魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録   作:ピロッチ

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 真相公表で韓国の悪行を明るみにし、何とか納得して貰ったと思った矢先、
まさかの中露合同での武力行使宣言。
あれだけ和平の斡旋に積極的だった中国と
中立の方針を固めていたロシアに何が有ったのか?
それでは通算第90話、参ります。



第38話  魔王の国

 日本政府はなのはの宣言通り韓国が超能力者で国連大使を洗脳し、

日本に対する民族浄化戦争を正当化しようとした証拠を世界に公表、

各国は韓国と国交を破棄する国、非難声明を出す国、

中立を宣言する国とその反応は様々だった。

だが、何故かここに来て中露が日本への武力行使を表明する。

そう。日本の対応よりも早く、事態は思わぬ所で急展開していたのだ。

 

 それは、日本政府が会見を決定した頃だった。

 

「貴主席、いよいよ日本政府が声明を発表するようです。」

 

「うむ。金成羅は思想同調術を確かに解いただろうな?」

 

「確かに解除したと申しております。もう間もなく戻ってくるかと……」

 

「主席、金成羅が戻りました。」

 

「おお、そうか。通してやれ。」

 

「畏まりました。金工作員、主席がお呼びだ、入れ。」

 

「ははっ、失礼します。」

 

 首相の命令で入室したこの男こそ、特殊工作員金成羅。

かつて日本で物部天獄を名乗りカルト教団天魁教を率いた宗教家にして、

自分の思考に他人を同調させる力を持つ本物の超能力者である。

この男こそ、共産党の命令で韓国を唆し、

世界各国の国連大使を日本討つべしの思想に同調させ、

総会で日本への武力行使を決定させた張本人であった。

 

「金工作員、この度はご苦労だった。

暴走核弾頭の暴れ振りは予想外だったが、まだ芽はある。

今は身を潜め、次に備えるが良い。」

 

「勿体なきお言葉。して、主席によき土産話がございます。」

 

「ほほう?それは何だ?」

 

 金成羅はにやりと口元を歪め、一言こう告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美国総統(米国大統領)より、

『美中俄三国同盟の件、確かに承った』との回答を戴いた由にございます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……は?」「美中俄三国同盟…だと?」

 

「如何にも。この同盟が成れば最早日帝…

否、ネトウヨ・キモオタ帝国など怖い物は有りませんな。」

 

 金成羅の言葉に一瞬言葉が詰まる貴主席。

美中俄とは米国、中国、ロシアの事である。つまり金成羅は

米大統領がこの3国による軍事同盟を締結する事に合意したと言ったのだ。

 

「ま、待て金成羅!わしはそんな命令を出した覚えは…」

 

「おやおや、『日本と戦うには美国と俄国とも手を組む必要が有る』

と仰った事、忘れた訳ではありますまいな?」

 

「バカな事を!美国はともかく、いつの間に俄国に手を回したのだ?!」

 

「ふっふっふ、これでも元は教祖でしたからな。

しかし面子をかなぐり捨ててまで講和の斡旋とは、

弱気になりましたなぁ…だが!」

 

「やめろ!貴様、まさかわし等に…」

 

「いかん!おい!警備兵!金成羅を止め…」

 

 

 

 

 

『ネトウヨ・キモオタ帝国は倒されるべきだー!!』

 

 

 

 

 

「「「「「……。」」」」」

 

 金成羅の声で警備兵を含む執務室の全員が沈黙した。

沈黙を最初に破ったのは貴主席だった。

 

「……お前の言う事も一理あるな。仮にも韓国は秘密同盟を結んだ同盟国。

それを見捨てるなど面子に関わる。やはりここは加勢するのが道理だろう。」

 

「ご尤もです。常務委員会は『美・俄両国から同盟の申し出有り』

という事で説き伏せましょう。」

 

「御英断です。既に『ザンギエフ大統領』が北京入りしております。

合同で声明を出し、韓国の仇討戦と参りましょう。」

 

 

 

 

 

 そして、東京に戻る。

 

「うぬぬぬ…中国は想定していたが、まさかロシアが向こうにつくとは…」

 

『世界第二の核大国でもあり、ISコアを25個保有しているロシアが

中国に加勢すれば、ISコアの保有数はこちらと同数。

俄然不利になりましたな。』

 

「ソ連時代から恐れていたことが、遂に現実になってしまったか…

防衛相、直ちに暴走核弾頭に連絡を取り、出撃の用意をさせるのだ。」

 

『はっ!』

 

 と、ここで職員が報告に来た。

 

「そ、総理…今宜しいでしょうか?」

 

「何だ?」

 

「それが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロシアのザンギエフ大統領からの『我が国へのSOS通信』でして…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『「…………はぁ?」』

 

 ついさっき宣戦布告されたばかりの国の代表者から通信。

それも、SOSという意味不明の事態に混乱を隠せない。

 

『ちょっと待て!今ロシアが武力行使を宣言したばかりなんだぞ!

何でそこの大統領がSOS通信を寄越して来るんだ?!』

 

「と、兎に角、話だけでもお伺いした方が宜しいのでは?」

 

「仕方ない。聞くだけ聞いてやろう。繋いでくれ。」

 

「畏まりました。」

 

 そして、ザンギエフとの通信が繋がると…

 

『山口首相か?!私だ、ビクトル・ザンギエフだ!

今私が中韓と合同で対日武力制裁の声明を発表しなかったか?!』

 

「な、何だと?!」

 

『あれは私ではない!!テンゴク・モノノベだ!

テンゴク・モノノベが動いたのだ!!私に成りすました手下を送り込んで、

勝手に中国との同盟を結ばせたのだ!!』

 

「な、な、な…?!」

 

『そうだ、奴ぁ元はと言えばカルトの教祖!!

教団は潰したが、教団残党ってぇ自前の手下を持っていやがるんだった!!』

 

「何?!では奴本人だけでは無く、配下も超能力者だったと言うのか?!」

 

『恐らくそうなのだろう。私は自力で拘束を解いて逃げられたが、

首相以下閣僚と長老は未だ囚われたままだ!

長老はロシアの発展に多大な貢献をした人物、隠居人とはいえ影響力は絶大だ。

もしも偽長老がコメントを出せば、国民が丸め込まれるやもしれん。』

 

 確かにモニターの向こうのザンギエフ大統領はあちこちが土埃や泥で汚れ、

如何にも何かから必死で逃げてきたという出で立ちである。

 

『ど、どうします山口さん?』

 

「…………ザンギエフ大統領。」

 

『何か?』

 

「貴方はこれからどうする積りなのか聞かせて欲しい。」

 

『私はドモジェドヴォ空港へ逃げ、国外に脱出する積りだ。

そしてテンゴク・モノノベと手下がロシアを乗っ取った事実を公表する。

私一人で出来る事といえば、これが精一杯だろう。』

 

「そうか…防衛相。」

 

『はっ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「直ちに暴走核弾頭に連絡を取れ!内容は

『物部天獄がロシアを乗っ取った。

助けを求めてきた本物の大統領の身柄を保護しろ』と。」

 

『山口首相…それでは!』

 

「うむ。我々はこれ以上の戦争拡大は望まない。

出来うる限り穏便な解決を目指す積りだ。ここは貴方を信じよう。」

 

『スパシーバ…。貴国の決断に敬意を払おう。

むっ…いかん、見つかったか?!済まないが、一旦通信を終える!』

 

 どうやら追手が来た様だ。通信はここで終了した。

しかし、そうこうしている間に事態は先へと進んでいた。

ニューヨークの国連本部大会議室では…。

 

「先程、国際刑事裁判所から日本国の現閣僚及び

暴走核弾頭高町なのは、ISの母篠ノ之束、初代ブリュンヒルデ織斑千冬への

逮捕状が発行されたとの報告が有りました!!また、米国議会より

 

『韓国の我が国に対する所業を差し引いても、

日本が暴走核弾頭に行わせた行為は到底容認できない。

彼女が韓国でした事はジェノサイドと看做すべきであり、

安保理常任理事国の一国として武力を以て制裁すべきと判断した。

我が国は首脳陣の精神鑑定の結果如何に関わらず

中露に協力し、敵国条項の発動に合意する。』

 

との表明が有りました!

よって、本総会はここに米国、中国、露国の

反日大同盟への参加を許可します!!」

 

 普通に考えれば、自国の首脳を洗脳して戦争に加わらせようとした

韓国の方を非難すべきである。ところがなのはの大暴走の結果

この言い分にも筋が通り、日本討つべしの風潮は

米議会のみならず国民の間にも広まり受け入れられつつあるのだ。

 

「国際社会の英断に改めて感謝します。

日本改めネトウヨ・キモオタ帝国の軍及び天皇制、現与党の解体は

今回の悲劇を再び起こさない為にも国連主導の下で遺漏なく行われ、

その軍備と技術はネトウヨ・キモオタ帝国民諸共

我が大韓民国が責任を持って管理し、独占する必要が有るのです。」

 

 韓国国連大使はこんな滅茶苦茶な事を言っているが、

それが何を意味するのかまだ分かっていない様だ。

そして、その報いを受ける時が来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なのおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ズドォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

 

 

 

 

 

 

 

「な、何だぁーっ!!!」

 

 突如降って来た謎の人影、もう誰が来たかは明白だ。

 

「暴走核弾頭、参上なの!!」

 

 満を持してなのは参上。傍らには束の姿もある。

 

「ぼ、ぼ、ぼ、暴走核弾頭?!!」

 

「ヒイイイイ!!出たぁあああああああ!!」

 

 阿鼻叫喚となる大会議場。

 

「誰かー!!暴走核弾頭だー!!誰かー!!助けてー!!」

 

「警備は全滅なの。もう助けなんか来ないの。」

 

「ナーアアアアアアアアアアアアア?!!」」

 

 そしてなのはは国連大使達が逃げ出すのに目もくれず中央の演壇に立ち、

束にカメラを向けられると、こう切り出した。

 

「全人類に告ぐ。100年前の前大戦の敗戦国という理由で、

国力不相応の小さき身の丈で有れとする呪縛を課し、

民族浄化に対する自衛の戦いを既に廃止するつもりだった

条文を持ち出してまで制裁しようとするその罪は重い。

先祖の罪は子孫の罪ではない以上、これは冤罪であり、絶対許さない。

ましてや私一人が勝手にやった事を国が命じたとする態度、

いよいよもって気に入らないの。よって…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⌒*(◎谷◎)*⌒

 

今から暴れに行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何を言うか!!貴様等の先祖がやった事だから自分達は無実だと言う気か?

ネトウヨ・キモオタ帝国はネトウヨ・キモオタ帝国だ!

貴様等にも先祖と同じ様に韓国への仕打ちを未来永劫償う義務が有るのだぞ!

分かったか!一億総戦犯国家!!世界最低劣等犯罪国めが!!」

 

「(あーあ、言っちゃったよ。この期に及んでまだそれ言うの?

折角併合前から出直す機会だけはやったのに。

相手は地上から朝鮮半島を消し去る事が出来るって分かって言ってるの?!)」

 

「そんな連座制が通用すると…」

 

「まだそんな言い訳をする「あ゛あ゛?!!」

 

「ヒィ!」

 

「今私の言葉を言い訳と言ったの?!!

つまりO☆HA☆NA☆SHIはしないと言ったの?!!」

 

「な、何を…?」

 

「憤!!」

 

 ゴッ!!

 

「み゛ゃむ゛っ!!!」

 

 なのははワープで近づき、鉄拳制裁をぶちかました。

 

「私の前で人の言葉を言い訳と決め付ける奴は殴る!!

それが我が家の家訓なの!!!」

 

 当然である。そうでなかったらO☆HA☆NA☆SHIが出来ないからだ。

 

「なーちゃん、殴るだけ体力の無駄だよ!

こんな奴は『アレ』の的にしちゃいなよ。」

 

「アレ…ああ、昨日届いた!なら早速使うの!!」

 

 言うなり、なのはは魔方陣を展開。

右手を魔方陣に差し込み、引き抜いた手に持っていたのは…

 

「ジャジャーン!これぞこの束さん謹製の新兵器、

震動破砕銃『デシマティウス』!…今からお前はこいつの錆になる。」

 

「そう言う事なの。在り難く思うの。」

 

「ヒイイイイイイイイ!」

 

 なのはが手にしたのは震動破砕銃『デシマティウス』。

その外観は銃床を切り落とした昔懐かしのレバーアクションライフルだ。

かつての弟子スバルの技能「震動破砕」を束が再現し、

震動波を弾丸として発射する生身での戦闘用の武装である。

最大の特徴はISコアがジェネレーターであるため、魔力を不要とする事だ。

 

「や、ヤメロー!!私を殺して口を封じた所で、

歴史を直視しない貴様等ネトウヨ・キモオタ帝国には

未来が無い事で決まって…」

 

「天に確たる意志も無ければ、地に確たる歴史も無い!」

 

「(絶句)」

 

「後世とは何か?前世に天意が消滅し、

この束さんが現れた事を知るのみ。

そこには儒の教えなんか、残りはしないんだよ!!」

 

「クハハー!うっかり者!

我が大韓民国を儒教の国だと思い込んでいるらしいが、

我が国はクリスチャンの国だ!!」

 

 これはその通りである。韓国は儒教の国だったのは過去の話。

今はキリスト教が最大勢力を占めているのだ。

 

「天の神はいつでも我等を見ておられる!!絶対神の前では…」

 

「日本国は魔王の国であるぞ!!」

 

 束の大喝が会議場に響き渡った。

 

「(二階○盛義in信○の野望○天録状態)」

 

「日本国は多神国!だから絶対神と言えども絶対じゃないよ!!

たかが絶対神の分際で悪を為すなら、魔王が神をぶちのめす!!

日本国内で断じて絶対神の威光なんか通用しないよ!!」

 

「あ…そうだった…ネトウヨ・キモオタ人は…日本人は…」

 

 『たかが絶対神の分際で』。

後にこのやり取りが動画としてアップロードされた際、

そのパワーワードに誰もがメガテン…ではなく目が点になった。

確かに、かつて絶対神を殺してその座を奪うというゲームを造り出した国が

一神教の絶対性、無謬性など信じる筈もない。

 

「もう分かったよね?日本には暴走核弾頭って言う魔王がいるんだよ!!

一旦動けば、世界なんか今年中に滅ぼせるんだよ!!

良く覚えておくんだね!!日本の軍事力を舐めるんじゃないよ!!

ISの母たるこの篠ノ之束、初代ブリュンヒルデ織斑千冬、

暴走核弾頭高町なのは在る限り、日本国は圧倒的世界一の軍事大国だよ!!

まさか…それでも挑むの?それでも降伏する気は無いの?」

 

「それだけではないの!!既に米国代表操縦者イーリス・コーリングと

軍所属のテストパイロット、ナターシャ・ファイルスは

我々が身柄を確保しているの!!もう米国の戦力は半減状態なの!!」

 

「あ…あ…あ…」

 

「最後に、物部天獄。お前はコイツと同じ目に遭わせる、良く見ておけ。

なーちゃん、やって良いよ。」

 

 束の声で、なのははデシマティウスを国連大使に向け、ラテン語で一言。

 

Iaponia experrectus.(日本国は目覚めた)

 

「ヒイイイイイ!!や、止めろー!!命だけは、命だけは助けてくれー!!」

 

UN delenda est.(国連滅ぶべし)

 

「ゆ、許してくれー!殺さないでくれー!!」

 

「この銃に聞くの。刻まれた言葉が答えなの。」

 

 デシマティウスの側面にはラテン文字でこう刻まれていた。

 

 

 

 

 

DECIMATIUS

 

 

 

 

 

 銃その物の名であり、間引き、殺戮を意味するラテン語。

つまり向けるという行為自体が「お前を殺す」という意思表示である。

なのはは暗にそう言ったのだ。

 

「もう分かったね?死んだら許してやるの。…逝って来い。」

 

 なのはが引き金を引くと、震動破砕弾が韓国国連大使を直撃。

当然、大使は爆発四散した。

 

「よし、なーちゃん!最後の総仕上げだよ!!派手にやっちゃって!!」

 

「分かったの!!早速外に出るの!」

 

 なのはと束は直ちにヤマトワープで脱出。

なのはは国連本部に背を向けたままデシマティウスを向け、口を開いた。

 

「世界よ、これが日本だ。

この国は今、私達の目指す身の丈に相応しい地位に立つ。それは…」

 

Be the only one.(唯一であれ)

 

 なのはは言い終えると、引き金を引いた。




 言わんこっちゃない!と言う人も、
もうやめて!国際社会のHPは0よ!と言う人も、
感想お願いします。

追記
なのはの新武器、震動破砕銃『デシマティウス』ですが、
外観のモデルについてもっとぶっちゃけて言うと、
ラテン語で仮面と言う意味の某ゲームシリーズ第5弾で
ラスボスにトドメを刺したあの銃です。

次回「第39話  去る者と残る物」
なのはの怒りは、未だ収まる所を知らない。

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