やはり俺がチート部隊の隊長をするのは間違っている   作:サラリーマン

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今年最後の投稿です。
なんとか間に合わせるために最後雑になりました。
来年もよろしくお願いいたします


夏休み1

キャンプのバイトの翌日、惰眠をむさぼろうとしていた俺は愛娘によって起こされた。…ダンスで

 

ユイ 「パパー!」

八幡 「グフッ!」

 

どっかの空中艦の義妹司令官のような起こし方(腹にダイブ付き)をするユイとその兄と同じような反応をする俺。

 

八幡 「ねえユイちゃん?なんでこんな起こし方?」

ユイ 「こまちがやれって」

八幡 「こぉぉぉぉまぁぁぁぁちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

部屋から飛び出て小町がいるであろうリビングに飛び込む。

 

小町 「あ、お兄ちゃんおはよう。小町もユイちゃんももう食べたからお兄ちゃんも早く食べちゃって」

八幡 「ああ。じゃなくて!何でユイにあんな起こし方させたの?お兄ちゃん口から内臓が飛び出るかと思ったよ」

小町 「およ?お兄ちゃんあーゆーの好きじゃないの?それより早くご飯食べちゃって!もうすぐういちゃんも来ちゃうし!」

 

悲報 俺氏妹に変な性癖を持っていると思われている模様。それに

 

八幡 「謡が来るって今日なんかあったか?」

小町 「あ、そっか。お兄ちゃん昨日いなかったね。昨日の帰りの車の中でね、ういちゃんと今日ユイちゃんの服を買いに行こうってなってね」

 

ユイの服は発見した時の1着しかなく今はサイズの合ってない小町の服を無理やり着せている状態だ。確かに買いに行く必要があるな。駄菓子菓子…違った。だがしかし

 

八幡 「俺が行く必要なくない?」

小町 「お兄ちゃんは荷物も…財布だよ!」

八幡 「そこまで言ったら同じだし、言い直した後の方がひどくなってんぞ」

小町 「まあまあ気にしない!ほらご飯食べちゃって!」

 

俺は溜息を吐きつつユイの頭をなでてから小町の用意した朝食を食べ始めた。

 

***

 

八幡 「そんなわけでやってきました。ららぽーと!」

小町 「小町、謡、ユイ、八幡の四人は果たして目的のユイの服(ブツ)を手に入れて帰ることができるのか!?」

謡 「全米が泣いた超大作!」

小町・謡 「「ユイの名を!絶賛公開中!イエー!!」」

 

小町と謡がハイタッチをしつられてユイもハイタッチをする

 

八幡 「ツッコミたいとこはたくさんあるが移動するぞ。入口にずっと立っているのは迷惑だからな」

 

それに周りの視線がつらいし。痛いものを見る目というよりはかわいいものを慈しむような愛に満ちた目とこの集団を連れてる俺への嫉妬の視線がほとんだだけどな。たくさんの人の視線に慣れていない俺は今すぐにでも帰りたい。まあそんなことはできるわけもなく俺たちはそそくさと服屋を目指した

 

***

 

服屋では………すごかった。はじめは小町と謡と店員さんがひたすらユイに似合う服を持ってきては着せ替えをしていたのだが1着着せ替えるたびにユイを見る人が増え最終的には即席のファッションショーとなっていた。もともとユイの服には金の糸目はつけないつもりだったが20着を越え30着に近づいた時にはさすがにストップをかけた。それから厳選に厳選を重ねた結果、何とか6着まで絞った。そこに至るまでかかった時間は2時間。ユイの服を買ったころにはちょうど昼飯のピークを過ぎた時間でフードコートには空席も目立つようになってきていた。俺たちは席の確保と買い出しに分かれた。買い出しは俺とユイ、席の確保は小町と謡だ。俺たちは某ハンバーガーショップの数人の列に並ぶ。人数分の注文とお金を払いハンバーガーを受け取る。それから小町を探していると後ろから声をかけられた。

 

「比企谷」

 

後ろを見るとそこには千種兄妹と見知らぬ女子がいた。

 

八幡 「久しぶりだな。千種、千種妹。そっちの人は初めまして」

??? 「八重垣青生です。あすちゃんと霞さんとは中学が同じでそれから仲良くさせてもらってます」

八幡 「これはど丁寧にどうも。比企谷八幡です。千種とはクラスメートです」

明日葉 「比企谷、その子は?」

 

千種妹がユイを見ながら言った

 

八幡 「ああえーと」

 

馬鹿正直に事情も知らないやつに娘だというと変な目で見られるからな…と、どう濁すか考えていると

 

ユイ 「パパこの人たち誰?」

明日葉 「そのパパっていうのは比企谷で合ってる?」

 

明日葉がユイに目線を合わせながら尋ねる。

 

ユイ 「うん!」

 

無邪気に答え俺の足に抱き着くユイ。ちょやめてそんな目で見ないで

 

霞 「比企谷、警察へ行こう」

八重垣 「そうです!自首なら罪が軽くなりますから!」

 

千種だけでなく初めて会ったばかりの八重垣にまで言われた。そんなに目の腐った男が小さい子にパパと呼ばれるのは犯罪チックに見えるのか…あ、俺もそんな光景見たら警察呼ぶわ

 

八幡 「いろいろ事情があんだよ!察しろ!」

 

そこで後ろから小町の声がした

 

小町 「お兄ちゃん遅いよ!ういちゃんも小町もお腹ペコペコだよ!あれ、その人たちは?」

八幡 「おう小町。知り合いだ」

明日葉 「比企谷の妹?あたしは千種明日葉。よろしくね」

霞 「千種霞だ。」

八重垣 「八重垣青生です。」

小町 「お兄ちゃんも妹の比企谷小町です!よろしくお願いしますね!」

八幡 「小町、千種兄妹の方はお前と同じで今期の入隊試験受けるぞ」

小町 「そうなんですか!」

明日葉 「ってことは小町ちゃんも受けんの?」

小町 「はい!お互いに合格するといいですね!」

霞 「お前ら誰か待たせてるんじゃないのか?」

 

…やべ、謡忘れてた

 

八幡 「悪い千種助かった。小町、ユイすぐ戻るぞ。謡が待ってる」

小町 「あ、先行ってて。明日葉さんたちと連絡先交換してから行くから。ういちゃんは奥の柱の近くにいると思うよ」

八幡 「わかった。じゃあな千種兄妹、八重垣」

千種 「じゃあな」

 

ユイを連れて謡のところへ急ぐ。そして謡を見つけたのはいいが謡は頬を膨らませて怒っていた

 

謡 「ハチ兄遅すぎなのです!ハチ兄とユイちゃんを探しに行ったはずの小町さんもなかなか戻ってこないし心配したのです!」

八幡 「悪い。ちょっと知り合いと会ってな。何でもするから許してくれ」

謡 「じゃあ私にも服買ってほしいのです」

八幡 「わかった。昼めし食ったら買いに行くか」

謡 「はい!」

 

それから小町も合流し、少し遅めの昼めしを食いながら午後の予定を話し合った

 

***

 

ユイ 「パパーこれ」

八幡 「んーそれはまだユイには難しいからな、こっちとかはどうだ?」

ユイ 「これにする!」

 

俺とユイは本屋に来ていた。謡の服を買い、小町が買いたいものがあるとかで謡とともに他のお店に行ったので別行動となっている。

ユイは本に興味があったみたいで何冊か手にとって中を見て、買いたい本を決めたようだ。それから俺もほしかった本を探す。お、あった。その本に手を伸ばすと横から伸びてきた手がその本をかっさらっていった。

 

「八幡君これ私持ってるから読みたいなら貸すよ?」

八幡 「ありがとうございます。めぐりさん」

 

俺のほしかった本をかっさらっていたのはめぐりさんだ。そしてめぐりさんの後ろには楓子さんもいる。

 

楓子 「ハチさんはユイちゃんの服を買いに?」

八幡 「ええ。小町と謡も一緒なんですが今は別行動してます」

めぐり 「ねえねえユイちゃんってさっきふうちゃんが八幡君の娘って言ってた子?」

八幡 「はい。おーいユイー」

 

近くでまた本を見ていたユイを呼ぶ。

 

ユイ 「パパなーに?」

八幡 「めぐりさん、この子がユイです。」

めぐり 「こんにちはユイちゃん。私はめぐりだよ!よろしくね!」

ユイ 「ユイです!」

めぐり 「八幡君。この子頂戴!大事にするから!」

 

そう言ってめぐりさんがユイを抱きしめる。

 

八幡 「だめです。ユイは俺の娘ですから誰にも渡しません。」

めぐり 「八幡君のけち!ぼけなす!はちまん!」

八幡 「八幡は悪口じゃないでしょうよ。そんなこと言ってるとこうしますよ」

 

俺は無理やりめぐりさんとユイを離した。

 

めぐり 「もっとぉ!もっと私にユイちゃんを~!」

八幡 「落ち着いてくださいめぐりさん!」

 

なんかどんどんめぐりさんがやばくなってる気がする。目がもうやばい。何とか抑え込もうとするが俺一人では抑え込むことができない

 

楓子 「落ち着きなさいめぐり。そんなにユイちゃんと一緒にいたいなら今日はハチさんの家に泊まればいいでしょう?」

八幡 「え?」

めぐり「それだー!そうしよう!」

八幡 「家主の俺の意見は!?」

めぐり 「ダメ…かな…?」

 

頬を染め上目遣い…グッときました

 

八幡 「ま、まあしょうがな

めぐり 「ユイちゃんなにして遊ぶ?絵本だ!絵本を読もう!」

八幡 「切り替えはえーな!ってかキャラ変わりすぎだろ」

めぐり 「ほらほら八幡君早く早く!」

八幡 「わかりましたって。…楓子さんは何を?」

楓子 「陽乃さんに連絡とってただけですよ?陽乃さんも参加するそうです」

八幡 「も、って楓子さんも?」

楓子 「もちろん参加しますよ」

めぐり 「八幡君!早く小町ちゃんたちと連絡とって!」

八幡 「ハァ…わかりましたよ」

 

小町と連絡を取り、合流してから家に向かった。それからユイが寝るまで飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎ…まあたまにはこんな休日も悪くない…のか?

 

***

 

ユイが寝てからは静かにできるゲームということでマージャンをしていた。時折メンバーを入れ替えつつ、遊んでいると時計の針は12時を回った。そしたら急に電気が消えあたりは真っ暗になった。

 

「停電ですかね?」

「ブレーカーが落ちただけとか?」

「俺見てきますよ」

「小町がブレーカー見てくるからお兄ちゃんは座ってて!」

 

小町がブレーカーを確認しに行った。いつもだったらこういう時は俺に任せていたと思うが珍しいな。それになぜか人が移動する音がするがみんなこの暗闇の中で行動してるのか?

 

「ブレーカーが落ちたみたいです!つけますよ!せーの!」

 

ブレーカーの方から小町の声がする。せーの?

 

「「「「八幡(君)(ハチ兄)(ハチさん)誕生日おめでとう!」」」」

「へ?」

 

俺がスマホの画面を確認すると8月8日。つまりは俺の誕生日だった。このあと俺はみんなからマッ缶を箱でなどたくさんのプレゼントをもらった。

さらにこの日、防衛任務でボーダー本部に行くとたくさんの人からまたマッ缶やぼんち揚げを箱でなどたくさんのものをもらった。

 

 

 

 

 


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