「お前なんか居ても意味ないよねww」
「なんでこんなとこにいるの?邪魔なんだけど、消えて、死んでよ」
「早くあいつ死んでくれないかな〜邪魔んだよね。」
今までの思い出が、次々に蘇っていく。
それもまぁ、仕方ないだろう。今日で私はこの世を去るのだから。
私の目の前には、輪っか状に結ばれ、天井から吊り下がっている一本の麻縄がある。頑丈な奴だ。私の体重では到底切れることはないだろう。そしてその縄は私の身長より少しばかり高い所に輪っかがある。
さぁ、そろそろ逝こう。もう、暴言も、嫌な思いも何もしなくていい。何もかもが今日で終わるんだ。
「サヨナラ」
一言、最期の言葉を紡いで私は台の上に乗り、輪っかを首にはめて、
台を飛び降りた。
思えば、物心ついた時からろくな思いをしてない。
母親は子供を…つまり私を奴隷のように扱い、満足行く結果が出せなければ暴力の限りを尽くされ、ご飯さえもらえなかった。
父親は私をサンドバッグ代わりに使っていた。顔を合わせれば殴られる。仕事の鬱憤を、私を縛り上げて、ひたすら殴る。
そんなことを知ってか知らずか、クラスのみんなは私を集中的にいじめる。
先生なんか、助けるどころか、その真実をもみ消し、虐めに参加した挙げ句の果てに、私がみんなを虐めているという、馬鹿げたシナリオを作っていた。
その全てを、私は遺書に残してある。せいぜい苦しんでください。
しっかり、全てを嘘なく、証拠付きで警察署宛に遺書を送りました。
でもこれで、今までの事なんてどうでもよくなった。
足や手の感覚が薄れてきた…
目の前も暗くなってきた。
首を絞められる感覚が心地いい。
そんな事を最後に思い、
私は死んだ。
目が醒めると、辺り一帯が真っ白な世界に飛ばされた。
ここはどこなんだろう。私はしっかり死ねたのだろうか?
そんな時、声がした。
「ごめんなさい…」
親が謝って入りのかと思った。
違った。そこで謝っていたのは綺麗な銀髪に、整った顔立ちの…
まるで天使みたいな人だ。
「なんであなたが謝っているんですか?」
本当に純粋に気になった。
僕に謝ってくれたやつはいなかったから。
「あなたはあんな運命を辿るはずがなかったのですが、何らかの手違いにより…重大犯罪者と運命が入れ替わってしまったみたいなんです…申し訳ありません!」
僕の頭は真っ白になってしまった。
じゃあ何の罪もない僕が、ひたすらに虐められたのは間違いだった…?
「フザケンナヨ…ふざけんじゃねぇぞ!」
天使は何も言わない。
「おい…なんか言ってくれよ!頼むよ!」
生まれて初めて殺意が湧いた。
「私を好きにしてください…殴るなり蹴るなり…どうぞ…」
天使は必死に涙をこらえて、立っていたんだ。
「そんな事…できるわけないだろ…」
いくら自分がいる惨めな目を見てきたとしても、この子が悪意があって間違えたとしても、
「痛い」
そんな事する勇気…無かったんだ。
「天使さん…僕を持って地獄に送ってくれ…」
「それはできないです。上からの命令で、貴方は今の体のまま、記憶のまま、異世界に飛んでもらいます♪」
え?今なんて?
「貴方は人の悪意しか見ていない。だから人の温かい部分を見てきてください♪。大丈夫、貴方はとてもいい人。だからしっかり優しい人が支えてくれます。それでは…がんばって。」
突然まばゆい光が僕の視界を遮った
感想、ご指導ご鞭撻、よろしゅうな!