魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録   作:ピロッチ

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 大変長らくお待たせしました、お久しぶりです。
以前の活動報告にも書いた通り、身内の入院(現在退院済み)、
自身の資格試験と転職でさっぱり暇が取れず、
更新が滞っていましたが、漸く完成しました。
それでは通算第86話、始まります。


第34話  鬼神の居ぬ間に…その6

 さて、宇宙空間に浮かぶ扉に入った一夏だったが…。

 

「あん♥イイ♥イイよぉ♥」

 

「いいぞ、その調子♪もっと腰振ってよがっちゃえ!」

 

 一夏の目の前では、鈴音がもう一人の一夏に跨り

「子作りごっこ」に励んでいた。

 

「り、鈴?何やってるんだ…?」

 

「ふぇ?え、ええええっ?!一夏?!何で一夏が二人もぉぉぉぉ?!!」

 

 直後、鈴音が跨っていたもう一人の一夏に異変が発生した。

 

「異物確認、排除ヲ開始スル」

 

「っ!!い、痛っ!!」

 

 もう一人の一夏が鈴音から離れ、ノイズのかかった様な声で一言告げると、

突如鈴音が頭痛に襲われる。

 

「この野郎!!鈴音から離れろ!!」

 

 殴りかかるもう一人の一夏をギリギリで躱し、逆に殴り倒す。

直後、もう一人の一夏は光となり、消えてしまった。

 

「消えた…?鈴、大丈夫か、鈴!!」

 

「あ…い、一夏…?」

 

 事情が分からず混乱して震える鈴音を一夏は優しく抱きしめた。

 

「その…何だ…色々と…ゴメンな。」

 

「本当に、本物の一夏なんだよね?生きた一夏なんだよね?!」

 

「ああ…」

 

 直後、辺りが光に包まれ、二人は五つの扉の前に戻されていた。

 

 

 

「ゴメン!本当にゴメン!!

知らないで偽物と『子作りごっこ』なんかしちゃって本当にゴメン!!」

 

 ワールド・パージから脱出した鈴音は、

気付かずにニセ一夏と「子作りごっこ」をした事を土下座して平謝りしていた。

 

「まあ、仕方ないよな。俺等はもう『子作りごっこ』した仲だし、

バーチャルの中の理想の俺相手なら、騙されて相手するのは分かるけどさ…」

 

「今度の土日は一夏の気が済むまでアタシを好きにしていいから、

それで許して!」

 

「……分かったよ。

好きでやった事じゃないってのは分かってるんだ。だからもう許すよ。」

 

「ホント?」

 

「その代わり、今言った事は守れよ。」

 

「う、うん…良いよ。好きにして♥」

 

「それじゃ、俺は他の奴を助けに行ってくる!」 

 

 一夏はそう言うと、鈴音を置いて他の扉に飛び込んだ。 

 

 

 

「ああん♥Yes♥Yes♥Yeees♥」

 

 一夏が扉に飛び込むと、セシリアがバスタブでニセ一夏に

背後から抱きかかえられ、裸で「子作りごっこ」に励んでいた。

 

「あんっ♥あんっ♥あら?い、一夏…さん…?一体何事ですの?」

 

「異物ノ侵入ヲ確認、排除ヲ開始スル」

 

「させるか!!」

 

 一夏が近くにあったコートハンガーでニセ一夏を殴ると、

ニセ一夏は光になって消えて無くなった。

 

「え?え?えええっ?!」

 

「セシリア、大丈夫か?!」

 

「ふえ?」

 

 セシリアに駆け寄る一夏、セシリアは訳が分からず混乱していたが、

やがて自分が裸だと気付き…

 

「いーやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

「あべばー!!!」

 

 一夏は臨海学校の時よろしく張り飛ばされた。

 

 

 この後、シャル、ラウラ、箒の入った扉に入り込んだ一夏だったが…

 

「あん♥あん♥ああん♥」「もっと♥もっと強く♥」「凄い♥凄すぎるぅ♥」

 

 やっぱり全員ニセ一夏と「子作りごっこ」に励んでいた。

例によってニセ一夏を退治すると、空間が光に成り、扉の前まで戻される。

 

「そ、その…」「何と言うか…」「あんな事して…」「ゴメンナサイ…」

 

「仕様がないなー…。一応許すけど、今度の土日は分かってるよな?」

 

「「「「…ゴクリ。」」」」

 

 何故か期待に固唾をのむ専用機持ち。と、ここで簪から通信が。

 

『織斑君、5人共助け出せたんだね?』

 

「あ、ああ…何とかな。」

 

『それじゃ、こっちに戻すよ。』

 

「ああ、分かった。」

 

 気が付くと、一夏は電脳ダイブ用のベッドの上で目を覚ましていた。

 

「お疲れ様。他の皆も特に異常は無かったから、

後はお姉ちゃんと織斑先生だけだね。」

 

「あ、ああ…。って簪?何で顔が…」

 

「だって…今までのやり取り見ちゃったから…。」

 

「ガビーン!!!」

 

「ねえ織斑君?今度の土日は私も…いいよね?」

 

「もう…好きにして…。」

 

 おめでとう、土日はお楽しみ確定である。

 

 

 

 一方その頃…

 

「大変だ!同行していたISが3機共やられたらしい!」

 

「何だって!それじゃ学園側のISが向かってきたら…」

 

「ど、どうする?」 

 

 イーリス達に同行していた特殊部隊の討ち漏らしが

ここで味方のIS全滅を察知した様だ。

 

「こうしちゃいられない!作戦は失敗だ!!早く脱出しなければ…」

 

 と、そこに姿を表したのは…

 

「ああ!お前等は…!」

 

 避難していた筈の両津だった。

 

「見付けたぞ!」

 

「な、何だコイツは…!!」

 

「よくも驚かせてくれたな!お返しだ!」

 

 両津、まさかの先制攻撃。ドロップキックで襲い掛かる。 

 

「グワーッ!!」

 

「こ、この野郎…!」

 

「させるか!!」

 

 更に倒れた兵を掴み、鈍器代わりに振り回す。

 

「「「「「アイエエエエエエエエエエ!!!」」」」」

 

 たちまちなぎ倒される残党。

一応は現役の警察官、武道等の基礎訓練を受けているとはいえ、

特殊部隊相手に素手で立ち向かうあたり、彼もまた最早人間なのか疑わしい。

 こうして、両津はあっさり残党を全員ノックアウトしてのけたのであった。

 

「やれやれ、驚かせやがって…んん?」

 

「じ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ…」

 

 背後から聞こえるじ~っの声。振り返ると…

 

「じ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ…」

 

 謎のぬいぐるみ。正体は言うまでもないだろう。

 

「な、何だこのぬいぐるみは?!」

 

「やあ。」

 

「うお!喋った?!」

 

「やまとだよー。」

 

「ヤマト?喋るぬいぐるみ…ああ!さては暴走核弾頭の…?!」

 

「そうなの!」

 

「げっ、また出た!」

 

 今度はなのは本人が登場。

 

「⌒*(◎谷◎)*⌒じ~…」

 

「って、怖い怖い怖い!何だその悪鬼の形相は!」

 

「そこの用務員さん…」

 

「な、何だ?!」

 

「やけに手馴れた暴れ振りなの!ひょっとして…そっち系なの?!」

 

「な、何の事だ?!」

 

「まさか…国の手先なんて事は無いよね?」

 

「(ギクッ)そ、そんな事は無いぞ!ワシゃただの代理用務員だ!」

 

「本当に?」

 

「本当だぞ!」

 

「本当に?」

 

「ほ、本当だぞ!!」

 

「⌒*(◎谷◎)*⌒ホ ン ト ウ ニ ? 」

 

「ほ、本当に本当だぞ!!」

 

 あくまで惚ける両津だが、束謹製のISに通じなかった。

 

「だうとー!」

 

「(ビビクッ!)」

 

「けいしちょうのでーたにいっちするかおをはけーんなの!

これ、だーれ?」

 

 ヤマトが出したデータには、両津が警察官である事が明示されていた。

 

「げぇっ、バレた?!」

 

「あぁ~~~~~~~⌒*(◎谷◎)*⌒~~~~~~~ん?」

 

 やっぱり、こうなるのである。

 

「畜生、バレちゃあしょうがねえ!

確かにワシゃ本庁の命令で派遣された警察官の両津勘吉だ!

この前お前の師匠が本庁で滅茶苦茶やらかして大迷惑したんだぞ!

どうしてくれるんだ?!」

 

「本庁で…?ああ、アレ?」

 

「そうだ!早矢の親父はモンド・グロッソの事実上の発案者だぞ!

今度の事で日本は世界中から非難轟々だし、

お前だって警視庁も警察庁からも完全にマークされてるんだぞ!

一体お前等何がしたいんだ?!」

 

「何って、ただ全力で目の前の問題に挑むだけなの!」

 

「でぃすいずみーなの!」

 

「史上最低の『This is me(これぞ私)』だな…。

こんな奴に付き合わされる生徒には同情するぜ…」

 

「とにもかくにも、がくえんにすぱいするやつはしめるの!」

 

「げっ!」

 

 早速お仕置きしようとしたヤマトだが、この日の天は両津に味方した。

 

「あっ、休憩時間が終わりそうなの!

ヤマト、こんな事してる場合じゃないの!引き上げるの!」

 

「おーのーなの!」

 

「「じゃ、さよなら~。」」

 

 なのはとヤマトは演習に戻る為、ワープで学園から脱出したのであった。

 

「な、何だったんだ…?しかし、何であんな奴が世に出てきたんだ?」

 

 これが、なのはと両津のファーストコンタクトであった。

数日後、両津は本来の用務員が退院した事を受けて本土に帰還した。

それはなのはが韓国で大暴走に至る3日前の事である。




 こんな調子で、果たして続きを作れるのかな…?
あと、hoi2DH面白いです(^q^)。

 次回「第35話  秋霜」
ここからは、富士の麓の演習の続きです。
はたして、影が薄くなって久しい
もう一人の日本代表、律子の実力は…?

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