魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録   作:ピロッチ

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さて、特に盛り上がりはありませんが1学期編はこれで終わりです。
ISが生んだあの二次キャラも登場します。



第51話  千冬、女子力鍛錬の日々

 玄関を開けると、そこにはヤマトを肩車したなのはが立っていた。

 

「………………。」

 

 ガチャン。

 

 千冬はそっ閉じで玄関のドアを閉めた。

と、インターホンの音で一夏が目覚めたようだ。

 

「あれ?千冬姉、お客さんか?」

 

「いや、誰もいなかった、鳥が間違ってインターフォン押したのだろうな。」

 

 ピンポーン…

 

「い、いや、また鳴ったんだけど…」

               

「気にするな、鳥の悪戯だ。」

 

「えー、でも、鳴って…」

 

「 い ま せ ん 。 」

 

 ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン…

 

「すごく鳴ってますよ。」

 

「お前は私の言う事を否定するのか?(威圧」

 

「えーと、そういう訳じゃ…あっ、お、俺、着替えて来る!!」

 

 そう言うと、一夏は逃げる様にその場を立ち去った。

 

「お、おい、どこへ…(チョンチョン)………ん?はうあっ!」

 

 肩をつつかれる千冬、振り返ると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⌒*(◎谷◎)*⌒

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なのはがいた。ワープでドアをすり抜けて入り込んだのだ。

 

「織斑千冬…客を無視するとはいい度胸なの。」

 

「招いた覚えはない、というか、貴様こそ担任を呼び捨てとはいい度胸だな。

今回は見逃すから帰れ、ハウス!」

 

「…………………。」

 

 

 

 

 

 

 

⌒*(◎谷◎)*⌒

 

揉みしだくの!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…んなっ、よせ!!止め…ハッ、動かん!!貴様何をした?!」

 

「フープバインドなの!」

 

 確かに千冬の両手両足首にはリング状の光が。

なのはは拘束魔法で千冬の四肢を拘束したのだ。

 

「そぉい!!」

 

 ムギュッ!

 

「はうあっ!!」

 

 なのはは千冬の胸を鷲掴みに。

 

「ひぃっ…!貴様、止めろ!HA☆NA☆SE!!」

 

「却下!そっ閉じする人はお仕置きなの!!」

 

 千冬の制止など聞かず、なのはは千冬の胸を揉みしだいた。

 

「モミュンモミュンモミュンモミュンモミュンモミュンモミュンモミュン…。」

 

「やぁあっ!!揉むなぁっ!!あっ、そこだめぇ!!

あーん、一夏ー!!助けてー!!」

 

 弟に助けを求める千冬。しかし一夏は自室に引き籠り、耳を塞いでいた。

 

「俺は何も見ていない…俺は何も聞いていない…。」

 

「ヒィィィィ、私が悪かった、謝るから!!おねひゃい、もう許ひてぇ!

ああ、ヤバい、気持ち良くなって来た!!これ以上揉まないれぇ!!」

 

「ならば更に気合を入れて揉みしだくの!!

後3分、黙って揉ませてくれたら許すの!!」

 

「らめへぇえええええええええええええええ!!」

 

 

 

 

 3分後…

 

「う、うう…また汚されちゃったぁ!私の乳房は一夏の物なのにぃぃぃ!!」

 

 色々と問題のある発言をしながら悔し泣きをする千冬。

だが、自業自得なので仕方ない。

 

「これに懲りたら、私へのそっ閉じは二度としないの!!

今度やったら、純潔を剥奪するの!!」

 

「ヒィ、それだけはやめてくれ!!それで貴様、何しにここまで来たんだ?!」

 

 正にそれだ。一体、何をしに逆家庭訪問を企てたのだろう。

 

「束さんから聞いたの!!24にもなって家事一つ出来ない哀れな負け組に、

今日から私が家事を教えるの!!

これを機にブラコンを治して、弟離れをするの!!」

 

「や、やかましい!!大きなお世話だ!!大体、誰が負け組だ!!」

 

「あぁ~~~~~~~⌒*(◎谷◎)*⌒~~~~~~~ん?」

 

「わ、私は負け組ではない!!」

 

「あぁ~~~⌒*(◎谷◎)*⌒=⌒*(◎谷◎)*⌒~~~ん?」

 

「ヒィ!!その動きは止めろ、寿命が縮む!!」

 

「それなら、私の下で家事を学ぶの!!」

 

「断る!!私には一夏かけて一夏を愛でると言う使命が…」

 

「拒否すると束さん自作の専用機を用立ててやらないの!!

それでも拒否できるの?!」

 

「何…だと…?」

 

「この前、束さんから専用機を新調してやると言われたよね?

実は束さんから条件を付けられたの!

それは、『炊事洗濯が一人で出来るようになる』なの!

と言う訳で、できないと専用機を用立てて貰えないの!!」

 

 何と言う過酷な条件。凡そズボラの権化に対して出す物ではないだろう。

 

「くっ…解った、仕方ない。なら、家事を学ぶ事にする。」

 

「それで良いの!!なら、早速支度するの!!」

 

「支度…?」

 

「逃げられない様に、束さんのラボで教えるの!!」

 

「ガーン!!」

 

「と言う訳で…早速ワープなの!!」

 

「そんなぁ~!!」

 

 かくして、なのはは千冬を連れて束のラボにワープ。残された一夏の下には、

 

 

 

 束さんのラボで千冬先生に家事を学ばせるので、暫く預かります。

 8月中には返します。

 

                     

高町なのは

 

 

 と言う書置きが残されていた。

 

 

 

 

 篠ノ之束私有ラボ 「吾輩は猫である」内部

 

「さあ、ここがISの聖地『吾輩は猫である』なの!!」

 

「これが…束の技術力の集大成なのか?」

 

 千冬ですら初めて見る束の研究室。

それは、IS関連の特許でオルコット家を凌ぐ富を得た束が

金に任せて創り上げた世界最高峰の研究施設だった。

 

「束さん、クロエ!千冬先生を連れて来たの!!」

 

 なのはが束を呼ぶと、早速束とクロエが奥から飛んで来た。

 

「ヒャッハー!!ちーちゃん、ここに来るのは初めてだねぇ!!」

 

「お初にお目にかかります、織斑千冬。

篠ノ之束の養子兼助手、クロエ・クロニクルです。」

 

「うむ…私が織斑千冬だ。それと束…あまりはしゃぐな、私は機嫌が悪い。」

 

「ぶー、なーちゃんの前でそんな態度で良いのかなぁ?」

 

「……………………。」

 

「ほらほら、そんな顔しない!!

さあ、ちーちゃんの家事修業、レッツスタート!!」

 

 かくして、なのはと束とクロエの3人をコーチとする、

千冬の地獄の鍛錬が始まった。

 

 

「畳み方が雑なの!そんなんだと箪笥に入りきらないの!!」

 

「ひいいいいいいいいいい!」

 

 

「洗剤の量が多すぎだよ!そんなんだと逆効果どころか色移りしちゃうよ!!」

 

「そんなああああああああ!」

 

 

「千冬様、それだと中まで火が通っていません、生焼けです。」

 

「馬ー鹿ーなーぁぁああ!!」

 

 

「失敗した料理は、責任を持って食すの!!」

 

「ううっ、黒焦げ味!!」

 

 

「後、修行中は禁酒です。」

 

「アルコールがー!アルコールが足りないー!!」

 

 

「部屋の掃除は高所から!掃除機は最後だよ!!」

 

「ガァーーーーーーン!!」

 

 

「分別がアバウトなの!!何でも燃やせば良いと言う物ではないの!!」

 

「あばばばばばばばばば!!」

 

 

 こうして、修行場と化した束の施設ラボでは

こんなやり取りが1週間にわたって続けられた。

 

 

「ううっ、地獄だ…酒も飲めないし、一夏にも甘えられないし、

束は夜這いを仕掛けるし…でも、でも負けない!

絶対高町なんかに、負けたりしない!(キッ」

 

 と、誰に向けてか知らないが、千冬が個室で一人言を言っていると…

 

 

 

 

 

「モッピー知ってるよ。そんな事を言う人は即座に負けちゃうって事。」

 

 

 

 

 

「だ、誰だ?!」

 

 突如聞こえてくる謎の声、箒そっくりのその声は、

なぜか膝くらいの高さから聞こえてきた。千冬が声の方へ視線を向けると…

 

「やあ、モッピーだよ。」

 

 そこにいたのは、身長60cm程度で

箒を模した2頭身半のにやけ面のぬいぐるみだった。

 

「………………………は?」

 

「モッピー知ってるよ、チッピーの今の一言は敗北フラグだって。」

 

「…その前に言いたい事が有る。」

 

「モッピー知ってるよ。チッピーがモッピーが何者か知りたいんだって事。」

 

「………………。」

 

「モッピーは本当はモッピーじゃないんだよ、

モッピーの本名は紅椿って言うんだよ。」

 

「何っ?!紅椿だと、ではお前はIS…」

 

「そうだよ。モッピーは篠ノ之箒専用機『紅椿』の待機状態だよ。」

 

「成程な、お前もヤマトの同類と言う事か…」

 

「まあね。でもモッピー知ってるよ。

モッピーはヤマッピーよりAIが進歩してるから、

モッピーの言葉が活字になったら漢字が使われる筈なんだよ。

平仮名しかないヤマッピーより、モッピーの方が優秀なんだよ。」

 

「……………………。」

 

「そ、そうか…」

 

「と言う訳で、モッピーが言いたいのは、

『折角過去から解放されたんだから、

変な気負いは止めて、肩の力を抜く事を覚えてね』だよ。」

 

「……………………どういう訳か解らんが、その言葉だけは覚えておく。

それと、2つ言いたい事が有る。」

 

「何だい?」

 

「まず一つ。私を呼ぶなら千冬で良い。チッピーと呼ぶのは止めてくれ。」

 

「プクー。」

 

「ふ、膨れるな。そんなに嫌なのか?」

 

「(コクコク)」

 

「駄目だ。チッピーだけは止めろ。それで、もう一つの方だが…。」

 

「何かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「 後 ろ に ヤ マ ト が い る 。 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ…?」

 

 モッピーが振り返ると…

 

「じ~…。」

 

 千冬の言う通り、ヤマトがいた。

 

「あっ…」

 

 ヤマトはアームを遠隔部分展開し、モッピーを掴んだ。

 

「やまとはきいたの。やまとをやまっぴーなんてふざけたよびかたをしたのを。

そんなばかつばきはおしおきなの!」

 

「え?怒る所そこ?流石のモッピーもこれは予想が…」

 

「えい。(アームで握り潰す)」

 

「グェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

 

 千冬はヤマトのお仕置きに、おろおろするばかりであった。

 

 

 

 そして、この日を境に千冬は家事の腕を順調に上げて行く。

 

「いい感じだよちーちゃん!やっと片づけのコツを掴んだんだね!」

 

「そ、そうか?そうなのか?…成程、何だか自信が出て来た様だな。」

 

「うんうん、料理も洗濯も上手くなってきてるし、この調子だよ!!」

 

「あ、ああ…これで夜這いさえなかったら、もっと上手くなれるのだがな。」

 

「………………………。」

 

 そんなこんなで、更に1週間が経過した…

 

 

「さてなーちゃん、どうかな?ちーちゃんが作ったんだけど…」

 

「………………………………………………………………………………………。」

 

 何をしているかと言うと、千冬が作った食事をなのはに評価して貰っている。

果たして、なのはの回答は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

b⌒*(・∀・)*⌒

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 サムズアップ。なのはは合格点と判断したのだ。

 

「これなら問題ないの!!もう十分やっていけるの!!」

 

「ゆ、許されたぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。」

 

 終わった。やっと地獄が終わった。

 

「もう教える事はないの!!一夏君に生まれ変わった姿を見せてあげるの!!」

 

「ああ、解った!!」

 

 その日の夕食は、千冬が作った食事だったと言う。

 

 翌朝、遂に帰って来た千冬、早速生まれ変わった自分を見せてやりたい。

その思いに胸を高ぶらせ、千冬は一夏の部屋の前に立つ。

 

「……グッモーーーーニング、我が愛しの弟よ!!」

 

 勢いよくドアを開け、一歩踏み入れた千冬が見た物…それは…。

 

「「ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ…。」」

 

 一夏とシャルがベッドで寝入っていた。

しかも、シャルは何も身に着けていない状態で。

 

「………………………………………………………………………………………。」

 

 なぜか付いてきたモッピーはその様子を見て、一言叫んだ。

 

「妾!妾!妾の子!!やる事為す事ビッチ臭い!!」

 

「い、い、い…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いぃちかぁああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

「「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーース!!!」」

 

 千冬はブチ切れてどこからともなく真剣を取り出した。

 

「この愚弟が!!私と言う物が有りながら、

そんなフランス娘なんぞに現を抜かしおって!!

許せん、許せん!許せん!!

そこに直れ!!その泥棒猫諸共去勢してくれるわぁーっ!!!」

 

「「アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!」」

 

「モッピー知ってるよ、これが修羅場って言う事。」

 

 結局、暴走した千冬はなのはと束が止めた。

 

 その後の調査で一夏を問い質した結果、

単なるマッサージ疲れで寝入っていただけだったと判明。

他の専用機持ちと箒にも同じ様な事をしていたと供述した。 

かくしてIS学園の生徒達は平和裏に夏を楽しんだ。

そして月が開け、学園は2学期へ移行する。 




次回は時系列を飛ばして特別編を上げます。
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