アイの全てがが明らかに。
「全く…わしを呼び寄せるとは…どんな才能の持ち主かのぅ…」
聞きなれない、優しいおじいさんのような声が聞こえる。
おじいさんは、綺麗に装飾された大きい盾で、僕を守ってくれていた。
「さて、そこの娘さん達や、早う逃げなさい。」
おそらく、グルーヴさんと、コースターさんに言っている。
僕は…男だから。
「そこの娘さん、早く逃げなさいと言うておろう。なぜ逃げない?」
耳を疑った。僕に言っている。男の僕に。
「アイさん早くっ!」
コースターさんが叫んでる。何がともあれ、行かなきゃ。
「ゴァァァ!」
その瞬間、横の壁をぶち壊して、もう一匹の、怪物が現れたんだ。
「「「なっ!!」」」
僕と、コースターさんと、おじいさんが、一緒になって驚いてた。でも怪物は、僕じゃなく、コースターさんに喰い着こうとしている。
(守りたい!)
僕の心の中で、暖かいものが生まれた。それは今まで埋め尽くしていた、吐き気がするような冷たいものをすべて溶かして、僕の心に広がっていく。
「俺を呼ぶとぁ…いい度胸してんなぁ…まぁその根性に免じて、力を貸してやらぁ。」
怖い、それでいて優しい声が聞こえたと思った刹那、目の前の怪物は、一瞬の炎で、灰になってしまった。
僕は訳がわからない。でも考える時間すらくれないみたい。
「ぐぁぁ!」
外でセイバーさんの悲鳴が聞こえた。
怖い声の人(?)が、
「仕方ねぇなぁ!」と言って、表の怪物を全て灰にしてくれた。
セイバーさんを見ると、あちこちに、かなり大きな傷があり、
息も絶え絶えな状態になっていた。
(助けたい)
そう強く願った。
「あららぁ?ここはどこですかぁ?」
可愛らしい、小さい女の子がどこからともなく現れた。
「ん?今はそれどころじゃありませんねぇ…このひとを回復してあげないと〜」
少女は手から優しい光の玉を出し、セイバーさんの胸に光の玉を押し込んだ。
すると、ある程度の傷が癒え、息も安らかな物へと変わっていった。
「アイさん危ないっ!」
油断してたんだ。まだ怪物が一匹残ってた。
考える間も無く、僕は持っていた刀を怪物に突き刺したんだ。
そしたら、刀から、赤々とした炎を上げ、怪物を中から灰にしていった。
そこで僕は気がついたんだ。
【最初は刀なんか持っていなかった】事に。
すると怖い声が、
「チッ…俺の力を勝手に使いやがって…お前が俺の主人かよ。
ちっちゃなガキじゃねぇか。」
主人?ちから?
混乱していると、おじいさんが、
「どうやらこの子は無意識に儂等を呼び出した見たいよのぅ…」
「そーみたいですねぇ♪まさかこの組み合わせが、まとめて呼べるとは…凄い神気ですね。貴方の名前は?」
と小さな女の子。
「名前なんか…ないよ…」
『ありますよ?貴方の名前は。』
「天使さん?僕の名前があるの?」
『ありますとも。貴方は「天使 神姫」(あまつがい みき)。私達の主人です』
「天使…神姫…」
『そして、貴方は純粋な女性です』
よく見ると、僕の容姿が、黒の短髪から白銀の長髪に。あの服から、純白のワンピースに変わっていた。
「ココ…は?」
「セイバーさんっ!」
「君はアイか?」
「そうだけど、そうじゃないんだ。」
「?」
「この子にはしっかりとした名前があったのよ、セイバー。」
「メディック…で名前は…」
暫くすると、
「そろそろ俺等も喋っていいか?」って聞こえた。
「うん…貴方はどこにいるの?」
「上見ろ上。」
見上げると、そこにでかい何かがいた。」
「ぴぎゃぁぁぁぁ!」
「うわっ!いきなり叫ぶなよ!」
なんてやっていると、おじいさんが、
「久々じゃのう…《イフリート》何百年ぶりじゃ?」
「てめぇは…《イージス》のおやっさんじゃねぇか!第二次ラグナロク以来だから…500年くらいか?久しぶりだなぁ!」
「私も忘れないで〜」
「わかってるよおとぼけ《ラーン》。」
「ぶっぷくぷー!おとぼけじゃないですぅ!」
セイバーさんが、「イフリートにイージスにラーンだとっ?!」
とか言ってすごい難しい顔してる。
「神姫が呼んだのよ…まったく凄いの一言に尽きるわ…」
とか言ってメディックさんも、難しい顔してる。
イフリートさんは、「まぁ、暫くはちからを貸してやるかねぇ?ご主人?」と言って、空に炎を撒き散らして消えた。
イージスさんは「必要になったら言ってくれ」
と言って青く光る粒子とに隠れて消えた
ラーンさんは、「大怪我したら呼んでよねぇー」
って言ってふわっと消えた。その後に謎の実が、二つの葉っぱと一緒に髪飾りになった。
次は青い粒子が首辺りに集まり、ペンダントに。炎は、指輪になり、僕を装飾した。
「契約の証か。粋なことをするな。」とセイバーさん。
僕はこの先生きる未来が楽しくなっている事に気付き、思わず笑みがこぼれた。
それを見た二人も、
「やっと笑顔を見せてくれたな。」
「素敵な笑顔ね♪」と言って二人とも笑っていた。
まだまだ続く。
アイさん改め、天使 神姫ちゃんは
浄罪の獄炎刀(普段は指輪モード)
守護神の盾(普段はペンダント)
全治の羽衣(普段は髪飾り)
をてに入れた。