ガールズ&パンツァーIF ~迷い込んだ少年の話~    作:人間界のボコ

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今後もこのくらいのペースで投稿できたらいいなって思います
※今回もキャラ崩壊注意です


開始―戦車道と少年―

 戦車道―――それは世界中で女子の嗜みとして行われている武道を指す。

 文字通り戦車を用いる競技であるが、『礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子を育成すること』を目的としているとのこと。

 現在は武芸の中においてマイナーなものとされているものの、かつては華道・茶道と並び称されるほど広く人々の間に浸透していたという。

 

 

 

 

 というのが転生前から持っていた陸の知識だった。

 

 しかし、これには一点誤りがあった。

 

 この世界では、戦車道は女子にのみ許された武芸ではなく、男子でも学び嗜むことができた。ただ競技人口男女比としては、男子:女子=0.5:9.5くらいのため、実際の人数はお察しであるが・・・。

 ここ黒森峰学園では、初等部でも戦車道を選択必修科目として取り入れていた。区分としては体育の中に含まれる他の武道と同じ位置に属する。

 黒森峰が強い理由には英才教育よろしく幼いうちから戦車道に触れていることもあるのだろう。

 

 

 

 「本日はみなさんに1対多のバトルロイヤル形式の試合を行ってもらいます。ルールは前回の授業でお話ししたばかりなので大丈夫ですね?それではみなさんそれぞれのチームにわかれて準備をはじめてください。」

 

 「りく君、がんばろうね!」

 「ちょっとみほ!離れてよっ!」

 無邪気な笑顔を向けて陸の手を取るみほ。ほぼゼロ距離。

 

 陸はみほ・エリカと同じチームになっていた。

 なんというご都合主義だろうか。

 

 「前世から好きでしたぁ!(ちょっ、みほ離れろって!)」

 「りく!何言ってるの!?は~な~れ~て~!!」

 陸は本音と建前が逆になっていることに気付かない。

 力ずくで陸とみほを引き離そうとするエリカ。

 その程度でみほとの仲を引き裂けるわけがなかろう。愛の力は偉大のなのだ。

 

 

 「陸!お姉ちゃんが勝ったら婚約してもらうぞ!いいな?よし決定」

 

 「「お姉ちゃん!?(まほさん!?そして俺はあなたの弟じゃありませんよ!?)」」

 こちらが返事をしてないのにも関わらず勝手に話を進める傍若無人マホーシャ。

 そもそもあのしほさんが許してくれるは思えないのだが。

 

 「・・・」

 静かな闘志をあらわにするエリカ。

 鋭い目つきをまほに向ける。

 エリカとしてはすぐにでも掴み掛ってやりたかったが相手は先輩である。ここは鋼の理性で自分を律した。

 もちろん普段からエリカはまほを先輩として敬愛している。陸が転生したことによる影響なのかわからないが、原作のような忠犬ぶりは発揮していなかった。

 

 

 「まほ先輩、今日は勝ちます。勝って陸をわたしのものにします。」

 「おまえも!?賭けをやめさようとしてたんじゃないの!?」

 エリカ便乗、陸半泣き。

 

 「だいじょうぶ!りく君はわたしが守るからね!」

 「ああ^~天使なんじゃ^~」

 みほがいればもうなにもいらない。

 

 

 そして、準備を終えた者たちはそれぞれ開始地点に移動する。

 

 小高い丘を下りていく戦車が一両。

 ベージュより黄土色に近いカラーリングに20mm主砲と7.9mm機銃を搭載、砲塔のサイド部分には黒森峰のエンブレムの塗装が施された軽戦車―――Ⅱ号戦車F型である。

 ちなみに初等部の戦車道においてはまだ幼い子供のことを考えてなのか、比較的小型な戦車が用いられる。そんなならやらせんなや!と思ったのはここだけの話

 

 

 陸・みほ・エリカはⅡ号戦車F型に搭乗していた。

 車長はみほ、エリカは砲手兼装填手、陸が操縦手、といった役割だ。

 通常は車内構造上の関係から、車長は砲手と兼任するものだが、各人の適正およびチーム戦ではないので通信手不在ということを考慮してこのような形をとっている。

 

 

 

 やがて森の入り口付近に到着する。

 みほチームはここからのスタートとなる。

 

 「そんでどーすんだ?」

 「うん。恐らくお姉ちゃんは他の人たちには目もくれずに私たちのところまで突っ込んど来ると思う。」

 「」

 とんでもねえなお前の姉ちゃんは。

 

 「つーかさっきは雰囲気にのまれて気付かなかったけど、なんで2年の授業にしれっと参加しちゃってんの!?おかしいでしょ!先生も止めなさいよぉ・・・」

 

 「さすがにお姉ちゃん相手だとこのまま平地で1対1だと勝つのはきびしいから、丘に登って待ち伏せするの。複数の車両で丘の上から撃ち下ろす形で攻撃、追加で下にも1両挟撃用に用意して攻撃ね。」

 

 「姉相手になかなかエグい作戦考えるなあキミィ!!」

 優勢火力ドクトリンかな?

 (西住流どうしちゃったの!?サンダース行くの?天使はどこにいっちゃったのぉおおお!!?)

 

 「名づけてボコボコ作戦です!」

 「そのひっどい作戦名やめーや!ていうかバトルロイヤルなんだから仲間いないだろ!どうやるんだよ!」

 突っ込むのに疲れてきた陸は徐々に声を荒げ、みほに問う。

 

 「仲間ならいるよ?」

 「え?」

 みほの変貌ぶりから存在感が薄くなっていたエリカが声を発する。

 勘違いしないでよね!忘れてたわけじゃないんだからね!

 

 「戦車に乗り込んでからすぐにまほ先輩以外のチームの車長たちに声をかけたんだ。みんなOKだって。」

 そう言いながら某コミュニケーションアプリのトーク履歴を見せてくるエリカ。

 

 「ええ・・・(困惑) 俺聞いてなかったんですがそれは」

 どうやら俺には内緒で2人で示し合わせていたらしい。仲良しか!

 

 「「わたしたち仲良しだよ、ねー!」」

 「心読まないでくれますかねぇ・・・(ニッコリ」

 そうなのである。この世界において今のところ、この二人はとても仲が良いのだ。

 学校ではいつも一緒にいるくらいに。

 そんなことを言いながらも心はほっこりしている陸であった。

 

 

 ドォォォオオオオオオオオン!!

 突然、空砲の音が演習場に響いた。試合開始の合図だ。

 

 「そんじゃあ、いきますか。パンツァーフォー!」

 「あー!それわたしの役!!やり直しね!ぱんつぁーふぉー!」

 ちょっと舌っ足らずな感じになっちゃってるみぽりんかわいい(かわいい)

 

 操縦席の視察窓から外を見やると、そこには雲一つない空が広がっていた。

 試合はまだ始まったばかりである。

 




設定考えるので一苦労です。今後の展開が思いつかないやで助けて・・・
早く黒森峰以外のキャラも出したいなー ローズヒップとかね!
感想や指摘等、お待ちしております。
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