第二クトゥルフ神話『男の娘だらけのGo for broke!!』   作:カロライナ

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Episode11 扉も立派な武器です。

目星

ユキ89→07【成功】

 

「・・・・・・っと!!」

 

 ユキは降りてきたゾンビを引き付けつつ2階に駆け上がろうとした時だった。

 唐突に目の前に何者かの影が現れる。間一髪、その人影の懐に向けて飛び込む前に駆け上がるのを踏みとどまる。そして視線をあげ、誰が立っているのか確認すると、そこにはもう一体のゾンビがこちらに手を伸ばし、掴みかかろうとしているのが目に入った。そのゾンビは背後から追いかけてきている元女のようなゾンビよりも、筋肉質であり、胴体の横幅もそれなりにあるようなデブ体系のゾンビであった。

 そしてユキは嫌でも理解する。もう自分には逃げ道がないことに。仮に追ってきたゾンビを再びすり抜け1階に降りたとしても、今度はゾンビ2体を戦えない兄弟たちへ鉢合わせてしまう事になる。それだけは避けなければならなかった。自分の目の前で兄や弟が断末魔を挙げながら倒れる姿など見たくなかった。

 だからこそ、ユキはこちらに一段一段下り詰め喰いかかろうとするデブゾンビを見据え隙が見えたら いつでもすれ違うことができるように構えた。

 自分の部屋にさえ戻れば弾倉や弾薬を補充することができる。例えBB弾だとしても、勝機はあると希望を残して。

 

こぶし

デブゾンビ50→17【成功】

 

回避

ユキ62→45【成功】

 

DEX対抗ロール-50%(細い隙間を潜り抜ける為-補正)

ユキ70→56【成功】

 

 あと僅かで両側のゾンビの手が届くというところで、デブゾンビに向けてユキは走り出す。

 デブゾンビは近づいてきた獲物に対し、こぶしを振り上げ正確に獲物に向かって振り下ろす。それをDVから身を守るために習得した回避で攻撃避け、そのまま隙間をすり抜けようとする。持ち前の反射神経と持久力を活かし階段を駆け上がり、スレスレのところをすり抜け上がるとそのまま自分の部屋まで走り上がって行った。

 無論、ハラワタゾンビ、デブゾンビはそれを追いかける。そしてユキが部屋に入り鍵を掛けたところで、ゾンビたちがほぼ同時に部屋の前に到達し 扉を殴りつけ始める。

 

 

 

戦闘開始

ユキ→ハラワタゾンビ→デブゾンビ→扉

――ラウンド1―――

 

ユキ

89式の弾倉交換

 

ハラワタゾンビ(固定物を殴る為自動成功)

1D4+1D4→8

厚さ3cmの木のドア 耐久15→7

 

デブゾンビ(固定物を殴る為自動成功)

1D4+1D6→7

厚さ3cmの木のドア 耐久7→0

 

 

 

 ユキは鍵を閉めたのち、打ち切った弾倉はベッドの上に放り投げ 床に投げっぱなしだった他の弾倉を89式に詰め込み装填を済ませる。

 空の弾倉をベッドに投げたあたりでハラワタゾンビの一回目の攻撃がドアに加えられる。たった一撃でドアはミシミシと裂けるような音を響かせ、部屋の内側に細かな木屑を内側に飛ばした。そして、ユキが弾倉を詰め終えたあたりでデブゾンビの第二撃目が打ち込まれる。扉はバギャッ!と完全に破壊する音を響かせて、完全に崩れ去る。2体のゾンビは わらわらと獲物を追い詰める為 狭い個室の中に入って行く。

 そして、その丁度 個室に入って行く瞬間、ミカンが階段を登りきった。

 

 

 

――ラウンド2―――

ユキ『ライフル連射』

ライフル89→30【成功】

何発命中するか

1D20→14

14D4→32

 

デブゾンビ

こぶし50→25【成功】

1D3+1D6→4

 

ユキHP5→1【自動気絶】

 

ミカン

「ユキッ!!」

 

 

 扉が破壊され、2体のゾンビが醜悪な身体を晒しながら近づくのと同時に、ユキは89式の引き金を引き、弾薬を20発分そのまま敵へとばら撒く。ハラワタゾンビはその弾幕を真面に受け、そのまま崩れ落ちた。その死体に直撃したBB弾は死肉を抉りながら汚く腐った体液を壁や家具にぶちまける。しかし、やはりハラワタゾンビは倒せたとはいってもデブゾンビも同じように仕留めることは出来なかった。弾薬を撃ちきり終わったユキに対し、かなりの破壊力を持った拳が顔面を襲う。強烈な一撃を受けたユキは殴られた場所から50cmほど吹き飛ぶと、その場でピクリとも動かなくなってしまった。

 そんな人が殴られ巨大な音がした方にミカンは駆け寄って行く。そしてユキが居た部屋に辿り着いたころには、ぐったりとしているユキの姿と 規格外な大きさのデブゾンビが1体。その場に佇んでいた。

 

【ゾンビを目視SANチェック1/1D8】

ミカン56→33【成功】

 

 

 

――ラウンド3―――

ミカン

こぶし50→16【成功】

1D3-1D4→0

「よくも・・・・よくも・・・・ユキを・・・っ!!!」

 

デブゾンビ

こぶし50→81【失敗】

 

 ミカンはゾンビに向かって助走をつけながら拳を振り上げ殴りつける。しかし、ゾンビにはその攻撃が利いた様子はなく、『本当の拳を見せてやる』と言わんばかりに強烈な1打がミカンを掠める。かすめるだけでも かなりの風圧が髪を棚引かせ1歩間違えればミカン自身も倒れてしまう事が分かるような威力だった。

 

 

 

――ラウンド4―――

ミカン

こぶし50→50【成功】

1D3-1D4→1

 

デブゾンビ

こぶし50→38【成功】

1D3+1D6→2

ミカンHP9→7

 

 ミカンは何としても弟を助けるために、こぶしを振り上げデブゾンビを殴りつける。先ほどよりは良い拳がデブゾンビに突き刺さるものの、すぐにデブゾンビの逆襲が始まり拳を叩きつけられる。今度は掠めるのではなく掠った。掠った部分の肉が抉り取られ 小さな鮮血を床に落させる。このまま戦っても勝てない。ジリ貧となるのは明確だった。だからと言って大切な弟を見捨てることなどできやしない。ミカンにはとにかく戦うしか道が残されていなかった。

 

 

 

――ラウンド5―――

ミカン(自分の部屋の入口まで逃走)

「・・・! こ、こっちだよー!! デブチン、ニブチン、ソチンやろー! 悔しかったら捕まえてごらん!」

 

DEX対抗自動成功

 

 くっ付かず離れすぎずの距離を保ちながら、ミカンはある場所にデブゾンビを誘導し始める。ミカンがある程度 安全かつ、弟の命を救うにはこれしか思いつかなかった。この作戦に全てを掛け、気合を入れる。適当に罵倒しながらゾンビは床に倒れているユキからじわじわと距離を放していく。そして2人はミカンの止まる予定だった部屋の前で再び対峙した。

 

 

 

――ラウンド6―――

ミカン

厚さ3cmの木のドアを盾にしてディレイ

 

デブゾンビ

こぶし50→65【失敗】

 

ミカン

扉を叩きつける幸運60→74【失敗】

 

 その作戦とは、自分の部屋の扉を使って ゾンビを倒そうというものだった。自分の拳が真面に傷を負わせられないのなら、何かその代わりになるものを叩き込めばいいと。

 ミカンはそう作戦を立てたのだった。デブゾンビは扉の後ろに隠れたミカンに向けて拳を振り降ろす。しかしその拳は空を切った。ミカンもその空切り音を聞いた直後に全力で扉を押し付ける。しかし扉はデブゾンビには当たらず、バウンドして自分の手元まで戻ってきた。

 

 

 

――ラウンド7―――

ミカン

厚さ3cmの木のドアを盾にしてディレイ

 

デブゾンビ

こぶし50→81【失敗】

 

ミカン

扉を叩きつける幸運60→36【成功】

1D6→4

 

 先ほどと同じようにミカンは扉を盾にし、ゾンビは隠れている扉に向けてこぶしを振り上げそれを外す。そして外したところにミカンのドアアタックが叩き込まれる。今度は扉の面がデブゾンビに直撃し、確かな手応えを入れることができたミカンは小さくガッツポーズを取るとバウンドしてした扉を両手で受け止めた。

 

 

 

――ラウンド8―――

ミカン

厚さ3cmの木のドアを盾にしてディレイ

 

デブゾンビ

こぶし50→46【成功】

1D3+1D6→5

厚さ3cmの木のドア耐久15→10

 

ミカン

扉を叩きつける幸運60→88【失敗】

 

 両手でドアを受けとめ、次のデブゾンビの攻撃に対して構えているとデブゾンビの一撃が扉に叩きつけられ、扉は軋み始める。しかし軋み具合からして、あと少なくとも2発までは耐え切ってくれそうだと感じ、再び扉をでデブゾンビに叩きつける。扉の押し出し方が悪かったのかミカンの攻撃の方が外れた。

 

 

 

――ラウンド9―――

ミカン

厚さ3cmの木のドアを盾にしてディレイ

 

デブゾンビ

こぶし50→55【失敗】

 

ミカン

扉を叩きつける幸運60→17【成功】

1D4→2

 

 デブゾンビが外したところに扉を叩きつける。扉を叩きつける。扉を叩きつける。デブゾンビに減り込んでいたBB弾が身体から零れ落ち、床に跳ね異質なバウンド音が廊下に響き転がって行く。それでもミカンは扉をとにかく叩きつけ続けた。

 

 

 

――ラウンド10―――

ミカン

厚さ3cmの木のドアを盾にしてディレイ

 

デブゾンビ

こぶし50→84【失敗】

 

ミカン

扉を叩きつける幸運60→25【成功】

1D4→4

 

 そしてついに、デブゾンビ活動に限界が見え始める。何度も叩きつけた結果だろうか。バスンと鈍い音を立て、何か空気の詰まったような古く分厚いゴム風船が爆ぜる様な音が叩きつけた扉の向こう側で聞こえ、続いて大きな物が倒れるような音が2階に響く。

 ミカンは恐る恐る武器にしていた扉を手前に引き、扉の後ろでこちらを殴っていたデブゾンビの様子を伺う。そこにデブゾンビは佇んでいなかった。酔いつぶれた中年のように廊下に大の字になって、腹からは汚い臓物を飛び散らせ仰向けに寝転がっていた。叩きつけていた扉の外面に面するところには、殴った拳のあととゾンビの体液であろう、赤と言うよりも漆黒に近い体液がべっとりと不気味にヌラヌラと光沢を持ちながら床に向けて流れ落ちていた。

 

戦闘終了。

 

 

 

 




【後書き】
今回はうまくすり抜けられましたが、相手のDEXが低かったからですね。
深きもの辺りであれば、確実に死んでました。

クトゥルフは、周囲にあるものすべてが
己の武器と聞いたことがあります。

KPが理解してくれないと使えませんが、
TRPGってそういったところが面白いですよね。

明日から15分早めます。


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