第4位の同い年に転生!?   作:不比等藤原

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1、出会い

 

 

……あぁ〜〜…頭いてぇ。酒は飲んでも飲まれるなってこの事か?あぁ〜ダルい〜。と思いつつ、もう明るくなる時間のようなので目を開ける。

 

「……何故か視界が真っ白だ。」

 

広がっているのは一面真っ白な世界。ん?どこだここ?ホテル、でもないよな?……あ、まだ夢の中か。そうと分かればもう一度寝よう。うんそうしよう。じゃあおやすみ。

 

 

 

《目覚めよ……》

 

 

なんか幻聴が聞こえてきた。

 

 

《幻聴ではない、さあ、目覚めるのだ》

 

 

なんか心読まれたんだけど…。さすが夢の中クオリティ!半端ねえな。

 

 

《早く目覚めるのだ。貴様には話さなければならない事がある。》

 

 

そもそも心読めるならこの状態でもよくね?というわけで俺はこのスタイルで行きます!話はしたければ続けてね!

 

 

《……ではまず最初に、お前は死んだ。》

「ちょっと待て。」

 

飛び起きました。いや、そらそうでしょう。

 

 

《だが、今のままでは貴様は天国にも地獄にも行けん。》

 

 

おっと、無視する方向ですか?そうですかそうですか。ヤベエよ絶対怒ってるよ。だって俺の心の声に反応してくれないもん。

 

 

《だから、新しくお前を評価する場所を設けようと思う。かといって普通の世界ではお前は同じ事を繰り返すだろう。なので、世界はこちらで選ばしてもらうぞ。》

 

 

ほらー、ここまで言ってもまだスルーだもん。これ相当ご立腹だよ。と言うか聞き逃せない事がいくつもあった気がするな。

 

 

「いやいや、何を言ってるんですか?」

 

 

《だからお前にはお前の能力だけを決めてもらう。さあ、何がいい?》

 

 

声に出しても無視だと!?これは予想外だ……。

 

……能力?ってのが細かくは分からないが、多分想像してるのと変わらないよな?

 

 

……どうする?と言うかせめて死因ぐらい教えてほしんだけど。そもそもなんなの?生まれ変わるって事?えーそれはいやだな。何気にやっぱ自分に愛着もあるし……。

 

《なるほど、わかった。ならばお前の能力は肉体改造、お前のなりたいものになれる能力だ。》

 

 

え、まってなんか都合のいいところだけ聞かれて勝手に解釈しやがったんだけど。まてまて、俺もっと色々したい事とかあるんだよ。念力とか電気とか炎とか!

 

 

《それでは、健闘を祈る》

 

 

あ、最後まで無視するスタイルですか。そうですか。

でも流石にこれはやり過ぎだ。おそらくだが神としてどうかと思うぞ?

 

 

《……確かにそうだな。いくつか要望をできるだけ叶えてやろう。》

 

 

 

 

 

 

 

 

………言ってみるもんだな。

 

「そうだな、多分能力はもう決定なんだろ?なら自身だけでなく外にも少しでいいから効果を出せるようにして欲しい。」

 

 

《…なるほど、ならそちらはお前がいく世界にちょうどいいものがあるからそっちに合わせておこう。》

 

 

「ありがとう。あとはそうだな、あまりに劣悪な環境スタートはやめて欲しいかな。それぐらいかな?」

 

 

《了解した。では行ってこい。》

 

その瞬間俺の意識は暗転した。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

目の前にいる少女が凄いキラキラした目で俺を見てくる。ん?なんでだ??そしてこの子誰だ???

 

 

 

俺の疑問を感じ取ったのか女の子が緊張した様子で挨拶をしてきた。

 

「あ、あたし、麦野沈利って言います!えっと、その、お友達になってください!!」

 

 

 

………んん???なんだ?今なんか凄く聞き流せない名前が出てきた気がするんだけど。

あれ?そういえばなんかこの子どっかで見た事あるような……。

 

はい、皆んなもう気づいたよね。そうここは『とあるシリーズ』の世界だ。そして今俺は小1だ。え?ここまでの流れ?いや、流石にこの学園都市に来るまでは普通だったよ。へいわへいわ。

 

 

 

………で、今目の前で泣きそうな顔をしているのが子供時代の麦野沈利と。

 

うん、なんとなく似てると思ってたよ。という事はまだレベル5は誰もいないんだな。……あれ?なんで泣きそうな顔してるの?

 

 

 

 

 

 

結果的に言うとどうやら俺のせいだったようだ。なんでも麦野さんは目覚めた能力的に満足に扱えない状態でも危険性が高すぎるためとてもレベル2までには入れられない、という事でレベル3らしい。

 

 

…そしてその噂が広がった結果皆んな恐がって友達がいないと。

 

 

 

対して俺は完璧な天才児という認識らしい。能力が目覚めてすぐに使いこなしたためだ。

 

はい、すいません。これは特典です。

まあそのおかげですでにレベル4。レベル5の最有力候補という噂まであるらしい。いや、俺の能力でどうやってレベル5にいくねん。

 

ちなみに俺と麦野さんは同期だが、俺は4月2日生まれの遅生まれ逆に麦野さんは4月1日という早生まれのせいもあって、麦野さんが凄く子供に見える。いや、俺も子供なんだけどね?

 

 

まあなんだかんだで彼女は友達ができなかったと、そして、自分を恐がらず友達になれるかもしれない相手は誰か?と考えたら勿論レベルが上の俺が思い浮かび先生に頼み込んで連れてきてもらったそうだ。

 

 

 

…先生も多分恐怖で震えてたんだろうな。断った後のことを考えて。

 

 

……ちなみに今は俺の担当の先生に怒られているようだ。誠にどんまいである。

 

 

 

まあ、やっとの思いで友達候補である俺を見つけて話しかけたけど、俺は何も言わずに観察したもんだから、やっぱり自分は……、みたいな事を考えて泣いちゃったらしい。

 

 

……え?あの後?うん話しかけたら泣いちゃったんだ。拒絶されると思ったんだって。

 

 

まあ、あの後必死に初見の人は観察する癖があるんだ、と言い訳してなんとか泣き止んでもらった。

その後は、担当同士の話し合いが終わるまで自分の能力とかのたわいのない話で時間をつぶそうとした。

……ちなみに向こうは全然喋ってくれなかったので俺が一方的に喋った。

 

あ、ちなみに俺の能力はここでは能力強化[スキルアシスト]って事にしている。なんか肉体改造はいろんな人に目をつけられそうだからだ。

……ね?なんで最有力候補って噂があるかわかんないでしょ?

 

 

……ちなみに麦野さんは何故かずっと横で凄いソワソワしてる。いやいやどうしたの?

 

「ねぇ」

「ひゃい!なんでひょうか!」

 

おおう、盛大に噛んだな。なんか真っ赤になってうずくまっちゃった。

 

「あー、あのさ」

ビクッ!

 

どうやら顔が赤いのは見られたくないけど、俺に嫌われるのはもっと嫌なようで少し考えた後真っ赤な顔をこっちに向けてきた。

 

「ふふ、顔真っ赤だよ?」

 

「ふぇっ!?……あうぅぅ……。」

 

プシューーっと音を立てそうな感じでさらに赤くなってしまった。何この子可愛い。

 

「あはは、ごめんごめん。いや、なんでさっきからソワソワしてるのかな〜って思ってさ。」

 

「…………から。」

 

「え?ごめんもう一回言ってもらっていい?」

 

「まだ…………から」

 

「あの、できればもう少し大きな声でお願い。」

 

 

 

「……うぅ〜〜……。」

俺の言葉に何か考え込んだ後、少し不満そうな目で見られた、勿論涙目である。

すると何を思ったのか急接近してきて耳元で囁いてきた。

 

 

 

「まだ、お返事貰ってないから」

 

どうやら麦野さんの中では異性に近づくよりもこのセリフを大きな声で言う方が恥ずかしかったようだ。…まあ確かにまだ小学生なんだから異性とかは考えないか。

 

 

 

で、そういえばまだ返してなかったという事を思い出し、口に出そうとしたところで麦野さんが耳元で囁いた理由に思い至った。

 

……おそらくだが周りに聞かれたくなかったのだろう。

 

 

今の所周りには誰の気配もないけど、麦野さんの不安はできる限り取り除くべきか。

 

そう判断して俺は今度はこちらから麦野さんに急接近して耳元で囁いてあげた。

 

 

 

「喜んで」

 

離れると何故か麦野さんが顔が赤い状態で放心していた。そんなに嬉しかったのかな?……まあ、そうなんだろうな〜〜。

 

 

それから暫くは麦野さんが使い物にならなかったので、俺は麦野さんをじっくり観察しながらこの学園都市について思考にふける。

 

 

 

 

………今は原作開始何年前だ?

 

おそらくだが、麦野さんが暗部に足を踏み込む経緯を俺は今知らない間に潰したと思う。だってあんなに欲しがってた友達ができたんだよ?そら嫌われたくないでしょ。

 

だけど、ここは大人の欲望が渦巻く学園都市だ。これから先、彼女を何度も闇の部分に引き込もうとするだろう。

 

……いやいや、それはダメだろう。

 

そう、原作と違い今の彼女はピュアだ。それも最近ではそうそう見かけないレベルでピュアだ。まあ、子供の頃だからという理由もあるだろうが。

 

……そんな現在の俺のオアシスになりそうな子をあんな戦闘狂に育てる?誰がさせるか!!

 

こうして担当同士の話し合いが終わるまでに俺は原作を変える事を覚悟するのであった。

 

 

 

 

 

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