じゃぁまず、あの子の立場から教えましょうか…
あの子のお父さんは科学革命軍の設立者よ。
「でもそれじゃあ…」
そうね。今この場に居るのはおかしいわよね。
でも、科学革命軍の中にも派閥があるの。
先の戦争を巻き起こした、排他的科学革命軍。
信仰と科学を両立させようとした、共同科学革命軍。
この二つの派閥が、よく表で、演説していたっけ。
そこまでは良かったの。
共同科学革命軍が、あんな醜いことをしなければ。
「排他的が戦争を起こしたんじゃないの?」
ふふ…排他的はね、自分たちが、周りから非難されようが、全く動じずに居たの。だから排他的。
でも共同軍は、いわば形の無い、液体のようなもの。
所詮は化学と宗教。水と油の関係だったのね…。
「セイバーさんのお父さんはどっちだったの?」
あの子のお父さんはね、幸いな事に、排他的だったわ。
あの戦争が終わった後、化学革命は酷い…寧ろ惨い扱いをうけたわ。
なんて言ったって、一部の地域では、学者狩りって正当化された虐殺が始まったの。女性も、子供も関係なく、みんな嬲り殺しにされてしまったわ。そこから運良く、私の元に転がり込んできたのが、まだ子供だったあの子なの。
「え?ちょっと待って?コースターさんは、まだ若いよね?」
貴方は…本当に…いえ。私はね、フェアリーヒューマンて名前の種族なの。フェアリーヒューマンは、人間と妖精のハーフ。寿命も人の倍あるの。でも、もう私は50を超えているわ♪。
「まるでおとぎの国だ…」
…。まぁ、特殊能力とかが使えるわけじゃ無いから安心して。
話を戻すわね。子供のセイバーは、まだ小さいのに、酷い現実を見てしまった…私にも全くなついてくれなかったんだから。
部屋の隅っこで、ひたすら…ガタガタと、震えていたわ。
あの子のお父さんが、殺されてしまった瞬間をしっかりと見てしまってから、あの子は口一つ聞かない子だったの。
初めてよ?あのこが、誰かの為に、涙まで流したのは。
(この瞬間、僕の中の自殺意思は綺麗さっぱり消えてしまった。)
しばらく、コースターさんの話に耳を傾けていると、外から轟音が聞こえた。
「奴らがまた来たのね…早く地下に逃げない…と…」
コースターはアイの後ろを見て青ざめていた。
「グルル…」
そこにはとてつもなく大きな犬のような、何かがいた。
そいつはアイを見つけると大きな口を開き、アイを食い殺そうとした。
次の瞬間だった。
(嫌だ…死にたく無い…死にたく無いよぉ!)
『その思い、待っていましたよ!』
どこからともなく声が聞こえて、僕は光に包まれた。
いやーネタが浮かばない。
こんな駄文ですが、読んでくれている皆さんに
お礼の一言。
Danke schon。
偶にTwitterの方でブツブツ呟いています。良かったら見てみて下さい。
葵(あおい)