自由なチート暇人   作:sakuya-syu

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人って理不尽だよね・・・
作品には関係ないです


第12話

 昼食を食べ終わり、食後のデザートと飲み物を注文したあと鷲はまた話を振られた。

「で、さっきの続きだけど」

「・・・・・・」

「鷲くんって勉強できるんだね」

「・・・こう見えても頭脳派だぞ、俺は」

「問題児のくせに威張ってんじゃないわよ」

「問題児?」

 なぜ問題児なのかわからない茶髪が首を傾げる。

「こいつはテストと行事以外にはほとんど授業に出てないのよ」

「ええ!?」

「どうして?」

 驚く茶髪に対して、紫が聞いてくる。

「・・・つまらないから」

「あんた、そんな理由でサボってんの?」

「そうだよ、ちゃんと学校に来ないとダメだよ」

「・・・・・・」

「おまたせ」

 鷲にとってはタイミングよくデザートと飲み物が来た。持ってきたのは若い男性だった。彼は鷲たちの前にそれぞれのデザートと飲み物を置いた。ちなみに鷲はイチゴのタルトとコーヒーのブラックを頼んだ。

「君が黒沢鷲君かい?」

「そうだけど?」

「そうか。はじめまして、私は高町士郎、なのはの父親だ」

「・・・どうも」

 母親が若かったからもしやと思ったが、父親も若かった。

『何か秘訣とかあるのかな』

「・・・・・・」

 この夫婦を見て、そんなことを呟く真紅。

「妻から聞いたと思うけど、私からも改めてお礼を言うよ、ありがとう」

「別に。さっきも言ったけど、そんな昔のことは覚えてない」

 鷲は置かれたコーヒーを飲む。うん、これはいい味だ。

「そうか」

「それより、このコーヒーを入れたのは?」

「私だよ」

「いい腕をお持ちで」

「ははは、ありがとう。君もその年でブラックが飲めるなんてすごいね」

「もう一度、名前を聞いてもいいか?」

「?士郎だよ」

「士郎・・・、よし、覚えた」

 鷲がだれかの名前を覚えるのは家族や認めた人間のみだった。なので、この世界で生きてきた中で顔と名前を覚えているのは真紅と同居人の三人だけだった。

「?コーヒーを褒めてくれたのも嬉しいけど、ケーキもすごく美味しいよ」

「へえ、なら期待させてもらおう」

 そう言って、鷲はケーキを一口食べた。

「これは・・・」

「どうだい?」

 言葉を失っている鷲に感想を聞く士郎。

「これを作ったのは?」

「妻だよ」

 士郎はそう言ってカウンターに立っている茶髪の母を見る。

「あの人の名前は?」

「?桃子だよ」

 またもや名前を聞いてくる鷲に疑問を持つ士郎。

「桃子・・・、覚えた」

「さっき、自己紹介してなかったかい?」

「興味のないやつの名前は覚えないことにしてるんだ」

「随分、寂しいことを言うね」

「そうか?まあ、二人は覚えた」

「君の御眼鏡にかなったということかな?」

「おう」

「ということは三人の名前は覚えているのかな?」

 そう言って、士郎は三人娘の方を見る。鷲はそれにコーヒーを一口飲んでいった。

「覚えてない」

「「「ええ!?(なんでよ!)」」」

「興味がないから」

「そんなあ」

「ムキー!」

「むう・・・」

 茶髪と金髪はともかく、紫はさっきまで普通に話していたので納得いかないようだ。

「そんなこと言わずに仲良くしてやってくれないか?」

「・・・・・・」

 士郎に言われたのなら仕方ない。鷲は三人を見る。

「お嬢様、お転婆、・・・無個性?」

 鷲は紫、金髪、茶髪を順番に見て呼び名を言った。

「お嬢様かー」

「なんでアタシはお転婆なのよ!」

「無個性ってひどくない!?」

「ははは」

 士郎は、彼は本当に名前を覚えてないんだと思った。

「雰囲気」

「なんですずかはお嬢様で、アタシはお転婆なのよ!アタシだってお嬢様なのよ!」

「わたしも無個性はないと思うの!」

「じゃあ、一般人A」

「それってほとんど意味変わらないよね!?」

「わがままなやつだな」

 ちなみに、茶髪はともかく金髪の呼び名を変える気はない。だって、見たまんまだし。

 鷲は興味のない人間の名前は覚えないが

「「むー!」」

 お嬢様以外の二人はお気に召さないようだ。まあ、もうこの呼び方に決定したが。

「さて、そろそろ時間だし帰るか」

「時間ってまだ二時だよ?」

「そうだよ、もう少しお話しよ?」

 お嬢様と一般人Aが止めてくるが、こちらも用がある。

「まあ、用事があるんだ」

「なら、仕方ないね」

「うん」

「あんた、明日ちゃんと学校に来なさいよ」

「気が向いたらな」

 そう言って、鷲はお金を置いて店を出た。

 

 

Side-高町なのは

 

 用があると言って先に帰った黒沢くん。お店に残っているわたしたちはさっきの会話について話していた。

「なんなのよ、あいつ。人のことをお転婆呼ばわりして」

「ひどいよね、わたしなんて無個性とか一般人Aだし」

 うん、それはないと思うの。わたしだって個性はあるもん、・・・ある、よね?

「あはははは」

「すずかはいいわよね、まだまともな呼び名なんだから」

「そうだよ、ずるいよすずかちゃん」

「えっと、ごめんね?」

 とりあえず謝るすずかちゃん。仕方ないよね、すずかちゃんは悪くないのに。

「こうなったら、意地でも名前で呼ばせてやるわ」

「うん、それはいいの!」

 これは意地だ。名前で呼んでもらえないなんて悲しい。

「私もちゃんと名前で呼んでもらいたいな」

「じゃあ、どうやったらあいつが名前を呼ぶか考えましょ」

「「おおー!」」

 わたしたちは日が暮れるまで話し合っていた。

 




あとがきってなにを書けばいいんだろう?
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