魔法科高校の攘夷志士   作:カイバーマン。

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第四十八訓 終焉&帰宅

「一発だ」

 

カイエーンの股間がこれまた立派なモノになった所で、融合した徳川達茂が

 

宇宙に漂う蓮舫の星に向かって静かに言い放つ

 

「このロボットの構造は大方把握した、そして貴様を一発で終わらせる方法もな」

『我をここまでコケにした上に一発で終わらせるだと!? 面白い! 出来るものならやってみろ!!』

 

達成の言葉をハッキリと聞き取れたのか、彼の挑発的な物言いを受けて蓮舫の星本体であるSAGIが怒りに満ちた雄叫びを上げて真っ直ぐに星を振り下ろしてきた。

 

その星目掛けて達茂は目を鋭く光らせ

 

「まずは本体に100%命中する為に標準を定め……」

『カイエェェェェェェェェェェン!!!!』

 

腰を屈めるとカイエーンもまた連動して動き始め、巨根をググっと動かして星の真ん中に先っぽを合わせると……

 

「一気に挿入……!」

『グッパイチェリィィィィィィィィィィィ!!!!』

『ぐおぉぉぉぉぉぉぉ!! 我の口に向かってモザイクの塊を入れてきおっただとぉ! なんて大きさだ! とても我の中には収まりきらん!!」

『ここに来てクソ最低な必殺技をお見舞いしたんだけどお兄様!!』

 

星の見た目は巨大な蓮蓬の顔そのもの

 

その黄色いアヒル口に向かって容赦なく自慢のブツを思いっきりぶち込むカイエーンの姿に、操縦席で見ていた坂波銀雪は流石にドン引きしてしまう。

 

『いやウチは確かに下ネタが売りな所もありますよ確かに!? けどこんな重大局面でそんな堂々と下ネタされるとですね! 流石にこっちも援護できねぇよ! だからこれだけ言わせて欲しい! マジ死んでくださいお兄様!』

「例え妹に罵られようとこの任務は絶対に完遂する、それが兄として、将軍としての俺の役目だ」

『おい! 兄とか将軍とかで誤魔化し切れると思うなよ! コレはもはや立派な犯罪だからね! ロボットで星に×××させるという国際問題通り越して宇宙外交問題の何モノでもないからね!」

 

耳元でギャーギャーと銀雪が声を荒げて叫ぶんでいるが、達茂はそんな事お構いなしにモニターの方へ視線を落とし

 

「こっちは準備完了だ、後はよろしく頼むぞ新八、そして服部先輩」

『えぇぇぇぇぇぇぇぇ!? まさかのここで僕に振るんですかぁ!?』

 

達茂が最後の一手を振り下ろす為に急遽連絡を入れたのは

 

まさかのずっと何もすることなく暇を持て余していた白ブリーフ一丁の新八であった。

 

それとついでに何故か彼の隣でほくそ笑む服部大佐。  

 

「無理ですよ無理! 大体吹き出物の僕に何が出来るって言うんすか!」

『ここまでお膳立てはしてやったんだ、後は全部わかるだろ。この最後の局面で吹き出物が何をするべきか』

「いやわかるかボケェ!に 吹き出物で何すんだよ! せいぜい痒くなるぐらいしか出来ねぇんだよこっちは!」

 

勝手な事言うなとツッコミを入れながら新八が混乱していると、突如彼の目の前の操作パネルにウィーンと開き、新たな赤いレバーが出現して来た。

 

「こ、これは! まさか前回と同じく! 吹き出物担当に押す事が許された必殺の!」

『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の発射レバーだ』

「本当に重大な仕事任されたんだけど僕ぅ! いいんですか! ラスボス倒すのが僕で良いんですか!? ブリーフしか穿いてないほとんど変質者でしかないボクがトドメ刺していいんですか!?」

 

新八は思い出した、前回もまた吹き出物担当だった時にカイエーンの中に眠る最大出力の必殺技をお見舞いする為にこの赤いレバーを引いた事を

 

そして今回もまた、新八はみんなの思いが乗せられた最後の一撃を叩き込むという最も大事な仕事を任されてしまったのだ。

 

「フン、面白いではないか」

「服部さん! ずっと無言で笑ってて薄気味悪いと思ってたけどようやく喋ったよこの人!」

「しかしこの少年には荷が重い仕事だ、このレバーの使用権はラピュタの王たる私に委ねてもらおう」

「ちょ! 地球の命運を賭けた最後の一撃なんですよ! ミスったりしたらもう僕等終わりなんです! だからここは慎重に!!」

 

トドメの一撃を叩き込むと聞いてテンション上がったのか、早速自らの手でレバーを引こうとする服部大佐であったが、新八がすぐに彼の肩に手を置いて止めに入ると。

 

そこで、口にモザイクを咥えている蓮蓬の星から不気味な笑い声が

 

『クックック……よもや本気で我をこの場で破壊するつもりか……?』 

「!」

『それが己と地球をも滅ぼす結果となる上で! それでも我をこの場で滅ぼそうと出来るのか!』

「い、一体どういう……」

 

完全に罪の状態にも関わらず何故かまだ余裕あり気なSAGIに新八が困惑していると

 

達茂からまた新たな通信が

 

『新八、SAGIは恐らく自分の持つ莫大なエネルギーを己の体内に集中している。今そこに向かって高火力の大砲をかました場合、恐らく周りのモノ全てを破壊しかねない程の大爆発が発生しかねない』

「そんな! まさかSAGIは僕等も道連れに!」

『俺達だけじゃない、爆発の威力は恐らく非常に広範囲だ、地球にも影響を及ぼす程にな』

「!?」

 

ここに来てまさかの最悪のシナリオに新八は絶句する。

 

ここでSAGIを撃てば倒せるであろうが、その時に起こる爆発に巻き込まれれば自分達と地球もタダでは済まない。

 

かといってここで撃たなければそのまま死ぬだけだ。

 

つまりどっちを選んでも自分達と地球は滅亡の一途を辿るという事である。

 

しかし、新八はまだ諦めない

 

「そこまでわかっているんなら解決策はあるって事ですよね? ここに来てそれを言うって事は、こうなる事も見越していたんですよねあなたは」

『ああ、あの往生際の悪いコンピューターの事だからそれぐらいやるだろうとお見通しだ。そして解決方法も当然用意してある』

 

新八と同様達茂も決して諦めてはいなかった、むしろこの最悪のシナリオを打破する策をも思いついている。

 

そしてモニター越しに映る彼はいつもの仏頂面で新八から隣にいる服部の方へ視線をズラすと

 

『太古の昔から伝わるラピュタのエネルギーを全放出させて、高密度のバリアーを地球に張る』

「な、なんだと!?」

『恐らくコレを実行すれば地球は護られる、しかしラピュタの方は残り滓も残さぬ程力を出し切り、動原力を失ってやがて自壊して宇宙の塵へと化すだろう』

「ふ、ふざけるな司波達也! そんな事私が! 僕が許すと思っているのか!!」

 

達茂の提案に服部はすぐさま表情を一変させて、緊迫した表情でダンッ!と力強く操作パネルを拳で叩いた。

 

「僕のラピュタを! 未知なる技術がまだ眠っている太古の王国をこの場で捨てろというのか! 僕は絶対に反対だぞそんな事! 偉大なるムスカ王の名に誓ってそれだけは断固阻止する!!」

『だがそうでもしなければ地球は滅ぶ』

「駄目だ! ラピュタは僕が長年追い求めていた夢そのものなんだ! そして何よりあの圧倒的な力が無ければ僕はまた中途半端な成績しか残せない僕に逆戻り!! 王になるには国が必要! ラピュタが無ければもう僕は二度と王を名乗れ……!!」

 

本音を吐露し断固として達茂の案を拒否しようとして見せる服部、この場がいかに大変な状況だという事も忘れてただラピュタを失いたくないという思いだけで一心不乱に叫んでいると

 

「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

服部の隣から新八が怒声が飛ばしたと思いきや、彼の両目にブスリと指を突き刺しそのまま振り抜く。

 

予想だにしなかった隣人の奇襲に服部はその場に仰向けに倒れ、両目を抑えながら悶絶し始めた。

 

「目が! 目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「甘ったれた事言ってんじゃねぇぞゴラァ!! テメーの星が大変な時でもまだラピュタ引きずってのかテメェは!!!」

「だ、だって僕にはラピュタしか……」

「だってもくそもあるかボケェ!!」

 

普段大人しい人がキレると何をしでかすかわからない。

 

倒れたまま弱々しく呟く服部に、こめかみに青筋浮かべながら新八はすっかり喧嘩腰の様子で彼を見下ろしながら怒鳴り散らす。

 

「いい加減目ぇ覚ませ! テメェが護りたいのは本当にラピュタなのかああん!? 違うだろ! テメェが今まで生きて楽しい思いも辛い思いも送って来た本当の場所は! 母なる星・地球だろうが!!」

「ち、地球……」

「ラピュタは何度でも蘇る! けど地球は! アンタの大事な友人や家族のいる地球は滅んだらもう二度と手に入らなくなるぞ! それでもいいのかコノヤロー!!」

「……」

 

ここに至るまで色々と溜めていたストレスを発散するかの如く、新八は唾を飛ばす勢いで服部の胸倉を掴み上げながら彼の心に何度も言葉の拳をぶつけた。

 

鼓膜に響く程やかましい声で叫んでくる新八に、服部はどう答えればいいのか、どうすればいいのかと迷いが生じ始めていると……

 

『了解、ラピュタの全出力を振り絞って高範囲のバリアーを展開します』

「え、ラピュタから通信……? でもここに服部さんがいるのにどうして……」

「ラピュタから通信だって……? まさか!?」

 

服部の胸倉を掴んで上体を起こしてやってる途中で、新八はモニターから通信が入ったのを確認する。

 

思わず怒りを忘れてそちらに振り向くと、別の船からの通信、つまりラピュタ側からの通信が入って来たのだ。

 

彼に掴み上げられていた服部もまたそれに気付いて慌ててそちらに振り返るとそこに映っていたのは

 

『王に代わり我々”蓮蓬”が全責任を持って任務を遂行する』

「はぁぁぁぁ!? なんで!? なんで蓮蓬の奴等がラピュタ乗ってんの!?」

「お前達! 僕の家来でありながらなに勝手な真似をしているんだ!!」

「っておい! 家来ってなんだ一体! アンタいつの間にあの連中を従える様になってんだよ!!」

 

どさくさに服部の事を王と呼称する蓮蓬、そして蓮蓬の事を己の家来と定める服部。

 

自分の知らない所で何やらおかしな主従関係が築き上げられている事に新八は大きく目を見開く。

 

「一体何があったの!? もしかして今星にいた蓮蓬って全員ラピュタにいんの!?」

「そうだ、彼等が自分達を導く先導者が欲しいという事で僕が立候補したんだ」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

「それで毎日スーファミやらせる上に任天堂のゲームやり放題という交換条件で彼等は僕を王と認めたんだ」

「結局アイツ等ゲームやれればそれでいいんじゃねぇか! つか蓮蓬全員分のスーファミとかどうやって用意するつもりだったんだよアンタ!」

 

新八が胸倉を掴むのを止めると服部はヨロヨロと立ち上がりながら事の経緯を話し出す。

 

ラピュタの王だけでは飽き足らず、よもや蓮蓬の王にまでなっていたとは

 

そしてそんな蓮蓬達が皆ラピュタに乗っているという事は……

 

「止めろお前達! 今ラピュタの力を出し切ったらもうその天空の城が崩れ落ちる可能性があるんだぞ! そうしたら僕はもうラピュタだけでなく家臣も失ってしまうじゃないか!!」

『消えませんよ、我々もラピュタも、そして王も』

「!」

『王が王であり続けるのに必要なのは国じゃない、民です』

 

モニターの画面にはゾロゾロと蓮蓬達が集まり、皆プラカードを持ち上げ掲げていた。

 

この戦いで地球人を滅ぼそうと思っていた蓮蓬、しかし今の彼等は……

 

『例え国が幾度も滅びようとも、王のあなたがいれば我々蓮蓬の民は幾度も国を再建させましょう』

『王!』

『王様万歳!』

『今こそ先代の王を超える時です!!』

「お前達……」

「いや感動してる所悪いんだけど、アンタ等何言ってるの本当に? 先代の王って誰だよ」

 

蓮蓬が次々と服部に対しての応援メッセージが書かれたプラカードを掲げて見せると、服部は思わず目に涙が

 

そしてそれを冷めた表情で新八は静かに見つめていると、袖で涙をぬぐった服部は遂に決心したかのよう顔を上げた。

 

「諸君、我々はたった今を持ってラピュタを捨てるぞ、しかしラピュタは滅びん!何度でも蘇るさ!」

『御意! 全ては我等が新王の為に!』

『この命! あなたの為に使うと誓いましょう!』

『王の為に我々も死ぬ訳にはいかん! 皆知恵を振り絞ってこの逆境を生き残るぞ!』

『オール・ハイル・ブリタニア!!』

「おいなんか一人だけなんか勘違いしてるぞ、ラピュタじゃなくて別の国崇めてるぞ」

 

新八の静かなツッコミも耳に届かず、すっかり元に戻った服部からの号令を聞いて蓮蓬達が慌ただしく動き始める。

 

高い技術力を持つ彼等であればラピュタの全システムを把握する事も容易であろう。

 

地球全体にバリアーを張る事も出来るはずだ、それを信じて服部は目の前にある

 

カイエーンの最初で最後の必殺技をお見舞いする為の赤いレバーに手を置いた。

 

「終わらせようこの戦いを。我々の手で、地球人と蓮蓬、そしてラピュタの手で」

 

もはや迷いも未練も断ち切った顔付きでそう呟く服部と共に、新八もまた彼と共に赤いレバーに手を置く。

 

両者の手を合わせながら服部と新八は前方に浮かぶ

 

民を失い王だけ残った哀れな星を見上げる。

 

『どういう事だ! どうして我が作った者達もが我の邪魔をする!! 我は貴様等の創造主ぞ!! なのになぜ貴様等は皆我から……ぐお!!』

 

コンピュータでありながら悔しがり、そして悲しみの込もった声を漏らし叫ぶSAGIが急に苦しそうな声を上げると

 

続いて聞こえた声は

 

『どうしたんだいSAGI、子供に見離された事がそんなにショックだったのかい?』

「!」

 

新八がどこかで聞いた事のある様な艶の入った女性の声

 

『最期にようやく親としての自覚が芽生え始めたとか言うんじゃないだろうね』

「この声は……もしかして!」

『フフ、こうしてもう一度みんなと会えた上にこんなに立派なモノを突き刺してくれるなんてね、こんなデカいの初めて見るよ、流石に受け止め切れるか不安になっちゃったわ』

 

少々卑猥に聞こえる言い回しに新八は声の主が誰なのかすぐに理解した。

 

「フミ子さん!? あなたまさかまたSAGIを止める為にそこに!!」

『おっとお喋りはもうおしまいだよ坊や、前戯も終わらせこうしてガッチリ合体出来たんだ、後は男としてやるべき事はわかっているだろ?』

 

SAGIと共にいる人物は恐らく前回の戦いでも活躍したフミ子だ。

 

彼女はまたもやSAGIと命運を共にせんと内部から破壊工作をおっ始めていたらしい。

 

『宇宙最高のコンピューターをも昇天させるフィニッシュを、とくとお見舞いしてやりな』

『ケ、しばらくぶりに声を聞いたが相変わらず痴女丸出しの言葉遣いだなコノヤロー』

「銀雪さん!?」

 

フミ子の声に反応したのは新八だけでなかった、彼と同様彼女の事を知る人物はここに何人もいる。

 

その中で一人声を放ったのは、銀時もとい銀雪であった。

 

『大方”アイツ”もそこにいんだろ? なら伝えておいてくれや、「世話になった、ご苦労さん」ってな』

『フフ、アンタの方はしばらく会わない内に随分と可愛らしくなったじゃないか、言伝の事は私が言う必要もないさ、私の隣でちゃんとアンタの声を聞いているからね』

『そうかい、ま、お互い生き延びれたらまた会おうぜ、この戦いの立役者さんよ……』

「銀雪さん、アイツって一体……」

『細けー事はいいんだよ、それより新八、服部君と共にさっさと決めてやれ』

 

フミ子との会話を終えると、銀雪はモニター越しに新八にドヤ顔で笑いかける。

 

『俺達はまあ、このロボットが爆発に耐える為にせいぜい踏ん張っておくからよ』

『盾は俺達が、奴に引導を渡す役目はそちらに譲ろう、頼むぞ新八君に服部君、』

『わし等の思いも乗せていけ、そんで派手にぶっ放してしまうぜよ』

『とっとと何もかも壊しちまえ小僧共、死にかけの獣を楽にしてやんな』

「皆さん……」

 

攘夷志士四人と魔法師四人の言葉を胸に仕舞い込み、新八と服部は握っていたレバーをグッと力強く握る。

 

すると最後の最後に達茂から声だけの通信が

 

『滅びの呪文は、当然知っているよな?』

「全く誰にモノを言っているんだ司波達也の奴は……」

「ホントですよ、全てを終わらせるこの呪文が、この長きに渡る戦いの最後の魔法だというぐらいここにいるみんながわかってるのに」

 

尋ねた本人である達茂もわかってる上で確認してきたのだろう。

 

服部と新八はそれにフッと笑いながら、同時のタイミングでレバーを引く為に深く呼吸をし終えた後…

 

「さあ終わらせよう新八君」

「はい、そして始めましょう服部さん」

『止めろォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!』

 

断末魔の様に金切り声を上げるSAGIを静かに見据えながら、二人は遂に

 

 

 

 

 

 

カイエーンの最終奥技をお見舞いするレバーを引いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「バルス!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間

 

カイエーンの股間に生えた巨大なモザイクの先から大量のエネルギー波が耳をつんざく発射音と共に炸裂

 

星の内部にいたSAGIに瞬く間に直撃し

 

消えゆく意識と何を何処で間違えたのだと最期に自問自答を繰り返しながら宇宙最高のコンピュータは光に包まれ消えていき……

 

傍にいたフミ子や蓮蓬の着ぐるみを着た”彼女”も微笑みながら光に飲まれる。

 

そして撃った本人であるカイエーンもまたSAGIの最期の抵抗である爆発に飲み込まれ……

 

地球に被害が及ばぬ様全ての力を振り絞ってバリアを展開したラピュタもまた役目を終えたと同時に朽ち果てていく。

 

そして宇宙一面が真っ白な世界になった数十秒後

 

 

 

 

 

そこにはボロボロになっていた星も、巨大ロボットも天空の城も跡形もなく無かった。

 

後に残されたのは

 

何事も無かったかのように青く美しい地球が存在するのみ

 

地球は無事に救われた、しかし彼等は、世界を救った彼等の運命は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おい妹、テメェはどこに落ちたい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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