魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録 作:ピロッチ
しかし、なのはの前には今年でデビュー20周年を迎えた
強大なる正義の先人達が立ちはだかります。
果たして、なのはは勝てるのか…?
突如学園に現れたドイツ軍。それは蜥蜴の尻尾切りを画策したドイツ本国が
ラウラをVTシステム開発の関係者
及び使用者として捕縛せよという命令による物だった。
しかしラウラを連行しようとした矢先、
我等が暴走核弾頭、高町なのはが立ち上がった。
一夏を踏み台にした不届き者に瞬獄殺をぶちかますや否や、
ドイツ代表操縦者セルベリア・ブレスを蹴っ飛ばした揚句、
躊躇なく乳を晒し、正面切って宣戦を布告したのであった。
「うおおおおおおお!!全員纏めて掛かって来るが良いのおおおぉぉーっ!!」
ドギュルルルルゥウン!!ドギュルルルルゥウン!!ドギュルルルルゥウン!!
「「「「「うわあああああああ来るなあああああああああああ!!!」」」」」
光線をぶっ放しながらセルベリアを追い回すなのは。
セルベリアは手で胸を隠しながら逃走。他のドイツ兵も一斉に逃げ出した。
仮に同僚が完全にキレた今のなのはを見たら即座に逃げ出すだろう。
しかし、このままでは大惨事どころか第三次世界大戦になりかねない。
高木理事長が間に割って入りなのはを止めに入った。
「おい、君!よせ!!国家代表操縦者への暴力行為は犯罪どころか…」
「戦争の邪魔なの、このクルピラ野郎!!!!」
ボゴォ!!
「ぶぎゃ!!!」
そして、なのはにラリアット一発でKOされた。
「ちょおおおおおおっ!理事長ぉーっ!!!」
「うおおおおおおおおおおおおお!!!待ちやがるの極悪非道の犬畜生共!!!
この場で叩き潰して力づくで冤罪を晴らすのおおぉぉーっ!!!!」
改めて明記するが、同僚が今のなのはを見たら絶対に逃げ出している。
こうなったなのはは絶対に妥協も譲歩もしない事を知っているからだ。
そんなこんなで逃げるドイツ軍を追って校舎を飛び出したなのは、
もうどうなっても知ーらない。
「…な、何だったのあの生徒は?」
「主任、奴こそが私に土を付けた人類初の女、高町なのは。
通称『暴走核弾頭』です。」
「………………………。」
一方、校舎外では…
「うおおおお!!!この消費期限切れの乳牛と取り巻き共めら!!!
喉が詰まるまでサワーキャベツを口に詰め込んでやるのおぉぉっ!!!」
「そうだそうだー!!ついでにはなにそーせーじをつめてやるー!!」
「たーすけてー、たーすけてー!!!」「悪魔が、悪魔が追って来る!!」
「ええい、何なんだあの気狂いは?!何であんな奴がこんな所に居るんだ?!」
光線を乱射しながら逃げ惑うドイツ兵を追い回すなのは。
完全に殺る気満々である。だが、彼女に最大のピンチが訪れようとは!
「んん?」
突如割って入る何者かの声。なのはが目を向けると…
「「「「「「
そこにいたのはICPO-ICD
(IS Crime Division=IS犯罪対策課)
の英字が刻印された色とりどりの6機のIS、
R・リヴァイヴの特別強化版、R・R・ICDモデルだ。
「た、助かった!!ICPO-ICDの飛行隊だ!!」
「違法システムを使用した犯罪者をかばい立てするのみならず、
国家代表への暴行とセクハラ行為、我等ICPO-ICDが許さ…」
「Divine buster FIREEEEEEEEEEEEE!!!!」
ドギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥゥウウウン!!
なのはは十八番のディバインバスターをICPO-ICD隊員に発射した。
「「「「「「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」」」」」」
ディバインバスターは隊員を直撃、全員アリーナへ吹っ飛ばされた。
「おいいいいいいいいい?!インターポールのIS隊にも容赦なしかよ!!」
「こ、コイツ…真正のマ○キ○だった…」
「うおおおおおおおおおお少し頭冷やしてやるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
なのはは更に怒りを高ぶらせ、飛ぶ様にアリーナへと向かっていった。
「た、助かった…おい、お前達、早く私の着替えと専用機の用意をしろ!!」
「「「「「ヤー!!」」」」」
そして、十数秒後のアリーナでは…
「う…ぐ…」
「な、何だったんだアイツは…」
アリーナに吹っ飛ばされたICPO-ICD隊員が何とか起き上がると…
「なのおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
ズドォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
「「「「「「うわあああああああああああああああああ!!!!!」」」」」」
例によってなのは降臨である。しかも、今度は怒り核爆発モードで。
「うおおおおおおお!!よくも割り込んでくれやがったのこの犬畜生共!!!
ジャガイモ共の口車に乗って冤罪と解ってて捕まえるなんて絶対許さないの!!
そんなだから黄色い電気鼠一味と楽園の素敵な巫女一派に
知名度で大負けしてミリオン一つ出せずに
ナンバリングタイトル5作で製作チームが解散したのが解らないの?!!
明治生まれのスチームパンカー共は舞台女優にでも転職して
モギリとイチャついてればいいの!!
文句があるならセガ○ターンに引っ込んでから言うのおおぉぉーっ!!!」
隊長格の胸倉を引っ掴むと、ブンブン揺さぶりながら
意味不明の罵声を浴びせるなのは。怖い。
「ちょっ、貴女何言ってるの?!全然意味が解らな…」
「ならば揉みしだくの!!!」
「ナンデ?!!」
言うなり、隊長格の胸を鷲掴みに。
「ギャーッ!!何処触ってるのよ!!!」
「おっぱい!!!」
「言わなくて良いわよ!!」
「乳!!!」
「何で言い直すのよ!!」
「揉みしだく為なの!!!さあO☆HA☆NA☆SHIなの!!!」
容赦なく揉みしだくなのは。隊長格の女は堪らず悲鳴を上げる。
「イヤァァアアアア!!誰か助けてぇーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
「ウオオオオオオオオオーッ!!テメエ何してんだコラーッ!!!」
たちまち残りのICD隊員が飛んできた。仕方がないので手を離すなのは。
「チッ、さすが正義の味方は行動が早いの!その辺りは称賛されるべきなの!」
「ドイツ代表だけで飽き足らず、今度は隊長へのセクハラまで…許せない!!」
「もう言い逃れはできへんで、覚悟しぃや!!」
「やる事為す事正義のヒーローチームその物なの!!!
でも本物だから仕方ないの!!!」
「誰が正義のヒーローチームですって?!私たちは女よ!お・ん・な!」
「そうやそうやー!法の番人をナメたらアカンで!」
「私達は警察官です!!アニメやゲームのキャラと一緒に…」
「違うのッッッッ!!!」
いきなり大喝してICPO-ICD隊員を黙らせるなのは。
なのはは彼女達が何者かの確信があったからだ。
彼女達の正体はアレしかない。そう信じて疑っていなかった。
「私はそっちを知っているの!!ICPO-ICD飛行隊、否…
帝 国 華 撃 団 !
その通り、ICPO-ICDの飛行隊員達はどう見ても
デビュー作が今年で発売20周年を迎える彼の帝国華撃団そっくりだったのだ。
だが、どうも様子がおかしい。
「「「「「「………………………………………………………はぁ?」」」」」」
互いに顔を見合わせ、一斉にこの反応である。
「ていこく…かげきだん???」
「何ですか、それ?美味しいんですか?」
「アナタ、私達を誰かと勘違いしていマース!!」
「流石の私もこれは引くわ…」
「どうせあれだろ?ゲームのキャラと勘違いしたとか。」
「ゲーム脳って奴やろ?怖いわー、マジで怖いわー。」
若干馬鹿にした反応を返されるなのは。だがなのははそんな態度を許さない。
「惚けても無駄なの!!こっちは知っているの!!
何なら名前を言い当ててやるの!!」
「な、何ですって?!」
なのはは隊員を左端から順番に指差して、名前を読み上げ始めた。
「北辰一刀流の使い手、みんなの鬼嫁、真宮寺さくら!!」
「お、鬼嫁?!酷い!!まだ独身なのに!!」
「人の名前を覚えられない神崎風塵流の薙刀使い、神崎つ…すみれ!!」
「ちょ、今つみれと言いかけませんでした?!」
「寝る時は全裸の銃使い、マリア・タチバナ!!」
「何で知ってるのよ?!ハッ…さては見たわね?!この変態!!」
「仲間外れのロケラン使い、元祖チャイナボカン、李紅蘭!!」
「誰が仲間外れや!!」
「両親共に日本人じゃない!!残りは皆どっちかが日本人!!」
「ごもっともー!!」
「197cmでB93とか、ド貧乳にも程が有る桐島カンナ!!」
「ああ!一番気にしてる事を!!ってか何で身長と胸囲を知ってんだ!!」
「そしてレーザー使いの…アカの手先のおフェラ豚!!」
「ワタシだけ扱いが酷いデース!!
ちゃんとソレッタ・織姫という名がありマース!!」
「『赤い貴族』なんてコテコテの通り名を持つ方が悪いの!!
この時代遅れのヘタリアン!!!」
「ヒック、グスッ、ヒッグ…」
織姫は泣きだした。そして残りの隊員達は顔面蒼白に。
「ぐっ、まさか名前どころかプライベートまでも言い当てられるなんて…」
「何て奴…!」
(この学生、危険すぎる!早めに捕縛、いや、最悪殺害もやむを得ない!!)
「これでもまだ言い逃れをするの?!!大人しく白状するの、帝国華撃団!!」
「ちーがーいーまーすー!」
「誰が何と言おうが私達はICPO-ICDのIS飛行隊よ!!」
「変な渾名を付けんといてー!!!」
「どっかの劇団と勘違いされるから、そのあだ名やめろー!!」
「そうだそうだー!」
「妄想の中の正義のヒーローチームと一緒にしないで欲しいデース!!」
全力で否定するICPO-ICD飛行隊員、だがその様な態度は逆効果である。
やるかBBA!!!
「「「「「「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」」」」」」
ICPO-ICD隊員はド迫力の大喝に涙目になって震え上がった。
「こっちが黙って聞いてれば、どこまでも性根の腐った豚野郎の如き物言い…
断じて許さないの!!」
「ナンデ?!!」
「酷い!!豚野郎は無いでしょ、豚野郎は!!」
「こっちは仕事してるだけなのに!!」
「そうだそうだー!
そっちこそ違法システム使用の実行犯を庇うなら承知しねえぞー!!」
「いい加減、犯罪者の肩を持つような言動はやめなさい!!」
「断るの!束さんの報告書を踏み躙り、
冤罪と知ってて逮捕しようとする犬畜生には断じて屈しないの!!
こちらの言い分も聞かず、遠慮会釈の無い先制攻撃を仕掛けた時点で
話し合う気は無いと解釈するの!!」
「いや、先制攻撃を仕掛けたのはおま」「What?!」「ヒィ!!」
「ISを持ち込んで学園にやって来た時点で宣戦布告なの!!!
とりあえずぶっ飛ばす!!!話はそれから聞いてやるの!!!」
「何やねんその謎理論は?!普通話し合いは戦う前やろ?!!」
「鼠の様に逃げ果せるか、O☆HA☆NA☆SHIするか、
どちらか選ぶのぉっ!!!」
「何なのこの人…?」「もう帰りたい…」「こんな所、来るんじゃ無かった…」
完全に某英雄殺し並みのブチ切れ大魔神と化したなのは。
その怒り狂いぶりにICDの隊員達は早くも戦意を無くしていた。
「そこにいたか!」
と、ここで専用のISスーツに着替えたセルベリアがアリーナに到着。
専用機「
この機体はラウラが所属する黒兎隊が装備する
「シュヴァルツェア」シリーズの前級にあたるが、
2度のモンド・グロッソを始め幾度かの戦訓により3度の改良を受け、
今でも第3世代機と渡り合える準第3世代機と呼ぶべき機体である。
「万一に備えてICDを連れて来たのは正解だった、
だがこれは予想外の事態だ…全員無事か?」
「はい、何とか!」
「最早猶予はない、学園のデータベースに依れば、奴の名はナノハ・タカマチ。
タバネ・シノノノの専属操縦者と称しているらしい。
今ベルリンにこれまでの事を報告した所、
『ボーデヴィッヒ諸共捕えるか、不可能なら殺害すべし』との指令が下った。
だが…事ここに至っては最早捕える所では無い!
ナノハ・タカマチ!貴様にはボーデヴィッヒと共にここで死んで貰う!!」
「何…?」
その言葉を聞いた瞬間場の空気が一気に冷え込んだ。
「今…何て言ったのかな?殺害とか、死んで貰うとか、
すっっっごく物騒な言葉が聞こえたんだけど…聞き間違いじゃないよね?」
「何を馬鹿な事を…貴様の聞き間違い等あるものか!貴様はここで殺す!」
「そう…そうなんだ…い、い…い…」
「いいいいいいいいいいいいいいやっっほぉぉぉおおおおおおおおおーっ!!」
なのはは叫んだ。それは、心からの歓喜の叫びだった。
「な、何だコイツ?!」
「殺すと言われて何で喜ぶんや…?」
「ま、まさかドM…」
「「「「「「それはない。」」」」」」
「シュン…」
「遂に!遂にッ!!遂にッッ!!!束さん最新機の全力を試せる相手が…」
キタ━⌒*(゚∀゚)*⌒━⌒(* ゚)━⌒*( )*⌒━(゚ *)⌒━⌒*(゚∀゚)*⌒━!!
狂喜するなのは。現役の国家代表が殺す気で挑んでくれる。
専用機の「デビュー戦」にこれ以上のシチュエーションはない。
「『束さんの最新機』?!
何か良く解らないけど、奴がはしゃいでいる今の内に先制攻撃を…」
「言われるまでもない!!食らえ!!」
セルベリアが真っ先に飛び出し、
右手のランス型荷電粒子砲「ユグド」からビームの先制攻撃を仕掛けた。
「Set uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuup!!」
ビームの着弾と、なのはがISを展開したのは全くの同時だった。
「やったの?!」
「…いや、遅かった…!!」
セルベリアの言う通り、初撃は通らなかった様だ。
爆煙が収まるとその中から何かの影が…
「………来る!」
ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!
アリーナを揺るがす程の震脚と共に、それは姿を現した。
その姿に全員が凍りつく。
「な、なんて図体だ?!」
「これが、コイツの専用機…!」
「戦…艦…?」
誰ともなく呟いた一言。だが、その一言がなのはのISを見事に表していた。
その巨体は3mを優に上回り、
レーダーと測距儀を象った武者兜型のバイザーが頭部を固め、
両肩と背後には3基の三連装砲塔。船を縦に割ったような型の翼にも、
それぞれ小振りな三連装砲塔1基と四連装機銃4基が備えられ、
背負った煙突状構造物の両脇上下と背後、
更にアームにも各1基、計7基の四連装機銃が睨みを利かせる。
その姿は正に今は滅びた海戦の花形、戦艦その物。
それはISと言うには余りも大き過ぎ、
ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎる。正に鉄塊であった!
「そう…これが…これがッ!これがッ!!
これが私の専用機…世界初の第5世代機!!!!!!」
ISそっちのけでまさかのリリカルなのはVSサクラ大戦(+1)。
確かに、1996年にデビューしたシリーズといったら
ポケモンと東方(発売は'97年だけど)という二枚看板がいますからね。
それと帝国華、じゃなくてICPO-ICDですが、
ルパンの銭形警部の様な役回りだと思って下さい。
ちなみに、フランスのあの娘はまだ中学生なので出番は来年以降。
ドイツのあの娘もまだいろいろあって今年は出番がありません。
この時、誰が想像しただろうか?
ICDが後々、なのは達の最大の強敵として立ちはだかる事になろうとは…