素晴らしい世界かもしれないが不死人には物足りない   作:みーと

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ダクソ3は早く追加のDLCこないかな



第4話

 

 

 

 

 

「募集の張り紙、見させてもらった」

 

あれ?なんかデジャヴ。

カズマ少年と2人でギルドの酒場にいると、所謂ポニーテールという髪型の金髪の美しい女性が声をかけた。アクア嬢とめぐみん嬢が汚れてしまったが為に身を清めに行っている最中のこと。

 

都合が良かった。

どうやらカズマ少年は殺し合いとは無縁の場所で育ったらしく、俺がジャイアントトードを蹂躙する様を見て、怯えさせてしまったらしい。先ほどから空気が死んでいた。チラリとこちらを窺うカズマ少年に目を合わせてみれば、すぐさま逸らされる。若干、いや結構傷ついた。そんな時に現れた彼女はまさしく救いだった。

 

ただ、今まで培った直感とも言うべきものが彼女もまた変態だと告げていなければの話だが。

 

「カズマ少年、見た目に騙されるな。彼女は俺の直感が危険だと叫んでいる」

 

「初対面から酷いな、貴方は!でも、……良いぃ」

 

女性は思い切り礼を失した態度に抗議の声を上げたが、何故か恍惚とした表情をしている。心なしか頬が紅いし、息も荒い。

 

「私はダクネス。先ほどのぬめっとしていた上に血塗れだった2人は貴方達の仲間だろう」

 

「ああ、そうだけど…」

 

カズマ少年、もう俺は知らんぞ。

変態は絡みつかれたら最後、逃げられないからな。

 

「な、何があったらあんな目に遭うんだ!?」

 

「な、なにってカエルに喰われて、無理やり吐き出させたというか、何というか…」

 

「カエルに喰われただとッ!?」

 

ダクネスと名乗った少女はくねくねと身をよじらせながら嬌声を上げている。

どうやら俺の直感は当たりらしい。

紛う事なき変態である。おそらく被虐趣味か。

繰り返すが、こういう手合いとは関わったら負けなのだ。

 

こっそりと消える事にしよう。

そうして酒場を後にし、浴場へと行っためぐみんの回収に向かった。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

「どうしたんですか、アルトリウス。鎧越しでも疲労しているのが丸わかりですよ」

 

さっぱりしてきたらしいめぐみん嬢。いつものマントと帽子は脱ぎ、手に抱えていた。

 

「気にしてくれるな。俺とて疲れるのだ」

 

「仕方がないですね、私が愚痴でも聞いてあげましょう」

 

悩みの種の一つが何を言うか。

 

「カズマ少年が厄介な女性を引っ掛けてな…」

 

この爆裂幼女に続き2人目である、可哀想に。いや、アクア嬢も割とポンコツだったので3人目か。きっとめぐみん嬢は彼のパーティーに入るだろうから、見た目麗しい女性3人とのハーレムパーティーである。勿論、俺は参加する気などさらさらない。羨む気などないくせに羨ましいなどと煽ってやるつもりだ。

 

「兜で顔が隠れてますが、なんとなく悪どい事を考えているのが分かります」

 

なんと、この幼女は読心スキルを持っていたのか。爆裂魔法しか愛せないなどと宣っていた割には使える能力を持っている。まぁ、ただの勘だろうが。

 

ちなみに何故兜を外さないのかだが、お察しである。

 

今の俺は思い切り亡者だ。

 

『暗い穴』が8個あるので死ぬたびに急激に亡者化してしまう。既にこの世界に来て、死にまくっていたので『呪い』が99になってしまった。

 

解呪石があるにはあるのだが、数に限りがある。出来るだけ取っておきたい。

次に『暗い偽りの指輪』があるのだが、指輪は今は何一つ嵌めてない。どうやらこの世界では武具もそうだったのだが、ロスリック産のモノはトンデモ性能の神器なるものと同格らしい。余談だが、原盤強化したものはそれ以上らしい。なるべく騒ぎを起こしたくない身としては下手に指輪をつけるわけにはいかないのだ。防具と武具についてはなんとか誤魔化したが、これ以上は無理だろう。

 

本当に火防女もどきこと女神エリスが暗い穴を癒せないのが悔やまれる。まぁ、癒せたとしてもソウルが足りないが。

 

「あの人も大変ですね。頑張れとエールくらいは送っておきましょう」

 

適当な対応のめぐみん。

 

「えらく他人事じゃないか」

 

「そりゃ、他人事ですから。パーティーに加わるわけでもないですし」

 

 

……………え?

 

「なにを驚いているんですか?あなたが入らないなら同じパーティーの私も入らないに決まってるでしょう」

 

さも当然のように口にする。

いやいや、俺は一刻も早くカズマ少年にめぐみん嬢を引き取ってもらいたいんだが。

 

「逆にあなたが入るなら私も入ります。ハッ○ーセットです、運命共同体です」

 

それはつまり、これからも自分が爆裂幼女の世話をしなければならないということ。

 

急に目の前が真っ暗になる。どういうことだろうか、深淵の闇へと足を踏み入れてしまったのだろうか?それは不味い、今はアルトリウスの契約という指輪を持っていない。深淵に呑まれて死んでしまう。

 

 

ふとロードラン、ドラングレイグ、ロスリックが懐かしい。あんな場所でも郷愁というものは感じるのかとしみじみと思ったアルトリウスだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





心が折れそうだ
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