魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録   作:ピロッチ

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大変お待たせ致しました。外伝にかかりきりで遅れましたが、
やっとの思いで2か月ぶりに更新できました。
それでは通算第70話、始まります。


第18話  タッグマッチ再び

「さて諸君!2週間後に全学年合同のタッグトーナメントが開催される。

高町は合宿で不在だが、今度こそ無事に成功させよう。

と言う訳で、今のうちにパートナーを決めておけ。特に一夏!」

 

「な、何?」

 

「お前はパートナーを決める時に一騒ぎに成る事請け合いだからな、

慎重に選べよ?」

 

「……ううっ、否定できない!」

 

「まぁ、言っても無駄だとは思うがな。」

 

 間違いなく専用機持ちが一夏争奪戦を起こすだろう。

 

「重ねて言うが、高町は合宿参加の為出場はしない。仮に出たとなれば、

結果が見え見えになる事はこの場の誰もが知っているからな。

(と言うか、学園と全日本のISが一斉にかかっても1分と保たんだろう。)

…とにかく、皆早目にパートナーを決めておけ。では、授業を始め…」

 

 ガラッ!!

 

 千冬がそこまで言いかけた所で、突如教室のドアが勢いよく開かれた。

ドアを開けたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⌒*(・∀I壁

やあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「ギャーッ!!!」」」」」

 

 合宿に行っていた筈のなのはだった。いきなりの登場に全員が悲鳴を上げる。

 

「た、高町?!合宿はどうしたんだ?!!」

 

「ヤマトワープが有れば、造作もないの!!

でも時間が押してるから黙って用件を聞くの!!」

 

「アッハイ…」

 

「まず一夏君のパートナー選びで騒ぎにならない様に、

彼のパートナーは私がここで指名するの!!

パートナーは私のルームメイト、布仏本音とするの!!

 

次に、今回のトーナメントで専用機持ち同士は

ペアを組んではいけない事とするの!!

他の専用機持ちはルームメイトと組むの!! 

よってルームメイト同士のラウラとシャルは別の人と組むの!!

 

更に、今回のトーナメントは教員も参加するの!!

私におんぶに抱っこで役に立って無いから、

せめてISを動かす経験でも積んでおくの!!

 

以上、IS学園生徒会長の名において伝えるの!!

尚、今の内容の詳細はプリントしておいたから、

役員見習いの皆は役員と手分けして掲示板に貼り出しておくの!!以上!!」

 

 そう言うと、なのははワープしていった。

 

「「「「「………………………………。」」」」」

 

「で、では授業を始めよう…。」

 

 

 

 そして、その日の昼休み…

 

「ねえ見た?掲示板の生徒会布告。」

 

「見た見た、織斑君のパートナーはもうのほほんさんで決定なんだって?」

 

「そうそう、生徒会が決めたんだって。

いいなぁ、専用機持ちは…皆が悩んでるのに、パッと決めて貰って。」

 

「でも生徒会って事は…決めたのは暴走核弾頭さんだよね?

暴走核弾頭さんの決定じゃ…ねぇ…?」

 

「だよねぇ…で、肝心の暴走核弾頭さんは

合宿に行っててトーナメントには参加しないんでしょ?」

 

「うんうん、それがせめてもの救いだよねぇ、

参加したらその時点で即優勝決定だもん、参加しなくてよかったよ。」

 

「それに専用機持ち同士のペア禁止でしょ?

それって、誰にでも優勝の可能性があるって事だよね。」

 

「そうだね。暴走核弾頭さんも案外みんなに気を使ってくれてるんだねぇ…。」

 

「じゃあ、私達は私達で地道にパートナー探しでも始めるか。」

 

 なのはの不参加表明と専用機持ち同士のペア禁止の布告で

全員に優勝の可能性が出てきた為、皆前回よりやる気が出た様だ。

但し、何事にも例外はある。例えばフォルテとダリルのイージスコンビだ。

 

「ようフォルテ。例の布告見たか?暴走核弾頭の奴、合宿で不参加だって。」

 

「見たッスよ。これでみんなに優勝の機会が出て来たッスね。

でも、先輩と組んじゃダメってのが残念ッスよ。」

 

「そうだな、でもオレはもっと残念な事があんだよな。」

 

「何がッスか?」

 

「暴走核弾頭だよ。アイツ、ヤバいヤバいって言われてるけど、オレさ、

奴がどんだけヤバいのか見てないんだって。生で見たかったんだけどなぁ…。」

 

「怖いモノ見たさって奴ッスか?私も見てみたいけど、

見たら絶対碌な事に成らない気がするッス。」

 

「………うん、そんな気がして来た。でも、やっぱり見たいんだよなぁ…。」

 

「…………。」

 

 二人はなのはの実力をはっきり見ていないので、

実際に見られる機会が来たと思っていたらしく、

今回のなのは不参加表明が少々残念らしい。

 

「で、フォルテ、お前誰と組むんだ?」

 

「同級生でUKの代表候補生、サラ・ウェルキンッス。先輩は?」

 

「オレ?オレはあのエロガキのパートナーの姉貴だよ。

生徒会役員のパートナーは暴走核弾頭が勝手に決定したんだと。」

 

「マジッスか。じゃあ、私がサラと組むのも…」

 

「アイツが勝手に決めたんだろうな…。」

 

「「ハァ…。」」

 

 

 一方、他の専用機持ちはと言うと…

 

「ねえラウラ、僕達は専用機持ち同士でペアを組めないから、

別の人を探さないといけないよね?」

 

「うむ、そうだな。」

 

「誰か心当たりの人、いる?」

 

「それが…私は専用機持ち以外の生徒と交流がほとんど無くてだな…」

 

「駄目じゃん…」

 

 

「うううううう…一夏ぁ~、一夏ぁ~…」

 

「あんまりですわぁ~…」

 

「何でぇ…何で一夏と組めないのよぉ…」

 

 そして箒、セシリア、鈴音は3人仲良く泣いていた。その背後では

既にパートナーとなる事が決まった静寐、清香、ティナが3人を宥めている。

 

「だ、大丈夫だよ篠ノ之さん!」

 

「セシリア、泣かないで~!」

 

「いつかはチャンスが来るから、それまでの我慢だよ!」

 

「「「ふぇええええええ~ん…」」」

 

 

 

「おりむ~、今回は私とペアだよ~、宜しくね~。」

 

 一方、一夏のパートナーに指名された本音は早速一夏にくっついていた。

 

「お、おう…で、でものほほんさん、あんまくっつかないで、

お願い、皆見てるからヤメテ…。」

 

周囲の妬みの籠った視線が一夏と本音に突き刺さる。

だが、本音は気にしていない様だ。

 

「ダイジョブダイジョブ~。

何かあったらなのさんが〆るって言ってたから大丈夫だって~。」

 

「ええええええぇぇぇぇぇ…おや?」

 

 じ~…。

 

 ふと自分達を妬む周囲の視線を見渡すと、見覚えのある顔が約一名。

 

「あの~、そこの黒づくめの人?」

 

「何だ?」

 

「何で、生徒に交じって俺等の事を睨んでるのでしょうか?」

 

「見て解らんのか?そこの小動物めが

馴れ馴れしくしとるのが気に入らんからだ。」

 

「まあまあ、トーナメントが終わるまでの辛抱だって千冬ネビュラッ!」

 

「織斑先生と呼べ、馬鹿者。」

 

「ヤダ!生徒に交じって妬みの視線を向けてくる姉貴兼担任とか、

恥ずかしいから先生と呼びたくねえよ!」

 

「ほほう…(ニブニブニブニブニブニブ」

 

 殺気立つ千冬。いつもならこれで一夏が折れるのだが、今は違う。

一夏は誰もいない天井に向かって一言。

 

「なのはさーん、千冬姉が文句タラタラなんです、何とかしてー!」

 

「おい、止めろ馬鹿!『布仏を妬む会』終了!皆解散!!」

 

 いちかは ちふゆの せいぎょほうほうをおぼえた!

 

 

 一方その頃更識姉妹は…

 

「虚ちゃ~ん、今度のトーナメントは私と組んでくれるのかな~?」

 

「お嬢様、私のパートナーは同級生のミス・ケイシーで既に決まってます。」

 

「ええっ、ナンデ?」

 

「高町さんが勝手に決めました。」

 

「………………ちょっと確認させてくれないかしら。」

 

「…はい、どうぞ。」

 

 虚が布告文を楯無に渡し、楯無が目を通す。

 

「専用機持ちのパートナーはルームメイトで固定、

但し専用機持ち同士の場合は除く…………ねえ虚。」

 

「何でしょう。」

 

「私、生徒数の関係で一人部屋にされた身なんだけど。」

 

「そうでしたね。」

 

「って事は何?私だけ1人で戦えって事?

一国の代表なら1人で充分だろって事?」

 

「さあ?」

 

「つまりこれって、新手の嫌がらせかしら~?」

 

「ご愁傷様です。(アトズサリ」

 

「あ、ちょっ、逃げないでー!!」

 

「さよ~なら~…(逃走」

 

「ちょっとぉぉぉぉ!!何とか言いなさいよぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

「お姉ちゃん………」

 

 

 こうして、紆余曲折は経たが何とかペアが決まった。

そして当日の開会式。壇上にはなのは不在の間、

生徒会長代行を任された虚が立っており、司会進行を行っている。

 

「では前生徒会長の更識楯無さんから、開会の挨拶があります。」

 

 楯無が虚と交代してマイクの前に立つ。

 

「どうも皆さん。前生徒会長の更識楯無です。

今回のタッグマッチは専用機持ちとそうでない生徒計10組に加え、

生徒会長の高町さんの意向で教員の皆さんも6組が参加すると言う

過去に類を見ない大規模な試合になりました。

 

ですが、その分より実質的、実用的な操作を見る事が出来るかと思います。

トーナメントに参加する生徒・教員は勿論の事、

参加しない生徒の皆さんも試合を見て、存分に学びましょう。」

 

当たり障りのない挨拶である。

そもそも、このトーナメントはこういう目的で開かれている。

 

「そして!」

 

 と、ここで楯無は更にセリフを続ける。

 

「今日は生徒全員に楽しんでもらう為に生徒会である企画を考えました!!

名づけて『デザート無料パス券争奪・優勝ペア予想祭』です!」

 

 その瞬間、アリーナがにわかに騒がしくなる。

 

「皆さんは覚えていますか?1学期の学級代表対抗戦の際、優勝クラスには

クラス全員に学食デザート半年無料パス券が与えられる事になっていた事を。

あの時は対抗戦が中止となって立ち消えとなりましたが、

今回のトーナメントでは、もう一度皆さんにチャンスが与えられました!!」

 

 直後、会場のアリーナから歓声が上がった。

 

「な、何…だと…?」

 

「えーと…いつの間にそんな話が決まったのでしょうね~…アハハ…」

 

 今回審判役を務める千冬と試合参加者の真耶は全く知らされていない為、

2人仲良く混乱していた。あのなのはがそんな企画を思いつく筈が無い。

どう考えてもやったのは楯無だ。

 

「(更識…後でどうなっても知らんぞ…)」

 

「ルールは簡単です!!

学年、組、氏名と優勝するであろうペアの名前を用紙に記入したら、

アリーナ各所の投票箱に入れて下さい!見事予想が的中した生徒及び

優勝したペアは今年度末まで有効の学食デザート無料パス券を差し上げます!!

皆さん、ふるって御参加ください!!

とまあ、そろそろ本題に入りましょう…では、対戦表を発表します!!」

 

 楯無の声で巨大ホログラムモニターが現れ、今回の対戦表が掲示された。




気が付いたら、本編より外伝の方がUAが多くなってるってどういうことなの…
次回、「第19話  二度ある事は…」
果たして、今度こそ無事にトーナメントは終了できるのか?
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