それでも僕は君に恋をした   作:ミルゼラチン

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生徒会のお茶会

 

 

「やっと終わりましたね…」

 

書類作業をしていて凝ってしまった肩をほぐし、山のように積み上がっていたものが片付いていることに少しばかりの達成感をクローディア・エンフィールドは感じていた。周りも疲れたのだろう。机にうっぷしている人もいたり、椅子にもたれかかる人もいる。学期初めは処理しなければならない案件が溢れてくる。それを生徒会メンバーの力を借りてようやく終わったのである。このメンバーはクローディアが有能でなおかつフェスタに出ることを諦めている生徒を口八丁手八丁で引き入れている。しかし、本人たちとしては楽しんで参加しているので文句はないそうだ。

 

「いやぁ、今年も大変でしたね」

赤みがかかった黒髪を持つ少年が皆の分の紅茶を淹れながら、こちらに話しかけてくる。

 

「そういや、加納にクローディアもこれでまだ2回目なんだっけ」

報道系のクラブにも所属しているアーシャ・マーセナルが端末でニュースを見ながらお菓子をつまんでいる。

 

「今年はそれでも楽な方でしたけどね」

 

「ええ、今年は京楽さんがいてくれたおかげですね」

クローディアはその用意してくれたものを摘まみながら、京楽と呼んだ女の子の方を見る。

 

「え、えっと、そんな恐縮です。私、役に立ってないですよ」

わたわたと手を振り、否定してくる。

 

「そんなことはありませんよ、京楽さん。京楽さんが帳簿などを一手に引き受けてくれたので例年よりはやく終りました」

 

「そーだぞ、雅ちゃん」

いつの間にか後ろにまわったアーシャが雅の小柄な身体に抱きつく。

恥ずかしがって顔を真っ赤にするところを見たクローディアはうふふ、と軽く笑いながら淹れてくれた紅茶を一口飲む。

 

「上達しましたね、敬介」

 

何がと言わずとも少なからず2年間も生徒会で一緒に活動してきたのでこれくらいはわかってくれる。彼とはそんな関係だ。クローディアはそう考えている。

 

「ありがとうございます、クローディア」

そういって皆に紅茶を配った敬介も席について、お菓子を摘まみ始める。

 

「お、そうだ。会長、面白いニュースがあるぜ、熱々のものだ」

先程まで見ていた学内のSNSの画面に映し、こちらに見えるようにしてくれた。

 

「いやぁ、まだ、入りたてのルーキーが序列11位と決闘だなんてビックリだ」

 

「これは何が起きたのでしょうか」

 

「その場に居合わせた人によるとあの新しく入ったお姫様が男とお茶をしていたんだってな」

 

旧知の仲だったみたいでけっこう話は盛り上っていると見えた。

「で、そしたら11位が割って入ってきたらしい」

最初の方こそその男の子はニコニコしていたがいきなり立ち上がって彼女に触れようとしていた相手の腕を掴んで何かを言ったら、サルデス・バーチャが怒ったあげく、決闘を申し込んだという。

 

はぁ、溜息をつきながら、クローディアは立ち上がる。

 

「ちょっと見てきますね」

 

「別に会長が見に行く必要はないですよね?」

黒髪を整えながら雅が問うてくる。

 

「いえ、私の友人が話題の渦中にいるので会いに行こうかと」

 

「あー、ユリス姫のことか?」

 

ええ、そうです。と答えて

「本日はこれで解散です。明日は特になにもないのでゆっくりしてくださいね」

 

はい、と返事をしてくれるメンバーを背にクローディアは生徒会室を出た。

 

 

 

 

 

 




やっとできました…

区切れるところがどうやっても見つからず、変なところで終わってしまいました。クローディアにも生徒会メンバーがいるよってことを書いてみたかっただけです。

次回はたぶん戦闘回かな。
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