斬る?違う、粉砕だ   作:優しい傭兵

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今回も前編後編で分けます!


第二十四話 前編

-ナイトレイド拠点-

 

「タツミ。今日も偵察いくわよ」

 

「マイン?おう、いいぞ。けど変装は忘れずにな」

 

「分かってるわよ。ついでにリュウとチェルシーも呼ぶわよ」

 

「それはいいけど、リュウって今あれやってるんじゃ?」

 

「あ・・・・・・忘れてた」

 

羅刹四鬼の二人が殺され、イェーガーズはナイトレイド出現が確定したことで警戒をより一層強めた。ナイトレイド側では偵察部隊が大勢殺され、動きが鈍くなっていた。そのまま戦闘も起こらぬまま膠着状態のまま二週間が過ぎた。

 

 

今回のボリックの任務では大聖堂で決行するらしい。なので潜入ルートを作るために大聖堂までのトンネルを掘っていた。前半はリュウとスーさん。後半はレオーネとスーさんである。(スーさん頑張るねぇ)

 

タツミとマインはトンネルを掘っているリュウとそれを近くで見て見物しているチェルシーを呼ぶために穴の入り口に向かった。

 

「しっかし、よくもこんな風に穴掘れてるな」

 

「あいつ本当に人間なのか不安になってくるわ」

 

間違いなく人間です。はい

 

「しかもこれ道具使ってないんでしょ?危険種よりアイツの方が怖いわ」

 

「そこまで言うとリュウ泣くぞ?」

 

な・・・泣いてないもんんん!ビエェェェ!(号泣)

 

「あ、いた」

 

タツミの視線に移った光景は・・・・・・。

 

 

「┌(┌՞ਊ՞)┐キェァァァェェェェァァァwwwキエロキエロキエロキエロ!!!」

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!』

 

スタンドのスタープラチナのオラオララッシュ。そのダイヤモンドの歯すら粉々に出来るスタンド能力で頑張って穴掘りしていました☆

 

「ストレス解消ゥゥゥゥゥウ!!」

 

「楽しいなリュウ!」

 

スーさんもノリノリでっす!

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 

見た感じのご説明を致します。リュウのオラオラとスーさんの棍棒で攻撃する度に道を抉じ開けていらっしゃいます。タツミ、マイン両名は砂埃で外見がとんでもない事になっております。

 

?「道というのは自分で切り開くものだ。こんな風にな」

 

ドコカラカゲンチョウガ

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラ!!』

 

「リュウ~?タツミとマイン来たわよ~?」

 

「へ?」

 

振り向くと砂埃で茶色になっているお二人さん。ドシタノ

 

「何かあったのか?二人とも」

 

「何かあったのかじゃないわよ!偵察に誘おうって思ったのになんでこんなに汚れないといけないのよ!!」

 

「あ、俺が悪いのか・・・・・・」

 

「そうよ!!」

 

「悪い悪い。もう少ししたらレオーネと交替するからもうちょっと待っててくれ」

 

「じゃあマイン。私と温泉入ってこよ?」

 

「チェルシー?」

 

「たまにはいいでしょ?ほらいこ!」グイグイ

 

「ちょ、ちょっと押さないでよ!!」

 

マインはチェルシーの背中をグイグイと押され風呂場へと向かった。

 

―温泉―

 

二人は衣服を脱ぎ、湯船に浸かり始める。

 

「やっぱりマインはちっぱいさんだね~」

 

「うるさいわね!これから大きくなるんだから!」

 

マインとチェルシー。二人のスタイルは見て分かるようにお胸様ではチェルシーの方が上回っていた。でもマインもまだ若いのでこれからの成長に期待。

 

「ねぇマイン」

 

「何よ、改まって・・・・・・」

 

「タツミとは本当はどうなのよさ~」

 

「・・・・・・・・・・・・はぁ!!?」

 

「どう見ても分かるよあれはさ~」

 

そう、この頃マインはタツミと一緒に行動する事が増えていた。気付いたのはチェルシーとレオーネ。キョロクに入ってからかマインは偵察に行く時も買い物の時もずっとタツミを誘っていた。

 

「ち、違うわよ!!ちょっと・・・・・・気になるだけで・・・・・・」ボソボソ

 

「ふーん・・・。どんな所?」

 

「その・・・ブラートの意志と帝具を引き継いでからかな・・・。ちょっと男の子なトコロもあるなと思って・・・・・・」

 

「なるほど。マインも乙女だね」

 

「お、乙女!?」

 

「その想いを持っているのはいいと思うよ。私がリュウを好きになったのも一緒。最初は馬鹿で甘い男の子だなって思ってたけど、やる時はやる。私が危険な時に助けてに来てくれるヒーローなの・・・・・・・・・」

 

「チェルシー・・・・・・」

 

「私も協力するよ。仲間の恋は手助けしないとね」

 

「・・・・・・・・・ありがとう・・・」

 

顔が真っ赤になってしまったので顔を逸らすマイン。でもその顔には嬉しさのあまり二ヤけていた。

 

 

その頃のリュウとタツミ。

 

 

「遅いなぁ・・・。あの二人風呂でなにしてんだろうな?」

 

「シラネ」

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラ!!』

 

鈍感コンビ結成ですしお寿司。

 

 

________________________________________

 

 

「ホイッ」

 

「はい!お姉ちゃん!!」

 

「はーいっ!」

 

イェーガーズのセリューはボリックの護衛任務での休憩時間にキョロクで住んでいる子供たちと生き抜きを含めて一緒に遊んでいた。

 

(子供達と遊ぶのがこんなにも癒されるなんて・・・。隊長、いいリラックス方法を教えていただきありがとうございます・・・・・・。それに・・・・・・)

 

「みんなー!次の遊びもズル一切無しで楽しみましょうねーっ!」

 

「「「「はーい!」」」」

 

『若いうちに正しい方向に導ける幸せ!』ジーン

 

 

「なんか毒気抜けちゃってるねぇ。ほのぼのしてて」

 

「だな」

 

ウェイブと羅刹四鬼のスズカはセリューの子供達と遊んでいるのを遠くから眺めていた。本当は羅刹四鬼の残りはあと一人いるがおやすみ中。

 

「っていうかあんたここにいるけど俺たちの仲間になったのか?」

 

「協力かな・・・・・・?エスデス隊長に【命令】されるチャンスだし」

 

【命令】の部分を強調しながら。

 

「ふふふ・・・・・・・・・」ハァハァ

 

(なんだろう・・・この感じ。スタイリッシュと同じ何かを感じる・・・・・・(汗)」

 

ここで羅刹四鬼の残りの二人を簡単に説明しよう。

 

スズカ:一見クールで常識人そうだが、本性は痛みの快楽を喜ぶドMな性格。より激しい痛みを求めるため、エスデスを襲うことも辞さないと考えている。

 

メズ:褐色肌で無邪気な性格の女性。他の3人とは異なり、純粋に仕事として殺人を行っている。

 

二人の違いがパネェ・・・。

 

 

「お、おーーーっ?」

 

羅刹四鬼は普通の人間に比べて視力は頭一つ抜けいている。数キロ先のものを視界に捉える事もできる。その視力のお陰でキョロクの町を変装して歩いているリュウ、タツミ、チェルシー、マインを見つける事が出来た。

 

(あの四人・・・。歩き方と眼光・・・・・・。しかもあの少年はイバラとシュテンを殺したナイトレイドのデストロイヤー・・・。変装してるけど全部隠しきれてないわね)

 

「セリューちゃーん!遠くの位置だけど賊発見したよーーー!」

 

「っ!!」

 

 

__________________________________________

 

 

「あーーもうっ!なんでアタシがこんな手の込んだ変装しなくちゃいけないのよ!」

 

「極度の偵察不足なんだから仕方ないだろ?それともさっきまでリュウがやっていた姐さんとスーさんがしてるトンネル堀りでもするか?」

 

「いや・・・・・・それはもっと勘弁だわ・・・・・・」

 

顔についている化粧やらをタオルでゴシゴシと拭き取っていく。

 

「んーーー・・・なんか今違和感があるわね・・・。メイク落ちてる??」ズイッ

 

「っ!お、落ちてるぜ??」ドキッ

 

「何照れてるのよ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ!まさかこの前安寧道の教主様に言われた赤い糸のこと真に受けてるんじゃないでしょーね!!」

 

「んな訳ねぇだろ!そういうお前こそ真に受けてんじゃねーーの!?」

 

「はぁ!?笑えない冗談言ってるんじゃないわよ!第一、赤い糸に結ばれてるんだったらクロメとの戦いの時助けなさいよ!肝心な時に役にたってないんだから!」

 

「う、うるせぇ!こっちだっていっぱいいっぱだったんだよ!!」

 

あーあ・・・なんでこんな所で喧嘩するかなぁ・・・。喧嘩するほど仲が良いとは言うけど・・・・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」ニヤニヤ

 

「なんで二ヤけてんだチェルシー?」

 

「リュウはを女の子がどういう物なのか理解した方がいいよ?」

 

「????」

 

何を言われているか分からない。それはリュウが最強の鈍感という能力を所持しているからだ!

 

 

 

そしてその場から少し離れた崖には・・・・・・・・・。

 

双眼鏡で四人を見ているセリューとその横に羅刹四鬼のスズカとメズ。

 

「あの女は・・・ナイトレイド?」

 

「ビンゴだったね~」

 

「しかもその横にいるのデストロイヤーだよ?」

 

「あれは・・・リュウ君・・・・・・?まさかデストロイヤーだったなんて・・・・・・悪に染まってしまっったなんて・・・・・・コロ、9番!!」

 

『ゴアァ!バクンッ!』

 

コロがセリューの右腕に噛み付く。そして口から出したものは、潜水艦のソナーがうでにくっ付いた腕。

 

「正義・都市探知機!」

 

探知機を覗くと白い点が7つ浮かび上がっていた。白い点は人間を示している。四つの点が集まっているのはナイトレイド。探知機の中心に感知されている三つの点はセリューと羅刹四鬼の二人。

 

「偉大な隊長に想われながら悪に堕ちたリュウ・・・。そしてあの夜私の両腕を奪ったナイトレイドの片割れ!!コロ!!」

 

『ゴァアア!バクンッ!』

 

コロの強大な口がセリューを飲み込む。そしてセリューを吐き出した時に装着されていた装備は。

 

「十王の裁き、2,7,8番を装備したこの殲滅装備で・・・・・・・・・砲撃する!!」

 

装備されたものは十王の裁きの三つ。

2番:初江飛翔体(しょこうひしょうたい)小型ミサイル

7番:泰山砲(たいざんほう)ギガント152ミリ砲(笑)

8番:平等魚雷(びょうどうぎょらい)水陸両用魚雷

 

見た感じ、ガ○○ム。

 

 

 

ナイトレイドside

 

 

「んじゃま。動くとするか」

 

「だな」

 

「もう変装はごめ・・・・・・・・・・・・・・・ん?」スンスン

 

「どうしたのマイン?」

 

歩き出してすぐマインは立ち止まり鼻をスンスンと匂いを嗅いでいた。犬?

 

「火薬の匂い!!」

 

「「「え?」」」

 

 

 

 

 

 

 

「正義・一斉射撃!!!」

 

 

 

 

 

セリューの装備から吐き出されたミサイル、砲弾、魚雷。すべてが四人に襲い掛かる。

 

 

 

「「「「ッ!?」」」」

 

 

ドガァアアアアアァァァアアン!!!

 

 

巨大な黒煙が上がり、周りが見えなくなる。

 

「コロ。探知機」

 

『キュイ!』

 

持っていた探知機を見ると、自分から少し離れた場所に四つの点が移動していた。

 

「生きているか!しぶとい悪だ!!」

 

 

そして第二射が発射される。

 

 

黒煙の中からインクルシオに変身しマインを担いでいるタツミとチェルシーをお姫様抱っこして走っているリュウが飛び出した。

 

「いきなりなんだよこの砲撃はヨォォォォォォ!!!」

 

「喋る前に早く走って!!」

 

「くそっ!どこからだ!」

 

「私達がキョロクで帝都警備隊から逃げている時にあの場所に誘導されていたってことね。まだ来るわよタツミ!リュウ!」

 

背後から第二射のミサイル郡が近付いてくる。装着しているインクルシオはタツミの想いに応えるようにタツミの駆ける脚力を増幅させる。

リュウは能力の『一方通行』で足にかかる運動量のベクトルを変え、普通の走るスピードの何倍もの速さで駆け抜ける。

 

 

「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」

 

鈍感コンビ2名は全力で走り抜け、近くにあった崖の上に飛び降りる。

 

「あー・・・・・・走りすぎた・・・」

 

「お疲れ様リュウ」ナデナデ

 

「砲撃がやんだか・・・。今チラッと見えたけどさっきのはセリュー・ユビキタスだ」

 

「っ!セリュー・・・ユビキタス・・・・・・どっから撃ってきた!?」

 

マインがケースからパンプキンを装備した瞬間、羅刹四鬼が俺たちに攻撃してきた。

 

「「「「!!」」」」

 

四人とも速めに察知し、攻撃が当たる前に避ける。

そしてリュウだけ気付いた。

 

「てめぇ!あの時のビ○チ!!」

 

「誰がビ○チよ!スズカよスズカ!!」

 

「なんだスズカ。デストロイヤーと知り合い?」

 

そしてもう一人いた女性。ふむ・・・・・・褐色系女子か・・・。悪くない。

 

「違うわよメズ。イバラとシュテン殺したのこの少年だよ?」

 

「まじか!なら二人の仇として頭蓋骨カチ割らないとね」ゴキッ

 

まさかのお目当て俺かよ!!

 

「なら、相手してやるよ!!」

 

羅刹四鬼の二人の足元に向かって拳を振り下ろす。

 

ボガァァァアン!

 

そのままリュウは崖から降りていった二人を追いかけた。

 

「リュウ!」

 

「タツミ。リュウの援護に行ってあげて?」

 

「な、なんでだよチェルシー!あんな巨大な武器持ってるセリューの相手をしないとっ!」

 

「いや、それはそれでミスマッチになる。忘れた?マインのパンプキンの特徴は?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」

 

そうか。ここで俺とチェルシーが離れたら・・・・・・・・・。

 

「分かった。チェルシーもこの場を離れろよ?」

 

「分かってるよ」

 

タツミはチェルシーの言った言葉を理解し、崖を降りてリュウを追いかけた。

 

「マイン・・・・・・。大丈夫だよね?」

 

「当たり前よ。アタシもカタをつける。シェーレの仇打ちよ!!」

 

「無理はしないでね・・・・・・」

 

チェルシーはガイアファンデーションで姿をドラゴンに変え、その場を離れた。

 

 

 

 

 

「待てゴラァァァァア!!」

 

二人を必死で追いかけるリュウ。おのれちょこまかと!!

 

「ふふっ。焦ってはダメ。すぐに殺してあげるから」

 

「あんたが攻撃するから逃げてるんだけどね!」

 

二人が立ち止まった瞬間、俺も少し間をとる。すると背後からタツミが近付いてきた。

 

「タツミか。ナイスアシストだ」

 

「マインを一人にしちゃったけど大丈夫だよな?」

 

「大丈夫だよ。あいつを信じろよ。んでちゃっちゃと速めにコイツらぶっ飛ばしてマインを助けに行くぞ!」

 

「おうよ!」

 

「へぇ~。私達を倒す?できるのかなぁ?」

 

「その前にあたし達が君らを殺すからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マインVSセリュー・ユビキタス

リュウ&タツミVS羅刹四鬼のスズカとメズ

 

 

 

今、戦いが始まる。




今回も読んでいただきありがとうございます!
そして新しく評価してくださった

地獄をお届けさん


ありがとうございます!!



これからも頑張って書いていきます!!



感想・評価お待ちしております!

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