魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録   作:ピロッチ

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無事に亡国機業の回し者をひっ捕えたなのは。
しかし、ここから話が急展開に!

お知らせ
今話から試験的に、各種特殊タグを使っていきます。
結果次第では、今まで投稿した話にもフィードバックするかもしれません。
そうなったら、あとがきと活動報告でまた通知しますので
何卒よろしくお願いします。

追記
前話の投稿を以て、本作のUAが6万を突破致しました。
ありがとうございます!!


第5話  亡霊が告げる真実

 学園祭に侵入した国際武器密売組織「亡国機業(ファントム・タスク)」のIS操縦者、

オータムとM。しかし、なのはの迅速な対応により、

2人共捕縛する事に成功したのであった。と言う訳で…

 

「うおおおおおおおおお!!早速連れて来たのぉぉぉぉぉおおおおおお!!!」

 

「「ふぎゃっ!」」

 

 高木理事長と轡木代理、そして教員勢及び織斑姉弟の下に

簀巻きにされたオータムとMが転がされた。

 

「たか…なのはよ、なんでそんなにハイテンションなんだ?

まあ良い、で、こいつ等がそうなんだな…。」

 

 千冬がMのバイザーを引っぺがす。すると…

 

「な、こ、こいつは…!!」

 

 千冬が驚愕した理由。

それは、バイザーの下から現れた顔が自分とそっくりだったからだ。

 

「こ、これは…千冬姉そっくりじゃないか?!」

 

「まさか…まさか彼女は織斑先生の妹…?!」

 

 たちまち騒然となる一同。

 

「お、織斑君!まさか彼女は君の…」

 

「いえ…私に一夏以外の兄弟姉妹はおりません、これは一体…」

 

 すると、ここでMが口を開いた。

 

「………矢張りそう言うと思っていたよ、『姉さん』。」

 

「「「「「!!!!」」」」」

 

 千冬を姉と呼んだM。だが千冬の言う通り織斑姉弟は千冬と一夏だけの筈。

 

「や、やはり彼女は織斑先生の妹…」

 

「いえ、そんな筈がありません!私はこ奴と面識すらないのですよ?!」

 

「そ、そうだぜ!俺もこいつの事なんか全く知らない!!」

 

「当然だろう。姉さんとこうやって直接会うのはこれが初めてだからな。」

 

「どういう事だよ?!お前、…本当に何者だ?!」

 

 一夏の問いに対しMはこう答えた。

 

「私か?私はお前だ…織斑一夏。」

 

「「「「「?!!!!」」」」」

 

 意味不明の回答に、その場の全員が困惑する。

 

「お前……何を言っているんだ?!」

 

「言った通りだ。私はお前だと…そして、私の名は織斑マドカ。

漢字をあてるなら、真の十の夏と言っておこう。」

 

 一夏にそう吐き捨てると、

マドカを名乗る少女は隙をついて簀巻きを振りほどいた。

 

「そして織斑一夏、お前には私が私であるために……死んで貰う!!」

 

 拳銃を取り出し、一夏に向けたその瞬間…。

 

「くらえー、じゅうまんぼるとー。」

 

 バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!

 

「らめえええ!電撃しゅごいのおおおおんっほおおおおおおおお!!!」

 

 ヤマトがスパーク音を響かせ、マドカに電撃を浴びせた。

マドカは悶絶絶叫してアへ顔でぶっ倒れた。

 

「は、はへぇ~~~~。」

 

「危ない所だったの!!」

 

 なのはが拳銃を奪い、セーフティロックを掛けて机の上に置いた。

 

「やまとのはいぱーせんさーがかんちしたの。

このこはのうみそになのましんがはいっているの。

なのましんがうごいたからやまとがじゅうまんぼるとでこわしたの。」

 

「んだとぉ…!!」

 

「何…!!おい貴様、コイツの言っているのは本当か?」

 

 驚愕するオータムに真剣を突きつけて問い質す千冬。

オータムは少し黙っていたが、やがて口を開いた。

 

「ああそうさ。そいつは組織へ忠誠を誓ってる訳じゃないから

反逆したら脳幹を壊して殺す為に監視用ナノマシンを埋め込んであるのさ。

まさかアタシ等でも取り出せないナノマシンを、簡単に無力化しやがって…。」

 

「これぞ、かっさつじざいのだいごみなのだー。(両手パタパター」

 

「フン…下らん細工をした物だな。で、貴様等、何が目的で忍び込んだ?」

 

「それは私が既に聞いたの!!この2人は白式とヤマトを奪う為に来たの!!」

 

「成程、そんな事だろうと思ったよ…。」

 

「その上で私から聞きたい事が有るの!!

プレシア・テスタロッサ…この名前に覚えは?」

 

「あぁ?知ってた所で誰が言うか…」

 

「どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!」

 

 ゴシャ!!!

 

「ぴゅぶ!!!」

 

 ヤマトの鉄拳がオータムの脳天に直撃。

オクタコアISの本気の拳は、本来人間など木端微塵になる威力だが、

活殺自在の効果でオータムは傷一つ付かず、単に「死ぬほど痛い」だけで済む。

 

「言わないと、活殺自在を発動して殴るの!!

原型が無くなる力で殴られても

死なないどころか傷一つ負わせずに痛みだけ味わわせるの!!!」

 

「何…だと…!!」

 

「さあもう一発行くの!!カウントダウン…3…2…」

 

「ちょ、止めろ、止めろって!!言うから殴らないでくれー!!」

 

「ちっ…じゃあ言うの!!皆に聞こえる様に言うの!!」

 

「プレシア・テスタロッサはアタシ等の意思決定機関、幹部会副議長だ。

つまりアタシ等のナンバー2だよ。

表向きは国際IS委員会(IIC)の常任理事にして次期理事長、

サンドラ・リーバーマンを名乗ってる。

娘のラケーレはイタリアの代表候補生の一人だよ。」

 

「やっぱり…でも、それは知ってるの!!

じゃあ、亡国機業の本拠地はどこなの?!!

ドニ何とか一族は奴等の仲間なの?!!

と言うか、そもそも亡国機業の首領は誰なの?!!」

 

「そんなもん知らねえよ!!アタシ等実働部隊はアメリカが本拠だけど、

幹部会が何処にあるのかは実働部隊じゃ隊長しか知らねえよ!!

てかドニ何とかって何だよ!!」

 

「フランスのロスチャイルド気取りの田舎貴族なの!!

そいつらからいくら貰ってるの?!!」

 

「何だ、ドニエール家かよ…そんなもん、本人に聞きゃ…」

 

「どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!」

 

 ボゴォ!!

 

「ほげ!!」

 

 オータムの脳天にまたもやヤマトの拳骨が落ちた。

だが、活殺自在の力で全く傷つく事は無い。

殺す程の力で痛めつけても、ただ痛いだけで絶対に殺傷しない。

これも活殺自在の恐ろしい使い方の一つである。

 

「何すんだよー!!」

 

「私は答えろって言ったの!!答えないともう一発いくの!!」

 

「だ、だから知らな…」「本当に?」「ホントだって!!」

 

「⌒*(◎谷◎)*⌒ ホ ン ト ウ ニ ? 」

 

「ホントにホントだって!!」

 

「⌒*(◎谷◎)*⌒ ……………………。」

 

「……………………。」

 

「ちっ、なら次の質問なの!!誰がボスなの?!!」

 

「何で舌打ちするんだよ…アタシ等のボス?

そんなもん、いるかどうかも解らねえのに答えられるかよ!」

 

「あぁ~~~~~~~⌒*(◎谷◎)*⌒~~~~~~~ん?」

 

「そんな顔したって答えられねぇよ!!アタシ等の隊長曰く

『幹部会にも音声でしか参加しないから、誰も顔を見た幹部はいない』んだよ!

文句あっか?あんなら本人に直接言えよ!!」

 

「あぁ~~~⌒*(◎谷◎)*⌒=⌒*(◎谷◎)*⌒~~~ん?」

 

「ちょ、怖ぇえよ!!何だよその動き!!」

 

 流石にテロリストの実働部隊でも、ヤマトが眼前で

悪鬼の形相を浮かべて反復運動するのは怖いらしい。

しかし、一体どこで思いついたのだろうか?

 

「止めて貰いたかったら、心を込めてボスについての知ってる事を話すの!!

本当に知らないなら、改めて知らないってはっきり言うの!!」

 

「だから、ボスの顔を見た奴は幹部にもいないんだよ!!これで良いだろ?!」

 

「………ちっ、一般構成員から聞ける情報なんて、こんな物なの!!

仕方ない…用済みだから、然るべき所へ引き渡すの!!

と言う訳で、理事長には警視庁と在日米英両国の大使館に連絡して頂くの!!

襲撃に英国の最新鋭機と米国の試作機を使っていたんだから、

これらを返す必要があるの!!」

 

「解った、ではそうさせて…」

 

 と、高木理事長が本土への連絡に立とうとした瞬間!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆伏せるのぉ!!!!」

 

 なのはが突如大喝。直後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピッシャァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!」」」」」

 

 会議室に響いたのは落雷の轟音。

例えでも何でもない。会議室に本物の雷が落ちたのだ。

果たして、会議室はどうなったのか…?

 

「…………危ない所だったの!!」

 

 間一髪、なのはが最大出力のシールドを張った事で全員命は無事で済んだ。

但し、着弾点であるなのはの直近にいたオータムは

マドカ諸共衝撃で吹っ飛ばされ意識喪失している。

 

「な、何だったんだ一体?」

 

「千冬先生、下がるの!!これは、私でないと相手できないの!!

………やっと、直接話す気になったみたいなの!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレシア・テスタロッサ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 直後、ホログラムモニターが出現。そこにいたのは…

 

『まさか、アレを防ぎきられるとはね…どこまでも忌々しい小娘が…!!』

 

 なのはの言葉通り、

現れたのは15年前虚数空間に墜ちたフェイトの母プレシア・テスタロッサ。

いや、今はIIC常任理事 兼 次期理事長サンドラ・リーバーマンか。

 

「り、リーバーマン常任理事?!」

 

「常任理事!これは一体何の真似ですか?!」

 

 高木理事長と轡木代理も仰天。IIC最高幹部の彼女が

亡国機業構成員の引見に割り込んで来たと言う事は、つまり、IICは…

 

「2人共下がるの!!」

 

「た、高町君?!」

 

「そこにいるのは、IIC役員の皮をかぶったテロリストの最高幹部なの!!

コイツの相手は、私がするの!!口を挟むと、またラリアットなの!!」

 

「よ、止せ!!

挟まない、口を挟んだりしないから、こっちを攻撃しないでくれー!!(逃亡」

 

「ああ!理事長、待ってー!!」

 

 高木理事長以下、千冬以外の教員達は一斉に逃げ出した。

残ったのはなのはと織斑姉弟、そして絶賛失神中のマドカとオータムだ。

 

「なのはさん!!こいつが例の…」

 

「その通り、私が魔導の力を得る事となった元凶、

プレシア・テスタロッサとはこの老いぼれの事なの!!」

 

「どういう事だ?!彼女はIICのリーバーマン常任理事ではないか?!

まさか…IICは既に…」

 

「おそらく、IICはもう乗っ取られているの!!

そうだよね?プレシア・テスタロッサ!!

いや、今はサンドラ・リーバーマンで良かったよね?」

 

『如何にもその通り。現理事長のヨリツネ・ハナコウジが居なくなれば、

我等亡国機業の手によってIICの掌握は完遂されるのよ!』

 

「成程、ならばIIC次期理事長内定、一応、祝っておいてあげるの!!!

過去に囚われてあれだけの目に遭ってもまだ諦めてなかったの?

病み上がりの老いぼれが!!」

 

『あの程度で諦められるものか…

でももう済んだ事よ。御蔭で私は思いを遂げられたのだから。』

 

「全然懲りてないみたいなの!!

まあ、当初の目的を遂げられたのだから当然か…。

それで?瀕死の老いぼれのなけなしの落雷攻撃で、私を殺せると思ってたの?

そもそも、何でそんなに元気でいられるの?瀕死の病人風情が!!」

 

『病人病人と煩わしい!!確かに、あの頃の私は明日をも知れぬ命だった。

だが、この世界に漂着してすぐ、私は「あの2人」に拾われた。

そして、向こうにはない技術…ナノマシンの力で、私は命を繋ぐ事が出来た。

身体こそあの時よりも老いたが、

今の私の力はあの時とは比較にならないと知る事ね、小娘!』

 

「それはこっちのセリフなの!!この15年で私の力は3倍に増えたの!!

何なら生で見せてやってもいいの!!IICと亡国機業の本拠地を、

目の前で木端微塵にしてやるの!!」

 

『やれる物ならやってみるが良いわ…

我等の世界支配は、既に最終段階に入っているのよ。

後は、不要なお前とあの小兎を消すだけ…。止めること等出来るものか!』

 

「小兎か…その小兎の被造物に頼る時点で、

盛大に終わり切っている自分の分際がまだ解らないんだ。

もしかしてアレなの?認知症なの?

まさか、私の力が今まで見せた分だけ何て甘い事を考えてるの?」

 

『減らず口を…まあ良いわ。なら、お前に面白い真実を突きつけてやろう。』

 

「何なの?」

 

『この私がこの地に漂着して最初に出会い、

そして生き永らえる原因となった「あの2人」…

当人の許しが下った今、その名を教えてやろうと言ったのよ。その名は…』

 

 そして、プレシアが声を張り上げて告げた名は…

 

 

 

 

 

 

 

『その名は織斑春三、そして妻の織斑千秋!!

そこの織斑姉弟と出来損ないの実の両親にして、

我等が双頭の首領!!それがお前の真の敵よ!!』




敵ボスと主人公が実の親子だった。
まあ、ある意味王道の結果に落ち着きましたね。
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