アイドルマスターシンデレラガールズ 〜自称天使の存在証明〜   作:ドラソードP

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第45話 カワイイボクと女子会

第45話

カワイイボクと女子会

 

 

「それじゃあ開始なのかな?」

 

「ですね、メンバーも揃いましたし早くやって行きましょう!」

 

 女子会をするべくして集まった幸子、飛鳥、乃々、美嘉の四人。各自部屋の様々な場所に散ってくつろいでいる。

 そう、俺達は台風によって家に帰れなくなった同盟だ。

で、折角こうやっていつもより長く皆で居られる時間なんだから、皆で集まって話しましょう、と言う幸子の提案でここに集まり、今に至る。

 

「とりあえず飲み物とかはどうする? キリマンジャロか、ブルーマウンテン? それとも……」

 

「いや、ちょっと待ってください。それ全部コーヒーじゃないですか!」

 

「ふむ、良くわかったな幸子。流石優等生だ」

 

「フフーン! ボクは勤勉ですからね、もっと褒めてください! コーヒーが好きなプロデューサーさんのために、わざわざ勉強したんですよ?」

 

 なんだかんだ趣味に清書と書いてあったり、勉強好きや優等生を自称するだけあり、幸子は普通に色々なことを知っている。自称完璧少女にも、裏では様々な努力があるのかもしれない、そう思うとなんだか少し微笑ましい。

 もしかしなくても、本当はただの真面目っ子なんじゃないだろうか、幸子は。

 

「まあ、というわけで今のは冗談だ。オレンジジュースから炭酸系、お茶、紅茶、勿論缶コーヒーも、とりあえず何でもあるぞ」

 

「それじゃあボクは、オレンジジュースで!」

 

「ボクは……そうだな、ではコーヒーで頼もうか」

 

「もりくぼは……お茶で」

 

「アタシ? うーんそうだね、じゃあコーラとかある?」

 

「あいあいさっと。了解」

 

 俺はこんな時のために用意しておいた紙コップを用意し、冷蔵庫から言われたものを取り出す。

 

「ご注文の品、お持ちいたしましたレディ達」

 

「ご苦労様です、プロデューサーさん!」

 

「レディだなんて……照れちゃうな。アタシには似合わないよ、そんな言葉」

 

「そうやって謙虚な辺りが本物のレディと言うかカリスマなんだよな。どこかの自称完璧美少女とは違って」

 

「プロデューサーさん、今なんだかよく分かりませんけど、カワイイボクの悪口を言ってませんでしたか?」

 

「多分気のせいだ、問題ない」

 

 と、全員に飲み物を配り終えた俺はソファに再び座る。

 

「さて、準備は整ったしここいらで乾杯といたしますか」

 

「乾杯って、これは飲み会じゃなくて女子会ですってば!」

 

「ははっ、そりゃそうだな」

 

 部屋には途端に笑いがこぼれる。案外飛鳥が俺の冗談や幸子の発言などに対し普通に笑顔を浮かべていて、普段は大人びた雰囲気や言葉遣いをする彼女も、まだ年頃の女の子なんだなと再確認する。

 

「それじゃあ、ここに居るアイドルのこれからを願って……」

 

「乾杯! ……じゃないですって! 何回言わせるんですか! プロデューサーさん、さっきからなんかオジサン臭いですよ」

 

「悪い悪い、今まで女子とこうやって関わる機会とかがなかったからな。どうやれば良いのかイマイチ良く分からないんだ」

 

「もういいです! それなら、始まりはボクが仕切りますから! と、とりあえずえーっと……乾杯!」

 

「いや、結局乾杯してんじゃねーか!」

 

 結局、この通りグダってしまった。まあ良くも悪くもいつもの感じというか、相変わらずというか、女子会と幸子は言い張るが結局普段の様子とさほど変わりは無かった。

 

「フッ、随分と長い前座だったが……ボクは嫌いじゃない。メインディッシュを美味しく頂くためには、適切なタイミングというものがあるからね」

 

「ああ。こういう流れがあってこそ、なんちゃら会的な物だしな」

 

「細かいことは気にしたら負け、だもんね!」

 

「そうだ。このような集まりで必要な心得は、あらゆる物を受け入れ、楽しむ純粋な心だ」

 

 どうやら、四人は何となくうまい感じにとけ込めているようだ。飛鳥と美嘉は、似たような波長があるのか初対面の割に普通に接している。幸子と乃々は……まあ、どちらにしろ平常運転といえば平常運転か。とりあえず部屋には和やかな雰囲気が広がっている。

 

「さて、じゃあまずは何をするか?」

 

「とりあえず初対面の相手とかもいるだろうし、ここは一応、お互いに自己紹介をするのが筋ではないかい?」

 

「なるほど……そうだな。飛鳥の提案もあるし、まずは振り返りの意味も込めて各自自己紹介から初めて行くか」

 

 という訳で飛鳥の提案を採用し、各自まずは軽い自己紹介から始めていくことになった。なんだかようやく、女子会らしさが出てきたな。

 

 さて、では最初の自己紹介は飛鳥からだ。

 相変わらずの安定感というか、幸子や乃々とは違って良い意味でいつもと変わらない様子だ。

 

「とりあえずボクはアスカ、二宮飛鳥。中学二年、まあ幸子や乃々の所謂同期に当たる存在だ。宜しく」

 

「飛鳥ちゃんか〜。そのエクステやファッション、いいセンスしてんじゃん」

 

「ああ、現役のカリスマファッションリーダー直々にそう言ってもらえて、実に光栄だ」

 

「やだやだそんなに褒めちゃって〜、別にアタシからは何も出ないよ? まっ、とりあえずよろしくね!」

 

「ああ、よろしく。どうやらキミとは色々話が合いそうだな。もし良いと言ってもらえるなら今度、今の流行りのファッションなどについて、じっくりと聞かせて欲しい」

 

「お易い御用〜」

 

 次に乃々だ。

 相変わらず机の下で体育座り状態で縮こまりながら、今にも消え入りそうな小さい声で話し始める。

 大丈夫だ、俺はいつも心の中で応援しているからな。ああ勿論、俺の中の一番は幸子だから譲れないが。

 

「森久保……乃々です。この通り、特に特技も個性も、何もありませんけど」

 

「乃々さんは特にも何も、そのキャラが逆に個性あり過ぎですよ……」

 

「いや……幸子さんみたいな可愛さも無ければ、飛鳥さんや美嘉さんみたいなセンスやカリスマも無いし……もりくぼなんて、そこら辺に転がっている砂利とかわりませんよ」

 

「それは勿論、ボクのカワイさはオンリーワン! ですからね。当然ですよ!」

 

「おい、フォローしてやれよ」

 

 続いて美嘉。

 やはりこの中で俺を除けば最年長と言うこともあり、雰囲気からして違う。いやむしろ、この世界での経験やカリスマ性で言ったら、彼女が最年長みたいなものか。

 

「アタシは城ヶ崎美嘉、高校二年。まあ巷で噂のカリスマJKモデル……なんちゃって! まだ、そんな大したものじゃ無いけどね」

 

「この前のライブの盛り上がりを見たら、充分大したものなんだよなぁ……」

 

「いずれは追い越しますからね! カワイイボクだって、いつかは武道館ライブや、ドームツアー、更には世界の有名なファッションショーなんかにもに出て……」

 

「フフッ、大丈夫大丈夫。アタシも、幸子ちゃんのカワイさにだけは勝てないから」

 

「やっぱり、わかる人にはわかるんですねえ……カワイさという物は。なんだかカリスマ性とカワイさには、似た物がありそうです!!」

 

「本当、調子良いなお前……」

 

 さて、最後は言わずもがな本日の女子会の開催者ことみんな大好き? 自称カワイイ系アイドル、輿水幸子だ。

彼女については俺からは何も言うことは無い。ああ、本当に何も無い。

 

「さあ、自己紹介の最後はみんな大好き、宇宙一カワイイボク、数百億光年に一度の逸材の……」

 

「いやだから光年は距離だって何度言ったら」

 

「いちいちうるさいですねえ! ボクのカワイさは物理法則すら虜にして、ねじ曲げてしまうクラスなんですよ!」

 

「幸子にまともな理論で話しかけた俺がバカだった……」

 

「とりあえず輿水幸子、十四歳の中学三年生です!」

 

「ゴフッ、ゲホッゲホッ!! ちょっと待て、お前飛鳥より一学年年上だったのか!?」

 

「えっ!? 飛鳥ちゃんより歳上なの!?」

 

 俺は飲んでいるコーヒーをむせて噴き出しそうになった。美嘉も同じく、幸子の口から出た衝撃の事実に、ひどく驚いているようである。

 どうやら俺達は今、とんでもないことを聞いてしまったのかもしれない。

 

「そうですよ? あ、そうか。プロデューサーさんは初日のレッスンの自己紹介の時に居なかったから、そういえばこのことについて知っているわけないですね」

 

 この前の話だと、幸子は十四歳と言う話だった。飛鳥は中学二年と聞いていたから、年齢的にてっきり同学年だと思っていたが……まさかのまさか、幸子の方が一つ年上だったというのか。

 大人びた雰囲気の飛鳥に対して、明らかに子供っぽい幸子……やはり、この世界には謎だらけだ。飛鳥が良く言う未知なるセカイ、これは確かに追い求めたくなるな。

 

「というか、みなさんはなんでそんなに驚いているんですか!! ボクはそんなに幼稚に見えるんですか?」

 

「まあ、アタシからするとちっちゃくて可愛いと言うか」

 

「小動物的な可愛さ、なのかな?」

 

「まあどちらにしろ、もりくぼよりは可愛いですよ……」

 

「ほら、カワイイって呼ばれているぞ。喜べ」

 

「うがー!! ちっちゃくて悪かったですね!! あ、でもいやほら、時代はコンパクトで機能的な物が売れる時代じゃないですか……そうです、そうですよ! ボクは時代を先取る、まさにフューチャーなんですよ!」

 

 その必死になるあたりがまさに、容姿以上に幼稚に見られる要因だと思うのだが……まあそれが、幸子の可愛さや魅力に繋がっていることは、言うまでもないか。

 

「というかボクはフューチャーって……クスッ」

 

「美嘉さんも何笑っているんですか!」

 

「ごめん、可愛くてつい……」

 

「カワイイなら仕方ありませんねえ、今回だけですよ」

 

「あのなぁ……」

 

 開始数分で俺は疲れてきた。主にたった一人のせいでな。もう慣れてきたが。

 

「さて、というわけてま皆の自己紹介が終わったわけだが……」

 

「ちょっと待ってください! プロデューサーさんの自己紹介をまだ聞いていませんよ!」

 

「そうだね、ボクとしてもキミについて更に深いことを知りたい」

 

「もりくぼはどちらでも……」

 

「あー? 別に聞いて面白い情報とかも、特に無いと思うが……皆が思い浮かべるそのままだぞ、多分」

 

「でも、ボク達はちゃんと自己紹介をしたんですよ? プロデューサーさんだけ言わないって、それずるくないですか」

 

「そーだそーだ!」

 

「さて、もうこれは逃げられないね……プロデューサー」

 

「逃げられないって……まあ、拒否をし続ける様な理由もないし別に良いが、くれぐれも過度の期待はしない様にな」

 

こうして俺は自己紹介を言われた通りに始めた。

 以下、その反応はこの通りだ。

 

『つまんなーい! 女子会なのに真面目過ぎ〜プロデューサー』

 

『……話のオチは、まだなのかい?』

 

『あの……えっと……はい』

 

『あー……次でボケてってカンペ出しましょうか?』

 

 と四人から辛いコメントを貰うハメになった。

 一応この後、美嘉がカリスマパワーで色々話を回してくれたお陰でどうにかなったが、彼女が居なかったら色々マズかったかもしれない。

 

 という訳で自己紹介も終わり、いよいよ女子会はディープな話題になって行く。

 女子四人による会話、それに俺はついて行けるのか、というかどんな話題が出てくるのか、色々と気になる所でとりあえず今回はここまでだ。




遅くなりました、新しい幸子です。
素直に言います、サボってました。

グラブルやデレステでのイベントをやっていた所、気が付いたら一週間が経っていました。
更に昔懐かしの飛び出せどうぶつの森にアップデートが入り、その関係で幸子や美穂の服作ってたりしたら……時間が……

次回は更に深い話に入っていく女子会編です。
美嘉の帽子についての話や飛鳥のエクステについての話もあるかも? お楽しみに!

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