自由なチート暇人   作:sakuya-syu

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他作品ですが「ゼロの使い魔」の作者、ヤマグチノボルさんに心よりご冥福をお祈りいたします。素晴らしい作品をありがとうございました。


第10話

 呪文を手に入れた鷲は現在、小学三年生になっていた。あれからは色々とあった。

 どんな呪文があるのか研究したり、剣や槍などの様々な武器の鍛錬をしたり、真紅を生き返らせる方法を探したり。日常生活ではユークリウッドのことをユーと呼ぶようになり、リアの名前も呼ぶようになった。あとは趣味に音楽鑑賞が増えたりして、よく学校に行く時とか暇なときに聞いている。学校では一年生の頃に三人組の女子が喧嘩しているのを見かけたが、興味がなかったのでそのまま帰った。それと学校にはあまり行かないことにした。なぜなら、暇だしつまらないし面白くない。なので、教師陣には問題児扱いされている。しかし、何かの行事やテストは出席して結果を出しているので強く言えないようだ。

 今は始業式が終わりって教室に戻ってきたところだ。鷲の席は真ん中らへんの席だった。そして、全員席に着き、これから自己紹介をするらしい。他人に興味がない鷲は気にせず、本を読んでいるが。

「それでは次は黒沢くん、お願いします」

『シュウ、呼ばれたぞ』

「・・・・・・」

 心の中で溜息をつき、立ち上がる。

「黒沢鷲だ」

 そう一言名前だけ言うと彼は座り、また本を読み始める。

「えっと、それだけ?」

「他に何を言えと?」

 鷲は逆に聞き返してやった。

「趣味とか、特技とか」

「趣味は読書と音楽鑑賞、特技はない」

「そ、そう、じゃあ、次の人いこうか」

 そのまま、自己紹介は続いていった。

「えっと、これからよろしくね」

 と、となりの席の少女が話しかけてきたので、適当にああと返しといた。

 

Side-高町なのは

 今わたしはクラスで自己紹介をしています。そして、隣の席には本を読んでいる黒髪の男の子が座っています。わたしは彼を知っていました。彼はわたしが一人で寂しかった頃、いきなり家族のところに連れて行って話し合えと言った人でした。

(そういえばこの人のお名前、知らなかったなあ)

 そう思いつつそのうち自己紹介するであろうから、その時を待った。

「黒沢鷲だ」

 彼の番になり、彼は億劫そうに立ち上がって一言言うとまた座った。

(えっ、終わりなの!?)

 まさか一言で終わるとは思っていなかったので驚いてしまった。そのあとに先生が言ったことに答えて彼の自己紹介は終わった。

(せっかく、同じクラスになれたんだからもっと仲良くなりたいなあ)

 そんなことを思いながら彼に声をかけた。

「えっと、これからよろしくね」

 そしたら、一応返事はしてくれた。そのことに喜びを感じながらも自分の番を待った。

 

Side-月村すずか

 今私たちのクラスは自己紹介をしています。私の前の席には友達のなのはちゃんがいます。その隣には始業式から戻ってきてからずっと本を読んでいる男の子がいます。たまに、図書室で見かけることもあります。

 多分、本が好きなのだろう。自分も本が好きなので仲良くなれたらいいなと思います。

(なんていう名前なんだろう)

 私は同じ読書仲間かもしれない彼の自己紹介を待った。

 そして、彼が呼ばれて自己紹介をした。

「黒沢鷲だ」

 そう言って、彼は席に座った。

(それだけ!?)

 多分、彼以外の全員が同じようなことを思っただろう。でも、先生が趣味を聞いて読書って言ってたから、やっぱり本が好きなんだなあと思った。

 そんなことを思っていたら、なのはちゃんが声をかけていた。

(黒沢鷲君かー、仲良くなれるかな?)

 そう思いつつ、自分の番を待つ。

 

Side-アリサ・バニングス

 今ワタシのクラスでは自己紹介をしている。でも友達のなのはとすずか以外の自己紹介は正直どうでもよかった。とりあえず、名前だけは覚えておこうと考えていた。ただひとつ気になるのはある男子のことだ。その男子はテストでは必ず満点をだし、常に一位にいる。自分より常に一歩前にいるやつがどんなやつなのか見てみようと思ったけど、クラスに行ってもその男子はいなかった。そいつがいるせいでワタシは常にテストで二位だった。

 名前は、黒沢鷲。

 先生の話だと行事とテストだけ出て、授業にはほとんど出ないらしい。ただ、テストで満点を取っている分、強く言えないとか。なので、先生たちからは問題児扱いされている。

 一年生や二年生の時に同じクラスになった人に話を聞いてみたけど、本当にその通りで彼らからも問題児として見られていた。

 その黒沢鷲という男子がどんなやつなのかと考えながらクラスメイトの自己紹介を聞いていた。

「黒沢鷲だ」

 その男子は名前だけ言うと席に座った。

(それだけ!?って、黒沢鷲ですって!?)

 彼女はその黒沢鷲と名乗った男子を見ると、彼は既に本を読んでいた。

(あいつが・・・)

 あいつが黒沢鷲だとわかった。今までの話からすると、明日からテストまでほとんど授業に出ないだろう。そうなったらしばらく話すことはできない。

(放課後、捕まえるしかないわね)

 放課後に彼を捕まえることを決意した彼女は、友達二人に手伝ってもらおうと決めた。

 

Side-鷲

 ―ブルッ

「なんだ?」

『どうした?』

《いや、背中に悪寒が・・・》

『?』

 可愛らしく首を傾げる真紅をよそに、風邪かと考える鷲だった。

 

 




やっとまともに原作キャラが出てきました。もう少しで原作が始まる?
「ゼロの使い魔」が未完で終わるのは本当に残念です。
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