第二クトゥルフ神話『男の娘だらけのGo for broke!!』   作:カロライナ

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Episode12 溢れ出す感情。止められない涙。

 自分までも手に掛けようとしたゾンビが動かなくなったことに対し、ミカンは安堵のと緊張が緩むような吐息を漏らした。そしてその場にミカンも崩れるように座り込んだ。

 

「・・・・・・っ ユキ・・・!!」

 

 座り込み安堵するのもつかの間 弟が瀕死の状態、いやもう死んでいるかもしれないと言った表情で顔を青ざめながら震えた足で、ユキの元へと駆け寄る。途中、部屋に入りBB弾によってぐしゃぐしゃになったハワラタゾンビに躓きそうになるものの、なんとか歩行を保持しながら動かない弟の元に駆け寄る。

 

「ユキ、ユキッ!!」

「・・・・。」

 

アイディア

ミカン65→98【ファンブル】

 

【親しい人間が死んだことによりSANチェック1/1D6】

ミカン55→95【失敗】

1D6→5

アイディアロール

65→61【成功】

発狂内容

1D10→3【肉体的なヒステリー感情の噴出】

 

「・・・・・・っぁ・・・。」

 

 肩を叩きユキの意識を確認するが、反応は帰ってこない。両目に涙を溜め、息を詰まらせる。そして、ミカンの脳裏に嫌な発想がまとわりつく。弟ユキは怪物の攻撃を受けて死んでしまったのではないかと。いや、死んでしまったのだ。兄や弟を逃がす為に自衛官である自分がと囮役を引き受けて。ユキは、外に居るバケモノに囲まれて、どんなに怖かっただろう。最後の抵抗も虚しく嬲り殺されるのは、どのような気持ちだったのだろう。自分が温泉旅行に行きたいなんて家族全員に言い出さなければ、こんな惨劇は起こらなかった。

 

「ぅぁぁぁぁ・・・。」

 

 つぎつぎにミカンの心の奥底から、負の感情が噴き出てくる。その感情は、ミカンの黒く塗りつぶすには十分に強すぎる感情だった。両目に溜めていた涙が一滴、また一滴と零れ落ちる。そして、その涙は止まることを知らず 遂にはダムが決壊したかのように両目から吹き出しユキの膝や床を生暖かく濡らしていった。

 

「ぅぁぁぁぁああああああああん!!! わぁぁぁああああああぁあああん!!! ごめんね、ごめんねぇぇ・・・ぁぁぁああああああ!!! 痛かったよね、辛かったよね、怖かったよね。よく頑張った・・・本当に・・・・・ユキは・・・よく頑張った・・・よ。・・・グズッ ヒック・・・。ぁぁぁああぁああん!!!」

 

 弟の頭を抱きかかえるようにして強く深く泣き叫ぶ。抱き抱えた時に感じるぬくもりが更に感情へ拍車を掛ける。もう1人ではその涙を止めることも、弟から離れることも、自分の部屋にショットガンを取りに行くことも、ミカン1人では何も出来なくなっていた。

 

 

 

 

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