ガールズ&パンツァーIF ~迷い込んだ少年の話~ 作:人間界のボコ
それでは始まります。
パンツァーフォー!
この数日間に確認していたのは身辺だけではなかった。
陸は菓子が好きである。
自らの身辺調査よりも優先して駄菓子屋を探すほどであった。
そして彼は見つけるのだった。
「シカダ駄菓子?」
エリカはその建物の店名を表す看板を読み上げた。
自宅より徒歩にして20分ほどの場所。
緑豊かな風景そのままに、川沿いに鎮座している古めかしい駄菓子屋。
それは言葉にするなら、雄大な自然、木々に囲まれた古城・ノイシュバンシュタイン城のようだった(陸視点)
前世でも田舎暮らしであったため、こういった光景には目が慣れているものの、それでも嬉しく思えた。
「美しい・・・(トロ顔)」
「ふぇ!?/// な、なに急に!?///」
エリカは完全に誤解してしまった。
現在の立ち位置的に、エリカが陸の前におり、顔もエリカの方へ向いていたためひどい勘違いを起こした。
「り、りくもかっこいいとおもうよ(ボソッ」
顔を朱に染めてそのやふなことを宣うヱリカ様。ああ^~
「エリカーなにやってるのー!お店入っちゃうよー!」
陸はすでに店の扉前まで歩を進めていた。縮地か。
もちろん先ほどのエリカの声は届いておらず、頭の中は駄菓子のことだけしかなかった。
それを聞いたエリカは・・・・・・
「チッ!」
苛立ちから舌打ちし、徐々に心が黒く染まっていた。
「これはすごいな!」
眼前に広がる駄菓子に目を奪われる。
四方どこに目を向けようとも菓子がある。まさに夢のような光景だった。物量だけでなく、その整然された陳列の仕方にも感服した。
「楽園かよ!なあエリカ!・・・エリカ?」
声をかけるものの返事が返ってこないことに訝しんだ陸は、エリカいるであろう後ろへ振り向く。
「・・・・・・」
無言の圧力。
これが未来の黒森峰女学園副隊長のプレッシャーなのか!?
「あの、エリカ・・・さま?どうかされましたか?」
そんなエリカを恐れたのか、敬語を使ってしまう陸。弱すぎィ!!
「どうもしてないし!怒ってもいないんだからっ!!」
ええ・・・(困惑)
絶対おこじゃん。怒ってないやつはそもそもそんなことを言わないというのが世界の真理。
腹減ってるからカリカリしてんのかな、などと見当違いなあたりをつけ、それならとびっきりの菓子をごちそうしたろ!と考えた。
幸いここにはたくさんの種類の菓子がある。この中からならエリカを満足させられる逸品があるはず。
ちらっと辺りを見渡すと、
「!! これは!」
「いらっしゃい! お、流石だなボウズ。それに目をつけるとは!」
店の奥から中年の男性が現れる。ここの店主の鹿田ヨウだ。
先日この店をみつけたとき、もちろん駄菓子を購入したわけだが、そのときに意気投合し毎日のように来ては駄菓子談義を続けている。
「おじさん、こんにちは!これください!」
「あいよ、2つで600万円だな!あいちょうど、まいど! 嬢ちゃんはどうすんだい?」
600万円もとい60円を支払い商品を受け取る。
「・・・(ムスッ」
「エリカにはこれあげるから大丈夫です。エリカ、どうぞ」
可愛らしいウサギの絵が描かれた封を切り、中身を渡す。
見た目はビン。それもモナカでできたような。ストローも忘れずに渡す。
「これはビ○ラムネっていってね、モナカの中に粉状のラムネが入ったお菓子なんだ。ストローがついてるから、このモナカに刺して吸うのが一般的な食べ方だよ」
こうやるんだ、といって自らが食べて見せる。
「んんんんまああああああああああああああああ!!!(アヘェ」
完全にキマってしまっている。
そんな陸の様子を見たエリカは、
「・・・(ズズッ」
無言でラムネを吸った。
「!?んはあああああああああああああああああッ!!!(ビクンビクン」
体を痙攣させ、悲鳴にも似た矯正を上げる。
目は蕩けきっており、口の端からはだらしなくよだれを垂らしていた。
人様にはとても見せられない顔をしたエリカは、それでも満足そうな表情でラムネが無くなるまで一心不乱に吸い続けたのだった。
○ンラムネのおかげでエリカの機嫌はよくなったが、代償としてビン○ムネジャンキーになってしまったとさ。
ショッギョ・ムッジョ
最後が駆け足になってしまった。
話の終わらせ方が難しいです。
ところで元ネタわかりましたかね?
なんで熊本にシカダ駄菓子があるのか、といった疑問はなしの方向でよろしくお願いしますw
※ビンラム○は決して怪しいお菓子などではございません。ご承知おきくださいませ。
次回は学校の話にするつもりです。