斬る?違う、粉砕だ   作:優しい傭兵

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今回はいつもの馬鹿なリュウじゃないような・・・・・・。自分でもビックリンゴ・・・・・・。( ゚д゚) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシゴシ(;゚Д゚) …!?アレ?ナンカチガウ?


第二十話

「デストロイヤー・・・・・・」

 

「よぉ、イェーガーズのみなさん。悪いがボス達の所に行かせる訳にはいかない。少しの間、俺に付き合あってもらうぜ」

 

持っている斬月を三人に突きつけ宣言する。今回の俺の任務は足止め。ランやエスデスはともかくあのセリューは今ここでボコボコにしてやりたいが我慢する。任されたことはちゃんとやり抜く。

 

 

「まさか、ナジェンダではなくデストロイヤーとはな、本当なら貴様なんぞ無視してクロメたちの所に行くつもりだが、貴様はナイトレイドで1、2を争う強者だ。帝国にとっての不安要素の貴様はここで排除する!」

 

エスデスは鞘からレイピアを引き抜き、ランは帝具・万里飛翔「マスティマ」を展開し、セリューはコロの口から出した『十王の裁き』の武器を装備する。

 

 

「三人相手は疲れるけどやってやる!!」

 

斬月に自分の霊圧を込め、三人に向かって巨大な剣圧を放つ。

 

ブゥン!ドォォン!!

 

 

「「「!」」」

 

流石はイェーガーズ・・・。簡単に避けやがったな。

 

「コロ!5番!」

 

『ゴァァアア!ガブゥ!』

 

コロに自分の右腕である義手に噛み付かせ、コロの口の中から人の数倍の大きさがあるドリルを装着た。

 

 

「正義!閻魔槍!!」

 

「そんなポンコツ、斬り裂いてやる!」

 

閻魔槍が高速回転しながらまっすぐ俺に向かって突っ込んでくるセリュー。俺も迎え撃つために斬月を構えて走り出す。

 

 

「ドクターの作ってもらった対悪殲滅兵器を甘く見るナァァ!!」

 

「っ!!」

 

閻魔槍が俺に当たる瞬間、右に体を捻り巨大なドリルを横に斬り裂いた・・・・・・。だが、

 

ガキィンン!!

 

「え!?」

 

横に大きく振り被ったのにドリルには傷一つ付いていなかった。

 

 

「嘘だろオイ!?」

 

「そう簡単に壊せるものか!コロ!7番!」

 

『バクンッ!』

 

閻魔槍を腕から外し、またコロに腕を噛ませる。そこから出てきたのは数メートルはあるまるで戦車に取り付いてある主砲を取り出した。

 

あれ?あの大きさどこかで・・・・・・・・・。

 

「正義!泰山砲!!」

 

あ!思い出した!!

 

「ギガントの152ミリ砲ォォォォォォォォ!?」

 

 

ドッカァァァァン!

 

 

「アチチチチチ!?」

 

飛んできた砲弾を防げたのはいいが、斬月で防いだ時に怒った爆発で俺の髪の毛に引火。ってかなんでこの世界にギガントの主砲があるんだよ!ここはソ○か!?

 

あ、少しハゲた・・・・・・。

 

「俺の髪ヲォォォ!許さん!」ダダダダ

 

「まっすぐに走ってくるだと!?馬鹿め!」

 

ドオォォォン!

 

セリューに向かってまっすぐ、全速力で走りだす。右に避けるも左に避ける事もなく。そして飛んできた152ミリの砲弾を斬月で縦に斬り裂いた。

 

ズバァァ!

 

「なんだと!?」

 

「キサマユルスマジ・・・・・・」

 

髪の毛の恨みは恐ろしいのじゃぁあ!

 

 

斬月をセリューの腕にくっ付いている砲身に向かって振り落とした。が、その斬撃は『突然現れた氷に防がれた』。

 

ガキィィンン!

 

「セリューだけが相手だと思うなよ・・・」

 

お~お~、帝国最強さまがお怒りだ~。

 

「セリューさん!避けてください!」

 

声のした方向をみると、空中でランがマスティマを展開し、その翼から鋭利な羽根を飛ばしてきた。

 

「手出しはさせません!!」

 

「んなモン効くカァァア!」

 

剣圧で羽根を弾き飛ばす。

 

「ラン!セリュー!少し動くな!私がこいつを止める!!」

 

「「隊長!?」」

 

レイピアを俺に向かってまっすぐに振り下ろす。

 

キィィン!

 

「デストロイヤー・・・貴様の実力みせてもらうぞ!!」

 

ギャリリリリリン!!

 

縦の振り下ろし、横の薙ぎ払い、下からの斬り上げ、正面からの突き。すべてのエスデスの攻撃を防いでいく。

 

 

「中々の反応速度だな!これも防げるか!!」

 

エスデスが後ろに後退し、氷を展開。

 

『ヴァイスシュナーベル!』

 

前見た時よりも明らかに多くなった氷片の槍が飛んできた。

 

「ギア・2(セカンド)!!」

 

体の肌が赤光り、全身から湯気が上がる。パンプアップを応用することにより血液の流れを通常時より上げ、爆発的な瞬発力を得る。

 

 

「ゴムゴムのぉ!JETガトリング!!!」

 

爆発的な瞬発力を得た体で繰り出す、全身ゴムでのラッシュ。通常の攻撃より何倍にも速くなったラッシュは傍から見たら拳が見えなかった。

 

 

ドドドドドドドドド!!!

 

飛んできた氷片を全て叩き落す。

 

 

「ならばこれだ!」パチン

 

指を鳴らすと空中に巨大な氷の塊が現れた。

 

 

落ちてくる氷に対して俺も飛び上がる。ギア・セカンドを解除し通常状態に戻る。そして右手に能力で作った巨大な黄金の丸い形をした塊をくっ付け、右腕のゴム体質を利用し限界までねじる。

 

『ハーゲルシュプルング!』

 

「ゴムゴムのぉ!黄金回転弾(おうごんライフル)!!」

 

 

捻った腕を氷の塊に向かって飛ばす。捻ったお陰でパンチのスピードが増し鋭いジャイロ回転を生み出した。その攻撃はまるでライフルの弾丸のような鋭さであった。

 

 

バゴォォォン!

 

 

粉々になった氷片がそこらにバラバラと落ちていき、俺とエスデスの周りに氷の壁が出来上がっていた。

 

(ヤベ!これじゃ時間稼ぎはできたけど俺がボス達の所に行けない!!)

 

「人間離れした瞬発力と凄まじい破壊力。確かにこれは帝国の脅威になる・・・・・・が、私の前ではすべてが凍る!!」

 

地面に手を付けるとそこから氷が発生し、二人が立っている場所から半径20メートルの範囲を氷で被い尽くし、さきほどの攻撃で爆散して出来た氷の壁もより強固になった。

 

「これで私と二人っきりだ。存分に殺しあおう!!」

 

エスデスがいきなり走り出す。だがそれは俺の方ではない。氷の壁の方向へ走っていった。そして俺たちを囲っている氷の壁に手を当てていく。

 

「何を・・・・・・・・・?」

 

「先ず貴様は串刺しの刑だ。『グランホルン』!!」

 

全ての氷に触れたエスデスが技名を叫ぶ。その瞬間全ての壁から巨大な氷の槍が俺に向かって伸びてきた。

 

「やべっ!?」

 

全方位から飛んできた氷の槍が当たる瞬間に上空に飛ぶ。

 

「あぶねぇ・・・・・・。体に風穴が空くところだった・・・」

 

だが、それがエスデスの狙いだった。

 

「上空では身動きできまい!!」

 

上を見上げるとエスデスが俺より遥か上まで飛び上がっていた。

 

「ふん!」

 

「しまっ・・・・・・!」

 

エスデスの踵落としが飛んできたから右腕と左腕を交差させ防御の形を取るがあまりにも蹴りの威力が強すぎて完全に防ぐ事ができず地面に叩き落とされる。

 

 

ドガァァン!

 

「がはぁッ!」

 

地面に直撃した威力でアバラの1、2本が折れる。さらに大量の血を吐血してしまい視界が霞んでしまう。

 

「くそっ・・・視界が・・・・・・・・・」

 

微かに見える視界で見るとエスデスの第二撃が襲い掛かってくる。直撃は避けないとと思い体を起こそうとしたが、『動けなかった』

 

「・・・・・・・・・・・・は?」

 

左右の手を見ると地面に広がっていた氷が両手を凍りつかしていた。ガチガチに固められてるから動かす事もできない。

 

『ヴァイスシュナーベル!』

 

ズドドドド!ブスブスブス!

 

 

「ぐあぁぁああああ!!」

 

上空から飛んできた氷片が腕や足、胸や腹に深く突き刺さる。

 

「これで動けまい。さてと、大臣から貰ったこれを・・・・・・・・・」

 

懐から取り出した得体のしれない物体。なんだあれは・・・・・・・・・石?

エスデスが手に持っているのは黒と白色の付いた勾玉であった。それを俺の胸に置くと・・・・・・・・・。

 

キュゥゥゥゥゥゥウ・・・・・・・。

 

「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!??」

 

体の奥から何かが引きずり出されたような痛みが襲い掛かった。まるで胸に着けた傷口から麻酔をする事なく腕を入れられ心臓を鷲掴みされ引きずり出されたような痛みだった。

 

「おぉ。これは凄い・・・。大臣め。よくこんなものを用意できたな・・・。これで『アレ』が出来るな」

 

置いていた勾玉を広い懐に入れなおす。

 

「あ、アレって何の事だ・・・・・・・・・」

 

「それは貴様に話す義理はない。今からはナイトレイドの全員を拷問室に連行する。『死ぬより苦しい罰を与えてやる』」

 

「っ!てめぇ!」

 

レイピアを高々とあげるエスデス。そのレイピアの狙っているのは・・・・・・。

 

「先ずは貴様の頸を落としてこの戦いを終わらせよう・・・。楽しかったぞ」

 

俺の頸を目掛けて振り落とした。

 

 

__________________________________________

 

 

その頃、ナイトレイド本隊ではウェイブ、クロメ、ボルスと接触した。三人が現れた瞬間、マインの狙撃が行われた。目標はクロメ。数キロ離れた場所からの狙撃だったが見事に失敗に終わった。次の手段としてシンプルに真っ向勝負を仕掛けた。狙撃に失敗したナイトレイドはスーさんの奇襲攻撃を行った。スーさんの奇襲は成功したと見えたがクロメを庇ってウェイブを遥か彼方に吹き飛ばした。これで戦力差は8対2.どうみてもナイトレイドの方が有利に見えた。だが形勢は逆転された。

 

クロメの帝具・死者行軍(ししゃこうぐん)八房(やつふさ)。日本刀型の帝具で切り捨てた者を呪いで骸人形にし操ることが出来る帝具。死体の数は8まで操れる。

 

勿論クロメは8体を全員操った。その中には帝具の素材にもなる超級危険種をも召還してきた。そしてついに戦いは始まる。全員でかかり6体の死体人形を瀕死状態にしクロメとボルスを追い込んだ。ボルスに至ってはレオーネに帝具を噛み千切られ戦えない状態にまで追い込まれた。もう戦えなくなったボルスは自分の帝具を破壊、大爆発させ、クロメ、ボルス両名は戦場から離脱した。だがそれを逃がさないのが我らが変身の達人、チェルシーである。帝具を大爆発さしたボルスは戦場から離脱しエスデスのチームに合流しようとその場を離れた。その時に怪我をした少女と遭遇。その少女を見過ごすわけにも行かず怪我を治療した・・・・・・が、その少女は姿を変えたチェルシーであった。ボルスの後頭部に細長い針を突き刺し、脳幹に針を食い込ませた。その一瞬、ボルスは家族が目の前にいるという幻想を見て力尽きた。これで標的はクロメのみ。戦線離脱したナイトレイドは拠点となる小さな小屋に撤退したが、チェルシーは一人、まだ八房に二体死体人形を宿したままのクロメを、『一人で追いかけた』




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そして新しく評価をしてくださった


諦めた人生さん



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