自由なチート暇人   作:sakuya-syu

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作者の中二パワー炸裂?


第13話

 翠屋を出た鷲は一旦家へと帰ってきた。

「あ、おかえりー」

『おかえり』

 リビングに行くとユーはともかく既にリアが帰ってきていた。ちなみにユーは学校へ入っていない。

「ただいま」

 なぜ、鷲がこの時間に帰ってきたかというと二人と出かけるためである。まあ、タイムセールとか夕飯の買い物とかだが。要するに荷物持ちだ。

「じゃ、着替えてくる」

「うん、シュウ君が着替えたら行こうか」

 そして、着替えてきた鷲は二人とともに出かけた。

 

 買い物に出てから二時間ほど経ち、あたりもそろそろ暗くなってきた。今日買ったのは、雑貨品と夕飯と明日の弁当の材料だ。

 鷲たちが通う私立聖祥大学付属小学校は昼は給食ではなく弁当だ。なので、弁当を含めた食事は鷲とリアの交代制にしている。

 はじめは鷲が料理できることに驚かれたが、同居人二人がそれを食べるとうまそうに食べていたから不味くはないだろう。そして、家事は一通りリアがやるので、

「飯なら俺が作るけど?」

 と言ったら、

「それはダメ!―シュウ君のごはんおいしいから負けたくないもん(ボソッ」

 と言われた。最後はあまり聞き取れなかったが。

 まあ、そんなこんなで妥協案として交代制にすることにした。

「じゃあ、明日のお弁当よろしくね?」

『よろしく』

「おう、まかせろ」

 ちなみにユーにも弁当を作っている。最初は違うものを作ろうとしていたのだが、手間もかかるしお金ももったいないとユーが言ったので、三人分の弁当を作ることにした。

 そんな話をしながら三人は家へと帰った。

 

 

―翌日―

 リアは学校に向かい、鷲は家に残っている。まあ、サボりだ。最初はリアとユーにも学校に行くように言われたが、適当に受け流してたら二人共諦めた。そういえば、昨日お転婆に学校に来いと言われた気もする・・・、まあいいか。

「さてと、今日は何をするか・・・。ユーは何をしたい?」

 食器を洗い終わり、ユーにお茶を持っていって聞いた。

『ラグナロク』

「・・・これでいいか?」

 そう言って、鷲が取り出したのは某乱闘ゲームだった。

―コク

 どうやら、これでいいらしい。それから二人は昼まで対戦した。

 

 昼になり、昼食も食べ終えてこれから本でも読もうと思った鷲は自分の部屋に向かおうとした。

「・・・・・・」

「はあ」

 ユーは無言で鷲を見る。まあ、理由はわかっているので溜息つく。

 魔族が来たのだ。

 これまでにも何度かあった。魔族はこの世界のキーパーソンのところによく現れると聞いたが、ユーの場合はまた別だった。ユーには膨大な魔力がある。それゆえに魔族がそれを求め、ユーを狙う。ユーが話したのはそれだけだったが、鷲は何も言わずにユーを守ってきた。

「じゃ、行くか」

 いつものように結界を張り、外へと出て行く鷲。

『気をつけて』

「おう、留守番よろしく」

 そう言って、鷲は飛んだ。

 

「あれか・・・」

 鷲は屋根の上に立ち遠くを見る。視線の先には熊のような形の影があった。

「今日は進化途中の魔族か・・・、楽しませてくれよ?」

 そういうと、鷲は一気に熊へと飛んでいき、殴った。

「先手必勝!」

「グオオオ!」

 そのまま熊は地面へと叩きつけられた。

「グルルルル」

 まだ顕在のようだ。

「さすが熊、頑丈だな。拳だけじゃ無理か、俺もまだまだだな」

 にやりと笑う鷲は地面に降りた。

「来いよ、熊野郎」

「ガアアアア!」

 鷲は襲いかかってくる熊に慌てず、手のひらを前に出す。

「我理(ことわり)を紡ぎて、雷火を打つ」

 鷲の掌から黒い雷の球が打たれる。

「グオオオオオ!」

 それに直撃した熊は胴に穴があき、そのまま倒れる。

「あっけないな」

 鷲は家へと帰った。

 

「戻ったぞー」

『おかえり』

 ユーは毎回、魔族退治をしたあと、玄関で待っている。おそらく、彼女なりのけじめか何かだろう。

『怪我は?』

「ない」

 それを聞いてホッとするユー。二人はリビングのソファに座った。

「しかし、いつまでもこのままってわけにはいかないな」

「?」

「ユーの魔力を抑えられないか?」

『それは無理』

「なぜ?」

『今まで何度か封印しようとしたけど無理だった』

「・・・・・・」

 そう言われて、また考える。

『だから申し訳ないけど、今まで通り』

「・・・・・・」

『もしくは私を魔族に―』

 その先は読まずに鷲はその紙を奪って、破り捨てた。

「ユー」

 それ以上言ったらわかるなと鷲は目で訴える。

『ごめんなさい』

「わかればいい。でだ」

 鷲は話を戻す。

「今まではどうか知らないが、今回は一味違うぜ?」

「?」

「まあ、まかせろ」

 そう言って、リビングを出る鷲。残ったユーはしばらく彼が出て行った方を見ていた。

 

『それでどうするんだ?』

「なにが?」

 部屋に戻った鷲は作業に取り掛かろうとする。

『あの子の魔力をどうやって封じるんだ?今まで無理だったんだろう?』

「今までは無理でもこれからはそうとは限らない」

『それは、そうだけど・・・』

「まあ、今回は俺の魔力も使うしな」

『そうか、それなら出来るかもしれないな』

 魔法を使うようになってひとつわかったことがある。以前、ラピスが魔族には俺たちの魔法しか効かないと言っていた。当然、この世界の魔法は魔族には効かないだろう。ならば、俺たちの魔法とこの世界の魔法はどうだろうか。そう考えて、試してみたところ、俺たちの魔法がこの世界の魔法を打ち消した。そして、次に俺たちの魔法どうしならどうか。俺たちの魔法はそれぞれ種類が違うため、どうなるかわからなかった。結果、俺>ユー>リアという順になった。つまり、俺の魔法はユーの魔力を打ち消せる。なら、抑えることも可能ではないかと考えた。

『それで、どうやって作るんだ?』

「とりあえず俺の魔力で魔力結晶を作って、それに封印の術式を組み込む」

『言うだけなら簡単だな』

「まあ、魔力結晶は二、三日あれば作れる。問題は」

『術式の方か』

「ああ、術式を組んでその都度試さないとならないからどれだけ時間がかかるか・・・」

『封印の術式なら私も手伝えるな』

「ああ、頼む」

 それから、二人はユーの魔力を封じるための装置を作り始めた。

 




呪文は一瞬しか出なかったですね。考えてみたんですけど、それとなく思いつかなく、それっぽいのにしてみました。ちなみに他の呪文は、前半はそのままで後半だけ言葉が変わるだけです。
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