魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録 作:ピロッチ
しかし、色々あってすっ飛ばされた結果、この時まで先延ばしになっていた。
そして今、遂に一夏はお待ちかねの二次移行を達成し、アリーナに降り立った。
それでは通算第73話、始まります。
全学年タッグトーナメントに突如乱入した束の意向で、
急遽無人機との組手に試合内容を変更された第2回戦。
無人機の攻撃の直撃を受けて一度は倒れた一夏だったが、
土壇場でまさかの二次移行を達成したのであった。
「ま、まさかこのタイミングで
振り返ると無人機が体勢を立て直し、熱線砲で射掛けてきた。しかし…
「雪羅、シールドモード!」
雪羅最大の特徴、左腕の多機能武装アームが
一夏の声に合わせてシールドに変形する。
直後、アームの掌から深緑のシールドが発生すると、
飛んできた砲撃は直撃と同時に消え去ってしまった。しかもそれだけではない。
「!!」
「SEが…回復している?!」
「これが雪羅の切り札、エネルギー吸収バリアだ!
今の俺へのエネルギー兵器の攻撃は全て、この機体のSEになる!」
恐るべき防御装備である。このバリアが有る限り、
近接ブレードを既に破壊されたゴーレムⅢは完全に無力化された事になる。
なのはの鍛錬による基礎戦闘力の向上が無ければ、
まずこんな装備を得る事は無かっただろう。
「SEは満タン…今度こそ決着を付けてやるぜ!!」
真正面からバリアで受けた結果、雪羅のSEは完全に回復している。
これなら一気に決着を付けられそうだ。しかしAI制御の無人機故の悲しさか、
ゴーレムⅢは雪羅がそんな装備を手に入れた事をまだ理解できていない。
バリアを展開して阻もうとするが…
「今度はこれだ!!その名も…零落白夜砲!!」
武装アームから再び砲撃を仕掛ける一夏。
バリアに真正面から射っても意味が無い筈だが、
何と砲撃はバリアを掻き消しゴーレムⅢを直撃。
光弾の正体は零落白夜。エネルギーを消し去る力をそのまま弾にする事で、
エネルギーシールドを無効化する強力な対IS兵器である。
当然、直撃したゴーレムⅢはズタボロに。
まさに一夏の言う通り「零落白夜砲」と言うべき超兵器だ。
「これで…トドメだぁ!!」
そのまま雪片弐型の間合いまで飛び込み、
真正面から大上段に斬り下ろすと、ゴーレムⅢは呆気無く一刀両断。
残骸からコアを奪い取り、アリーナ中に見える様に掲げた。
「ゴーレムⅢのコア、獲ったどー!!」
興奮のせいで獲った「ぞ」が獲った「ど」になってしまったが、
兎に角撃破は撃破である。これにて勝負あり。
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
観客の大歓声がアリーナ中に響き渡る。
「やったねおりむー!準決勝進出決定だよ!!」
「いやぁ、凄いですね織斑君、完敗です!」
「まさか土壇場で二次移行に到達するなんて思っても見ませんでした!」
小鳥・ちひろペアもまさかの二次以降からの逆転勝ちに思わず拍手していた。
「は、はぁ…どうも…。」
「この調子で決勝に行こうね!」
「お、おう…。」
尚、残りの試合だが、勝ち残ったのは一夏・本音ペアに加え
箒・静寐ペア、エドワース・菜月ペア、楯無・薫子ペアである。
以下、参加したペアのコメント
「た、助かった…そうだ、音無先生のペアは…え、負けた?!」
「えええ?!それじゃ教員組は私達だけじゃない!」
「まあ…今年の1年生はアレだから…ねぇ?」
「確かに…」
「アイヤー、負けちゃったぁ…」
「仕方ないよ、生徒に簡単に負ける様じゃ教師は務まらないもん。」
「だよねぇ~。」
「直接対決でないとはいえ、まさか3年生のペアに勝つとはな。」
(姉さんが私と対峙する機体だけ手を抜いたと言う事は無いと信じたいが…。)
「やったね篠ノ之さん!あと2回勝てば優勝だよ!!」
「あ、ああ…」
「チッ、負けちまったぜ。学園最後のタッグトーナメントで
自己ワースト記録を更新するとは笑えねぇな。」
「まあ、そう言う事もあるわよダリル。
2月の期末トーナメントで挽回すればいいだけよ。」
「まあな、そうだ、ウツホの妹は勝ったんだって?」
「そうそう。あの娘普段はいい加減でもISの腕は確かなのよ。
噂じゃ専用機を支給されるかもって言われてるからね。」
「ふーん、そう言えば一応代表候補生だったもんな。」
「あ、先輩!」
「んん?あ、篠ノ之さんか、どうかした?」
「えーと…妹さんが準決勝進出を決めたそうで…
その…おめでとうございます…。」
「あ、うん…有難う。準決勝、頑張ってね。」
「アッハイ…。」
「あーん、山田先生に勝ったからこのまま行けると思ったのにぃ!」
「仕方ありませんわ。なのはさんに次ぐ生徒のナンバー2で、
学園に2人しかいない国家代表ですもの。
直接対決でなかっただけマシと思いましょう。」
「そうだね。」
「惜しかったわね、オルコットさん。これが代表と代表候補生の差よ。
新技を覚えたみたいだけど、まだまだ使いこなせていないんじゃないかしら?」
「はうあっ!その通りですわ…。」
「彼女、射撃系は特に力を入れて鍛えているみたいだから、
もっと教えて貰った方が良いわよ。」
そして、一夏・本音ペアがピットに戻ると、
千冬とぐるぐる巻きにされた束が出迎えた。
「一夏、良くやった。一時はどうなるかと思ったが、
あの土壇場で二次移行を達成するとはな。」
「お、おう…。で、その手に持ってるのは…」
「ああ、手間取らせたが、漸くこの阿呆兎を捕まえる事が出来た。
何をするか分からんから、せめて優勝者が決まるまでは
こうして縛った上で私が監視しておくことにした。」
「は、はぁ…。」
「いっくん、おめでとー!後そこの小動物も。」
「えへへへありがと~。」
「だが先は長いぞ。準決勝ではもう一度教員ペアと戦って貰う。」
「ま、またかよ。」
「心配するな。今のお前なら勝てる。しっかり勝って、決勝まで進んで来い。」
「そうそう、その白式もこの束さんが完成させた機体なんだから、
今のいっくんなら量産機に乗った教員位楽勝だよ!!」
「ああ、そうですね。」
と、そこに…
「ああ、織斑先生、そこにいたんですか?(ふらふら」
頭にタンコブを作り、フラフラになりながら真耶がやって来た。
「んん?何だ、山田先生、大丈夫か?」
「は、はい、何とか。それより、状況はどうなったんですか?
私目を覚ましたばかりなんで状況がよく分からないんです…。」
「ああ、それの事だが、理事会の許可を得た正規のサプライズと言う事で
理事長から連絡が有ってだな、もう心配しなくていいぞ。
それに、騒ぎの元凶はこうして捕まえてある。」
「えっ…?」
千冬の一言で青ざめる真耶。
「ん?どったの爆乳大明神?」
「そ、その…実はそうとは知らなくて…」
「ついさっき、高町さんに助けを求める連絡を入れちゃったんですー!!」
「「えっ…」」
「じぃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~…。」
直後、ピットに聞こえる「じーっ」の声。
擬音の筈の「じーっ」を態々声に出す奴と言えば、
学園にたった一人、否、たった一機しかいない。
「あっ…(察し」
さあ、インガオホーの時間である。
「束さん…千冬先生の新しい専用機建造を放っぽり出して何してるのかなぁ?」
「えーと、箒ちゃんの成長のお手伝いをしようと思って~…」
「そう言う事だ。それと、これは理事会の許可を得た正規のサプライズでな、
詳しい事は理事長にでも聞けば分かるが、誰も負傷していない事だけは確かだ。
そういう訳でこの場はもう解決済みだ。だからもう帰ってくれて構わんぞ。」
「なーんだ、そうだったのかぁ…なら致し方ないの。」
「「ホッ…」」
なのはも納得した様だ。その場の一同がほっとした瞬間…
〆る。
「「ナンデ?!」」
「おおおおおおおおおおおおおお!!ドタマ冷やしやがるのおおおおお!!!」
「どーん!どーん!どーん!どーん!どんどこどんどんどーーーーーーーん!」
二次移行するや、謎のリズムに乗ったヤマトの声に合わせて
追加アームで束を袋叩きにしてしまった。
「さあお仕置きなの!!地下室へ連行なの!!」
「なーちゃ~~~~~~~~~~~ん、やーーーーめーーーーてーーーー!!」
「はぁ…奴も大概だな…1番の吉外の束が、まだまともに見えるぞ…」
千冬
⌒*(・∀)つ( ゚∀゚)ん?
チョンチョン…
千冬
⌒*(◎谷)つ(゚∀゚;)あっ…
ダレガキ○ガイナノ?
千冬
⌒*(◎谷)うわあああああああ!=(;゚Д゚)
糸冬
ギャーッ!!!(;゚Д゚)(谷◎)*⌒ニゲテハイケナイノ!!
「さあO☆HA☆NA☆SHIなの!!全力全開で〆るの!!」
「一夏ぁー、タスケテー!!」
「やめてー!O☆HA☆NA☆SHIだけはー!!」
かくして、食事時に呼び出され虫の居所が悪かったなのはの逆鱗に触れ、
束と千冬は翌日が土曜日だった事も有り、
18歳未満お断りのお仕置き2泊3日地下ツアーで〆られた。
尚、トーナメントに乗じてイベントを企てた楯無は許された模様。
そして数時間後…
いよいよ決勝戦である。決勝に残ったのは、
準決勝でエドワース・菜月ペアを下した一夏・本音ペアと
楯無・薫子ペアを破った箒・静寐のペアだ。
「はわわ!篠ノ之さん!とうとう決勝まで来ちゃったよ?!」
「あ、ああ。決勝の相手は一夏だ。2回戦で二次移行を達成して、
準決勝では先生のペアを寄せ付けなかったらしいな。」
「だ、大丈夫なの?!」
「心配するな。この紅椿は第5世代機2号機だ。世代の差で圧倒して、
一夏に私を認めさせてやる!」
「モッピー知ってるよ。イッピーは唐変木だから、
箒叔母さんが付き合ってと言っても、ちゃんと受け取ってくれないよ。」
「う、うるさい!やってみなきゃ分からないだろう!」
「うん…そ…その意気だよ、頑張ろうね!!」
「とうとう来ちゃったね、おりむ~。」
「あ、ああ…。だが、決勝の相手は箒だからな。
なのはさんと並ぶ第5世代機使い…今までの相手とは桁が違う。」
「そうだね。でも、おりむーは二次移行したんだから、
まるっきり勝てない相手じゃないよ。
シノノンは先月専用機を貰ったばかり何だし、つけ入る隙は有るよ。」
「それもそうだな。よし、行くか!」
そして両者がアリーナに並ぶ。決戦の舞台は整った。
『それでは…織斑一夏・布仏本音ペア対
篠ノ之箒・鷹月静寐ペア…決勝戦、始め!!!』
原作を読んだ人なら知っている筈ですが、
雪羅にはエネルギー兵器の攻撃を吸収してSEを回復する機能は有りません。
何で一夏がこんな装備を得られたのかと言えば、
「なのはの鍛錬で基礎戦闘力が原作以上に向上したから。」
この一言に尽きます。当然、一夏のみならずその嫁達もまた、
原作の同時期に比べ基礎戦闘力は大きく向上しています。
次回、「第22話 紅白IS合戦」果たして、勝つのは一夏か箒か?
そう言えば、外伝アーキタイプ・ブレイカーの公式サイトの
ツイッター欄を見ると、新キャラ「ヴィシュヌ」の紹介がこうなっていました。
タイ代表候補生。しなやかな脚線美から繰り出される蹴りは肉体凶器たりうる。
( ゚д゚) ………
(つд⊂)ゴシゴシ
タイ代表候補生。しなやかな脚線美から繰り出される蹴りは肉体凶器たりうる。
(;゚д゚) ………
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
タイ代表候補生。しなやかな脚線美から繰り出される蹴りは肉体凶器たりうる。
(;゚ Д゚)………?!
( ゚Д゚ )
タイで、蹴り…。きっとスタッフに「絶対に笑ってはいけないシリーズ」の
ファンがいるに違いありません。もし本作に彼女を出すなら、
絶対誰かをタイキックさせましょう。例 デデーン!一夏、タイキックー!