第二クトゥルフ神話『男の娘だらけのGo for broke!!』 作:カロライナ
聞き耳
サクラ75→27【成功】
ミカン25→44【失敗】
ユキ80→47【成功】
モミジ25→49【失敗】
4人が玄関で、もたついていると2階から1階へ降る左階段から何者かが下りてくる音が、サクラとユキに聞こえ始めた。その音は、普通の人間の足音というよりも、片足が不自由な人型が歩くような不規則かつ、今は伊上の仕事部屋前で動かなくなった死体がまるで裸足で歩くような音だ。ユキは扉を背にして振り返ると、いつ何が来てもいいように89式を音の聞こえる階段に向けて構え、サクラに向けて『ボクは大丈夫だから、2人を連れて倉庫へ入って』とジェスチャーを送る。
「え、あ、サクラにーちゃん、なにを・・・!」
「ま、まって サクラ姉 まだユキにぃが・・・!」
ユキの合図にサクラは頷くと、サクラは気付いていない次男ミカンと末弟モミジの手を掴み、倉庫へと2人を無言のまま引っ張って中に入る。倉庫に無理矢理入れられる瞬間、二人はサクラに向けて何かを言おうとしたようだが、倉庫の扉に阻まれ声は聞こえなくなった。
そして3人が倉庫に入るのと入れ替わる様に“ソレ”は完全に姿を現す。人のような姿をしているが、人では無き者。金髪に染めたクシャクシャのロングヘアに黒目が入っているはずの眼球は完全に白濁しており、まるで白目を剥きながら活動しているような動きでユキの元に足を運び始める。その足取りは夢遊病者のように不規則かつ様々な歩幅で歩き、褐色肌にそれなりに大きな乳房が2つさらけ出していたが、片方は強い力で千切られたように失い、腹からはカサカサに乾ききったピンク色の紐のような物を垂らして、ずるずると不快な音を立てながら近づいてきた。
【歩く屍(ゾンビ)を目視1/1D8】
ユキ88→98【ファンブル】
1D8→2
戦闘開始
――ラウンド1―――
ユキ『連射』
ライフル89→6【成功】
当った数1D11→8
8D4→20
ハラワタゾンビ
こぶし??→54【失敗】
ユキは映画でしか見たことのないゾンビを間近に目撃し、生唾を飲み込んだ。そして改造モデルガンなどで果たして本当に勝てるのかと不安を抱きながら、初撃を問答無用で連射に切り替えるとハラワタゾンビの身体に弾丸をばら撒いた。4発ほど、ハラワタゾンビの身体を逸れ、遠くの壁に当り、当たった弾の数発はハラワタゾンビの身体に食い込んだが ハワラタゾンビはそれを気にする様子もなく、一心不乱にユキの元へ近づいてゆく。そして自分の間合いに入ると腕を振り被って、自分よりも0.5倍小柄なユキに全力で殴りかかる。幸いにも攻撃は外れ、ユキが立っている正面の床に穴をあけた。
「だ、だめだよ。ユキにぃは負傷者なのに・・・! 一人にして何かあったら――むぐっ!」
「分かってる・・・それはわかってるけど 今 私達に出来ることはユキの指示に従って隠れるしかないのよ。わかってモミジ。仮に今、私達が加勢をしに行って一緒に戦えるとおもう? 兄弟の中で真面な攻撃手段を持っているのは現状ユキだけで 最初の死体を倒した時だって私達の攻撃は、まったく効いてなかったじゃない。今はこらえて。ユキなら大丈夫。モミジのお兄ちゃんで、私達の可愛い弟よ? そう簡単にゾンビなんかに捕まるわけないじゃない。」
「ユキは4兄弟の中で一番頑丈かつ自衛官だよ? そう簡単に死なないよ。だからモミジ。落ち着いて。」
説得
サクラ70→64【成功】
目星
ミカン75→81【失敗】
倉庫では今にも飛び出しそうなモミジをミカンとサクラが抑え、外に声が漏れない程度に声を潜めながらサクラは必死にモミジを宥める。モミジには臆病風に吹かれて出るのを拒んでいるように見える 兄達を置き去りにしてでも強行突破しようとしたが、サクラに説得をされて渋々頷くとユキが倉庫の扉を開けてくれるのを待った。
モミジが納得するように頷くと、ミカンはこの部屋に何か自分でも扱うことができそうな武器を探す。しかし、何か武器になるようなものは見つけることができなかった。 ただ、この部屋は隠れて何かをするには最高の隠れ家であると感じた。
――ラウンド2―――
「お、
DEX対抗
ゾンビ10→27【失敗】
幸運
ユキ90→95【失敗】
ユキはやはりBB弾では倒しきれなかったことを察し、89式を背負い直して大声で倉庫に隠れている兄弟に自分の声が聞こえるように張り上げると、ゾンビが下りてきた階段とは反対側の階段へ走って行った。ゾンビもその後を追いかけるが、ユキのすばしっこさには追いつくことができず 捕まるか捕まらないかぐらいの距離で弄ばれながら2階へと誘導され消えて行った。
聞き耳
サクラ75→34【成功】
「・・・・・・。ユキが連れて行ってくれたみたい。」
「・・・。ユキにぃ・・・。」
「・・・・・・。」
サクラはユキの声が聞こえた後、サクラ自身でもフロアに誰も居ないか聞き耳を立てた。
静まり返っていることから、誰も居ない事を確信するとミカンとモミジを引き連れ倉庫から出る。サクラが想定した通り1階のフロアには 今のところ誰も居ないようだった。
「ユキが引き付けてくれたんだから、僕達は僕達でココを探索して外に通じる出口を探すことが大事なのだろうけど・・・。サクラの兄貴。」
「だから漢姉と・・・とか言っている場合じゃないわね。なにかしら?」
「僕はユキの支援に回ってくるから1階は、モミジと兄貴の2人でお願いしても良いかな。ユキは悪運だけはどこまでも強いけど・・・それでも不安なんだ。」
「・・・・・ッ! ミカン気持ちは分かるけど、貴方じゃ満足に戦えない事十分に分かっているでしょ?! 今、ユキを助けに行っても足手まといになるだけ――」
「サクラ漢姉。お願い。支援できる策はあるんだ。今は伝えられないけど・・・この館から、出られた暁には必ず話すから。」
その言葉にサクラは目を見開き驚く、そして2階から再び何かが降りてこない程度の声でミカンを叱った。しかし怒られてもミカンの決心の瞳は揺らがない。まっすぐサクラを見据え、例え叱られたとしてもその決意の表情を崩さなかった。
「・・・・・わかったわ。・・・だけど、必ず約束して。ユキと共に絶対に生きて帰ってくるって。」
「・・・約束する。モミジ、サクラ漢姉のことよろしくね。」
その表情に押し負け、サクラは自分の弟が死地へ向かうことを苦渋の想いで認めることにした。説得し、この場に留まらせようとも考えた。しかし、いくら悪運の強いユキとはいえ もしものことがある。そしてミカンは4兄弟の中で最も反射神経に優れていたことも、サクラは理解をしていた。ゆえにミカンの決断を了承したのだった。
ミカンはモミジの頭を三度なでると、ユキが登って行った階段とは反対の階段から、駆け足で2階へと登って行った。その様子をモミジは不安げに見送るのであった。
【後書き】
技能値が90%でも油断しないことが大事です。
このようにクソビッチは探索者を嘲笑うのです。