自由なチート暇人   作:sakuya-syu

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お久しぶりです。なんかもう色々ヤル気が起きなくて、気がついたら最終投稿日からめっちゃ時間が経ってました!(°д°)
これからもこんなことがあるかもしれませんが、最後まで読んでくれると幸いです。


第64話

Side-弥生

 

 私たちはシステムU-Dを止めるために戦っていた。悔しいけど、私たちでは力不足だった。

 苦戦の中、自分の偽物を倒した鷲君がこちらに来た。彼はシステムU-Dと一瞬消えたかと思うと、手を繋いで現れた。

 そして、何かを呟くと彼女の胸に手を当てた。するとそこには五芒星が光って消えた。それから、鷲君はシステムU-D共にアースラに転移した。

 あっという間だった。私たちが全員で苦戦していた暴走したシステムU-Dをものの数秒で鎮めたのだ。

「・・・・・・悔しい、わね」

 もっと強くなろう。卯月を守れるように、あの人の隣にいれるように。

 そう私は心の中で誓い、皆と共にアースラに転移した。

 

Side out

 

 

 

「遅かったな」

「うぅ」

 鷲は椅子に座り、膝の上にシステムU-Dを座らせて皆を出迎えた。

「何してるの、鷲くん?」

「暇だったから、話してた」

 鷲はポンポンとシステムU-Dの頭に手を置く。それにより、彼女は赤くなった頬をさらに赤くさせて俯いてしまった。

「態々その子を膝の上に乗せて話す必要があるの?」

 なのはとフェイトはムスっとした表情で鷲に近づく。

「膝に乗せやすかったから、特に意味はない」

 いつもの鷲の自由な行動にため息が出る二人。

「それよりも話を進めたいのだが?」

 そこにいつもの如く、会話に割り込むクロノ。

「じゃ、あとはお前らに任せて帰るわ」

 鷲はU-Dを膝から下ろして、隣に座らせると立ち上がった。

「な!君はまた勝手な行動をっ」

「行かせてあげなさい、クロノ」

 鷲を止めようとするクロノを止めたのはリンディだった。

「なぜですか!」

「いいから、これは艦長命令です」

「・・・・・・わかりました」

 艦長命令ということで渋々引き下がるクロノ。

「大丈夫?」

「なんとかな」

 リンディとすれ違い様、心配そうに声をかけてきた。流石に腕をくっつけたのを見て心配していたらしい。以前、腕をくっつけたら激痛に見舞われると言ったからか。

「話を聞いていかなくてもいいの?」

「ああ」

「そう、お大事に」

 弥生とは少ない会話で終わった。弥生は鷲の様子を見てある程度の予測をして、無理に引き止めなかった。そしてそのまま鷲は、帰っていった。

 

 

『大丈夫か?シュウ』

「・・・・・・・・・」

 自分の部屋に入った鷲は左腕を抑えて、ドアに背を預けて座り込んでいた。腕をくっつけた代償とはいえ、この激痛は鷲にもきついらしい。

「自分で作った魔法とはいえ、これは、きついな」

 鷲は玉の汗をかきながら呟いた。

「これは、要、改造、だな」

『シュウ、すまない。こういう時、今の私は無力だ』

 自分の無力さに嘆く真紅。

「・・・・・・手」

『え?』

「手を、握っててくれるか」

『それで少しでも楽になるなら』

 真紅は鷲の手を握る。触れられている感触はある。しかし、そこに真紅の温もりは感じられない。それでも、

「お前に触れられていると落ち着くな」

『私もだよ、シュウに触っていると安心するんだ』

 二人にとってそれは些細なことであった。確かに温もりを感じられないというのは辛いが、それ以上に触れ合えるという喜びの方が強かった。

「悪い真紅、少し、ねむ、る・・・・・・」

 そう言って鷲は寝息を立て始めた。

『ああ、おやすみ』

 真紅はそのまま鷲が起きるまで手を握ったまま寄り添い続けた。

 

 

―翌日―

 

「ん、んー」

 鷲は目を覚ますと体を伸ばした。座ったまま寝たので、体中が固まってしまった。

『んー、シュウ、おはよう』

「ああ、おはよう真紅」

『腕は大丈夫か?』

「ああ、すっかり元通りだ」

『そうか、それはよかった』

「とりあえず、ベッドで寝直すか」

 鷲は立ち上がり、ベッドに向かおうとするとドアがノックされる音が聞こえた。

「シュウ君、朝ごはんできたよー」

 ドアの向こうでリアが呼んでいる。この調子だとユーもキッチンで今か今かとごはんを待っているに違いない。

「ああ、今行く」

 鷲はドアを開けてリアとキッチンに向かった。

 

 

「昨日は何かあった?」

 ごはんを食べているとユーが昨日のことを聞いてくる。

「いや、特に何もないぞ」

「ホントに?昨日、帰ってきたと思ったらご飯も食べずに部屋に篭っちゃうんだもん」

「何かあった」

 今度は確信を持って言われた。

「・・・・・・・・・」

 やはり、何年も一緒にいると誤魔化せなかった。

『言った方がいいじゃないか?』

[いらない心配をかけない方がいいだろ]

「もー、聞いてるの?」

「昨日は眠すぎて爆睡してた」

「「・・・・・・・・・」」

 二人にジトーと見つめられる。しばらく見られた後、二人は同時に溜息を吐く。

「あんまり、無茶したらダメだよ?」

「私たちも心配する」

「ああ、わかってる」

 二人は察しているのかそれ以上聞いてこない。本当に

「(できた奴らだな)」

 そして、三人は朝食を続けるのであった。

 




久々なので今日はここまで。
近いうちにまた投稿する予定です。では( ̄^ ̄)ゞ
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