第二クトゥルフ神話『男の娘だらけのGo for broke!!』 作:カロライナ
サクラとモミジはミカンと別れた後、伊上の書斎に来ていた。2階では次男と三男が 真面に戦う事の出来ない自分達を護るために戦っている。この館の異変に気付いた2人にとっては、それが不法侵入になろうが、何か犯罪に接触することになろうが構わなかった。
体育会系2人が引き付けてくれている間に女性系2人が、なんとしてでも部屋に入ってこの異常な館から出る方法を見つけ出すことが大事たった。
モミジは気になっていた小さな石を手に取って観察する。そこには細かく小さな文字で何か文章が刻まれていた。モミジは日本語とラテン語に精通している為、最初は日本語ではないその文字はラテン語によるものかと注意深く観察した。しかし、その文字は知っているラテン語とはかけ離れた筆記体によるものだった。念のため、ドイツ語を知っている自分の漢姉にもその刻まれた石を見せるが、サクラは頭を傾げ良くわからないと言った様子を見せた。結局その石はポケットに仕舞いこむことにして、英語について良く知っている兄ミカンにも見せることにした。
図書館
サクラ70→99【ファンブル】
目星
ミカン75→51【成功】
サクラは書斎の本棚を調べ、モミジは石の他に何か目ぼしいものはないかと周囲を注意深く観察する。サクラは何やら、本棚に似つかわしくないウス異本を見つけ手に取ろうと、近くにあった本を踏み台にして手を伸ばす。しかし本に手が届き抜こうとしたところで、その部分には本来の規定量よりも詰め込まれていたのか他の本まで抜け落ち、サクラの頭に直撃した。
本のダメージ
1D2→1
サクラHP11→10
そんなサクラを尻目にモミジはパソコンの電源がついており、今はただのスリープモードにあることを気づきマウスを少し弄るなどし暗転した画面から通常の状態へと戻した。画面にはメールやWordで打たれた報告書のショートカットリンクが張られており、メールには1通新しいメールが届いているようだったので、ダブルクリックをし、まずはメールを開く。
開かれたメールの中には1件だけのメールが受信しているのが分かる。他にも、送信ボックスやゴミ箱の中に何か履歴は残ってないかと探りを入れるものの、受信ボックスにしかメールは入っておらず、定期的に中身を削除しているのがモミジにも分かった。そして、受信ボックス内に入っているメールをクリックする。そこには「ご依頼の件につきまして」と件名が書かれた受信メールがあった。送信されたのは19:06頃、モミジが不審者に抱きつかれた時の時間辺りに来たようだった。
内容にも目を通す、そこには『以前、ご依頼されました件について目処がつきましたのでお返事させて頂きます。屍兵に自然治癒力を付与するために<癒し>の術を。また屍兵の弱点として<刀身を清める>術が妥当と判断しましたので、これら二点を準備しいたしました。
数日後にそちらに届くかと思われます。研究の助けになれば幸いです。
最後に、日頃の感謝を込めまして呪具を1つ同梱させて頂きます。コービット氏の専門外だろうと思いまして対象を視界に納めながら破るだけで扱えるものをご用意いたしました。どうぞお受け取りください。』
と書かれていた。術やら屍兵とオカルトめいた言葉が書かれていたが、そう言った専門分野は今、囮を引き受けているミカンの方が精通していることを思い出しメールの内容を後々確認してもらうことにした。
頭を摩っている兄の手を握りしめ、モミジは書斎を後にする。そして不審者に襲われる前に入った。本が書斎以上に敷き詰められている書庫にやってくる。ここで先ほどまでは何も見つからなかったが、今度こそ丹念に調べれば何かが見つかると信じて2人は本棚を漁る。
図書館
サクラ70→100【ファンブル】
モミジ80→26【成功】
本のダメージ
1D2→1
サクラHP10→9
「痛っ!! もー! どうして、本が落ちてくるのよ!! 痣になったら仕事で出演できなくなるじゃない!」
「サクラ姉・・・本は 大量に圧縮されている場合、こうやって他の本を押さえて抜き取らないと落ちちゃうよ~?」
「ゔ。そ、そんなことわかってるわよ・・・。」
再び頭に本を落とすサクラに対し、モミジは目ぼしい本を見つけ出すと 頭を押さえて涙目になっている兄に安全に取り出し方を実際に見せた。サクラは恥ずかしながら目を逸らすと、落ちた本を拾い上げ元の場所に戻す。
モミジは手に入れたファイルを広げる。そこには国内外問わず、カニバリズムに関連する新聞記事がファイリングされたものを見つけた。またフィクションではない所謂ゾンビ事件といわれるものも散見され、ゾンビと言えば書斎の目の前に倒れている不審者だったものを連想させた。
聞き耳
サクラ75→15【成功】
モミジ25→64【失敗】
アイディア
サクラ75→60【成功】
サクラがぶつけた部位を摩り、モミジが黙々とファイルの中身を読み上げている時である。
サクラは2階から何かの声が聞こえたような気がした。扉は閉まっているが、閉まっていても聞こえてくるような大きな人の泣き声のような声。そしてその声には聞き覚えがあった。そう、その声はミカンの声に類似していたのである。モミジはその声に気付いていない様子で、ファイルの中の資料を閲覧している。その他にも関連した資料はないかとも漁り始めた。泣き声を聞いているうちにサクラは不安の表情を露わにし、次のように考える。何故あんなにも泣き叫んでいるのだろう。ミカンはユキを支援するために2階へ登った。その支援に向かったミカンが泣いている。それも尋常ではなくかなりの大きな声で。・・・ユキの身に何か・・・・?
「モミジ。」
「ん~ どうしたの。サクラ姉。」
「ちょっと、私も2階のミカンの様子を伺ってくるから、この部屋で隠れて待っていて。扉には鍵を掛けて何があっても外には出ちゃだめよ。すぐに戻ってくるから。」
館の中を走り回ることができるように、サクラは履いていたスリッパを脱ぎ捨て持っていた今は冷めた、ただのフライパンを床に置くとアキレス腱を伸ばすストレッチを行い走ることができる支度を始めた。その様子にファイルを閲覧していたモミジの手は止まり、困惑した表情でサクラ兄を見つめる。
「で、でも・・・。」
「大丈夫よ。漢姉ちゃんは、こう見えて他の皆に比べて知恵が回るのよ? 追い詰められたら、そこら辺のものを拾って武器にするから。」
幸運
サクラ70→70【成功】
次にモミジが口開く前にサクラは部屋を飛び出る。幸運にもミカンの号泣は扉を開けた時には息継ぎをしていたのか、モミジの耳には入らなかった。そして、可能な限りの速度で階段を駆け上がり、ミカンが泣いている場所まで走り抜けた。
ミカンは・・・居た。デブゾンビと金髪女ハラワタゾンビの亡骸のその奥。ピクリとも動かないユキを抱きかかえた状態で、床と自分の衣服を濡らしながら大粒の涙を溢し、男声というよりも女声に近い泣き声を発しながら号泣していた。
「ミカン・・・!」
「わぁぁあぁぁぁん!! ユキが、ユキが死んじゃったぁぁああああ・・・!!」
アイディア
サクラ65→96【ファンブル】
その異常な光景に、サクラは一瞬表情を引き攣らせるものの泣き叫んでいる弟の元に駆け寄った。ミカンは瞼を真っ赤に腫らし、瞳も充血させながら 自分の傍らにやってきた兄に抱きつきそのまま泣き続ける。サクラはそのままユキをみる。ぐったりとしたその人物は一瞬ユキではない別の誰かに見えた。そして座った姿で気絶しているユキの肩を軽く押す。
ユキはそのまま、不自然な体制で床につっぷしてしまう。その崩れ方は、生気のない・・・1階の不審者が崩れ落ちた時の姿と類似しているようにサクラには見えた。
【親しいものが死んだSANチェック1/1D6】
サクラ68→86【失敗】
1D6→4
余りの出来事にサクラの視界が、鮮やかな色合いから白黒に入れ替わり、目の前の両手が小刻みに震え身体の震えが止まらなくなる。その震えた両手で髪を掻き上げ頭を左右に振った。ミカンのように自分も取り乱してしまいそうになるのをこらえ、ミカンが落ち着くまでの間 隣の自分が止まる予定だった部屋に入り、落ち着くまでミカンを抱き締め 頭を撫で続けた。