アイドルマスターシンデレラガールズ 〜自称天使の存在証明〜 作:ドラソードP
本編より少し先のお話になるので三人がユニット組んでいたり、半年経っていたり、イマイチ話がわかりにくいかも知れませんが、いずれも本編で詳しくやるのでとりあえずはスルーでお願いします。
追記
ユニット名変えました
第0回 カワイイボク達の初番組
第0回 〈舞台裏〉
カワイイボク達の初番組
これは、アイドルになったばかりの自称・カワイイ少女、輿水幸子とその仲間達の、今から少し後のお話である……
ここはとあるスタジオ、次の番組の収録のためにスタッフがあちらこちらへと走り回っている。
そしてその控え室にはとあるアイドル三人組が、それぞれ違った思いを秘めながらその時が来るのを待っているのであった。
「ふふーん! いよいよですね! 飛鳥さん、乃々さん!」
「ああ、僕も来たる時間が待ち遠しくて心臓が高鳴ってきたよ……」
「もりくぼは……別に……あ、お菓子いただきます……」
このテンション高めのみんな大好きリアクション芸人……失礼、みんな大好きカワイイ系の超絶天使な美少女アイドルこそ輿水幸子だ。
ちなみに『一応』このアイドルグループのリーダである。
そしてその隣に座るいかにも如何にもイタイ格好と発言をする厨二病少女は二宮飛鳥。
幸子が天使なのだとしたら彼女は堕天使に当たるのだろうか。
さらに隣に座る、自信なさげなネガティヴ系少女は森久保乃々。
幸子や飛鳥と同じく翼はあるとしたらそれは天使や堕天使の翼ではなく、ニワトリの翼だろう。
彼女達は今巷で話題のアイドルグループ『カワイイボクとエトセトラ。時々もりくぼ』のメンバーで今日は彼女達の初番組の収録日だ。
三人にとって番組に出たりコーナーを貰ったりすることは良くあったが、メインMCに抜擢されたのは今回が初めてな為、幸子達には緊張が走っていた。
「本当にボク達に番組を任せて良かったんですかねえ……?」
「意外だね、幸子が自分を謙遜するなんて。やはり不安なのかい?」
「違いますよ! カワイすぎるボク達なんかに番組を任せたら、それこそカワイ過ぎるって他局から苦情が入るかもしれないじゃないですか!」
「まったく、やっぱり君は僕が知る輿水幸子だったよ……心配して損をしたね」
「それなら安心してください……もりくぼが居る限りはそんなことにはならないと思いますから」
「まーたネガティヴスイッチオンですか乃々さんは! これから番組なんですからもっとしっかりしてください!」
「うぅ……帰りたい……」
「ダメです!」
「知ってます……」
どうやら、緊張しているのは飛鳥と乃々だけであるのが正しそうだ。
少女、幸子の前で緊張なんてものはドヤ顔に殺された様だ。
「しかしプロデューサーさんも酷いですよねえ……ボク達の晴れ姿を見れる日に急用で来れないなんて」
「まあ仕方ない。この世界においてプロデューサーの肉体は一つだけなんだ。むしろ僕達の為に働いてくれていることを褒め称えるべきだ」
「ぐ……確かにそうですけど……」
「まあ、確かにプロデューサーが居ないと色々と違和感を感じるのもわからなくもないが」
部屋では黙々と三人のメイクセットが進められていく。
なお撮影の時間までまだあと少し時間がある。
「所で、飛鳥さんや乃々さんはボクのプロデューサーさんのプロデュースにはもう慣れてきましたか?」
「まあね、キミのプロデューサーはめんどくさそうにしながらも色々と丁寧にやってくれる」
「幸子さんのプロデューサーさんは……乃々のプロデューサーさんより優しくて……無理難題を言ってこないので好きでもないですけど嫌いでもないです」
「プロデューサーさんの評価が高いみたいで良かったです! まあ流石はボクのプロデューサーさん、信じていましたよ!」
「まったく、キミは本当にプロデューサーが好きなんだな」
「だって、ボクを本当にアイドルにしてくれたプロデューサーさんですから!」
「そうか……ふっ、まあ考えてみれば確かに、僕達ももう立派なアイドルになれたのか」
「もりくぼは……勝手にアイドルにされていた感じですけど」
「乃々さんについては……まあ……はい。でもそうですよねえ……ボクは最初から人気者になるつもりではありましたけど、まさか本当になれるだなんて思ってもいませんでしたよ」
「ファンも沢山できた、仕事も増え、番組にも出させてもらえ、ある意味僕が見たかった未知のセカイはもう観測できたのかもしれないね……」
「本当、ババ抜きをしていた頃が懐かしいですねえ……」
彼女達は今までの軌跡を思い出す。
デビューから、出会い、そして真のアイドルになるまでの思い出を……
「まあ、ボクから言わせればまだ番組が貰えただけですからね。いずれは伝説のアイドル、いや宇宙一、銀河一のアイドルに……そうしたらプロデューサーさんと……」
「すいませーん! カワイイボクとエトセトラさん、そろそろ出番です!」
「フフーン! 来ましたね、さあ行きますよ、飛鳥さん、乃々さん!」
「ああ、分かっている。今こそ時は来た。僕……いや、僕らの力……全世界に刻むつけてやろうか」
「行きたくない……映りたくない……カメラマンさん撮らないでください……本当にお願いします……」
かくして、少女達は舞台のセットへと足を進めていった。
彼女達を待ち構えるのは果たして笑いか、感動か、はたまたスカイダイビングか。
「それじゃ、カウントダウンいきまーす! 3、2、1……」
「せーの……」
『こんにちは! 皆さん! カワイイボク達の番組が始まりますよ! カワすぎて倒れないで下さいねえ……? チャンネルは、そのまま!』
次回からちゃんとバラエティ番組風に話が進んでいきます。
今回はあくまでも0話、つまりプロローグですのであしからず。
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