魔法科高校のデート・ア・ライブ   作:破壊神クルル

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巡回と騒動

士道は一人で巡回していた。何故彼が一人なのかと言うと、達也がエリカとの約束があると言い途中で別れたからである。

 

「あれ?こんな部活あったか?」

 

士道は扉に小さく掲げている『非公認研究会』という名前の部活があるかどうかをリストを見て調べていた。

調べた結果、部活動リストには載っておらず、生徒会の許可なく作った部活だと分かり部屋の中に入る。

 

「誰だ!?」

 

「風紀委員の五河士道だ。生徒会の許可なく部活を立ち上げた事により貴方達には同行願います」

 

「ふざけるな!人数は揃っているんだから目を瞑ってくれてもいいだろう!」

 

『そうだそうだ』

 

部長の抗議に賛同する部活動メンバー。

 

「そうはいきません。例え人数が揃っていても、生徒会の許可がないこの部活動を認めるわけにはいきません。大体この部活動の部費はどうまかなっている?」

 

士道はこの部活の部長に認められない理由を説明するが、部長は中々同行を認めようとはしない。

しかも非公認と言うで部活を運営する為の部費も何処から出ているのか不明の為、その件に関しても彼らには事情を聴く必要があった。

 

「雑草如きが調子に乗って!こうなったら実力行使だ!」

 

「やっちまえ!!」

 

「おう!!」

 

(はぁ~…まるで子供の相手をしている感じだな…)

 

士道は部長と部員達の行動に呆れながらそう思っていた。

部活の部員や部長は士道目掛けて魔法を使っていたが、士道は素早く移動し防御に徹していた。

 

「あんまり魔法は使いたくなかったけど仕方ないか…」

 

士道は、【忍び寄るもの(サイレントメア)】を手に取り、【歌姫の歌(ディーヴァソング)】で全員を行動不能にした。

 

「ただの案山子ですな」

 

そして、士道は携帯で生徒会と摩利に起きた事を報告する。

 

「そうか、分かった。今からそっちに向かう」

 

「了解」

 

暫くして摩利が数名の風紀委員メンバーを率いてやって来た。

 

「ご苦労だったな、五河」

 

「いえ」

 

「ん?森崎と司波はどうした?」

 

摩利は一緒に巡回した筈の森崎と達也の姿が見当たらない事に気付き、士道に彼らの行方を尋ねた。

 

「森崎は俺達と一緒に巡回するのが『嫌だ』と言って何処かに消えました。達也は他の友人と巡回しています」

 

「全くしょうがないな」

 

摩利は呆れる様に言うと、

 

「ともかくコイツらには色々聞かなければならないな。連行しろ」

 

『ハッ』

 

摩利は引き連れて来た風紀委員メンバーに非公認研究会の連中を連行させた。

 

士道が非公認研究会のメンバーと交戦しているその頃、士道と別れた達也はどうしているのかと言うと‥‥。

 

 

「エリカ」

 

「遅い!」

 

「すまない」

 

「謝っちゃうんだ」

 

「遅れたのは確かだからな。だが、エリカが待ち合わせ場所に居なかったのとは別問題だからな」

 

「うぐ、ごめんなさい…」

 

達也は遅れた事を謝ると、エリカは達也に待ち合わせ場所にいなかった事を指摘されると素直に謝った。

 

「達也君って、性格が悪いって言わない?」

 

「失礼だな、性格について言われた事は無いが、人が悪いとは言われた事ある」

 

「そっちの方が酷いよ!?」

 

そんなやり取りをしていた2人は、闘技場に到着した。

 

「へぇ、魔法科にも剣道部もあるんだ」

 

「どの学校にも剣道部くらいあるだろ」

 

エリカは達也の発言に驚いた表情で達也を見た。

 

「魔法科ではね、剣道じゃなく剣術をやる生徒の方が多いから、剣道部は珍しいのよ」

 

「そうなのか?剣道も剣術も同類だと思ってた」

 

達也とエリカがそんなやり取りをしていると、一人の男子生徒が、剣道部の演習に乱入したのだ。

 

「面白そうな展開になりそうね。もっと近くで見ましょう」

 

エリカはそう言うと、達也を引っ張っていくのであった。

エリカに引っ張られてきた達也は、興味深そうに中央にいる2人を見てたエリカに質問する。

 

「知ってるのか?」

 

「直接の面識は無いけどね。女子の方は全国女子剣道大会準優勝の壬生紗耶香で、男子の方は桐原武明、コッチは正真正銘関東大会のチャンピオンよ」

 

「なるほど」

 

達也はエリカの説明に納得し、再び視線を中央に向ける。

 

「桐原君! なんで大人しくしてられないの!」

 

「心外だぜ壬生。俺は剣道部のデモを手伝ってやってるんだぜ?」

 

2人は言い争っていたが、とうとう2人は剣道で勝負を決めることになった。結果は壬生の勝ちだった。

 

「諦めなさい、桐原君。もしこれが真剣なら致命傷よ」

 

「そうか壬生、お前は真剣勝負をお望みか」

 

負けを認めるよう壬生は桐原言うが、桐原は不敵に笑い出した。すると腕にあるCADを操作して魔法を発動させた。

 

「どうだ壬生?これが真剣だ! そしてこれが、剣道と剣術の差だ!」

 

ぎりぎり避けた壬生だったが、胴着が斬られていた。

達也はあの魔法の正体は振動系・近接戦闘用魔法『高周波ブレード』だと見破る。

そして、桐原がもう一撃喰らわせる為に振りかぶった。

 

「危ない!」

 

エリカはそう叫ぶと同時に達也が2人の間に割って入る。そして達也が腕を交差すると闘技場に居た全員が激しい頭痛に襲われた。

吐き気が収まった生徒達が見たのは、達也が桐原を床に叩きつけ拘束してる所だった。

 

「逮捕者一名、負傷してますので念の為担架をお願いします。場所は第二小体育館です」

 

「どうして桐原だけなんだよ!壬生も同罪だろ!」

 

達也の摘発に納得出来ない剣術部は達也に猛抗議するが、達也は冷静に対処する。

 

「剣術部の桐原先輩は、魔法の不適切使用により同行願いますが、壬生先輩は魔法は使っていないので」

 

冷静に対応する達也が気に入らなかったのか、剣術部の男子が達也に殴りかかるが、達也は反撃をせず全ての攻撃を容易く躱す。すると、同士討ちになって剣術部の男子は揃って床に倒れこむ場面もあった。

そして、その光景を見ていた剣術部は頭に来て、残りの部員全員で達也に襲いかかる。しかし、彼らの攻撃は全て躱される。攻撃が当たらない剣術部は、打撃が駄目ならと魔法を使おうとする。しかし、起動式が展開する事無く霧散していった。

 

「う、気持ち悪い…」

 

「もう…駄目だ…」

 

剣術部全員を怪我なく鎮圧した達也だった。

 

「す、凄い」

 

エリカは達也の見せた動きに感動した。そして、達也は生徒会と風紀委員に事態の説明をした。

生徒会と風紀委員の判断は、桐原を追訴する事はしないという結果であった。

 

 

 

 

 

 

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