ガールズ&パンツァーIF ~迷い込んだ少年の話~    作:人間界のボコ

5 / 12
今回は前話までより文字数を多くしてみました。
※キャラ崩壊注意です

それでは始まります。
パンツァーフォー!


学校―姉妹と登校―

「いってきます!」

 

「いってらっしゃーい。車には気を付けるのよ~」

 

 朝の一幕。

 本日は月曜日。母へいってきますと伝え、小学生である陸は学校へ向かう。

 通学路の途中に立派な屋敷の前を通る。西住邸である。

 

 家の門前に2人の少女が立っていた。

 一人は淡い栗色の髪をショートボブっぽくした少女。サイドはちょっと長めに切り揃えており、垂れた犬耳のようになっている。

 顔だちはとても整っており、垂れ目がちな目元とその表情から活発そうな様子が伺える。

 

 一方もう一人の少女は、髪型はほぼ同じであるもののダークブラウンの髪色をしており、キリッとした目とおよそ小学生が醸し出せるとは思えないような凛とした雰囲気を纏っている。

 こちらもいわずもがな整った顔立ちをした少女である。

 

 

「りく君!おはよう!」

栗色の髪の少女――西住みほが笑顔で元気よくあいさつをする。

 

「はぅあッ!!」

笑顔がまぶしすぎて陸は半歩ほどノックバックする。

 

(ふぅ、危うく天に召されるところだった。まったく、小学生は最高だぜ!!)

 御子柴 陸 身体年齢8歳、精神年齢25歳、これはロリコンになるんですかねえ・・・

 

 初期艦に駆逐艦をえらんだやつはもれなくロリコンといわれるが、この少年も例に漏れず五月雨を初期艦としていた。

 このロリコンどもめ! バックベアード様もご立腹である。

 

 

「おはよう陸、さっきぶりだな。どうした、具合でも悪いのか?」

 ダークブラウンの髪の少女―――西住まほは心配そうな表情で陸へ声をかける。   

「いやだいj「ふむ、お姉ちゃんが熱を測ってやろう」え?」

 食い気味に答えるお姉ちゃんもとい西住姉。

 

 陸は思っていた。

 先日のみぽりんフライング・イン・ザ・スカイ事件から、この娘の様子がおかしい。

 

 みほに対して姉らしく振る舞うのはわかる。事実、姉だから。

 なぜだかわからないが、陸に対しても姉として接してくるのである。というかめっちゃ世話焼いてくるのである。甘やかされているともいう。

 モーニングコール、食事、掃除、洗濯、果てにはトイレや入浴まで手伝おうとしてくる。ひとつ言っておくが陸は一人暮らしをしているわけではない。

 先ほどの彼女の発言からわかる通り、今朝も色々とお世話されていた。

 

 彼の何がまほの心の琴線に触れたのかはわからないが、なんにしても好かれているのならばそれはいいことなのだろう、と陸は思うことにした。

 

 

「ちょっ!近っ!まほさん近い!!」

 

「お姉ちゃんと呼べと言っただろう?それにこうしないと熱を測れないじゃないか。まったく世話が焼けるやつめ」

 満面の笑み浮かべておでこどうしをくっつけながらそんなことを言うまほさん。あなたそんなキャラでしたっけ?

 

「あっ!おねえちゃんずっるーい!」

 HERE COMES A NEW CHALLENGER

 みほが参戦。

 後ろから力いっぱい抱きついてくる。もちろん笑顔は絶やさず。にっこにっこにー

 

 

 二人の美少女にもみくちゃにされる少年。

 うらやまけしからん。

 

 

「ちょっと二人とも離れて!ガッコ遅れちゃうぞ!」

 

「いいも~ん」「とうに覚悟はできている」

「いいの!?こんなことで学校に遅刻したなんでバレたらしほさんに怒られるよ!?絶対激おこだよ!?」

 しほさんとは、勝利至上主義を掲げる西住流戦車道家元にして、この二人の母、西住しほのことである。

 見目麗しい妙齢の美女だが、怒ると恐い。マジで。

 

(そんな彼女に怒られる覚悟完了してるとかなんなの。つーか原因作った俺が怒られるんじゃね?でも俺悪くないと思うんだが・・・)

 

 

「「よし、学校にいこうか(いこう!)」」

「せやな」

 やはり母は恐いらしい。

 

 

 このあと3人仲良く手をつないで登校した。

――――――――――――――――――――――――

 

――――――――――――――――

 

―――――――――

 

 黒森峰学園初等部、そこが陸・みほ・まほの通っている小学校である。

 陸の前世の知識では、黒森峰といえば女子高だったのだが、この世界においては小中高一貫教育の共学校だった。

 黒森峰女学園はここでいう黒森峰学園高等部にあたり、原作の通り熊本市に所在としている学園艦上にある。

 一方、初等部・中等部には学園艦はなく、(おか)の上に存在している。これについては『早いうちから親元を離れるのは子供のためによくないから』らしい。

 

 

 キーンコーンカーンコーン

 始業を告げるチャイムが鳴る。

 

 陸とみほが所属するのは2年1組。一学年あたり10クラスまであり、各クラス40名程度在籍している。また補足であるが同敷地内に中等部の校舎も存在する。

 

「それでは一時間目を始めます。日直さん号令お願いします。」

 

「きりーつ、れい!」

 

(そういえば地元の学校の号令では礼の前に注目があったな。あれ未だになんでやってたのかよくわからんわ)

 

「一時間目は国語です。みなさん教科書の50ページを開いてください。その前に・・・・・・まほさん、あなたは自分の教室に帰りましょうね。」

 

 先ほどから視界の端にちらちら映り込んでいたものの気にしないふりをしていたが、やはりあなたでしたか・・・

 

「待ってください先生。陸が私を必要としている限り私はここを離れるわけにはいきません」

「(必要として)ないです」

 

「りぃいいくぅうううううううううううううううううううううううううう!!!!!!」

 断末魔にも似た声をあげながら先生に連行されるお姉ちゃん。顔は絶望の色に染まっている。まほさんキャラ崩壊しすぎじゃないですかねえ

 

「おねえちゃん・・・」

 みぽりんも困惑した表情を浮かべている。

 妹にこんな顔させちゃメッですよ!

 

 

「授業を再開します。では御子柴君、50ページの3行目から読んでください」

 

「はい!~~」

 

 その後、国語の授業はつつがなく終了した。

 

 

 

 

 2時間目は 戦車道(・・・) である。

 




初期艦は五月雨です(唐突)


感想・意見等お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。