魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録   作:ピロッチ

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第21話  臨海学校初日 後編

 こうして楽しい時間は過ぎていき、その日の夜…

 

 

 

「「「「「頂きます!!」」」」」

 

 臨海学校の夜は花月荘での豪華な夕食だ。

座敷席とテーブル席に分かれて用意された海の幸一杯の夕飯を楽しめる。

 

「美味ひーい!流石は本ワサ!」

 

「旅館で栽培してる本ワサビって話だからね。」

 

 一夏は廊下に出る衾のすぐ前に座り、左に箒、右にはセシリアの巨乳2人、

そしてその向かいにはなのはが座り、右にシャル、左にラウラが座っている。

残念ながら組の違う鈴音は別の部屋だ。

そして、正座をした事のない欧州生まれの3人は何処かソワソワしている。

早くも足が痺れた様だ。

 

「3人共、正座がキツかったら足を崩してもいいの!」

 

「い、いえ、大丈夫ですわ!ワタクシ、正座くらいで音を上げたりなど…」

 

「ホントに?」

 

「そーれっ。」

 

「アヒィーッ!ら、らめれすわ~!?」

 

 突然、一夏がセシリアの足を突っついた。

昼に海まで張り飛ばされたお返しである。

 

「折角テーブル席が有るんだから、そっちに行けば痺れずに済んだのに…」

 

「そ、それだけは出来ませんわ!」

 

 一夏の隣という絶好の席。

足の辛さ故に離れてしまっては折角のチャンスを逃してしまう。

 

「そうなの?じゃあ、痺れ位我慢するのっ!!」

 

「も、勿論ですわ!!」

 

 だが、今は食事中である。

 

「お前達、食事位静かに摂れ。高町、年長者の貴様が煽ってどうする。」

 

 案の定、千冬に叱られる一同であった。

 

 

 

 そして夕食後、なのはは織斑姉弟が泊まる予定の二人部屋にいた。

 

「それで先生、何で私を呼び出したの?」

 

「うむ、こいつが今まで鍛えてくれた事と例の一件の礼がしたいらしくてな、

日頃の労いの意味でマッサージをしてくれると言う事だ。」

 

「教導役として当然の務めなの!態々気を使う必要はないの!」

 

「そう言うな、断られるとこっちは恩を返す当てがないんだよ。」

 

「だったら、千冬先生からお先なの!」

 

「良いのか?」

 

「私は一向に構わないの!」

 

「む、そうか…。」

 

「よーし、じゃあ早速始めるぜ。」

 

「うむ。」

 

 布団の上にうつ伏せで横になった千冬にマッサージを始める一夏。

 

「あっ♥あうっ♥はぁぁあん♥」

 

「いつもはあんなんでも、こうなると

随分可愛く喘ぐんだな。ほれほれ、ほーれほれほれ。(グリグリ」

 

「あんっ♥そこっ♥あっあっあっ♥あぁ♥はぁあんっ♥」

 

 一夏の指先から伝わる快楽に目を潤ませて喘ぐ千冬だが、

声だけ聞くとおかしな勘違いしてしまう者が出てしまう事請け合いである。

と、千冬が一夏のマッサージによがっていると…

 

「(チョンチョン)ん?」

 

「なのは、ふすまのそとにひとがごにんいるよ。」

 

「やれやれ、まあ、誰かは予想は付くの。」

 

 その直後…

 

 ガタンと音を立てて襖が倒れ、箒と専用機持ち達が倒れこんできた。

 

「「「……………。」」」

 

「「「「「あ、アハハハハハハ…」」」」」

 

 5人の乾いた笑いが部屋に響き渡る。

どうやら、予想と違う光景にいたたまれなくなった様だ。

 

「全く、何をやっているんだ馬鹿者共。」

 

 案の定、仲良く正座させられて千冬に叱責される5人であった。

 

「マッサージだったんですか…」

 

「しかし良かった、てっきり…」

 

「てっきり?何やってると思ったんだよ?」

 

「それは勿論…むぐっ!」

 

 ラウラがこの場で言ってはいけない事を言おうとしたため、

他の4人から口を塞がれてしまった。

 

「別に!」

 

「特に何とは!」

 

「ほ、ほほほ…」

 

「な、何でもないですよ!!」

 

 所が、ヤマトがラウラの言いたい事を口走ってしまった。

 

「きんし○そう○んをやってたとおもったんでしょ?」

 

「「「「「!!!」」」」」

 

「き、近親…」

 

「………………ほほう。(#^ω^)ビキビキ」

 

「「「「「ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイ((((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」」」」」

 

 生徒達が自分達姉弟をそんな目で見ていた事にお怒りの千冬。

だが、余り怒りを露わにすると…

 

「…なんなの?(ゴゴゴゴ」

 

 案の定、我等が暴走核弾頭が抑止力を発動した。

 

「ぐっ…まあ、今回はこの辺りで勘弁しておこう。」

 

「「「「「お~、流石は暴走核弾頭、ありがたや、ありがたや~。」」」」」

 

「やれやれ…さて、さっき見た通りこいつはマッサージが上手い。

本当は高町に先に受けて貰おうと思ったが、

奴の意向で私が先にやって貰っていたと言う事だ。

物は試しだ、お前達もやって貰ったらどうだ?」

 

「「「「「良いんですか?!」」」」」

 

「ああ、いいぜ!それじゃあ、最初はセシリアから…」

 

「は、ハイ!」

 

 セシリアが嬉しそうな表情で前に出る。

「それじゃあ、ここにうつ伏せになって…」

 

「はい、これでよろしいんですの?」

 

「ああ、じゃあいくぜ。」

 

 早速、一夏が腰からマッサージを始めた。

 

「んううっ♥こ、これは…気持ちいいですわぁ♥」

 

「そうか?そう言って貰えると嬉しいよ。もし痛くなってきたら言ってくれ。」

 

「は、はい♥あっ…でも、これは♥

先生が…思わず♥喘いで…しまう訳ですわぁ♥」

 

「うわぁ…」

 

「こ、これは…」

 

「聞いてるだけでムズムズするような…」

 

「くっ…羨ましいっ!」

 

 しかしセシリアにまたしても災難が襲い掛かる、災難の名は織斑千冬と言う。

 

「ほう?勝負下着とはいい度胸だな、オルコットよ。」

 

「っ?!…って、織斑先生?!」

 

 おお何と言う事、千冬がセシリアの浴衣の裾を捲り、

彼女の真っ黒なショーツを晒してしまったのだ。当然他の皆にも丸見えである。

 

「い、いいいいきなり何をなさるんですの織斑先生?!」

 

「フッ、随分と見栄を張った物だな。

だが教師の前で淫行を期待するなよミドルティーン共。」

 

「っ!? い、いいい…って、先生…?(千冬の胸を凝視)」

 

「…む?」

 

 だが、そんな悪戯にも容赦ないツッコミが入る。

千冬が生徒達の視線の集中先、つまり自分の胸元に顔を向けると…

 

「じ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ。」

 

 ヤマトが千冬の浴衣をはだけ、胸元に顔を突っ込んで凝視していた。

 

「(ヤマトをつまんで)ヤマト、貴様何をやっている?」

 

「……………くろ。」

 

 何の事はない。千冬もまた、セシリアと同じ黒の下着を着用していたのだ。

 

「ばらされた…生徒に下着の色をばらされた… OTL」

 

 ショックだったのか、膝を付いて落ち込む千冬であった。

 

「うう、全くやり辛いったらありゃしない。

おい一夏、何か飲み物を買って来てくれないか?」

 

「え?あ、ああ…。」

 

 そう言うと、一夏は財布片手に部屋から出ていった。

 

「(冷蔵庫から缶ビールを取り出す。)そういえば高町、

清州女将に飲酒していても気にするなと言っていたらしいな、

貴様も一本どうだ?」

 

「遠慮しておくの!私はメラゾーマ以外は飲まないの!!」

 

「そんな物旅館にあるか!!ってか、それで良く喉が保つな貴様は。」

 

「私の喉はローマンコンクリート!!」

 

「もう勘弁してくれ…。それでお前達、一夏の何処が良いんだ?」

 

「そ、それは…」

 

「まぁ、確かに一夏は私に出来ない事が出来る男だ。

家事も料理も中々だしマッサージも上手い。付き合える女は得だな。」

 

 何だかんだ言って一夏を立てる千冬である。

確かに一夏は男としてはかなりの優良物件だろう。

 

「どうだ、欲しいか?」

 

「「「「「くれるんですか!?」」」」」

 

「要らないの!!」

 

「やるか、馬鹿…って、今要らないって言ったのは誰だ?!」

 

「私なの!!」

 

 手を挙げたのはなのはである。

 

「高町…貴様我が愛しの一夏を

要らんの一言で切り捨てるとはどういう了見だ?!」

 

「私は既に彼氏持ちなの!だから、一夏君は他の人達で取り合うの!!」

 

「「「「「「んなっ…」」」」」」

 

 実に単純な理由だ。

だが、自慢の弟を要らんの一言で片づけられた千冬はたまったものではない。

 

「う、うう、ううう…チックショーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

 千冬は号泣して部屋から逃げ出した。少し経って一夏が部屋に戻ってくる。

 

「お待たせ…って、あれ?千冬姉は?」

 

「えーと…」

 

「その…」

 

「千冬先生は他の先生と明日の打ち合わせがあるから呼ばれて出ていったの。

さあ一夏君、皆にマッサージの続きをやってあげるの!!」

 

「ああ、はい!」

 

 

 その頃千冬は…

 

「ふえええええええええ~~ん!!ぐや゛じぃぃぃぃぃぃぃいいいいいい!!」

 

 学年主任の日高舞の膝で号泣していた。

 

「どうしたのよ千冬ちゃん?!部屋に入ってくるなり大泣きして!」

 

「いちかがぁぁぁぁああああ!!いちかがフラれたんですぅぅぅううう!!!」

 

「フラれたぁ?誰によ?!」

 

「たかまちにぃ!!フラれたんですぅぅぅぅぅううううう!!!」

 

「たかまち…ああ、高町さんにかぁ…。

(って、弟がフラれて泣いてるって事?!

ドンだけブラコンなのよこのブリュンヒルデは?!)」

 

「ま、まあまあ落ち着いて下さい!」

 

「おおよしよし、泣かない泣かない!ホラ、今夜はとことん付き合うから!」

 

「そうですよ、好みは人それぞれですし。」

 

「年齢的にもやっぱ他の子とくっついた方がいいですって!」

 

 真耶を始め、他の教員達も大慌てで千冬を宥める。

 

「ひ、日高しゅに゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん!!」

 

「「「「(ああ織斑先生、貴女はどこまでブラコンなの?!!)」」」」

 

 かくしてその日教員達はジョッキ片手に小一時間掛けて千冬を宥め透かし、

酔い潰れて寝込んだ千冬を一夏の相部屋に放り込んだ所で消灯と相成った。

 

「ムニャムニャ…いちかぁ~、いちかぁ~。(チュッチュッ」

 

「お、おううううぅ~…。」

 

 そして、一夏は酔った千冬に抱き着かれ、

怒涛の口づけ連射を浴びながら眠りについたという。

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