魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録 作:ピロッチ
今回は登場人物のDQN行為が激しいです。
読んでる内に不愉快な気分になったら、
無理せずブラウザバックをすることをお勧めします。
それでも良いという方は、続きをどうぞ。
追記
前話の投稿を以て本作のUAが3万を突破致しました。
ありがとうございます!!
「もしもし?ちーちゃん、いきなりどうしたの?」
『束か、大変な事になってしまった。』
電話の向こうの千冬の声は、明らかに焦燥感に駆られた声だった。
「え?何?どうしたの?」
『……ああ、学園は昨日で1学期が修了したが、
その後倉林監督と飯田先輩、その他軍の操縦者がやって来て、
「1年だけ夏休みは無しで補習をする」と言い出したんだ!』
「えええっ、ナンデ?!何をしたって言うの?!」
仰天する束。
『私も良く解らん。ただ、一部の人間が
先人の苦労を踏みにじる外道にはお似合いとか
何とかと言っていたのが聞こえたんだ。』
「先人の苦労…?何の事かな?さっぱりだよ!」
『兎に角、このままじゃ埒が明かん。向こうにはIIC日本支局の連中もいる。
下手に動くと何が起こるか解らんのだ。
だが、このままだと生徒達の夏休みが無しになってしまう!』
「……………………。」
束が沈黙する。千冬は知っている。
束は怒りが一定以上まで昂ぶると沈黙するという癖を。
「…うん、解った。この束さんが何とかするよ。」
『た、束…?』
「なーちゃんに知らせて。
『この束さんが許すから、全力で〆てから摘み出せ』と言っていたって。
それと、この束さんもそっちに向かうからそれまで待ってて!」
『あ、ああ…では、一旦切るぞ。続きは学園で。』
そう言って、千冬は電話を切った。束は学園に向かう為、
間髪入れず移動用の人参型極超音速ロケットの準備を始めた。
「IICの間抜け共…
箒ちゃんやいっ君に何かあったら、脊椎をブッコ抜いてやる!!」
一方その頃学園では…
「何度も言うが、1年日本人生徒共に夏休みなど無い!!
日本人としての魂を鍛え直す為、
夏休みを総べて潰して補習を行う事を、決定したーっ!!」
声を上げているのは代表監督の倉林美也子であった。
これに相対しているのは千冬と真耶、
それに学園の運営責任者、轡木代理と高木理事長だ。
「どう言う事ですか?!そんな話は聞いていません!!」
「貴様の担当の生徒が飯田を砲撃戦などというふざけた戦い方で
チマチマチマチマネチネチネチネチといたぶった揚句、専用機を壊した!!
よって連帯責任で1年生の日本人生徒は全員補習じゃ!!」
要はこの前の報復である。こいつは学園を何だと思っているのだろうか?
無論、学園の運営責任者である轡木代理はにべもなく撥ね付けた。
「そうは参りませんな。いくら代表監督と言えども、
その様な事を勝手に決めて貰っては困ります。」
「その通り、元はといえばそっちがウチの職員に暴言を吐いたのが原因だろう!
それで叩きのめされたとしてもそれは自業自得、
我が校はこのような事を受け入れる気はない!!
早急にお引き取り願おう!!これは理事会メンバーの総意だ!!」
轡木代理に続き、高木理事長も強気の構えだ。
学園理事会のメンバーは試験後、
なのはから音声記録で一連のやり取りを全部聞かされていた。
新人とはいえ部下を貶されてあまつさえこの仕打ち、絶対に許すつもりはない。
「だから何じゃ!!この補習はIICの決定じゃ!!
逆らうなら1年共はIS操縦禁止じゃ!!」
「IICが?馬鹿な、そんな決定がよく出来ますな。
なら、正式な通告文があるとでも?」
「無いと思ったのかね?」
そこにもう一人男がやって来た。
その正体はIIC日本支局長、
「綿貫支局長…」
「この通り、今回の決定はIICの正式な物だ。これでも、拒否するのか?」
「バカな事を!『我が校への合意無き干渉は禁止』
この原則はIICが定めた物。
それをIICが破るとはいかなる了見か?!」
「だから合意をしろと言っているんだよ!」
いきなり怒鳴りつけ、スリッパで机を叩きだす綿貫。
「私はな、曲がった事がだ・い・き・ら・いなんだよ!!
我々が定めた、日本人として正しいIS戦の戦闘様式を無視して、
あまつさえ国家代表の専用機を木端微塵に破壊?
そんな奴をよく学園に入れられたものだな!
その生徒を呼んで来い!!
金輪際操縦資格を剥奪する事が決定したから、通告してやるよ!!」
なのはからヤマトを取り上げると言うのだ。
もし本人が聞けば、今度こそ死人が出かねない。
「これだから親のいない奴は…
やっぱりお前なんぞ碌な奴じゃない。お前みたいな人間は屑だ。」
「前回大会で弟可愛さに決勝を放棄した時から思っとったわ!!
お前は馬鹿で馬鹿で馬鹿で仕方ない!!だから私達の言う事を聞け!!!
お前が初代ブリュンヒルデになれたのは我々のおかげじゃ!!
だからお前は我々の言う通りにする義務があるんじゃ!!」
は・いと言え!!たった、たった一言は!い!と言えばそれで許してやる!!
だからはっきり言え!!」
千冬が何も言わない事を良い事にメタメタに畳み掛ける倉林。
だが、千冬はこの連中に逆らう事が出来ない。
逆らえば全てを失い、二度と一夏に会えなくなる。
こいつらには、そうする事が出来るのだ。
今の千冬は怖くて仕方なく、ただ泣く事しか出来なかった。
だが、思わぬ人物がそれを打ち破った。
「おい。」
ふいに聞こえた怒りに震える声、次の瞬間。
バッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
何と、いきなり現れた何者かがバケツ一杯の水をぶちまけたのだ。
「だ、誰じゃ?!」
全員が振り向くと…
「い、一夏?!」
「お、織斑君…」
そこにはバケツを持った一夏がいた。
「手前等、誰に口を利いてるんだよ!!
よくも俺のただ一人の家族を馬鹿にしやがって!!
例え千冬姉が許そうが、俺は許さねえ!!
今すぐ謝れ、謝って消え失せろ!!二度と学園に入って来るんじゃねえ!!」
「お前誰に何をしとんのだああああああああああああああああああああ!!!」
勿論、黙っている訳が無い。いきなりの行為に叫び散らす綿貫。
「暴行罪の現行犯で警察呼ばれたいのかおんどれぇ!!
今すぐここから飛び降りんかい!!」
「うるせえ!!!」
一夏は綿貫にバケツを叩き付けた。
「姉貴を馬鹿にされて俯いている位なら俺は暴力に訴える!!
暴行罪?現行犯?!それがどうした!!ここは日本じゃねえ、IS学園だ!!
IICだろうが、代表監督だろうが、
部外者が勝手に人の予定を決めるんじゃねえ!!」
ボカ!!
一夏は雪片の峰打ちで倉林をぶん殴り、ついでに綿貫も蹴り飛ばした。
「お、おい!何て事をするんだ!!」
「おい理事長さん、あんたこの学園のトップなんだろう?!
千冬姉がこんなメタメタに言われて、黙っていられるのかよ?!
こんな奴等、不法侵入でとっとと警察に突き出しちまえばいいだろ?!!」
「そ、それはそうだが、彼等はIICの人間だ!
こんな事をしたら、IIC本部が何と言うか…」
「そうだ。」
「「「「!!!」」」」
そこにいたのは、防衛軍のIS中隊。飯田奈緒の姿も有った。
専用機の撫子虎は昨日なのはに破壊されたが、
代わりのパーツが1機分の確保されているので、
今回はそれを持ちこんできたのだ。
「代表監督と綿貫支局長への暴行の瞬間ははっきり見ていたぞ!
現行犯なら警察の助けなど必要ない、取り押さえてくれ「と思っていたのか?」
突如上空から響くどすの利いた声。まさか…
「だ、誰じゃ?!」
「ああ?世界一の有名人、この束さんを知らないの?」
そこには束の姿が。ISの母本人の登場に一同がざわつく。
「た、束さん?!」
「し、篠ノ之博士…」「え?嘘?」「あの人が、ISの母…?!」
周りには目もくれず、束は室内に飛び込むや、
倉林の胸倉を引っ掴み、別人の様な低い声で難詰した。
「ヒイ!」
「おい生ごみ。この束さんの最大の親友のちーちゃんに対して
よくもふざけた事を抜かしてくれたね…」
「だからどうした!貴様の大親友のあの孤児を
優勝に導いてやった恩を忘れたか!紫頭の動物は恩も知らんのか!
生粋の日本人として顔から火が出る位恥ずかしいわ!!」
ボカッ!
「ぶ!」
束は何も言わず、倉林に右ストレートをブチ込んだ。
顔からは火ではなく血が出たのは言うまでもない。
「人の親友に何してくれてんの?ちーちゃんを馬鹿扱いとか、
この束さんを馬鹿と呼ぶのと同然なんだけど?全部聞いてたんだよ?
ちーちゃんを親無しだと馬鹿にして、あまつさえ屑だと?
なんで今更そんな人間の前にしゃしゃり出てきてるのかな?
自分より下だと思ってる人間に何を求めてる訳?
自分がどれだけ上に居る積りなのかなぁ?」
さあ大変だ。ISの本家本元の前で千冬への暴言を吐いた以上、
唯で学園から出られる訳が無い。
「ハイクを詠め、カイシャクしてやる。」
そう言えば箒も同じ事を言ってたな。やっぱりこの二人は姉妹だなと、
一夏が心中でそう回想しているのを余所に、束は更に問い詰めた。
「大体お前等、NOT日本人なのに
何で日本のIS業界に潜り込んでる訳?
ガイジンは自分の国に引っ込んでろ!!」
いきなりとんでもない事を言い出す束。もし事実なら一大スキャンダルだ。
「はああああああ?!お前何を証拠に喚いとんのだ!!」
「証拠は挙がってるもんねー!DNAと戸籍っていう決定的な奴が!
ちーちゃんを虚仮にした仕返しにお前等の出自は
国中のネット掲示板とテレビ局に資料込みでバラしちゃったよーん!!
ついでに差別だか何だか言われる前に言っておこう!!
日本ではこれを軽蔑って言うんだよ!!ガイジ…ンの分際で
余所の国のIS教育に口を出すとこうなるんだよ!この…ブタヤロウ!!」
束は倉林を綿貫に投げつけた。
「こ、このアマ~!!おい、コイツを捕まえろ!!」
「やれる物ならやってみろ!!
ISの本家本元であるこの束さんに刃向う奴は叩き潰す!!!
行け、なーちゃん、ぶっ潰せ!!」
「げっ…」
さあ、お決まりのアレが来る。
「なのおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
ズドォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
「Ice bucket challeeeeeeeeeeeenge!!!」
バッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
「「「「「「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」」」」」」
ヤマトのアームに目いっぱい氷水入りのバケツを乗せ、
それをIICの回し者共に投げつけるなのは。
全員水浸しの上、バケツをぶつけられて歯を折られた者まで。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
一度ならず二度までも学園に対してイチャモンを付けやがって!!
ただじゃ済まさないの!!自分の教え方が間違いなのを認めないばかりか、
織斑千冬が親無しな事をいい事にそればかり責め立てる糞チ○ポ共!!!
短小○茎の腐れ○ラ野郎共は叩き潰してから
その汚い尻を八つ裂きにして海に沈めてやるのぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!」
「ち、○ンポ…短小包○…腐れマ○…」
「幾らなんでも、女に向けて言う言葉じゃないぞ…」
「ムキーッ!!小娘が生意気じゃ!!
貴様はISの操縦資格を剥奪されてるんだぞ?!!
何でISに乗ってるんじゃ?!」
「そんな物は聞いてないの!!文句があるなら文書で持ってくるの!!!」
「これじゃ!!」
倉林は通告文を見せた。だが相手はICPOにすら喧嘩を売る暴走核弾頭。
そんな物で止められると思っているのだろうか?
「あぁ…そう。」
なのはは一言反応するや、遠隔部分展開で通告書を奪い取り、
丸めて放り投げるや機銃で焼き払った。
「通告に従わない事を通告するの!!
ヤマトを取り上げたかったら力づくで来るの!」
「んなっ…」
「力づくで来るの!!」
「お前何IICに逆らっとんのだ!!」
「力づくで来るの!!!」
綿貫が怒鳴り付けるが、当然なのはは動じない。
「本気で大人を怒らせたいんかオラァ!!」
綿貫が灰皿をなのはに投げつける。
だが、なのはは灰皿をあっさり掴むと投げ返した。
「ち か ら づ く で く る の ! ! ! 」
灰皿は綿貫の顔面に直撃。鼻から流血したのは言うまでもない。
「ぷぎゃぁ!」
「貴様!!」
「私は力づくで来いって言っているの!そんな紙切れで私に勝てる訳が無いの!!
さあ決闘の時間なの!力尽くで雌雄を決するの、この不法侵入のクルピラ野郎!!
ペテン師共は便所に追い詰めて、肥溜めにぶち込んでやるの!!
その後は○丸を縛って吊るし上げて、海に沈めてやるのおおおおぉぉぉっ!!」
なのははレイジングハートで綿貫を滅多打ちにした挙句、
トドメにヤマトのアームで海へ放り投げた。
「ギャーッ!」
「貴様!!IIC支局長になんて事をするんじゃ!!何様の積もりじゃ!!!」
「ああ?私を何と呼べば良いのか分からないの?!ならば名乗ってやるの!!
私こそが 暴 走 核 弾 頭 なの!」
その場の全員に聞こえる程の声で堂々と宣言したなのは。
その名乗りに一同がざわつく。
「ぼ、暴走核弾頭?!」
「アイツが?!」
「ドイツ代表とICDのIS隊を単騎で蹴散らした『織斑千冬の再来』…!」
「う、噂は本当だったのか…?」
独仏の首都でテロを起こした超危険人物「暴走核弾頭」の噂は
既に軍部の中にも都市伝説として伝わっていた。
だが、まさか目の前にいるのが本人と誰が想像しただろうか?
「ぼ、ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ暴走核弾頭じゃとぉ?!」
「ほ、本人…だったのね…。」
「こいつが…伝説の超○地外…暴走核弾頭!」
「さて、それじゃ…」
少し頭冷やそうか…?
暴走核弾頭、起爆。さあ、地獄開始だ。
IICの回し者を馬鹿に書きすぎたかもしれない…
だが、今後の話の為には避けては通れない話、後悔はしない。