自由なチート暇人   作:sakuya-syu

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今日は三話連続・・・


第32話

 翌日、自室で目が覚めたら体が元に戻っていた。

「戻ったか」

『おはよう、シュウ』

 起き上がると真紅が出てきて挨拶をしてくる。

「おはよう」

『よかったな、元に戻れて』

「ああ、まあ、新鮮ではあったがな」

『すずかの裸を見たからか?』

 ムスッとした顔で鷲を見る。

「冗談、俺は子供の裸には興味ない」

『大人の女の人なら興味があるのか?』

「そういうもんだろ」

『・・・・・・』

「真紅はまだ大きくなるさ」

『大きなお世話だ!』

 真紅はそれだけ言うとまた消えてしまった。彼女は確かに半透明だ。しかし、それだけで成長はしている。

「余計だったか。ま、下に行くか」

 鷲はリビングに降りていった。

 

 リビングに入ると、まだ誰も起きていないようだった。

「仕方ない、飯作るか」

 鷲は朝食を作り始める。

 しばらくすると、リビングのドアが開いた。

「うう」

 リアが入ってきた。

「随分眠そうだな」

「あ、おはよう」

「はい、おはよう」

「って、あれ?シュウ君、元に戻ったの?」

「まあな」

「よかったー」

 ホッと胸に手を当てるリア。

「さっさと顔を洗って来い、それと、そろそろユーも起こしてくれ」

「はーい」

 リアはリビングを出た。

 

 

―学校 昼休み―

 時間が飛びすぎ?気にするな、いつもと変わらん。

「でね、一昨日の夜クロがね」

 いつものように昼休み、六人で弁当を食べていたら、鷲が猫になった時の話をすずかがしていた。ちなみにクロというのは黒猫の時の鷲の名前らしい。

(いつの間に付けたんだ?)

「本っ当、可愛かったわよねあの子」

 お転婆が興奮を抑えきれずに話している。

「うん、毛もふかふかだし。あ、なのはちゃん、お風呂も入れちゃったけど大丈夫だよね?」

「「ええ!?」」

 お風呂に入れたという言葉に驚く猫町とリア。

「なんで先輩も驚いてるんですか?」

「えっ、いや、それは・・・」

「えっと、もしかして、ダメだった?」

「え、いや、ダメじゃないけど・・・」

 チラリと鷲を見る。

「そっか、よかった」

 ホッと息をつくすずか。

《しゅ、鷲くん!すずかちゃんとお風呂入ったの!?》

 慌てた声で念話で話しかけてくる猫町。

《まあ、入ったな》

《も、もしかして、すずかちゃんのは、裸、見た?》

《子供の裸には興味ない》

《それって、見たってことだよね!?》

《不可抗力だ》

《むー》

 なにやら猫町の体から黒いオーラが見える気がする。

《シュウ君、どういうことかな?》

 どうやらもう一人、黒いオーラを出している人間がいるらしい。

《すずかちゃんとお風呂入ったって本当?》

 個別の念話で話しかけてくるリア。何気に久々に念話をした気がする。

《見るつもりはなかった、どうしようもなかった》

《そいう問題じゃないよ!―私だって入ったことないのに(ボソッ》

《だったら、今度一緒に入るか?》

「ええっ!?」

「にゃあっ」

「ど、どうしたんですか、先輩」

「何かあったんですか?」

 突然大声を出したリアに驚く猫町と心配するお転婆とすずか。

「ご、ごめん、な、なんでもないよ!?《しゅ、シュウ君!?い、い、一緒にお、お風呂って、じょ、冗談だよね!?》」

《どっちがいい?》

《はうっ》ボンッ

 そう答えると、リアは顔を真っ赤にして煙を上げてしまった。猫になった時の軽い仕返しのつもりで言ったが、刺激が強すぎたようだ。

《リア、冗談だ、落ち着け》

《じょ、冗談?》

《そう、冗談》

《・・・・・・》

《どうした?》

《シュウ君のバカー!》

 大音量で罵られた後、リアはそっぽを向いてしまった。

「ところで鷲」

「なんだ?」

 そこでお転婆に話しかけられた。

「アンタ、今度の連休、暇?」

「・・・・・・」

 お転婆の言葉に無言で彼女を見る鷲。

「な、なによ」

「暇じゃないといってもどこかしらに連れてくんだろ?」

「わかってるじゃない」

「行く場所によるな」

「ふふん、温泉よ、お・ん・せ・ん」

 わざわざ指を立ててまで言うお転婆。しかし、

「温泉か・・・」

「ええ、うちとなのはとすずかの家で毎年行ってるのよ」

「んー、まあ、リアとユーが行くならいいぞ」

「だそうですけど、先輩、どうですか?」

「うん、いいよ。あと、ユーちゃんにも聞いてみないと」

「はい、わかったら教えてください」

「うん、ユーちゃんもいいって言ってくれるよ」

 こうして、今度の連休は温泉に行くことになった。

 

 

―おまけ―

 

「鷲」

「なんだ?」

 家に帰るとユーが話しかけてくる。

「すずかとお風呂に入ったって本当?」

「・・・・・・」

「鷲」

「ああ、入ったというか、入れられたな」

「・・・そう」

 ユーはしばらく何かを考えた。何やら不吉な予感がする。

「私とも入ってくれる?」

「・・・・・・」

 どうやら予感が当たったようだ。これで真紅の機嫌がさらに悪くなるだろう。

『・・・・・・』

 無言で睨まれているのがわかる。

「・・・気が向いたらな」

「約束」

「・・・ああ」

「ずるーい!」

 そこへリアもやってきた。

「私もシュウ君とお風呂入りたい!」

『・・・・・・』

 リアの発言にさらに機嫌を悪化させる真紅。

「シュウ君、私とも入って!」

「・・・気が向いたらな」

「約束だよ!」

 こうして、二人と風呂に入ることを約束させられた。真紅のご機嫌取りも大変そうだ。

 

 




今回はすこし短くなりましたね。真紅へのご機嫌取りは何にしようか・・・
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