魔法科高校のデート・ア・ライブ   作:破壊神クルル

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調査 パート2

士道が生徒会室へと入り、一科生の男子のデータとにらめっこをして既に30分以上の時間が経過した。

 

「違う‥‥コイツも違う‥‥コイツでもない‥‥違う‥‥」

 

一科生の男子の顔写真を見ては、シュレッダーへと入れて行く流れ作業で既にパターン化しつつあるが、油断していると、例の男性生徒の顔写真も流してしまいそうなので、集中して見ていく。

そんな中、

 

「はい、コレ追加ね」

 

ドサッ

 

真由美が出たばかりの一科生の男子のデータを追加して来る。

 

(少し減ったと思ったのに、また山が‥‥)

 

減ったと思った紙の山が再び高くなる。

 

(発狂しそう‥‥)

 

昼休み中の出来事なのに何だか、長時間の残業を行っているみたいな心境の士道であった。

そして漸く‥‥

 

(居た!!コイツだ!!)

 

漸くお目当ての男子生徒を見つけ、思わず片手を天高く掲げる士道。

 

「我が生涯に一片の悔いなし!!」

 

そしてBGMにはシルヴェスター・スタローンが主演したボクシング映画のBGMが彼の脳内に再生された。

 

「はいはい、バカやっていないで」

 

「はっ!?」

 

真由美の一言で現実に引き戻される士道。

辺りを見ると、

 

「「‥‥」」

 

自分の姿を見て、唖然とする明乃ともえかの姿がそこにあった。

 

「////」

 

いくら、流れ作業のやり過ぎで、発狂しそうになったとはいえ、妹達に自分の恥ずかしい姿を見られて赤面する士道。

 

「ま、まぁお兄ちゃんも男だしね‥‥//////」

 

「う、うん‥格闘技をやる人は男らしいよ‥‥//////」

 

「ガ━━(゚д゚;)━━ン!!」

 

二人のフォローになっていない言葉に今度はショックを受ける士道であった。

 

「はいはい、漫才は良いから、見せて」

 

「はい‥‥」

 

士道は真由美に件の男子生徒のデータを見せる。

 

「ふぅ~ん‥天山秀一‥‥二年生か‥‥」

 

真由美は書類に書かれている男子生徒の名前を呟き、彼の顔を覚える。

 

「摩利ちゃんには私の方から知らせておくわ」

 

「分かりました。ただ、あまり大事にはしないでください。何せ今回の依頼内容がアレですから‥‥」

 

「ええ、分かっているわ。この事は此処に居るメンバーと摩利ちゃん以外には知らせないようにしましょう。二人も良いわね?この事は他言無用よ」

 

真由美は明乃ともえかの二人にも天山の件を他の人に喋らないように注意をした。

 

「は、はい」

 

「わかりました」

 

真由美の忠告を受け、明乃ともえかの二人は頷く。

 

「それで、士道君は早速行くの?」

 

「はい」

 

真由美が士道に早速この男子生徒にコンタクトを取るのかを尋ねると、士道は頷き、早速コンタクトを取りに行こうとすると、

 

キーンコーンカーンコーン

 

昼休みの終わりを告げるチャイムがなった。

 

「‥‥」

 

「‥‥」

 

真由美と士道の間に白けた空気が流れる。

 

「‥‥コンタクトは放課後ね」

 

「そうですね‥‥」

 

今日は何だか締まらない士道だった。

 

「「アハハハ‥‥」」

 

そんな兄の姿に妹達は乾いた笑みを浮かべるしか出来なかった。

そして、放課後になり、士道は昼休みに所在を突き止めた例の男子生徒の下へと向かい、彼を見つけ、早速コンタクトをとった。

 

「あの‥‥天山‥‥先輩ですよね?」

 

「ん?なんだ?二科生の雑草か?何の用だ?」

 

天山は、森崎同様いかにも一科生はエリートで二科生は雑草、出来損ないと思っている選民意識の塊で出来ているような印象を持つ生徒だった。

 

「あの先輩‥‥この前、裏路地で変な奴に絡まれていましたよね?」

 

「っ!?」

 

士道の質問に明らかに天山は動揺した。

しかし、それをすぐに引っ込めて、

 

「ふん、何を言うのかと思ったら。僕が裏路地?何故そんな所に行かなければならない。

 

「でも‥‥」

 

「いい加減にしろ!!わけのわからないいちゃもんをつけるのは止めろ!!」

 

天山は不機嫌を露わにしてその場から去って行った。

こうしてファーストコンタクトは失敗に終わった。

しかし、これで諦める訳にはいかなかった。

その後も士道は男子生徒とコンタクトを取ろうとするが、毎回逃げられてばかりだった。

そこで、士道は状況を真由美と摩利に報告し二人にもさりげなく天山と接触を頼み、試みようとするが、彼は警戒心が強いのかなかなか尻尾を出さなかった。

 

「はぁ、なかなか接触する事か出来ないな…。仕方ない、此処は尾行して天山があの仮面野郎と接触するのを押さえるか」

 

士道は天山との接触は保留し、彼を尾行する事に決めた様だ。

 

「あ、いた」

 

士道は校門から出てくる目標を発見し、見つからないように気を付けながら尾行を開始した。

しかし、天山もここ最近の士道や真由美、摩利との接触により、警戒が強く、彼は敢えて人ごみの多い場所ばかりを通る。

 

「くそっ、これじゃあ奴を見失っちまう」

 

士道はこの際、ターゲット(天山)との距離をもっと縮めようと必死に人ごみを掻き分けてターゲット(天山)に迫る。

しかし、この決断は遅く、気づいた時には彼の姿は完全に人ごみの中に消えてしまった。

 

「くそっ、見失ったか」

 

士道は悔しさに思わず顔を歪める。

 

「でも、まだ遠くには行っていない筈だ。それに奴(仮面野郎)と接触するなら、きっと人気が少ない所の筈だ」

 

そこで士道は人気の無さそうな裏路地やビルを探し回った。

その頃、天山はと言うと、人気のない裏路地にて、例の仮面野郎と会っていた。

そして、例の如く、その仮面野郎に金を渡していた。

 

「もういいだろう!!これ以上は払えないんだよ!!」

 

「‥‥確かにお前はよく払った」

 

「じゃ、じゃあ‥‥」

 

天山はこれで自分が万引きした時の証拠映像が記録されたSDカードを渡して貰えると思った。

あのカードさえ、手に入れる事が出来れば、目の前の仮面野郎如き勝てると思っていた。

しかし、現実は非情であり、

 

「これでもうお前の利用価値はもう無い‥‥お前は用済みだ」

 

「なっ!?」

 

「それにお前は俺との取引き現場を目撃され、風紀委員と生徒会に目をつけられているからな‥‥これ以上お前を泳がせていると此方の身も危ないんでな‥‥」

 

 

 

.その頃、士道は見失った天山を引き続き探していたが‥‥

 

「ぎゃぁぁぁぁー!!」

 

路地の奥から悲鳴が聞こえて来た。

 

「っ!?」

 

士道は急ぎ悲鳴が聞こえた現場へと向かうと、そこには探していた天山が倒れていた。

 

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