それと最初の時代背景は平安初期ぐらいです。そこらをご理解して読んでください
思い出すには淡く、そして今にも消え落ちそうで、
——————故に最も大切な記憶
そこは森の中であった。
周りを見渡してもその目に映るのは木の緑、それか地面の色である薄い茶色であった。ただ、それは顔を水平に動かしたときの場合のみ、それでも上を見上げて見えるのは青空と真っ白な雲であるが————と
着物を着た男がいた。まだ顔にあどけなさを残している男———いや、少年といってもおかしくないほどの見た目をしている男はどこか居場所をもとめるように、それでも自分がなにをするべきかを分かっているかのようにゆっくりと—————そしてまっすぐと歩いていた。
やがてその森を抜けると、見えてきたのは町であった。男はその町を少しの間だけ見つめると安堵したようにふっと息を吐き、また歩き出した。
ここが都か—————と息と一緒に零れ落ちたその言葉は誰にも聞こえないままにして
――――少年がこの町にやってきたのは今から五年も前のことであった。
アベノ カガリ
その少年は陰陽師の安倍 篝と名乗った。
陰陽師、いわゆる妖怪といわれる基本的に人に害を及ぼす悪を退治することを専門としている者たちの呼び名である。
その社会で必要とされるのは年齢でもなく、金でもなく、権力でもなく、『力』であった。ただ単に腕力などの純粋な力ではなく、霊力など用いた妖怪との戦闘力である。しかしどうしても強大な力を持つには年月が必要である。努力などの鍛錬、数多くの戦闘経験。この二つにはいくら力を持っている者でも超えることができない――――――はずであった。この男は何百、何千回の妖怪と戦闘をした陰陽師を圧倒するほどの強さを持っていた。
そして敢えて付け足すのなら――――
「グァァァァアアアアアア!!!」
そこには、知性の欠片もないであろう妖怪が。ただその前に静かに、そしてただ静かに闇夜の中に佇む陰陽師――――安倍篝が、
篝「ったく、これだから妖怪は・・・けど、」
口から零れたその言葉は少し苛立ちを含んでいるようで、それでいてまるで子供が玩具で遊んでいるかのような無邪気さを表していた。
「ガァァッ!!」
妖怪が篝のそのような態度にしびれを切らしたかのように叫び、一直線に突っ込もうと足に力入れ、
篝「・・・すこしだまれ」
篝は先刻なにか言いかけたところで妖怪に邪魔されたことにイラついたのか怒気を強め、妖怪の体を手に持っていた何らかの札によって抑える――――そして、袖から黒い札を取り出す、その札の中心には赤い文字で〝滅”と。
篝の妖怪と戦う姿は美しく、そして場を圧倒する―――――――
最後まで見てくださりありがとうございます。
初めての作品なのでどのくらいの量にすればいいのかいいのか分からないため、試行錯誤して書いていこうと思います。
これからもよろしくお願いします。
誤字脱字があったら、ご報告お願いします。
ではでは~