ガールズ&パンツァーIF ~迷い込んだ少年の話~ 作:人間界のボコ
艦これ夏イベ攻略のため更新が滞ってしまいました、申し訳ございません。
おかげさまで甲クリアできました。後は堀だけですね。
それでは始まります。
パンツァーフォー!
※キャラ崩壊注意
閑静な住宅街にそびえ立つ英国風の巨大な建造物。
白亜の殿堂、そんな言葉が浮かぶほど見たものに穢れのないイメージを与える、この純白のゴシック様式の建物こそが聖グロリアーナ女学院女子寮である。
外観から装飾に至るまで、校舎に負けないくらい贅を尽くした豪奢な建築物となっており、こんなところからも懐が温かい学校ということがわかる。
「到着ですわー!!」
ローズヒップは陸の手を取ったまま女子寮の門前に立ち、元気よく声を上げる。
途中から引きずることをやめて演習場からここまで手を取り走り続けていた。
「はぁっはぁっ・・・引きずるのをっ・・・やめてくれたのはっ・・・うれしいけどっ・・・はぁはぁ・・・・・・・・・・・・・走りすぎだよね!?800m走くらいの速さでこんな距離走ったの初めてだよ!?この元気娘!!はぁはぁ・・・」
息も絶え絶えにローズヒップへ文句を言う陸。
校舎から女子寮までは徒歩にして5分かかる程度なのだが、演習場は使用時の騒音や危険性から人が集まる場所から離れたところに存在している。それこそ徒歩30分以上はかかる。そんな距離をほぼ全力疾走で走り切ったのだから彼がこんな状態になっているのも仕方ないことであった。
「元気がわたくしの一番の取柄なんですのよ!さあわたくしの部屋はこちらでございますわ!」
「わかった、わかったからそろそろ手を離そう?つーか手を握る力ハンパないね!?俺の手なんて鈍い青藍色になっちゃって、もう鬱血してるよこれ!」
壊死寸前の手を引きついに到着。
聖グロリアーナ女学院女子寮 2年棟 302号室、ここがローズヒップの部屋である。
ここに来るまでの間、通りがかった聖グロ生からティータイムに誘われたりローズヒップとの関係を聞かれたりしたが、俺に答える暇を与えず全て彼女が受け答えしていた。
「どうぞお入りになってくださいでございます!」
「それじゃお邪魔しまーす」
ローズヒップに連れられて部屋に入る。
その瞬間、陸は大きな衝撃を受けた。
(なんだこの部屋は!?これが学生寮だというのかッ!!)
外観からおかしかったが、一つ一つの部屋もすごい。寮というと、複数人に対して一つの部屋があてがわれ、トイレ・風呂共用で居住性最悪なイメージしかなかった。
ところがどっこいここは天下のお嬢様学校、聖グロリアーナ女学院である。
一人部屋なのは当たり前、トイレ・風呂は自室についていて更にはキッチンとリビングまでついている。部屋によってはロフトやバルコニー付きのものまであるらしい。
また、家電は入寮当時最新のものを、調度品はイギリス製最高級品を学校側が用意してくれるとのこと。どうなってんだこの学校は!
「はぇ~すっごい良い部屋に住んでるね~俺もここに住んでいい?(錯乱)」
りくは こんらん している▽
「ヴェエエ!?そ、そんな・・・まだわたくしたちは高校生でそういうのは早いというか・・・いえ決して嫌なわけではないんですのよ!!むしろ超一緒にいたいぐらいでございます」
頬を朱に染め、まさに乙女といった表情で、さらにはラ!の某ツンデレキャラみたいな声を出しながらこちらも大絶賛混乱中である。
と、そこへ
「ローズヒップ、テスト勉強をするのでしょう?早くこちらにきなさい。陸さんもこちらにいらして?」
リビングより玄関の方へ声がかけられる。
しっとりした品の良い落ち着いた女性の声。
(聞き覚えあるぞこの声・・・)
「おかえりなさい二人とも。おそかったわね」
優雅に紅茶を飲みながら先ほどの声の人物が顔を見せる。
「ダージリンさんェ・・・」
「ダージリン様、どうしてわたくしの部屋に?何かご用でございますか?」
「疑問に思うとこそこォ!?どうやって入ったとかどうして先に帰ってるとかあるでしょ!?」
突如現れたダージリンに驚くも、ちょっとズレた発言をするローズヒップに突っ込むことは決して忘れない陸。まさに芸人の鑑やでえ。
「あら陸さん、それは些細なことですわ。そんなことよりも始めましょうか、お勉強会」
ダージリンの一声によりついに始まった勉強会。
開始から30分ほど経過した。
この場にいる全員が生来真面目な性格をしているためか、ほぼ言葉を発することなく黙々と各自勉強をしていた。
そんな沈黙を破ったのは意外や意外、この中で一番年下のオレンジペコであった。
そもそもなぜここに彼女がいるのかというと、おそらくご想像のとおりダージリンに連れられてきたのだという。ただ拒むことなくこの場にいるということは彼女も割と乗り気ということだろうか。
「陸さん、この問題なんですが・・・」
「お、わからないとこでもあった?」
現在、ダイニングのこれまた白を基調にしたテーブルで勉強中の4人であるが、席は陸の隣にローズヒップ、前にオレンジペコ、その隣にダージリンといった順である。
「数Ⅰの一次不等式か。ふむふむ・・・・・・」
質問するにあたり陸の隣にやってくる。女性は男性よりパーソナルスペースが狭いという話があるがほぼ0距離といっていい程近づいていた。
(あぁ^~オレンジペコちゃんの良いにほひがするんじゃあ^~ これは柑橘系じゃな!)
鼻をスンスン鳴らせながらオレンジペコに顔を近づけていく陸。端から見たら相当やばい光景である。
「あ、あのう・・・そんなに顔を近づけられると・・・恥ずかしいです・・・」
顔を赤くし、今にも消え入りそうなか細い声を上げるオレンジペコ。
(んんwwwwwそんなこと言われたら逆効果ですぞwwwwwwwwwww)
hshshshshshshshshshshshshshshshshshshshs
「陸様、オレンジペコさんが困っていらっしゃるでしょう!離れてください!オレンジペコさんもなんで満更でもない顔してるんですの!?陸様も!」
陸を引っ張ることで二人を引き離すローズヒップ。そして背中で陸をかばうようにしてオレンジペコと向き合う。
「ペコ、あなたには淑女力が不足しているようね。良いでしょう私が相手になります」
「なんの!?そして淑女力とは!?」
いつの間にやら正気に戻った陸。
女子力の聖グロ版みたいなものなのだろうか。
女三人寄れば姦しいということわざがあるが、この聖グロであっても適用されるらしい。現にうるさい。
こんなときにアッサムがいてくれたらこの場を取り成してくれるのだろうか・・・。
「陸、呼びましたか?」
アッサム殿華麗に推参!
「来ちゃったよ!?」
この後、破られた沈黙が再び戻ることは叶わず。
余談であるが、勉強会自体は全く機能しなかったもののテスト結果は全員満足のいくものであったとのこと。
今月末はアニサマ、来月は大洗に行ってきます。
大洗に行くのは初めてなので、「ここに行った方がいい」というところがあればおしえてほしいです!
それでは感想お待ちしております。