もしどら! ~もしもドライグが見目麗しい幼女だったら?~ 作:ボストーク
今回は……舞台が飛ぶ上に、ノリが何か変です(^^
ちょっと
いきなりだが、今度は欧州まで一気に舞台が飛ぶ……
飛びすぎな気もするが、そこは気にしてはいけない。
昔々ではなく現在、聖書の神をを崇める宗教のとある宗派、その大管区で一人の聖女様がおりましたとさ。
彼女はなんと強力な”
まったく本人の気も知らず、いい気なもんですね?
えっ? 毒舌?
いやいや、これには訳があるんですよ?
実は彼女、”アーシア・アルジェント”が持つ神器は『
要するに、月明かりで地上を照らす表側と地上から決して見えない裏側を象徴する神器でありんす。
まあ、
なぜかと言えばこの”ペルソナ・ムーンライト”、強力な治癒効果を持つ反面、「対象が持つ治癒能力を
某福音系決戦人造巨人風に言うなら、存在的な「リビドーが彼女の匙加減一つでデストルドーに変換される」ようなもんですから。
具体的には、治癒から”北斗○拳”ばりの「ひでぶっ!」状態まで生み出せるってことになりますねー。
***
さて、そんなある日……
そんな難しい神器を抱える彼女の元に、いかにもお坊ちゃんぽい黒髪の悪魔が転がり込んできました。
名を”ディオドラ・アスタロト”。まあ、確かに冥界においては名門のお坊ちゃんですね?
ただ実は彼には変わった性癖があり、聖女とか修道女を堕とすのが大好きという悪魔でした。
だったらジャンヌを堕としてやれよと言いたいとこですが……
実は手の込んだナンパを仕掛けたのですが一発で嘘がばれて、そのジャンヌに聖剣の手痛い一撃を喰らってほうほうのていで逃げ出してきたところだったのです。
ただ、彼にとっては残念なことに……ジャンヌは現在、既に”
バーベキューにされた御先祖様よりはマシな扱いでしょうが……ともかく、本来ならとっくに堕落した聖女であり、彼のターゲットとはなりえない存在でした。
きっとディオドラ君が持ってる情報は古かったのでしょう。
『本来のターゲットから外れる女の子にちょっかいかけて、返り討ち喰らって怪我した残念悪魔www』
まあ、これがディオドラ君という悪魔なのです。名門なのにねー。
***
でも、ザブ○グルは男の子、ディオドラ・アスタロトも男の子。
つまり、転んでもただでは起きません。
大体、理由が理由だけに怪我したまんま冥界へは帰れません。
実際、怪我した理由を聞かれたら答えられませんしね。
そう思っていたら、彼の頭の中にピコーンと天啓が閃きました。
悪魔が天啓とか言ってる時点で既に失敗フラグのような気もしますが……それは言わないのがお約束です。
「そうだ! 逆に考えればいいのさっ! この負傷してる状況を最大限に生かせばいいじゃないか!!」
はい、ダウト。
怪我してんのに元気一杯のディオドラ君ですが、もう発想が駄目駄目でした。
何はともあれ、こうしてディオドラ・アスタロトは第二ターゲット……”アーシア・アルジェント”に会うべくいそいそと出かけていったのです。
聖剣にやられた傷は中々治らず痛んだけど、アーシアを堕とすことを考えればどうということはなかったのでしょう。
彼も悪魔、自分の欲望を何よりも優先する体質なのです。
とりあえず応急処置で、止血だけはしてたみたいですけどね。
……更なる悲劇が待ってることも知らず、そりゃもういそいそと。
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さてさて、場面は変わりアーシア・アルジェントちゃん。
見事にディオドラ君とエンカウント。やったね!
心が
そして、それを見てしまった家政婦……ではなく聖職者(高位)。
(計・画・通・り!!)
内心でディオドラはどこかの死の帳面を持つ天才みたいなことを呟きましたとさ。
そう、アーシアちゃんが自分を癒し、それを他の聖職者に見られ教会から追放されるように仕向ける……それが”
「シスター・アルジェント、一体何を!?」
「ひうっ!?」
いきなり聖職者が声をかけたもので、彼女は比喩的表現で飛び上がってしまいました。
要するに彼女は
だけど先ほども申し上げましたが、”
「ゴハッ!?」
なんということでしょう。
ディオドラ・アスタロトは傷口からだけでなく吐血までして痙攣し始めたじゃありませんか!
単にビビリというだけでなく、ドジを標準装備している”うっかり属性”のアーシアなら、驚いて飛び上がればこの程度の手元の狂い……治癒の反転など造作もありません。
しかも治癒術をかけていた力全て、つまりディオドラの体内に送られてた力まで一気に反転したのだからさあ大変!
はっきり言えば、ディオドラの体内で爆弾が爆発したようなもんです。
***
”や、やべぇ!! ∑(´・ω・|||)”
もし、その瞬間のアーシアの心境を現すとこんな感じでしょうか?
相手が悪魔とはいえ、「や、
まあ、治療ミスと言えばそれまでなんですけどね。
「い、いやぁぁぁーーーーっ!!」
基本的にチキンハートのアーシアちゃんは、思わず逃げ出してしまいました。
まあ、混乱したんでしょうねー。
彼女は自分の部屋に駆け戻り、荷物をまとめてから出奔。
その際、管理が杜撰といえた教会の金(寄付金?)と大司教のAMG仕様のベンツを奪っていったので、存外冷静だったのかもしれませんが。
そしてアーシアは、本来ならの彼女ならあり得ない行動力を発揮しました。
AMGをかっ飛ばし、あって無いような欧州連合体の国境を越え、ひたすら東進。
ロシアとの国境でベンツを乗り捨て、輸送トラックの荷台に紛れ込み国境をすり抜けると今度は警戒の緩そうな方面軍基地を見つけスホーイ戦闘機を見つけ強奪!
しかもそのスホーイ戦闘機、見慣れない形だな~と思ったら実は実弾テストの準備をしていた新型試作機で、アーシアはそのテストパイロット(女性)を物理で張り倒し、パイロットスーツとヘルメットを掠め取り、隙を見てコックピットに乗り込んで離陸。
演習空域をガン無視してひたすら東へ飛びました。
実は警戒が緩そうに見えたのは、極秘試験場みたいな基地だったので地図には載っておらず、逆に大袈裟な人員の投入は嗅ぎつけられる可能性が高い(例えば、人が多ければ補給物資が不自然に増え、見つかりやすい)ので、最低限の人員しかされてなかったようです。
それなんて”ファイ○ーフォックス”?
極限状態に置かれたアーシアは、”
いえいえ。”種割れ”ならぬ種明かしをすれば……
アーシア・アルジェントは、神器ユーザーである以前に”聖人”でした。
宗教色を外して言うなら”異能者”だったのです。
ただ、それだけのこと。
その異能は……強いて言うなら【
能力的にはゼロ魔の”ガンダールヴ”、Fateの”
簡単に言ってしまえば、『物質の組成と物体の原理/構造情報を解析し、その用途と使用法を解明する』という異能のようです。
特徴は、物質と原理/構造から操作法を逆算するので、ヒントが多い……つまり部品点数が多く複雑な構造を持つ機械ほど彼女は扱いやすくなるという一風変わったもの。
簡単に言えばナイフより拳銃が、拳銃より戦闘機が彼女にとってはより”相性のいい道具”になるという感じでしょう。
要するにローテクな道具よりハイテク機器の方が馴染むようですよ?
しかもハードウェアだけでなくソフトウェア的なセキュリティとかも難なく突破してますし。
***
さて、彼女は盗んだバイクならぬ盗んだ試作戦闘機で追っ手を振り切り、地表すれすれの高度で匍匐飛行しつつ迎撃網を高速フライパスし、燃料がつきたら人気の無い道路に着陸して逃走を続け……ついに極東の島国に辿り着いたのでした。
まさか戦闘機強奪犯がシスターだとは誰も思わなかったらしく、試作機も無事に戻ってきたのでこの事件は「不可思議な案件」として当局によって闇に葬られたようです。
いや、まさにジェーム○・ボンドもびっくりな
絶対、彼女は聖女やら修道女やらではなく、どこぞの国の諜報機関に勤めるべきだったのでしょう。
さて、こうしてアーシア・アルジェントは日本に上陸(非合法)し、ここで接触してきたのが堕天使を中核とする組織……
彼女は【教会】と名乗る組織に合流すべく、一路駒王町に向かったのです。
それが更なる混乱の種になるとも知らずに……
皆様、ご愛読ありがとうございました。
まさかの大幅フライングでディオドラ君登場の回はいかがだったでしょうか?
アーシア、「俺、悪魔」とは全く違う方面で強化されてやってること自体は凄いのに、とにかく残念臭が漂います(^^
ディオドラ、マヂ受難(笑
むしろ逆に燃えたり萌えたりしたら……なんかヤダ(--;
次回は今回のオチ? きっと平常運転に戻るはずです……戻るといいなぁ。
それでは皆様、また次回お会いしましょう!