魔法戦記リリカルなのはIS 高町なのはのIS学園見聞録 作:ピロッチ
外伝に続いて、本編もやっと最新話です。
それでは通算第92話、参ります。
中華人民共和国 首都北京 中南海
「楊管理官。先の鳳鈴音代表候補生の内通命令拒否に関し、
処分が決定したので通告する。」
『はっ。』
「鳳鈴音は我が国及び党への反逆者と看做す。
この貴智凱の名において同人物は党及び代表候補生から除名とする。
その上で国家反逆罪にて軍特殊部隊を派遣して速やかに抹殺を命じよう。
直に裁判所からも、正式な死刑判決が下るであろう。」
学園襲撃に際しての内通命令を鈴音に拒否された楊管理官は、
直ちにIIC中国支部経由で党中央政治局常務委員会にこの件を報告。
程なくして鈴音の処置が決定したという事で貴主席直々の通告を受けていた。
『そうですか。…となると一つ問題があります。』
「何だ?」
『彼女がIS学園に在籍している以上、
「当人の合意無き生徒への干渉は禁止」の特記事項に従い、
彼女には国際社会公認の拒否権が有ります。抹殺を命じるとの事ですが、
どの様な大義名分に基づいての処置なのか各国にはどう説明致しますか?』
「君が知る必要はない。党の方針は全てに優先する。それが我が国だ。」
『分かりました。それでは、万一反撃された場合に備えて代表操縦者、
若しくは候補生を何人か同行させるべきかと考えますが如何でしょうか?』
「代表操縦者を?…ああ、それは構わん。
手が空いているのは…代表操縦者の黄春麗だな。彼女を同行させよう。」
『では、黄同志にはその様に連絡します。
で、もう一人の王同志は如何します?』
「王元姫か?彼女は本土の守りに就かせる予定だ。今回は動かせん。
…では、用件は以上だ。」
『畏まりました。失礼致します。』
「ああ、ちょっと待て。もう一つ用が有る。」
『何でしょう?』
「うむ。…………………とする。」
『…! 貴主席、それは本気ですか?』
「無論だ。派遣部隊には既に知らせてあり、準備は完了している。
では、今度こそ通告は以上だ。」
こうして鈴音はあっさり本国から切り捨てられた上、
追われる身となったのであった。果たして、彼女の明日はどっちなのか?
それは、奴が知っているだろう。一方、その頃モスクワでは…。
ロシア連邦 首都モスクワ ドモジェドヴォ空港近郊
「確かこの辺りなの…。」
日本政府からザンギエフ大統領の身柄保護の命を受けたなのはは
直ちに合流先のドモジェドヴォ空港近郊にワープ。
程なく1台の要人専用リムジンが猛スピードで空港に駆け込み、
なのはに近づくや急停止。中から降りて来たのは…
「暴走核弾頭か?私だ、ビクトル・ザンギエフだ!」
全身ボロボロになりながら、辛うじて物部天獄の魔手から脱出した
ザンギエフ大統領その人だった。
「恐ろしく早い到着、私でなければ間に合わなかったの!
では早速東京にワープするの!!」
「良かろう。だがその前に言っておく事がある。
長老と他の閣僚の監禁場所だ。」
「それは何処なの?!」
「連邦保安庁本部庁舎、通称ルビャンカだ。私はそこから逃げてきた。
恐らく、私が脱出した事で閣僚と長老をそこから別の場所に移すだろう。
最悪の場合、口封じに抹殺を図るやも知れん。
私を東京に送った暁には、出来ればで良いから彼等も救出して貰いたい。」
「それ位なら、私は一向に構わないの!!でも、東京が許すかは別なの!!
…それと、どうやら其れ処ではなくなって来たみたいなの!!」
「何ッ?」
「後ろを見れば分かるの!!」
「!!」
成程、後を見れば何かがこちらに向かってきている。
「しまった!追手か!!」
「何の!!」
なのはは早速雑魚殲滅用の震動破砕銃「デシマティウス」をぶっ放す。
震動破砕エネルギー弾に巻き込まれた刺客は片っ端から爆発四散。
余りの一方的猛攻に最後の一人が逃げ出そうとするが…
「逃がしはせん!!」
何と大統領は刺客に突撃し、ふん掴まえる。
「受けて見よ、祖国の怒りを!!…ファイナルッ!!」
大統領は掛け声と共に刺客に高速の二連バックドロップをぶちかました。
「ぐぇあ!!」
勿論これで終わりではない。
今度はスクリューパイルドライバーを喰らわせる。
「アトミックッ!!」
「ぐげ!!」
トドメは更なるハイジャンプからのスクリューパイルドライバー。
もう言うまでもないだろう。プロレスラーだった若き日の大統領の
フィニッシュホールド、ファイナルアトミックバスターだ。
「バスタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」
「ぶぴ!!」
「うわっはっはっはっは、
「……満足したの?」
「うむ!」
「ではさっさと東京にワープするの!!」
なのはは大統領をL・彼岸手に乗せ、東京の総理官邸へワープ。
大統領は官邸で山口総理と面会し、改めて残る閣僚と長老の救出を依頼。
山口総理はこれを承諾し、大統領は駐日ロシア大使館に匿われる事となる。
無論、なのははモスクワへとんぼ返り、ルビャンカこと連邦保安庁本部庁舎に
正面切っての殴り込みを仕掛ける事に。という訳で…。
「おおおおおおおおおおおおっ!!!アクセルシュータァッー!!」
ドッパアアアアアアアアァァァァァァァァン!!!
「「「「「「アバッババッババババーッ!!!」」」」」」
アクセルシューターを乱射し、目に付いた人間を片っ端から蜂の巣に。
ついでにデシマティウスもぶっ放し、地下に向かって進んでいく。
尚、全員銃を向けて来たので、無関係の職員との判別は容易かったりする。
そして、難無く閣僚達が収用されて居るであろう地下に到着。
片っ端からドアを蹴破って中を確認して回る。
「おおおおおおおおおお!!閣僚共居るかゴルァなのおおおおおおお!!!」
「な、何だァーッ!!!」「誰だこいつはーっ!!」
「見つけたの!!」
「むっ、ぼ、暴走核弾頭?!まさか…助けに来たのか?!!」
「そうなの!!大統領は東京に避難したの!!さあ付いてくるの!!」
と、こんな調子で乗り込んで来たなのはを止められる筈も無く、
首相以下閣僚と長老は無事東京にワープ。早速大統領以下閣僚総出で
「自分達こそ本物であり、今露国内に居るのは中国が送り込んだ偽物である。
中国こそ本当の敵であり、露連邦軍には対中警戒を命じる」
旨の声明を発表する準備に取り掛かる。
「やれやれ、思わぬ道草を食ったの!!さて…いよいよ本番なの!!」
今度こそ首相命令を果たす時が来た。
ハーグとリヨンにあるICCとICPOの本部への攻撃を敢行する。
「まずはリヨンから潰してやるの!!」
そう言うや、なのはは早速リヨンのICPO本部前にワープ。
「なのおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
ズドォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
「待たせたの!!さあ掛かって…おや?」
雄叫びと共に着地したなのは。向こうもなのはの襲来は予測済みで
迎撃が来ると思いきや…
「あれ?」
突如割って入る何者かの声。しかし、どこか違和感が。
なのはが目を向けると…
「
そこに居たのは帝国華撃団…ではなくICPO-ICDの筈が、
何故かなのはが勝手に巴里華撃団と命名したGIGN-FI5こと
国家憲兵隊治安介入部隊第5介入隊だった。
尤も、彼女達は一応フランス国家憲兵なので
フランスの防衛に動員されるのは当然の事なのだが。
「何で巴里華撃団なの?!!帝国華撃団は何処に行きやがったの?!」
「誰が巴里華撃団だ!!変なチーム名を付けるな!!
貴様に言う義理が有ると思うのか?この大量虐殺犯め!!」
「高町なのは…手前がここまでいかれた虐殺をやるとはな…」
「1億2000万人が死ぬよりはマシという考えは無いの?!
全国民の総意で隣国を滅ぼそうとした国の8000万人と、
どっちが生き残るべきかなんて、一目瞭然なの!!
政府が私に何をしたのかをどう思ってるの?!」
「それに関しては否定しません。日本政府の声明が本当なら、
韓国のやった事は犯罪のレベルを超えて永久に許されない行為です。
でも…向こうにだってそんな事に反対したまともな人だっていた筈です!
そんな人も含めて殺すなんて…」
「何度言えば分かるの?!真面な奴…つまり、日本を詳しく知ってる奴なの!
一番の危険分子なの!!最優先で倒す!!」
「どこまでも胸糞悪い奴ね…もう言葉を交わす気も起きないわ。」
「ええ。自分の国が戦争に勝った事を喜ばない人を
『存在してはいけない生き物』なんて言い切るなんて、
同じ日系人として、絶対に相容れない!!
暴走核弾頭…世界最悪の狂人め!!」
「私が狂人…?違う、私は悪魔なの!」
「違う!!貴様には悪魔を名乗る資格すら無い!!
貴様こそ、真に『存在してはいけない生き物』だ!!」
「ならば大魔王とでも名乗るの!
大体、私の狂気を皆の信じる者が保証するというなら、
皆の信じる者が正気で有る事を、誰が証明できると言うのかな?」
「何を…!」
「言葉で戦う位なら、黙ってISで戦うの。
文句が有るなら武器を取れ、掛かって来い、私が相手になってやると
何の為に世界に宣言したのか…忘れた訳では無いよね?
さあ巴里華撃団!今この瞬間より…」
挑 戦 を 許 可 す る の !
「「「「「だから勝手におかしなチーム名付けるなあああ!!!!」」」」」
さあ、上弦の零…じゃなくて暴走核弾頭が今一度起爆する時が来ました。
やっぱり、書き方忘れてるな…。
次回「第41話 秋の夜長の大暴走 その2」
追伸
あとがきの後半ですが、何の気無しに書いた所
感想コメで実際に答えて頂いた方が見えたので、
これはもう感想目当てと捉えられ兼ねないと判断し、活動報告に転載します。