もしどら! ~もしもドライグが見目麗しい幼女だったら?~ 作:ボストーク
なぜか今はこのシリーズだけが執筆が進みます(汗
今回は……多分、
地味に変な所で意外なキャラの名も出てきたりします。
ついでにリアスの二つ名が、なんだか愉快なことに……
今から何十年か前に、唐突に現れた”
というのは、悪魔やら神やらを崇め奉る面々の好意的解釈だ。
実際には、「人外勢力も種の存続がかかってたので否応無く参戦した」ってのが本音だろう。
なにせ悪魔は人間を転生させることで、”先の大戦”で大幅減少し種の存続その物が危ぶまれる悪魔族は勢力維持を図ってたし、信仰の失い忘れられた神なぞ存在できるかも妖しい。下手をすれば、どこぞの”幻想の都”にでも飛ばされそうだ。
そういう訳で、転生悪魔の素材になったり信仰エネルギーの源となったりと、大雑把に言えば”便利な万能
『牧場や田畑、あるいは狩場を荒らす
程度の話なのかもしれない。
だから彼らはBUACを完全殲滅した後、過干渉による悪影響……具体的には「かつてのような”
つまり、
「そんな冥界勢力……悪魔の領地の一つがここ駒王町であり、その管轄権を持ち町を思うが侭に支配する”影の
「「な、なんだってー」」
ドライグ、小猫ちゃん、いい合いの手だ。
ただ棒読みじゃなければなお良かったけど。
「ちょっとちょっと兵藤君! それ、いくらなんでも人聞き悪すぎよっ!?」
あっ、一応自己弁護しておくけど、駒王町が悪魔の地上領地だって知らなかったことは、別に不思議じゃない。
基本的にどこが誰の領地で、拠点がどれで誰が管轄してるなんてことは基本、関係者以外は隠蔽/秘匿されているのが普通だ。
なんせバレたら大なり小なり面倒なことになるの受けあいだ。
というより住民の99%以上が、この町がそういう場所だって知らないんじゃないだろうか?
「えっ? でも、悪魔ってそういう印象なんですけど?」
「ま、まあ、ステレオ・タイプの悪魔像はそうかもしれないけどさ……清く正しく支配して、契約相手を明るく楽しく堕落させるっていうのが私的には理想なんだけど」
「……そっちの方がかえって怖くないですか?」
「えっ? なんで?」
意外そうな顔をするリアス先輩……う~ん、これが悪魔と人間の感覚の違いなんだろうか?
「その辺りはどうなん? 悪の組織の大幹部にいつの間にか就任してた朱乃ねーちん的には?」
「そうですわねぇ……」
ねーちんは頬に手を当て小首を傾げ、
「ここはいっそオーソドックスに、『混沌と破壊を撒き散らし、世界を遍く瘴気の海に沈めん! 行け行けぼくらの”
えっ?
今、変な名詞出なかった?
なんか、”這いよる混沌”的な……
「それどこの世界の魔王のオーソドックスよっ!? そんなことやったら絶対に粛清されるから! 特にお兄様から『リアス……生まれてきたことを後悔したいのかい?』とか言われるから!」
ありゃ? なんかリアス先輩、自分の体を抱きしめるようにしてブルブル震えてるけど……
「えっ? リアス先輩のお兄さんってそんなにおっかない人なの?」
「いえ。とても優しい人ですよ? 人ではなく魔王ですけど……あっ、私に”塔城小猫”って名前をくれたのも、部長の眷属に推挙してくれたのもその方です」
とは小猫ちゃん。
うん。何やらとても尊敬? 敬愛?してるようだ。
というか名前をつけた? さっきの”しろね”というソウルフルなネームと関係あるのだろうか?
「ただリアスは幼い頃、とてもお転婆だったもので……普段は優しいのですが、教育や躾には厳しくて、リアスが色々やりすぎるといつも少々トラウマになりかねないオシオキを……」
と朱乃ねーちんがすかさずフォロー。
この辺りはさすが如才無い。
「やめろショッ○ー! ぶっとばすぞぉーっ!」
「てい!」
”ぱこぉん!”
「はうっ!?」
妙にいい音が響いたな……ところでねーちん、今その昭和のコントやプロレスの凶器攻撃に欠かせない灯油缶をどこから出した? そしてどこに消した?
「はっ!? 私は何を……?」
「あらあら。リアスにトラウマスイッチ入ってたみたいなので、修正したのよ?」
その修正って、絶対にダンガム式のアレって意味だろうなぁ~。
というか、ねーちんが修正って言葉を使うとそれ以外には思いつけない。
「朱乃、ありがとう。だけど絶対に眷属が主人にしちゃいけないようなことをされたような感覚があるのは、気のせいかしら? 頭がずきずき痛むし」
「うふふ。それはきっと気のせいだわね? 優しく気付けしたもの」
嘘付け。躊躇い無く灯油缶をフルスイングで振り抜いたくせに。
「兵藤君……えっと、今何があったか教えてくれる?」
「すいません。ドライグと小猫ちゃんを愛でるのに夢中で見てませんでした」
「うむ。相違ないな」
「にゃん」
うん。ナイスフォローだドライグ&小猫ちゃん。朱乃ねーちんの笑みが、色々な意味で怖いのは誰もが一緒だもんな?
「私の味方がいないことだけはハッキリしたわ」
***
ん? 紅毛? 魔王?
「もしかして、リアス先輩のお兄さんて四大魔王のお一人、”サーゼクス・ルシファー”様ですか?」
「えっ? 兵藤君、お兄様のこと知ってるの?」
と驚きのリアス部長。
いやだって、
「人間界でも、それなりに有名な方ですよ?」
さっき話したBUACとの戦いで、冥界……悪魔勢力からも多くの戦闘員が参加したが、特に有名なのは四大魔王の中で参戦した三柱。
サーゼクス・ルシファー様、セラフォルー・レヴィアタン様、アジュカ・ベルゼブブ様のお三方だ。
特に最前線で戦うことが多かったサーゼクス様とセラフォルー様は、映像をはじめ記録がかなり残っており、その整った容姿とキャラからファン層は違えど人間界では未だに人気があるのだ。
その根強い人気のせいでサーゼクス様やセラフォルー様、時々アジュカ様に会いたいが為に悪魔召還を試みる阿呆が後を絶たず、『最近の”
ところで、”フリード”……名刺に入れる肩書きに、”はぐれエクソシスト”ってのはどうなんよ? 実際。
ったく、『正規の手続きを踏まない我流や中途半端な知識での無軌道な悪魔召還がどれほど危険なものかわかってない奴が多すぎるのが困りものよ』とコッチは未だ親交のある幼馴染(教会関係者)の言葉。
”生兵法は怪我の元”とは言うけど、失敗すれば怪我程度で済まないのが召還術式だ。
何も召還されなければいいが、それこそ”
それにしても……これも時代の流れなのか?
おどろおどろしいイメージがある悪魔召還も、知らない間に随分と様変わりしたようだ。
「さすが私のお兄様。人間界までその威光と名声が伝わってるのね♪」
ウンウンと納得したように頷くリアス先輩。
それが一部の関係者の頭痛や胃痛の種になってるって気付いてないだろうな~。
この無邪気に喜ぶ顔を見てるとつくづくそう思う。
とはいえ、
(72柱の名門上級悪魔、しかも魔王の妹が
なんか色々小市民が知るべきじゃない理由とかありそうだ。
「まあ、でもお兄様のことまで知ってるなら話が早いわ」
俺の内心を知ってか知らずか、
「ねえ、兵藤君……」
リアス先輩は満面の笑みで……
「悪魔になってみない?」
皆様、ご愛読ありがとうございました。
朱乃がいい味出しすぎなエピソードはいかがだったでしょうか?
それにしてもリアスの扱いが何気に酷い(笑
パーフェクトVerの朱乃は容赦とかありません(^^
リアスが原作より心持ち常識人よりなのは、
そして何気に世渡りが上手い反応を見せるドライグ&小猫。
あっ、一応リアスの二つ名改竄は意味があります。
でも、別にライダースーツ着たりCQBの一環で”バールのような物”を振り回したりはしないと思います……多分。
それにしても基本的な設定のみ決めてプロットレスでノリと思いつきで書くと、
それではまた次回、お会いしましょう!