に身を包み、木刀を装備したアンバランスにしか見えない召喚獣が出現する。

服装はしっかりしているのに木刀装備という外見に唖然としてしまった。

が、突然名前を見て思い出したのか再び再起動し始める。

 

 『思い出した!氷室明久って、確か校内新聞にちょっと載ってた唯一の観察処分者の該当者だ!』

 

 『へ、やっぱり馬鹿だから変なバランスなんだな!』

 

 『観察処分者は余程の馬鹿でないとつけられないそうだしな!』

 

 『とっとと始末して援護に向かうわ!だから無理に戦おうとしないで!』

 

 『了解!流石に点数で勝ってても数が多いと厳しいからね』

 

 『召喚獣と同じように構えるなんてバカじゃないの?』

 

そう言って、点数のこともあってか、安心し始めるDクラスの生徒―――だが、その成り行きを見ていた氷室先生が笑う。

―――が、明久についてきていた現状の戦友達は心配していなかった、明久の事を学園でも1、2を争う程の天才が認めていたのもある。

そして実際に明久の立ち振る舞いを見て、馬鹿としか映らないが、馬鹿だからこそ理解出来る頼もしさを感じ取ったが故に。

大声で笑うというわけでもなく、ただ苦笑するだけの笑いではあるのだが―――

 

 「馬鹿は馬鹿でも……あいにくと我が義息子は試験召喚バカ(・・)なのだよ」

 

その言葉が合図となったかどうかはわからないが、それはともかく戦端が開かれた。

 

 『死ねえええ!!』

 

 「うん、ごめんね……これも”戦争”だから」

 

ここで、明久と対峙しているDクラスの生徒の1人が勢いよく突撃してくる――単独で。

点数さもあり、全てにおいて明久を上回るスペックなのだが、それを明久は最小限の動きで木刀で武器の一点を正確に狙い打つ。

 

 『な!!?』

 

 「授業だと簡単に動かすことしか教わらない……だからこういう細かい動きは出来ない」

 

するとバランスが崩れたのか、突撃してきた召喚獣の体勢が一気に崩れ去り、必死に立て直そうと努力しているのだが、上手くいかなかった……冷静に動かせばまだ直せたのだが……焦りすぎていたのだ。

とはいえ、3秒もあれば立て直せていただろう―――対戦相手が何もしなければ、の話だが。

 

 「木刀でもね……人体急所に当てれば効果的だよ」

 

すぐに返す刀で横に潜り込み、非常にえぐい事ではあるのだが……切っ先を防具の隙間の腋に抉りこませた。

1VS1の形で十分に時間があり、溜めたおかげと突きという一点攻撃によりその衝撃は腋から骨へ、そして肺へと伝わり、戦闘不能へと追いやったのである。

 

 『ちょ!!?なんでそんなに正確に打ち込め―――!!?』

 

 「観察処分者って事は、長く動かしてる人物だといえばいいかな?さあ……せっかくの多VS1なんだから――しっかりと掛かってきてよ」

 

明久はとても生き生きしていた……試験召喚獣と初めて出会った時から魅了され、召喚の授業の後放課後に今まで我が儘を言わなかった明久が、義父の氷室先生に対して、召喚獣の特訓をさせて欲しいと願った……馬鹿であろうとも誰よりもうまく動かせば、テストの点数で上位の者達を倒せるのだという魅力にとりつかれ。

 

 「まだ始まったばかりだよ!もっともっと――――存分に戦い合おうじゃないか!!」

 

 『な、なんでバカなんかに―――』

 

 

 

 化学フィールド

 

 ――― Fクラス 氷室明久 62点

 

                   V  S

 

 ――― Dクラス 山下圭一 0点 Dead

 

 ――― Dクラス 鈴木一郎 97点

 

 ――― Dクラス 笹島圭吾 101点

 

 ――― Dクラス 中野健太 99点

 

 ――― Dクラス 蒲田圭一 102点

 

 ――― Dクラス 霧崎杏子 88点

 

 

 

 「戦死者は補習~~~!!!!!」

 

どこからともなく西村先生が現れ戦死した山下の肩を掴む……どこにも見かけなかったのにどうやって現れたのか気になったが、突っ込んだら負けである。

 

 『い、嫌だ!!?あんな地獄の教室には逝きたくない!!拷問はいやだ~~~!!』

 

 「地獄?拷問?何を言っている――ただ単にキチンと勉学を教え、骨の髄まで勉学に勤しみ、二宮金次郎を尊敬する志を持つ立派な生徒に仕立て上げるだけだ」

 

 『ひぃ!?鬼だ!嫌だたすけ―――』

 

悲鳴は補習室に閉じ込められたことで途絶えた―――何とも言えない空気になる。

 

 「さあ、5VS1と1VS2×3の戦い―――ここで君達を全滅させる」

 

 「この戦い、勝てる!勝てるぞ!!」

 

Dクラスの士気は敗北と先ほどの恐怖の光景で下がり―――逆に態度を変えない明久を見てついてきていたFクラスの生徒は、士気が上昇していた―――

 

 




 明久無双……原作以上に操作している。

 ゲームや漫画とか遊びとかを全て召喚獣に費やしているから仕方がないですよね(ぇ
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