斬る?違う、粉砕だ   作:優しい傭兵

28 / 38
後編でぇす!!



第二十四話 後編

今俺たちが戦っているのはキョロクから少し離れた場所にある古い遺跡跡地。

羅刹四鬼に振り回されここまで来てしまった。

 

「はぁっ!」

 

スズカの爪が異常なまでに伸びてきて、俺に向かって襲い掛かってくる。

 

「このビックリボディがぁ!!」

 

伸びてくる爪を避けて行くが普通の銃弾のように飛んでくるのでよけるのがやっとだ。

 

「どうしたの?イバラと戦った時はこんなもんじゃなかったでしょ?」

 

「やっかましーーーー!シルバーチャリオッツ!!」

 

背後から甲冑を纏った騎士のスタンドを出す。このスタンドの剣捌きをふせげるかぁ?

 

「はぁあ!!」

 

スタンドを操り、右手に持っているレイピアでスズカの体を斬りつけていく。

 

ズバズバズバズバ!

 

「あぁぁっ!」

 

「甘い!甘い甘い甘い甘ぁい!!」

 

シュバババババババ!

 

目にも留まらぬスピードで斬りつける。だが、羅刹四鬼は帝具持ちに勝った事のある人間。このスピードなら避けれると思うんだが・・・・・・。

 

「もっと!私に痛みを頂戴!!///」

 

予想とは180度違っていた。

 

「ドMダッタァァァァァァアアアアアアァァアアアア!(゜ロ゜)」

 

まさか痛みを欲するドMだったのかよこいつ!ビ○チでドMって救いようがねぇな!!

 

なんかこれ誰かに似てるような・・・・・・。誰だっけ・・・・・・。

 

?「もっと痛みをくれ!!」

 

アイツだ・・・。グレ○○○○クスだ。そっくりだな。

 

 

「ンン・・・・・・。悪くないけど・・・やっぱりダメ・・・。今のではまだ足りない!もっと痛みを頂戴ィ!!」

 

?:ダレカタスエテェェェェェエ!!

 

 

タツミside

 

「だぁぁあ!」

 

ノインテータを振り回し、メズに攻撃を仕掛ける。

 

「そんな大振りじゃ当たらないよ?」

 

刃先はメズに触れることなくすべて空振りになる。

 

「くそっ。だぁぁああ!」

 

接近し、距離が近くなった瞬間、メズに向かってノインテータを振り下ろす。が・・・・・・

 

ツルンッ

 

「え?」

 

当たった瞬間、刃がメズの体を『滑った』。

 

「な、なんでだ!?刃は当たったのに!!」

 

「その正体はこれだよ?」

 

良く見ると、メズの体中にネトネトした液体が付着していた。エロいな・・・・・・。

 

「油?」

 

「油っつうか、私の汗だね。羅刹四鬼はこういうからだの操縦得意なんだ。だから刃が当たっても滑って傷つけられないって訳」

 

手で体を撫でまくる。すると体からどんどん汗が滲み出てメズの体をネトネトにしていく。すげぇ・・・。すんごいエロい・・。

 

スベスベの実だな。うん。

 

 

 

「ぶへぁっ!」

 

ドガァァァァァアァァアアン!

 

「「!?」」

 

その二人の間にリュウが飛んできて遺跡の壁に激突したことにより壁に大穴が出来た。

 

「イテテ・・・・・・。中々強いなあいつ」

 

「リュウ!?大丈夫か!?」

 

「な、なんとかな・・・・・・。ってあれ?あの褐色娘。エロくなってねぇ?」

 

「そこには気付くのかよ!!」

 

サーセン。

 

 

「痛みをくれたのは嬉しいけど、君全然弱いね~?ホントにあのデストロイヤーなの?」

 

(クソッ!能力が半分無いお陰で体力まで半分になってやがる!不便でならないぜ!)

 

フラフラと立ち上がり口にたまった血を吐き出す。

 

ペッ!

 

(と言ってもどうしたっもんかねぇ。あっちのエロいのはいいとしてこっちのドMを何とかしないとなぁ)

 

攻撃が当たるのはいいんだけどちょこまかと動かれて強めの攻撃が当たらない。斬り傷ぐらいはいけるけど打撃がなぁ。仕方ない・・・。

 

「タツミ!今すぐマインの方に行ってやってくれ!」

 

「え!?またいきなりなんでだよ!」

 

「ちょっと今からおもいっきりぶちカマす事するからさ。お前を巻き込みたくないんだよ」

 

「えぇぇ!?まだなんか能力あるのかよ!」

 

「まぁまぁそれは今度見せてやるから。それよりマインの方に行ってやりな。遠くから音を拾ってたけどそろそろあっちも終わりそうだからさ」

 

「お、おう!分かった。無事に帰って来いよ!」

 

「もちのろんだ」

 

タツミは回れ右し、マインが戦っている方向に走り出す。

 

「「逃がすわけないでしょ!!」」

 

ドシュン!

 

スズカとメズが爪を伸ばしてタツミに襲い掛かる。だが、爪はタツミに当たる前に・・・。

 

「チャリオッツ!!」

 

シュバァァア!

 

チャリオッツのレイピアで伸びてきた爪を切り刻んだ。

 

「行かせるかよ。お前らには今から【デッカイ】のを相手にしてもらうぜ!」

 

「「デッカイ??」」

 

チャリオッツを戻し、右手を口に持っていく。

これで分かった者もいるだろう。

 

必殺ゥゥゥゥゥウ!『巨人化!』

 

口を大きく開け、思いっきり噛み付いた。

 

ガブッ!イタイ・・・。

 

 

ビッシャァァァァァアアア!!

 

 

空から俺に向かって雷が落ちる。おちた衝撃により土煙が上がり俺の姿が見えなくなる。

 

「な、何をしでかすのかと思ったら煙幕のつもり?」

 

「そんなモンなんの役に立つってのよ!!」

 

メズは煙幕の中に爪を発射するが硬い物に弾かれてしまう。

 

カキィン!

 

「なに?今の手ごたえ・・・・・・」

 

グググググググ・・・・・・。

 

煙の中から妙な音が聞こえた。、あるでそこに『何か』が現れたような・・・・・・。

 

 

そして煙が晴れてくる。そこに現れたのは、人のと比べ物にならないくらいの体。足や腕、胴体も桁違いのサイズと化していた。そして現れたモノの正体は。

 

 

『巨人』

 

 

「ウオォォォァァァァァアアア!!」

 

 

リュウの巨人化。

高さ:18メートル。

見た感じ、筋肉がそこそこついてる感じ。鎧の巨人ほどではない。

髪は全てオールバック状態。

目の瞳の色は蒼。

 

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」」

 

羅刹四鬼のお二人、絶句。顔面蒼白になり冷や汗が止まらない。

 

「グルルルルルル・・・・・・・・・」

 

「さ、流石にそんな責めは勘弁っ!!!」

 

スズカはリュウから離れるために遺跡の中へと逃げていく。

 

「グォォォアアアア!(待てやごらぁぁぁああ!)」

 

巨人になっても理性のある俺は逃げていったスズカを追いかけた

 

「ス、スズカ!?わ、私あんな怪物とやるのはごめんだよ!今のうちに逃げ・・・・・・」

 

ドスッ!

 

「・・・・・・・・・・・・・・・え」

 

後ろを振り向くと、チェルシーがメズの後頭部に針を突き刺していた。

 

「逃がさないわよ・・・」

 

針を抜くとメズはうっすらと涙を流しながら地面に倒れた。

 

「羅刹四鬼の一人、排除」

 

目を開けたままのメズの瞼を人差し指で閉じ、死体を誰も分からなさそうな岩陰に隠した。

 

「さてと、後はリュウの帰りを待って、マインの迎えにでもいきましょうか。それにしてもリュウの能力には驚かされるわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

リュウside

 

 

「グァァアアアア!(キエェェエエエエ!)」

 

ドガァン!ドガァン!ドガァン!!

 

スズカを追いかけ遺跡に入った俺は遺跡の壁など殴ったり蹴ったりなどして行く手を阻んでいた。

 

「は、初めて体験する責めだけどちょっと私の体が持たないかな??」

 

崩した壁などの瓦礫によりスズカの逃げ道はなくなった。

 

「ガァァア!」

 

「わぁっ!?」

 

その大きな手でスズカを鷲掴みにする。

 

「グルルルゥ・・・・・・」

 

「い、イィ・・・、この痛みがいいのよ!」

 

捕まってるのにこいつは喜ぶばかり・・・。これが同じ人間か?

 

「ウオォォォオ!」

 

ブゥン!バゴォッォン!

 

「かはっ・・・・・・!」

 

スズカを掴んでいる腕を大きく振り上げ、壁に手ごと叩きつける。

 

「か、感じたことのない・・・・・・痛みね・・・・・・」

 

叩きつけたことで壁にスズカの腕や足がめり込んでしまい身動きがとれない状態。

 

「ウオォォォォアアアアアァァァァア!!!」

 

右腕を大きく振りかぶってスズカがめり込んでいる壁をおもいっきり殴りつける。

 

ドガァァァァァアアン!

 

壁に大きな穴があき、良く見ると穴の奥に血みどろの姿で気を挟まっていたスズカの姿。流石に死んだだろ・・・。

 

 

 

 

遺跡から出てチェルシーを捜していると、一匹のドラゴンが飛んできて俺の肩にとまる。なんだこれと思っているとボフンと音を立てチェルシーが姿を現した。

お前化けてたのかよ。

 

「お疲れさまリュウ。それにしても大きくなったね」

 

「ガウガウ・・・(まあな)」

 

巨人になっているので上手く言葉が喋れない。

 

「何言ってるのかさっぱり・・・。それよりはやくマインたちを迎えに行くよ!」

 

「ガウ!(おう!)」

 

チェルシーを手に乗せ、全力疾走。巨人の全力疾走って走るたびにドシンドシンとなるからうるさいな・・・・・・。

 

だが、走っているにつれてなにやら嫌な予感がしてきた。ので、すこし急ぐ事に・・・。

 

その瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドオオオォォォォォォォォォン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前方から巨大な爆発音。そして巨大なきのこ雲が発生し、そおこから激しい衝撃波が襲ってきた。

 

(マズイ!!)

 

チェルシーを一旦下ろし、地面に膝を付く。

 

「え?リュウ!?」

 

その巨大な体を丸くし、チェルシーの体を守るように身を屈める。

そして襲ってくる衝撃波がチェルシーの当たらないように身を挺して庇う。

 

ドガアアアァァァァァァァァアン!

 

 

衝撃波が止むと、リュウの巨人の体には砂埃が覆いかぶさっていた。

 

「ガァァアア!」

 

勢い良く体を奮い、こびり付いている砂埃を払い落とす。

 

「ケホッケホッ・・・。ありがとリュウ。守ってくれて」

 

「っ!」キラーン

カッコよくウィンク。(巨人の体でウィンクとか怖すぎ)

 

 

そしてまたマインを迎えに行くと・・・・・・。

 

 

「大丈夫か?マイン」

 

「タ・・・・・・ツミ?」

 

マインとタツミがなんかいい雰囲気醸し出してました。マインをお姫様だっこしてな。ふむ、流石の俺でも空気は読めるので、ほとぼりが冷めるまで岩陰でこっそり覗きながら待つ事に。

 

 

(ナイスなところで助けに行ったじゃんタツミ!)ニヤニヤ

 

なんでチェルシーこんなにニヤニヤしてるの?分からん・・・・・・。

 

「がうが?(どした?)」

 

「女の子にしか分からない事。あと速くもとの姿に戻って」

 

「がい(はい)」

 

 

その後、俺たちは体を休めるために隠れ家に帰還した。帰還中気になったのはマインはなぜか顔が真っ赤の状態でした。風邪かな?(違います)




次は番外編書きます!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。