第二クトゥルフ神話『男の娘だらけのGo for broke!!』 作:カロライナ
その後4人は荷物をまとめ、外に何もいないか警戒しながら廊下に出る。廊下には見える範囲でデブゾンビしか居ない。部屋で、窓から脱出はできないものかと試行錯誤をしてみるが、やはり紫色の障壁は解かれていないようで外に出ることはできなかった。しかし、そう悪いことばかりではない。吹雪は夜の間に止み、輝かしい太陽が白銀の世界を暖かく照らしていた。
4人はそのまま、戦闘にショットガン持ちのミカン。次に辺りを警戒するモミジが続き、その後ろに警戒しながらも若干眠たげなサクラがつく。最後尾には89式を構えたユキが背後からの奇襲に警戒しながら1階へ降りてきた。
1階に降りた後は再び厨房に立ち寄り、疲れているサクラに代わってモミジが料理を作った。サクラが仕込みをしていたおかげで 朝食も手短かつ美味しく料理を済ませた。
「さてと。問題はどうやって出るかだよね。」
「銃も駄目、普通に出ることが叶わないとなると・・・・後は何かできることは無いかしら?」
「倉庫に日本刀があるから斬撃を浴びせるとか? 射撃、打撃が駄目だから斬撃に切り替えるとかシンプルすぎるかな?」
「あるいは札とか使ってみる〜? 護身用にってもらったけど結局使わなかったし、このままじゃ、宝の持ち腐れになりそう〜。」
「日本刀。使ってみようか。駄目だったら・・・・信じられないことだけど札を使うとか?」
4人は荷物を持ち 玄関前に集まると出るための方法を模索し始めた。ユキは斬撃を提案し、モミジは札を使うことを提案する。それをミカンが斬撃ののち札の使用にする方向性を決め、ユキは倉庫の奥から管理が悪いため傷んだ日本刀を持ってくる。館に日本刀があること自体に他3人は左程驚かなくなってきていた。無理は無い。それまでの間にそれだけのことが館で繰り広げられたのだから。
ユキは日本刀の扱いには慣れていなかったが、なんとなく「えいっ。」と声を出しながら紫色の障壁がある扉を切ってみた。
なんということだろうか。それまで出る者を拒んでいた紫の障壁はガラスが割れるような音を立てて崩れ去った。
『・・・・・・・・・・。』
4人ともその呆気なさに無警戒にも呆然となりその場で固まる。ユキに至っては、本当にダメ元、冗談のつもりで日本刀を振るったので破れることに対して想定外といった様子で固まっていた。
「・・・・・割れちゃった。」
「ま・・・ままま、まぁ? 呆気なさ過ぎるけど、こ、これで出られるようになったから、い、いいいんじゃ、な、ないかしら?」
「お札〜・・・使い道がなくなっちゃったよ〜。」
「ショットガンでも割れなかった障壁を軽々と・・・・信者達に色々尋ねる必要があるかな。ユキ、その日本刀、持って帰ろう。」
ユキはただ呆然と割れたことに対し扉を直視し、サクラは眠気と目の前の衝撃に激しく動揺しながら震え声で現状の改善を喜び、モミジは札を使うことができなかったことを残念がり、ミカンは一瞬呆然となったものの冷静さを取り戻したようになり呆然としているユキに日本刀を持って帰るように指示を入れた。
その後は特に何かに阻まれることもなく、自動車にたどり着くことができた。自動車は雪に埋もれていてすぐには出発できる状態ではなかったがサクラを除く3人が雪を取り払い吹雪によって埋まっていた自動車を掘り返す。その後、ユキが手際よく自動車のタイヤにチェーンを巻き付け雪道を走行しても問題なく走れるように改善わ加え4人は自動車に乗った。
運転席にユキ、助手席にモミジ。残りの後部座席には、サクラとミカンが乗り込む。サクラは自動車に乗り込みシートベルトを締めた後 気が緩むように意識を落とした。
「さてと、モミジスマホの調子はどうかな? 圏外のまま?」
「どうかな〜。・・・おっとっと~? 何が原因かわからないけど電波戻ってるね〜。」
「そっか、それじゃ草津温泉って入れてマップお願い。こっちもカーナビで入力するから。」
「おっけっけ〜。」
「えっ。」
自動車の中は氷漬けにされていたため、とても寒いものだったがすぐにエアコンを付けることで館に入るよりも早く暖かさを感じることができた。
ユキがバックミラーと座席を自分の坐高と身長に合わせ、シートベルトを締めるとカーナビを片手で操作しながら助手席のモミジに温泉までの道順を補助として頼む。その言葉にミカンは驚く声を発し、発案者のユキとそれを否定せずに受け入れるモミジを顔を交互に見やった。
「えっ。えっ。帰るんじゃ・・・・・ないの?」
「え? 行くんでしょ、温泉。」
「3泊4日の思い出の旅〜。」
「い、いや・・・ユキ怪我しているし・・・。」
「わたしの魔法で治ったよ〜。」
「はい。と言うわけで 波乱の寄り道もして 本線に戻りまーす‼」
「家族の思い出作りの旅にレッツゴ〜‼」
ユキは勢いよくミカンの返答を待たずにアクセルを踏み込み自動車を発進される。モミジもまた、ノリよくユキの掛け声に合わせて右手を上に突き上げ、自動車が発進する様子を楽しんでいた。
チェーンも巻いた為かスリップすることもなく 発車された中型車はまだ固まりきっていない白銀の道を後を残して森の奥に消えていった。
「あ、そうだ~ ミカン兄~英語の本を見つけたんだけど読める~?」
「え、あ、ぅん? どんな本?」
英語
ミカン86→15【成功】
【死姦やら冒涜的なことが書かれた本を読んだSANチェック2/1D6+1】
ミカン48→44【成功】
【生還報酬】
サクラ
1D10+1D6+1D20+1D4の回復
→14
ミカン
1D10+2D6+1D20+1D4の回復
→24
ユキ
1D10+1D6+1D20+1D4の回復
→11
モミジ
1D10+1D6+1D20+1D4の回復
→25
【神話技能報酬】
奇妙な体験をした+4%
英語の写本を読んだ+5%
初発狂+3%
サクラ 0→4
ミカン 0→12
ユキ 0→4
モミジ 0→4
【取得呪文】
ミカン、モミジ
刀身を清める、治癒
【取得アーティファクト】
清めた脇差 日本刀 1D6+1+DB
ヨグ=ソトースの札
【追記】
22:15、22:30だと思ったか? 残念だったな。トリックだよ。
08/01(月)から第三クトゥルフ神話『比叡山の奇妙な冒険』を開始したいと思います。
時間は・・・09:30、18:30分で投稿を予定しています。
テスト期間に突入するので更新速度が落ちまして1日2本形式で行きます。