と言いますのもこの日までに完結させようと思っていましたし、絶対クリアされた日には何か投稿しようと思っていましたが何も出来ませんでした。前読んでくれていた方がいるかわかりませんが、ゲームをクリアした少し未来の話を三人の視点から書いてみました。ご査収ください。
2031年、11月。東京は木枯らしが吹き、平年と変わらないはずの気温が余計に寒く感じるこの頃。
私、相原風音は30歳。特別何かをしてるわけではないけどそれなりに充実した生活を送っている。今はマンションに暮らしている。
「一年ももう終わりかぁ……年々早く感じる」
仕事の休憩中、一人ぼやきながら更衣室で机に突っ伏す。デジタル時計は11月6日、12:14を示していた。歳をとるたびにあっという間に日が過ぎていく。時間の経つスピードが歳をとるにつれ早くなっている気がするのだ。そのせいか最近起こったこと、もっと詳しく言えば7年前から最近までのことをほぼ覚えていない。何があったか思い出そうとすると鍵がかかったかのように思考が止まる。そこに何かあったはずの違和感を残して思考を止めるんだ。
「……夕ご飯、何しようかな」
時刻は12:58、交代の時間だ。
17:00、退勤し帰りにスーパーに立ち寄る。ふと見たお買い得棚にカレールーが並んでいたのに気を取られたか、頭の中に香辛料の香りが溢れる。実際に香らないのに気分はインド、ルーを2箱カート内に入れてしまったのだ。そこから食材を色々買い、車でマンションへと帰路に着いた。
エレベーターで3階へ上がり家の玄関を開けると、当たり前だが家の中には誰もいない。小さくただいまと言い部屋に入っていく。
ため息が漏れコートやカバンを棚にしまい手を洗う。
食事も終わり、風呂を手短に終わらせて寝巻きに着替えながらカレンダーをふと見た。
「……11月7日ね、なんだっけかな」
エアコンをつけ自室へと入ると普段は目につかないものが目に入る。2つのリングが並んだ円環状の機械、それを見て私の頭の中が動き出した。
「……SAO事件の終結した日」
私は急いでアミュスフィアを装着しALO、アルヴヘイムオンラインを起動するも目に映るのは文字だけ。
「サービス、終了……」
そう、あれから時は過ぎALOはすでに別の作品へバトンを渡し役割を終えていた。
私は悔やんだ、だが徐々に思い出す。行かねばいけない場所があった事を、彼らとの約束を。
「……7年後の11月7日、あの場所で」
SAO。私は直接やってはいないが私の人生を大きく動かした要因の一つだろう。私の大切な家族関係が大きく変わったのだから。
兄を奪ったゲーム、当時自分もVRMMOはやっていたがこれを機に辞めようと思ったほど衝撃だった。2年間、大事な兄を奪われ家族は崩れた。そんな中、兄が見た世界を見たくて始めたALO、そこで私は皆と出会った。
いつも一緒にいてくれたカミュ、熱血漢でボクサーのローベ、おバカのアモネ、そして大バカのリンネ。他に敵だってたくさんいた、それぞれの意志と信念をぶつけて戦ったこともあった。
あの時私たちは約束したんだ
「7年後の11月7日、約束の場所で」
私は車を走らせ懸命に約束の地を探した、8年も前のことだ、忘れてもしょうがないしその記録ですら現在閲覧できない。相手がそれでも許せる、けど。
『もう、お前を死なせはしないよ。俺が守る』
命をかけて守ってくれた明日に私は答える必要がある。
「……ホントばか。私って」
約束の地へついた、あの時時間は全く言ってなかったがこの時間であっているだろうか。
PM1時。近くのベンチに腰をかけ空を見上げた。冷たい風が吹くものの、雲の切れ間から太陽が覗いていた。
というわけで久しぶりのSAOでした。というわけで、この三本の話を繋ぐ最終章をこの度書こうと思います!
2024年から2031年、彼らの約束は果たされるのか……首を長くして待っていただけると嬉しいです。
それではまたいつか。