魔法科高校のデート・ア・ライブ   作:破壊神クルル

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調査

士道が謎の仮面が第一高校に通う生徒を脅す所を目撃した翌日、もえかと明乃は体育を終え更衣室で着替えていた。

ほのかと雫から達也の活躍を聞いたもえかと明乃は、『凄い』とは思ったが達也には興味がなかった。その半面、深雪は達也の活躍が嬉しくて、今日一日ご機嫌が良かった深雪だった。しかし、もえかと明乃は士道の心配をしていた。

もえかに至っては、自分が携帯を掛けたせいで大好きなお兄ちゃんを危険に晒してしまう所だったのだ。士道は気にするなと言っても、もえかは心配だったのだ。

 

「深雪ともえかと明乃はこれから生徒会?」

 

『え?』

 

「…」

 

下着姿の深雪を見ると、ほのかは鼻血を流した。同年代とは思えない体型で、ほのかには刺激が強かったのだ。

 

「えぇっと、深雪ともえかと明乃は昨日と同じく今日も生徒会で仕事なの?」

 

「ええ、問題が山積みで、今日も忙しいわ」

 

「うん。問題が多すぎて、猫の手も借りたいくらいだよ!」

 

ほのかの質問に深雪と明乃がそう答えた。

 

「そうなんだ」

 

「ところで、ほのかと雫は、部活はもう決めたの?」

 

もえかは雫とほのかに質問する。

 

「決めたよ、バイアスロン部に入った」

 

「私も雫と同じ部活に入りました」

 

雫とほのかは、もえかの質問にそう答えた。

 

着替えが終わり、教室に向かっていると、

 

「もえか、明乃」

 

士道が二人を待っていた様で、声をかけて来た。

 

「どうしたの?お兄ちゃん」

 

「実は頼みたい事があるんだが‥‥」

 

「なに?」

 

「一科生の一年から三年の男子のデータをまとめてくれないか?」

 

「「えっ?」」

 

士道の頼みに明乃ともえかは首をかしげる。

 

「どうしてデータが一科生の男子のデータが必要なの?」

 

「昨日の件だ」

 

「昨日の‥‥」

 

「ああ、もしかしたら、昨日の生徒は俺と達也が依頼を受けた件に関係しているかもしれない‥しかも被害者として‥‥」

 

「「ああ」」

 

士道の話を聞き、納得の様子の明乃ともえか。

 

「だが、俺は肝心の名前とクラスを知らないんだ」

 

「成程、だから男子のデータを‥‥でも、なんで一科生の男子だけなの?」

 

明乃は二科生の男子のデータは何故必要ないのかを尋ねる。

 

「あの仮面野郎はその男子生徒にこう言っていた‥‥『一科生のエリートさん』って‥だから、一科生の男子のデータを見れば、分かる筈なんだ」

 

「わかった。やってみるよ」

 

もえかは士道の頼みを引き受けると言う。

 

「すまない‥でも、無理はしないでくれ‥明乃ももえかが余りにも無理をする様なら、気絶させても良いぞ」

 

「うん」

 

「ちょっ!!それはひどいよぉ~」

 

「ハハハ‥‥それじゃあ頼んだ」

 

「「うん!!」」

 

明乃ともえかに昨日の男子生徒についてクラスと名前を調べてもらうように頼んだ士道であったが、彼自身も明乃ともえかからの報告をただジッと待っているだけでなく、早速、風紀委員長の摩利の下へと向かい、昨日の件を話した。

 

「確かに、君が見たそれは例の件に関係しているかもしれない」

 

「はい。今、もえかと明乃に頼んでその時の生徒の名前とクラスを調査して貰っていますが、この後俺自身も調査するつもりです」

 

「そうか‥‥君には身内の恥を晒す様な依頼をして済まないと思っているがよろしく頼む」

 

「ええ」

 

士道は摩利と分かれ、調査へと向かった。

摩利と別れた士道は、調査の為学校内を探索していた。

 

「う~ん。此処にもいないか」

 

士道は一通り校内を探したが、一向に昨日の生徒が見つからなかった。勿論、すれ違いもある訳で士道はまた同じ所を探す事にした。

そんな中、チャイムがなりタイムオーバーとなる。

 

「昼休みにまた探すか‥‥」

 

士道は一旦捜索を中断し、教室へ戻った。

そして、昼休みになり士道は生徒達が集まる購買と学生食堂へと向かい、昨日の生徒を探しにかかったが、昼時と言う事も有り、購買も学生食堂も生徒で賑わい混雑しており、とても一人の生徒を探す余裕は無かった。

そんな中、

 

『1年E組 五河士道、1年E組 五河士道。至急生徒会室まで来てください』

 

士道は突然、真由美に呼び出された。

呼び出されたからにはいかない訳にもいかず、士道は生徒会室へと向かった。

生徒会室のドアをノックすると、中から「どうぞ」と真由美の声がした。

 

「失礼します」

 

士道が生徒会室に入ると、テーブルの上には積まれた紙の束が置かれていた。

 

「な、なんですか?この紙の束は!?」

 

「待っていたわ、士道君。私も摩利ちゃんから聞いてもえかちゃんと明乃ちゃんと一緒に士道君の話の男子生徒を探してみたわ。さあ、此処からその男子生徒を探してみて」

 

「えっ?此処からですか?」

 

士道はテーブルの上にある紙の束を見て少し引き攣る。

 

「顔を知っているのは士道君だけなのでしょう?」

 

あの時はもえかと明乃も居たが、二人はほんのちょっと見ただけでそこまで印象が残っていないので、その脅されていた男子生徒の顔をしっかりと見ているのは、事実上士道だけであった。

 

「もえかちゃんと明乃ちゃんは引き続き、一科生の男子のデータを引き出してくれているわ」

 

「ん?」

 

士道が奥のデスクを除くと、昼食も摂らずに黙々とパソコンの画面とにらめっこしているもえかと明乃の姿があった。

 

(二人があそこまで頑張っているんだから、兄である俺も頑張らないとな‥‥)

 

そう思い、士道も椅子に座り、テーブルの上の紙の束へと手を伸ばした。

そして、顔写真を見て、例の男子生徒を探し始めた。

 

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