魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録   作:ピロッチ

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遅ればせながら、あけましておめでとうございます。ピロッチです。
1か月の時間を費やし、どうにかこうにか1月中に完成させました。
それでは、2017年最初の投稿です。

注意!
今回は導入部分なので中身は3000字に満たない上、
話の進展は全くありません。ご了承下さい。


第11話  キャノンボール・ファスト

 そして9月も末、更識姉妹の確執を解決して程なく、

SHRで真耶がこう切り出した。

 

「皆さん!いよいよ来週はISバトルレース

『キャノンボール・ファスト』の本番です!

このレースは一般生徒が参加する訓練機部門と

専用機持ち限定の専用機部門とに学年別に分かれて競うレース競技で、

競技は校外にある2万人入りの専用アリーナで実施されます!!…但し!!」

 

 真耶はそう言うと、教室ドアを開けて廊下に退出、

壁の向こうから顔だけを出した。

 

「高町さん、その…とても言いにくいんですけど…」

 

「…何なの?」

 

「「「「「(あれ?この光景どこかで…)」」」」」

 

 その光景を見た生徒達はデジャビュに囚われた。

 

「職員会議の決定で…貴女は今回のキャノンボール・ファストは

出場はOKですが、ヤマトワープと攻撃禁止という条件が…」

 

「……………………………。」

 

「「「「「(あ、これO☆HA☆NA☆SHI確定だわ。)」」」」」

 

 しかし、なのはは動かない。

 

「あ、あれ…?」

 

 真耶も予想していたO☆HA☆NA☆SHIが来ないので、

怪しんで身を乗り出す。

 

「……………………………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

b⌒*(・∀・)*⌒

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆ、許されたぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。」

 

 まさかのO☆HA☆NA☆SHI回避成功にその場にへたり込む真耶。

 

「よ、良かったな、真耶…。」

 

「山田先生、おめでとう!!」

 

「おめでとう!!」「おめでとう!!」

 

「Congratulation!Congratulation!」

 

「おめでとう…!おめでとう…!」

 

「あ、有難ぉぉおおおおお…」

 

 SHRそっちのけで真耶を祝福する1組一同であった。

 

(やれやれ、束さんに追加装備を発注しておくか…。)

「………で、授業はいつ始まるの?」

 

「「「「「あっ…」」」」」

 

 

 

 

 

 そして、キャノンボール・ファスト当日。

この日は競技には良い晴天であり、9月末の割に残暑が厳しい。

青空には花火が上がり、会場となる専用アリーナは満員になっていた。

 

「今日の日程は、まず午前中は1、2年生の順に一般生徒が競技を行い、

昼食を挟んで午後からは3年生一般生徒のレース。

その次に1年生の専用機持ち、2・3年生合同の専用機持ちと続いて、

IS教員によるエキシビジョンレース、

最後は各レースのトップ5人による学園最速決定戦で締めくくる…か。」

 

 レースの日程を確認するなのは。

その後方ではヤマトが今回の大会参加に際して束から送られた

秘密兵器をチェックしていた。

 

「かくかいろいじょうなし、すいしんざいもせいじょう…

これできほんてきにもんだいはないの。

あとはごごにさいどさいしゅうちぇっくして、

ばんぜんのじょうたいでれーすできるの。」

 

 一体、何を送られたのだろうか…。

 

「それじゃ、会場へ行くの!」

 

「はーい。」

 

 なのはがピットに行くと、1年生の予選レースが始まっていた。

全体的な展開としては、1組所属の生徒が僅かに差をつけている様だ。

理由については、今更言う事はないだろう。

 

「やあ、皆はもう準備はできているのかな?」

 

「ああ、なのはさん!俺達はいつでも出られますよ!」

 

 確かに、一夏達もISを展開して

自分達のレースがいつ始まっても良い様に準備を整えていた。

 

 一夏、箒、簪、の3人の機体はスラスターの出力調整のみなので、

外見は今まで通りだ。

だが、ラウラは増設スラスターが3つ追加され、

セシリアもストライクガンナー、

鈴音も中国から届いた高速機動パッケージ「(フェン)」を装備している。

そしてシャルは、多目的ツール「大将軍(コネターブル)」を2基背中に括り付けていた。

 

「それで…なのはさん、本当に出るんですか?」

 

「え?」

 

「ヤマトって…500km/hしか出ないんですよね?

しかも、ワープも攻撃も駄目って言われてるし…。」

 

「私達の機体は皆超音速が当たり前だから、

それだけ速度に差がある機体同士のレースはちょっと…ねぇ?」

 

「そうそう、だからアタシ達、いつも良い様にされっぱなしだったなのはさんに

唯一勝てるかもしれない競技だなーって、皆で噂し合ってたとこで…」

 

 どうやら、もう勝った気でいるらしい。

確かに、ワープ無しのヤマトに速度で負ける機体など今では退役した

第1世代機にもいない。だが、ヤマトはISの本家本元、束謹製である。

 

「国家代表を舐めてはいけないの…すぐに身を以て思い知る事になるの。」

 

 果たして、なのはは何をする気なのか…?

 

 尚、レースの優勝者だが、1年生はなのはのルームメイトの本音。

2年生は非専用機持ちながら英国代表候補生を務めるサラ・ウェルキンだった。

 

 

 

 

 

 そして昼食の時間。この後は3年生一般生徒の競技を挟み、

その後は遂に専用機持ちによる競技である筈だった…

と、ここで緊急のアナウンスが。

 

「えー、ここで大会本部から緊急のお知らせが有ります!

この後のキャノンボール・ファストのプログラムですが、

本来1年生の専用機持ち、2・3年生合同の専用機持ち、

そしてIS教員の皆様によるエキシビジョンレース、

各レースのトップ5人による学園最速決定戦という事でしたが…。

大会本部の判断により、以下の様に変更となりました!」

 

 ここにきて予定変更。一体何が起きたのか?

そして、アナウンスの声に合わせ、

電光掲示板に変更後のプログラムが映しだされた。

 

「まず、1年生と2・3年生のレースは統合され、

全学年の『国家代表操縦者』以外の専用機持ち生徒、

計9名による合同レースとなります!

そして、IS教員の皆様によるエキシビジョンレースですが、

IS教員と『国家代表操縦者』によるエキシビジョンレースに変更となります!

最後に、学園最速決定戦については当初5名を予定しておりましたが、

各学年及び専用機持ちの優勝者計4名によって競われる事となります!」

 

「!」

 

 現在学園で国家代表操縦者の地位にあるのはなのはと楯無の2名である。

つまり、この2人の出番はエキシビジョンレースのみとなった。

 

「…………………………………。」

 

「あー、あの…なのはさん?」

 

「………⌒*(◎谷◎)*⌒何なの?」

 

「ひょっとして…怒ってますよね?絶対。」

 

「…こんな事をされて、頭に来ない奴はいないの。決めた人は後で〆るの。」

 

 とことん周囲に恵まれないなのはであった。

尚、3年生の優勝者はは本音の姉、虚である。

そして、専用機持ち総勢9機によるレースがいよいよ開幕の時を迎えた。

 

「さあいよいよ本日最大のビッグイベント、専用機組のレースの開幕です!

日、米、英、仏 独、希、中、計7か国8名の代表候補生と

世界初の男性操縦者、織斑一夏君の総勢9名によるデッドヒート!!

 

今回の注目は何と言っても織斑一夏君ですが、もう一人の要注意選手は

ISの母、篠ノ之束博士の実の妹にして、新作となる世界初の第4世代機、

「紅椿」(紅椿は表向き、第4世代機と公表してある)を駆る篠ノ之箒さん!!

果たして、各国が威信をかけて開発した第3世代機を駆る

国家代表候補生達はどこまで追い縋れるか?間もなく、スタートです!!」

 

 楯無の同級生で2年生の新聞部長、

黛薫子のアナウンスから程なく、カウントダウンが始まる。

そして、一際高く響くブザーの音と共に、スタートを示す青LEDが点灯した!




さて、次回からいよいよ専用機持ちのレース本番です。
今作では、亡国機業の操縦者2名が行動不能の為、
レースは無事に終わる予定です。
レース終了後は、彼女達のその後にも言及するでしょう。

次回「第12話 高町流、レースの勝利法」。

専用機持ち9名のデッドヒート、果たして、誰がこのレースを制するのか?
そして、なのはは楯無ほか速力で圧倒的に優位なIS教員達から、
どうやって勝利を掴むのか?!

追伸
第12話のサブタイトルですが、予定していた内容が長すぎるため、
やむなく2分割する事となり、それに伴い、サブタイトル名を
「高町流、レースの勝利法」→「フーリッシュ・デッドヒート」
に変更致します。
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