第二クトゥルフ神話『男の娘だらけのGo for broke!!』 作:カロライナ
「ユキにぃ・・・。」
「ん。モミジか。どうしたの?」
サクラと別れたあと、モミジは一番親しい兄のユキがいる部屋を甘えた声をだしながらノックした。
始めはミカンやユキを誘わず、1人で屋敷の違和感を探ってしまおうと階段に向かったのだが、伊上の部屋の周辺で佇んでいる壁半分から自分の半身をさらけ出して、笑顔で微笑みながらこちらを見つめるサクラの姿を見た途端、背筋に恐ろしいものが這い上がるような感覚がしたのが、部屋をノックするまでに至った原因であった。
ノックをされると、ユキはすぐに扉を開けてモミジの目の前に現れた。羽織っていた防寒着はモミジ同様脱ぎ去っており、それでも少し暑かったのか着用していたパーカーも脱ぎ、袖を紐状にして腰のあたりで結び、マントのような腰巻状態になっていた。
「えっとね。まず、その・・・ユキにぃも、この館の入り口で、違和感を感じていたりする~?」
「え、その様子だとモミジもへんな感じが?」
モミジの言葉にユキは、自分にも気づいたような違和感があることをモミジに伝えた。するとモミジは神妙そうな顔をして、サクラ漢姉が言っていたことを思い出し、サクラ漢姉がこの館の違和感を探るように自分に伝えたこと、もし探ることをサボったら尻を掘られる♂ことを真面目な顔をしてユキに説明した。
ユキは、モミジの話を真剣な眼差しで傾聴するとサクラ漢姉なら尻を掘る♂ことに関して、本気でヤりかねないと納得し壁に立てかけてあった89式自動小銃(改造モデルガン)を手に取ると、マガジンをセットしそれを背負った。
「うん、かわいいモミジの為だしボクも一肌脱ぐよ。それで、違和感に絶対に気付いてなさそうなミカンお兄ちゃんのところにも行くつもりなのかな?」
「うん~。3人で館の違和感の原因を探らないと掘る♂って言ったから~。連れて行くつもり~。」
「男の弱点♂を知りつくし、四十八手をマスターしたサクラ漢姉ちゃんが言うならしかたない。行こうか。」
モミジはあることないことをユキに吹き込み、89式自動小銃(改造モデルガン)を所持したユキを仲間に入れるとミカンのいる部屋の前までやってきた。
モミジがノックし、ユキが中に居る兄を呼びかける。
隠す
ミカン75→48
3分後、鍵が開く音がし、温泉案内雑誌を片手に持ち、汗を拭いながらミカンの姿が現れる。
ミカンが兄弟の呼びかけに応じるのにこんな時間が掛かったのは、自らが持ち込んだ12ゲージ水平2連ショットガンが原因であった。最初は焦りながらもベッドの下に隠そうと奮闘するものの、入り口から注視すれば見えてしまう事に気付きベッドの下は断念。仕方なく、タンスの中に隠すものの、一度目は扉をきちんと閉めなかった為、散弾のシェルが隙間から零れだし拾い上げるのに四苦八苦し、2回目にしてやっと仕舞う事ができたからだった。
「ユキに、モミジ? 2人そろってどうしたの 僕に何か用?」
「ミカン兄・・・。」
「実はね。」
ユキとモミジは口裏を合わせたのではないかと疑えるほどのリズムで、サクラから伝えられた真実とモミジが作った虚実をミカンにも伝えた。ミカンは2つの事を、聞くとドン引きしながら『サクラの兄貴ならヤりかねない・・・いや、ヤる。』と確信を露わにして2人に相槌を打った。
「サクラの兄貴の事だから、口には出さないけど結束バンドやダクトテープで完全に抵抗できないように縛り上げてから、じわじわとコトを成すだろうね。」
それを聞いたユキとモミジはこれまで以上に無い恐怖で顔を歪ませた。そして嫌な予感を振り払うようにユキとモミジは首を横に振ると そうならないためにも必死な顔をしてミカンに縋り寄った。ミカンもそんな可愛い弟達を長男の魔の手で処女を散らすわけには行かないと館の探索について2つ返事で賛同した。
隔して、モデルガンを背負った兄と温泉雑誌を持った兄を手に入れたモミジは、館の異常を調べるべくして1階へと降りる階段へ向かうのであった。
「ところで・・・・。」
「ん?何 ミカンお兄ちゃん。」
「ん~?」
「僕だけじゃなかったみたいだね。屋敷の違和感。」
「!?」
「?!」
【兄弟の中で最も鈍感な兄が違和感に気付いていたことに対してSANチェック0/1】
ユキ90→45【成功】
モミジ60→65【失敗】
【後書き】
うーん・・・生き残る探索者は、やっぱり平均ステータスが10以上が望ましいですね。
勿論EDUやINT、SIZも含めた平均ステータスです。
平均7.75の探索者は導入で消し飛びます。
拳銃の弾でも自動気絶します。
私の探索者は消し飛びました。