アイドルマスターシンデレラガールズ 〜自称天使の存在証明〜   作:ドラソードP

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ちなみに筆者は渋谷に行ったことありません。
にわか知識とググった結果だけです。


第27話 カワイイボクと魔境都市渋谷

第27話

カワイイボクと魔境都市渋谷

 

 

「あのー……えーっと……」

「つまり、これがそこに……そこがここで……」

「ぷ、プロデューサーさんは社会人だからこれくらいわかりますよねえ?」

「あー……すまん、さっぱりだ。アイドンノウ」

 俺達は今、早速重大な危機下に置かれている。どれくらい重大かと言うと、海水浴に来たのに水着を忘れたくらいに重大だ。とにかく、非常にマズい。

「プロデューサーさん、本当につかえませんねぇ……」

「いや、本当ならこういうことは俺なんかより、今まさに若者世代の幸子の方が詳しいんじゃないのか?」

「それはー……えーっと……ぼ、ボクはお嬢さまなので自分で道を調べたりなんてしません! 自分で調べてください! それに、そんなんじゃ彼女ができた時にかっこいい所見せられませんよ!」

「やかましいわ……ん、そこはいつもみたいに幸子が彼女になってくれるって言ってくれないんだな」

「えっ……あっ……そ、そそれは……」

 俺と幸子は互いに顔を見つめあう。そしてしばらくすると幸子が顔を赤らめ視線をそらした。俺は次の瞬間、自分が言った発言のヤバさに気が付く。

 いつもの幸子のノリが無かった為に、違和感を感じてしまいツッコんだつもりだったのだが……まるで、俺まで幸子理論に影響を受けてしまっているようだ。

「ま、まあとりあえず、どちらにしろ予想していなかった壁にぶち当たったな……」

 俺達は来週の花火大会に向け、準備のために大都会渋谷に来ていた。当初の予定では目的の場所に行き、幸子の浴衣やその他諸々を買って帰るだけの簡単なお仕事の予定だった。

 

しかし、そこで悲劇は起きた。

 

 そこは輿水クオリティ、こういった日常イベントの日に何もトラブルが起きないはずはない。そう、なんと渋谷の地形に詳しい人間が一人もいなかったのだ。お陰で必然的に、幸子と街中の地図の前で立ち尽くすことになってしまった。

「プロデューサーさん、スマホでわかりやすく道順調べたりはできないんですか?」

「いや、何度も試みているんだがな……つい最近までガラケーだったせいで、スマホの地図の使い方がよくわからないんだ」

 実はスマホに変えたのはつい先月の話だ。別にガラケーでも不自由は無かったし、わざわざ買い換える必要があったのかと言われるとそんなになかったのだが、結局愛用していたガラケーが壊れたので、周りの流れと店員の熱い推しでなんとなくスマホに買い換えたのだ。

 しかし、いざ変えてみたら変えてみたで機能も操作もガラケーと全く違い、結局うまく使いこなせないまま今に至る。まったく、学生の頃のように何でもかんでもすんなりと頭に入らなくなったものだな。

「しょうがないですねえ……だったらボクの自慢のスマホで……」

 そう言うと、幸子はカバンの中を探し始める。しかし数秒もすると幸子の表情の雲行きが怪しくなってきた。

「あっあれ……? お、おおかしいですねえ、確かにカバンの中に入れてきたはずなんですが……」

「まさか、忘れてきたとかそういうオチじゃ……」

「ふ……ふふーん……」

 今日はなんだかお互いツイてないな。この後いきなりどこからか雨雲が来て、ゲリラ豪雨が降り出したりしてもおかしくない程だ。まさにバッドラック、輿水不幸子。幸子先不信だ。

「さあ、どうするか……いよいよお手上げだな。別に俺は、もう後は幸子にまかせるぞ? 帰るって言うなら帰るし、それでも行くってなら俺は構わないけど」

「帰る……? いや、まさかですよ! ボクにいい考えがあります!」

「いい考え? ほう、それは聞かせてもらいたいものだな」

「こうなったらもう行き当たりばったりで渋谷の街を回りましょう! そうすればお目当てのものも見つかって、他に色々な物も見れて、思い出もできて最高じゃないですか!」

「別に構わないが……幸子はそれで良いのか? まあ、俺は最初から今日一日幸子に付き合う約束だったわけだし、飽きるまで付き合うぞ?」

「だったら早く行きましょう! さあさあ! カワイイボクとの貴重な時間が無駄になっちゃいますよ!」

 そう言うと幸子は俺の手をぐいぐい引っ張り行きましょうとアピールしてくる。

「あーはいはい、わかったわかった。じゃあ行こうか」

「プロデューサーさん、途中で疲れたって言ってももう返しませんからね? 何たって、今日のプロデューサーさんはカワイイボク専用の荷物持ちなんですから! ねっ!」

「気に入ってもらえたみたいで、光栄ですお嬢さま……」

 こうして俺は、幸子に連れて行かれるがままに再び渋谷の大都会へと足を踏み入れて行った。

 正直俺もこういった場所に来たりする体験はあまりしたことが無かった為、幸子にどんな景色を見せて貰えるのかじつは少しだけ楽しみだ。幸子もいつも以上に笑顔で、今日はツイてないなんて言ったが、なんだか彼女のドヤ顔の前ではどんな不幸も跳ね除けられそうだ。

「あのー……幸子さん、そっち渋谷とは逆の方なんですが」

「えっ……わ、わざとですよ!! プロデューサーさんがちゃんと分かっているのか確かめたかっただけです!!」

「ほんとにー?」

「本当ですよ!!」

 もっとも、テンションが上がりすぎて暴走されるとまたそれはそれで困るが。




来週のデレアニはキャンディーアイランド回と言う名の幸子回ですね。
入場の時の幸子の笑顔がたまりません。
ちなみに筆者はデレマスは智絵里と蘭子から入りました。
その為8、9話と神回が続いて嬉しいです
まあ今ではただの幸子Pになってしまいましたが……

幸子で、みんなに笑顔を。

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