魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録 作:ピロッチ
しかし、学園にとうとう奴が来てしまった。
それでは通算第85話、始まります。
その頃、倉持技研に出向いていた一夏は…
「ふぃーっ、終わったよ。」
「はぁ…有難うございます。」
「これで次世代機量産計画に大きく弾みがついたよ。それでさ…。」
「何でしょう?」
「君、あんな事をするのは初めてじゃないんだろ?」
「…バレました?」
「分かるよ、アタシは初めてだったけど。何か手慣れてたからね。」
「そうですか…。それじゃ、もう学園に戻っても良いですか?」
「ああ、お疲れ様。あ、それとさ…」
「はい?」
「今度会ったら…な?」
「…………………。」
一夏は白式を受け取り、展開して学園へ戻って行った。
一方その頃学園では…
追い詰められた千冬の下にやって来たのはなぜか待機状態のヤマトだけ。
「や、ヤマト…助けに来たのか?」
「そうなの。」
「高町は…奴はどうした?」
「なのははべつこうどうなの。こんなやつは、やまとだけでじゅうぶんなの。」
「そうか…。」
「な、何だあのぬいぐるみは…」
「まさかあれは?!ソルジャー、気を付けて!それは暴走核弾頭の専用機よ!」
「ぼ、暴走核弾頭?!」
「やあ。」
気が付くと、ヤマトは名も無き隊長の後ろに回り込んでいた。
「何ッ?!いつの間に…」
「とりあえず、かってにがくえんにはいってくるやつはしめるの!」
「くっ…!」
「どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!」
名も無き隊長は対応する間もなく、最大展開された錣曳で殴り飛ばされた。
「ソルジャー!!」
「おせーのっ!!」
ドギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥゥウウウン!!
「ンアーッ!!!」
ナターシャにも主砲を至近距離で発射。
5基15門の斉射で突き当たりまで吹き飛ばし、壁にめり込ませた。
「これでよしなの。」
「……そうか、おかげで助かった。感謝する。」
一方、イーリスとの米露代表対決は…
「取り敢えず、もうコイツには用は無いな。
無力化してどこかの部屋にでも閉じ込めて、さっさとナタルと合流するぞ。」
「了解。」
倒した楯無を縛って部屋に押し込めようとしていると…
「じ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ。」
「だ、誰だ?!」
「な、何者だ?!」「こ、コイツは…」
そこにいたのは勿論なのは。レイジングハートも既に展開済みだ。
「お前さては…暴走核弾頭か?!」
「昼食時なのに連絡が無いから来てみたら、やっぱりおかしな事になってるの!
でも、原因がはっきりして何よりなの!おい、そこの奴。」
「「「「「(ビビクッ!!)」」」」」
取り敢えず〆る。
「野郎、生身で国家代表と戦う気か?舐めるな!」
「アクセルシューター。」
ドッパアアアアアアアアァァァァァァァァン!!!
「「「「「グワーッ!!!」」」」」」
なのはは有無を言わさずアクセルシューターを発射。
イーリスは何とか避けたが、付いてきた特殊部隊兵士は直撃して吹っ飛んだ。
「な、何だァーッ?!!!」
「おおおおおおおおDivine busteeeeeeeeer!!!!!」
ドギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルゥゥウウウン!!
「うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
しかし続けざまのディバインバスターが直撃。派手に吹っ飛ばされる。
「くっ、生身でビームをぶっ放しやがって…さてはエスパーだなオメー!!」
「さてはも何も無いの!!さあ掛かって来るの!!
今すぐ掛かって来るの!!何は無くとも掛かって来るのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「ちっくしょ、パリで現地の特殊部隊を差し置いて暴れ回ってた訳だぜ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「野郎、生身なら躊躇うと思っていい気に成りやがって…!
こうなりゃこっちも本腰入れて反撃するっきゃねえ!!」
イーリスも踏ん切りがついたのか、単分子ブレードでなのはに反撃するが…
「ふんぬっ!!!」
入学初日に千冬相手にした時と同じ様に、ラウンドシールドで止められた。
「止められた?!くっそ、超能力でバリアも作れるのかよ?!」
「当然なの!!私はブリュンヒルデを生身で倒したの!!」
「何…だと…お前、本当に人間かよ?!」
「違うの!!私は悪魔なの!!」
「んなっ…!」
「何でもいいから、早く掛かって来るの!!
さもないとO☆HA☆NA☆SHIなの!!」
「な、何だコイツ…支離滅裂過ぎる…。」
「おおおおおおおおお!!O☆HA☆NA☆SHIなのおおおおおおおお!!」
アクセルシューターを乱射して迫るなのは。
昼食の邪魔をされて気が立っているのか、言動が若干不安定になっている。
「こ、コイツ、ひょっとして本当に人間じゃねえのか?」
「やっと分かったの?ならもう一発ディバインバスターなの!!その前に…」
そんな状況でも戦闘の勘は忘れないなのは。
チェーンバインドを発動し、イーリスを拘束した。
「し、しまった!コイツ、こんな事も出来るのか?!」
「さあとどめの時間なの!!ハイクなんか読ませないの!!」
「ちょ、おまっ、後ろのロシアンガールごと吹っ飛ばす気か?!」
「人質のつもりなの?!活殺自在の私に人質は効かないの!!」
「こ、コイツ、マジだ…
そう言えば、コイツは物体への破壊と非破壊を自由に制御できるんだった…」
狭い屋内で周囲の被害を気にする事なく全力攻撃が出来る。
屋内戦でこれ程恐ろしい能力はない。もうそれだけで勝利が確定したに等しい。
「どーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!」
「アッバァアアアーッ!!!」
至近距離でディバインバスターを発射。イーリスは呆気無く吹っ飛ばされた。
「たかが国家代表なんて、こんな物なの。
学園のトラブルをこれ以上増やすんじゃねーのっ!」
「こ、こんなの有りかよ…ガクプシュ。」
あっさり制圧完了したなのは。全員をふん縛って纏めようと動き出した瞬間…
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!
壁をぶち破って現れたのは、白式を展開した一夏だった。
「千冬姉ー!箒ー!皆無事…か…あれ?」
「おや?」
「あ、あのなのはさん?何でこんな所に?合宿は?」
「定時連絡が無かったから来てみたらこうなってたの!!
ここは私に任せて先に行くの!」
「アッハイ、そうさせて頂きます…」
そして数分後、一夏はコントロールルームに到着した。
「皆、無事か?!」
「ああ、織斑君!!助けに来てくれたの?!」
「ああ、早く用事が終わったから…。で、何が有ったんだ?!」
「実は学園のシステムがダウンしてしまって…
その直後に米軍が攻めて来たの。」
「べ、米軍…?!」
「織斑先生とお姉ちゃんは迎撃に出ていて、今連絡が取れないの。」
「そっか…でも、ここに来る途中でなのはさんに会ったから、
そっちの方はもう安心だと思うぞ…」
「そうだったんだ…なら安心だね。それでね…」
「そうだ、箒達は?皆は今どこに…。」
「篠ノ之さん達はシステムダウンを解決しようとして
電脳ダイブをしたんだけど、連絡が取れなくて、こちらから操作もできないの!
解決するには、誰かが電脳ダイブしてシステムを復旧させないといけなくて…」
「誰かがって…もしかして?」
「うん…織斑君、お願いできる?」
「…………分かった、俺が行く!」
そう言うと、簪の操作で余った一つのべッドが動き出す。
「それじゃ、ベッドに仰向けになって。」
一夏が覚悟を決めベッドに横になる。
「3、2、1…電脳ダイブ、開始!」
様々な機械音が聞こえた後、簪の合図と同時に、
一夏の視界が真っ黒になった。
「………んん?」
一夏がうっすらと目を開けると、
宇宙空間を思わせる背景に五つの扉が浮いていた。
「これが電脳世界か…。」
『織斑君、ダイブは無事成功したよ。
今、貴方の前にある扉の先に篠ノ之さん達がいるから、
一つずつ開けて中の皆を助け出してあげて!』
「ああ、分かった!!」
簪の説明を聞くと、一夏は左端の扉に近づき、ドアを開けて中に飛び込んだ。
正に残当。成るべくして成った結果である。
次回「第34話 鬼神の居ぬ間に…その6」
遂に暴走核弾頭とあの大御所が顔合わせ。
そして、一連の騒ぎも遂に終結の時が来た。
4月に投稿開始した新作、「戦場のヴァルキュリアThe after」も
よろしくお願いします。更新は毎月1日午前7時の月1ペースですが、
ちびちびやっていく所存です。早く「4」の資料集が欲しい…